ちょっと待って、ラ・テ

オジサンのこころに響いた番組の、あの場面、あの言葉、あの人の表情。 毎日、放送される多くのラジオ、テレビ番組の中から、選りすぐって取りあげ、 聞いていない人、見ていない人が自分のなかで再生して、その番組の感動や楽しさを味わうことができる、そんなことの役にたてればと思います。 ついつい流される日々のなかで、ちょっと立ち止まって、日常を一歩離れて、考えてみるためのラジオ、テレビ。だから「ちょっと待って、ラ・テ」。

2015年01月

白鵬 遠藤戦「子どもが見てもわかる相撲。なんで取り直しをしたのか」
初場所の全勝優勝の翌日、恒例の優勝力士会見での、
横綱白鵬の発言である。

とても、史上最多33度目の優勝を記録した「大横綱」の
それも優勝会見で言うことではないだろう。
それが、思ったより大きな反響を呼んで、
白鵬自身が、驚いているのではないかという気もする。

右の写真は、初場所の六日目、このブログでも書いた
対遠藤の取組み、「日刊ゲンダイ」掲載のものだが、
「横綱の品格」とはかけ離れたところにいることは明白だ。
日刊ゲンダイは、ここのところ、白鵬批判を強く打ち出して
いるが、以前、編集局長が「ウチは”反安倍政権”と
言われるが、反安倍というより、大手マスコミが
きちんと報道しないから、ウチがやっているにすぎない」
と言っていたことがある。

今回の「反白鵬」も「大手マスコミがきちんと報道しないから、ウチがやっているにすぎない」と言うのではないか。
そう言われても仕方がない、特にスポーツ紙の記事の内容の腰の引きぶりである。

会見の様子を伝えた翌日の日刊スポーツは、
「明け方まで続いた祝宴の酔いが残っていたか、それとも、これまでこらえてきたものがあったのか」と
白鵬の心情をおもんばかり、「日本人なら感じる必要のない壁にぶつかり蓄積されてきた不満が、二日酔いも手伝って爆発したのかもしれない」と、
ずいぶん、優しさに満ちた書き方だ。
政界で言う「番記者」、自分の担当する政治家に四六時中、密着していると、
いつのまにか、自らの本分を忘れ、アッチ側の人になってしまうという。続きを読む

TBSラジオ「爆笑問題カーボーイ」放送中。
太田光が、ピース又吉の小説「火花」を大絶賛❗
彼が小説を絶賛するのを聞くのは、角田光代の「八日目の蝉」以来だ。
さっそくAmazonで掲載誌「文学界」を購入しようとしたら、
品切れ。
古書店が、プレミア価格で売っていた。
「文学界」始まって以来の増刷だそうである。文学界

番組の冒頭で、太田光は、静かに語った。
「語った」という表現がいちばんふさわしいと思われる、
又吉に対するあたたかい気持ちがこもった話ぶりだった。
思わず読みたくなった。

小説の主人公は漫才師の片割れ、10年も売れない漫才師を続けているこの男と、
もうひとりの別の売れない先輩漫才師との交友を描いているとのことだが、
太田光は、自身がふだんから多くの小説を読んでいるから
批評眼もそれなりのものがあるとは思うが、ときどき声が小さくなりながらも
又吉はたいした奴だと言う。

田中裕二を相手に二人で話していると、つい悪ノリして余計なことを
言ってしまいそうになり、「ちょっとやめておこう。
又吉が芥川賞の候補になったときに、太田のヤツがうるさいから
授賞をやめよう、なんていうことになったらたいへんだから」と
自制するようなことまで言っていた。

そのなかで、「又吉が愛おしくなった」と言ったのである。
これは読まずにすまされないだろう。


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きょう、借りていた本を返却するために市立図書館に行き、雑誌コーナーで
読んだ記事のなかに、「なるほどね」という記事と、「そうかねえ」という記事が
あったので、ここで紹介しようと思う。

なんだか、人の褌で相撲を取るようで、やや気が引けるが、
たまには、こういうのもよしとしようと、
きょうは、「雑誌の記事から2題」。

ひとつは、「クーリエ・ジャポン」2月号、連載コラム「成毛眞のこれって暴論?」。
「老眼の進行、文庫の衰運」というタイトルで、10年ほど前から文庫本をまったく
読まなくなっていたが、それは最近の文庫がつまらなくなってきたことが
原因だと思っていたが、実は老眼の進行が、その元凶だということに、
最近気づいた、という話。

本が売れなくて、出版不況と言われているにもかかわらず、
文庫本は昔のままに細かい文字をぎっしりと組んでいる。
「もしかすると、現在の出版不況の最大の原因は、
読者の実態を把握することを怠って、何十年も変わらぬパッケージで
コンテンツを提供している出版界自身にあるのかもしれない」
と成毛氏は指摘し、

「出版界も生き残りたかったら、本を読まなくなったお客を非難し、バカにする前に、
他の産業を見習って、消費者が望むパッケージを開発する時期に
来ているのかもしれない」と結んでいる。

「なるほどね」と思う記事である。 一方、「そうかねえ」と思う記事は、
「週刊新潮」ワイド特集の中の1本、
「本人はご不満!NHKニュースウォッチ9大越キャスター、
突然の交代人事に官邸の気配」。
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auが先日発表した、春の新製品のなかにガラケーでガラホ
ありながら、スマホの機能を持った「ガラホ」と呼ばれる
新機種「アクオスK」があったことで、話題になった。

東京新聞の記事にはこうある。

「アクオスKは、中高年らが使い慣れた折り畳み式で、押した実感のある鍵盤操作を採用するなど、見た目や
操作方法は従来型携帯そっくりだ。しかし、高速データ通信「LTE」に対応、スマホ用やパソコン用に作られたウェブページがスムーズに閲覧できる。

(中略)

KDDIが「ガラホ」を発売する背景には、従来型携帯電話の人気が依然として高いことがある。従来型携帯電話の操作性を備えたスマートホンであるガラケーを投入することでスマホに乗り換えを促す狙い。 だが、代わりに従来型携帯電話から撤退する流れが強まれば、不便をこうむる人も多いとみられる」
(写真は東京新聞のウェブサイトから)

東京新聞は、「従来型携帯電話から撤退する流れが強まれば」と
書いているが、「撤退する」ということは今は考えられていない、と思う。

というのも、今、携帯ショップでものすごい顧客獲得キャンペーンが
行われているのが、MNP、いわゆる「ナンバーポータビリティ」による、
携帯会社変更のススメであり、それはもちろん、2年に1度チャンスがある、
違約金が掛からないタイミングを狙ったキャリア変更だけでなく、
たとえば1年6か月使用していて、2年のしばりがなくなるまで、
あと半年あるという客にも、「替えちゃおうかな」と思わせるような、
"おいしい”キャンペーンなのだ、

もちろん、テレビでCMなど流していない。

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安倍首相の記者会見は、首相会見テレビで見ていても、
つい引き込まれるということがない。
言葉が聞く者に響いてこない。
それでいて、支持率が下がらないのが不思議だ。

とにかく、この首相は、ペーパーを見ながら話すことが多い。ニュースを見ていると、なんとか審議会の第一回会合であいさつ、というような場面でも、たぶん誰かが書いたであろうメモを読んでいる。

こりゃひどいなと思ったのは、昨年の衆議院か
参議院か覚えていないが、国会論戦の
主戦場といわれる予算委員会の答弁でも
手元のぺーパーを読んでいたのだ。

およその質問事項は、事前に政府側に伝えられ
それなりに答弁の用意をしなければならない案件も
あるとは思うが、書かれたものを読んでいるのを
見ると、「それはあなたの考えていることですか。
官僚の考えていることではないのですか」と突っ込みたくなる。

かつての予算委員会の論戦は、政府と野党とのあいだで激しくやりあう、
それも議論を戦わせるということがそれなりにあった。

今や、紙を読んで答弁する首相、追及する材料をまったく持たない野党、
これでは国民がそっぽを向いてもやむを得ない。

きのうの日本時間夕方の6時ごろ、エルサレムで会見した安倍首相、
直前に飛び込んできた、日本人が「イスラム国」のメンバーと
思しきグループに拘束され、殺害予告されているというニュースに、
おそらくかなりのショックを受けたと推察されるが、
予定通り会見の場にあらわれた。

いつものように、ざっと、今回の外遊の成果をのべたあと、質疑応答になった。
ここで手を挙げた中で指名されたのは、本人が最初に名乗るのでわかるのだが、
日本テレビのなんとかさん。 名前は聞き取れなかった。
その質問に応える首相、なにか演台の上を探していたかと思ったら、
A4サイズ(と思われる)のペーパーを手に持ち、読み始めた。

何だコレ? 記者が何を質問するか分かっていて、その答える内容を
ご丁寧に紙に書いてあるわけだ。
コレって、ふつう、「ヤラセ」と呼びませんか?
日テレの記者もグルになって、ですね。

いつだったか、原発についての広く国民の声を聞く公聴会のようなものが
全国で行われたが、その質問をする側の市民の中に電力会社関係の人間が、
かなり入っていて、ニュースで大きく取り上げたという記憶があるけれど、
この記者会見のやり方って、それと同じことではないですか。

官邸の会見でも、各マスコミの気鋭の記者たちは、一心腐乱にノートパソコンを
打ち続け、会見場内には、そのキーボードをたたく音だけが響き、
首相や官房長官に対して、鋭い質問をすることもなく、
当然ながら、質疑応答はおざなりで終わり、
権力を持つものは、きょうも安心して眠りにつくことができるのだそうである。

私は官邸の会見を見たことがないから、想像で勝手なことは言わない。
ふだん、そういう場に出入りしている人たちが、どこかで話したり、
書いたりしたものを聞いたり読んだりしただけだ。

だが、それが現実であることは否定できない、昨今のメディア事情ではないだろうか。
日テレの記者、恥ずかしくないのか。
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