ちょっと待って、ラ・テ

オジサンのこころに響いた番組の、あの場面、あの言葉、あの人の表情。 毎日、放送される多くのラジオ、テレビ番組の中から、選りすぐって取りあげ、 聞いていない人、見ていない人が自分のなかで再生して、その番組の感動や楽しさを味わうことができる、そんなことの役にたてればと思います。 ついつい流される日々のなかで、ちょっと立ち止まって、日常を一歩離れて、考えてみるためのラジオ、テレビ。だから「ちょっと待って、ラ・テ」。

2014年12月

30日夜10時から、TBS系で「プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達」が
放送された。
ここ数年、年末恒例のテレビ番組のひとつになっているが、
番組のアタマだけちょっと見た。(録画しているので、あとでゆっくり見る)
その前の番組が「日本レコード大賞」だったが、9時45分ごろテレビをつけると、
EXILEのATSUSHIが歌っている。 お、大賞はATSUSHIか、と思ったら、
最優秀歌唱賞だった。

おいおい、この時間で大賞が発表されていなくていいの、と思ったが、
新聞のテレビ欄を見ると、10時ちょうどまでの放送のようだ。
よくあるミニ番組はないということか。

ATSUSHIの歌が終わってCMになり、いよいよ大賞の発表。
安住アナウンサーがステージ中央のマイクの前に立ち、発表。
今年の受賞曲は、三代目Jソウルブラザーズの「R.Y.U.S.E.I.」。
知らんな。

表彰のあと、その受賞曲を歌う(踊る?)。
時計が気になってしょうがない。 これ、だいぶ押してないか?
曲が演奏されている画面にエンドロールが流れ始める。
9時58分、あれ、ステイションブレイクないんだ、ということがわかった。
59分を回った。(わが家の壁掛け時計は電波時計なので秒まで正確)
そして、受賞曲歌唱が終わった。10時ジャスト。「プロ野球戦力外通告 ~」が
始まった。

一瞬、私の頭の中は混乱した。続きを読む

年末になると、多くの映画賞が発表される。
今年は、「紙の月」で7年ぶりに映画出演した宮沢りえが
主演女優賞を「総ナメ」の勢いらしい。

きょう段階で、東京国際映画祭最優秀女優賞、報知映画賞主演女優賞、
日刊スポーツ映画大賞主演女優賞、ヨコハマ映画祭主演女優賞、というように
主要な映画賞を独占している。

そんなにすごい演技か?
というのが率直な感想である。
宮沢りえは、やはり宮沢りえだったし、主婦で銀行員でもある主人公が、
ふとしたことから銀行の金に手をつけ、学生との不倫もあり・・・という、
役者にとっては魅力がある、つまり演じたくなる役だと思うが、
彼女が、見事に演じきったとは思えない。

前評判がよかったぶん、それなりに期待して見たが、
「宮沢りえ」を越えてはいなかった。
日本映画界は、それに関わるマスコミも含めて、
何かひとつ、「話題のタネ」を見つけると、それをなんとか大きくして
芽が出て膨らんで、世の中の話題になるようにしようとする。

7年ぶりの映画主演、監督は「桐島、部活やめるってよ」で評判をとった
吉田大八、作品のできもそこそこいいらしい、となると、
これはいけるんではないか、となり、
あの手この手で「タネを育てる作戦」が展開される。続きを読む

文化放送、日曜朝6時20分は、「志の輔ラジオ 落語DEデート」。
この番組には、「不思議ポイント」がふたつある。

まず、毎週、ひとりの女性ゲストと立川志の輔が、番組中、落語を聴いてデートする、
という企画なのだが、ここで聴く落語は、ゲストが好きな演目でもなく、
志の輔師匠が、ゲストに、ぜひお奨めしたい、というものでもない。
もっと言えば、落語を聴いたことがないというゲストも珍しくない。

毎回、落語の前に、師匠がゲストに、ふだん落語を聴くことはあるかたずねる。
けさのゲスト、白鳥英美子は、飛行機の機中でイヤホンで聞くぐらいだと、答えた。
そして、落語が始まる。 けさは、三遊亭圓生の「掛け取り」。
掛け売りの金を回収にやってくる大家と店子のやりとりで笑わせる、
年末になると、「芝浜」などとともに、よく寄席で聞く噺だ。

10数分間の落語が終わると、スタジオのふたりがまた登場、師匠がゲストに、
今聴いた噺の感想をたずね、ゲストが簡単に答える。
そのあとは、ゲストについてのあれこれの話になる。

けさは、「トワ・エ・モア」の結成前から、結成、ヒット曲連発で人気者に、
そして4年で解散、保育士の勉強、結婚、ふたたび「トワ・エ・モア」結成、
来年はデビュー45周年で、トワ・エ・モアの記念コンサートがある、と
ゲストについての話で、落語については、さっきのところだけなのだ。


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ホームページのことばかりに拘っていないで、
番組そのものの話をしよう。

まず、結論から言えば、
タイトルにあるように、「どうしたんだ、沢木耕太郎」 ということになる。

年に一度の、3時間の生放送である。 それなりの番組への意気込み、
こんなことを話したいとか、自分がこの1年、してきたことについて、
そのさわりを、ちょっと聞かせるとか、いろいろな導入のやり方が
考えられるのが普通だと思う。

ところが、オープニングトークを聞くと、
何にも考えていない、用意していない、ということがハッキリする。
本人も、自分が話したいことは、曲がかかって、それを聞いたことによって
思いついたことに話が飛ぶこともある、と言う。

それはそれで結構だが、クリスマスイブのJ-WAVEの、深夜0時である。
もう少し、カッコイイ番組への入り方がありはしないか、と思ってしまう。
作家とはいえ、この時間の放送を、10年以上続けているわけだから、
ラジオ番組のパーソナリティとしての矜持を見せてもらいたかった。

沢木氏がメールを紹介する。
1才の男の子のママから。
さっき、息子を寝かしつけたところで、その子どもの寝顔を見ながら
この子と、あと何回、こういう時間が持てるのだろうと思ってしまう、と。
沢木さんも、女のお子さんがいたと思いますが、こういう気持ちになった
経験はありますか?

それに答えて沢木氏いわく、
「ないなあ。それに似た気持ちになったことはあるけれど、
この子と、あと何回、こういう時間を持てるだろうかと、そういうことを
思ったことはありません」

なんだそりゃ。
だったら、そのメール読まなきゃいいのに。
ほかに言うことがないのか。
こういうときこそ作家の想像力というものが発揮されるのではないか、
と率直に思いましたよ、私は。

また、三宅島で暮らしている男性からのメールを読んだあと、
ご本人と電話で話した。 彼は教員をしていて、自ら希望して三宅島に
赴任したという。 中学校の先生をしている彼は、歩いて学校に通い、
スマホも携帯も持たない生活で、それなりに楽しく暮らしているらしい。
普通、ここで、どんな生徒たちなのか、そこでの教員生活は期待していた
ものと同じだったかとか、そういう質問をしたくなると思うのだが、
冬の、空気が澄んだ日には富士山が見える、という話に食いつき、
どういうふうに見えるのか、という質問になる。続きを読む

12月24日深夜0時、J-WAVE、
 「沢木耕太郎 ~MIDNIGHT EXPRESS 天涯へ2014~」は
毎年恒例の、年にいちど、クリスマスイブに放送される、
作家の沢木耕太郎氏がパーソナリティ(J-WAVEだから、
ナビゲーターと言ったほうがいいのかな)で、ひとりで3時間の
生放送を担当する番組である。

この番組を昨年初めて聞いたのだが、「何だコレ?」という印象しか
残っていない。
今年はどうかなと思い、深夜0時から聞いてみた。
放送が始まる少し前に、番組ホームページを見てみると、
「沢木さんからのeメール日記」というのがあって、12月18日から始まり、
放送当日まで続くとなっている。
その日記の12月21日の第4信で、1ヵ月ぐらい前にFM放送で
「昭和の歌謡曲」特集を聞き、ちあきなおみの「紅とんぼ」はよかったが、
沢田研二の「あなたに今夜はワインをふりかけ」という歌は、
「信じられないような詞」で、あとで調べてみたら、それが阿久悠による詞だと
わかり、「阿久さんでも、こんな詞を書くことがあるのだなあと不思議な気分に
なりました」とある。

http://www.j-wave.co.jp/special/sawaki2014/cgi-bin/email_diary.cgi?action=backnumber&number=4

信じられないとは、こっちが言いたい。続きを読む

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