ちょっと待って、ラ・テ

オジサンのこころに響いた番組の、あの場面、あの言葉、あの人の表情。 毎日、放送される多くのラジオ、テレビ番組の中から、選りすぐって取りあげ、 聞いていない人、見ていない人が自分のなかで再生して、その番組の感動や楽しさを味わうことができる、そんなことの役にたてればと思います。 ついつい流される日々のなかで、ちょっと立ち止まって、日常を一歩離れて、考えてみるためのラジオ、テレビ。だから「ちょっと待って、ラ・テ」。

2015年06月

47今さらながら、と最初に断わっておくべきだろう。
「あまちゃん」について書こうとしている。

2年前に放送されたものを、今年の4月からNHK BSで朝7時15分から再放送しているが、2年前には全く見ていなかったので、これ幸いと、毎朝録画して、2,3日分ずつまとめて見ている。

25日の朝は、どうしてもアイドルになりたいから東京に行かせて欲しいという娘のアキ(能年玲奈)に対し、ずっと反対し続けてきた小泉今日子演じる母が、娘の強い意志の前にどうしたらいいのかわからなくなり、かつて自分が同じことをしようとしたとき、今の自分と同じように強硬に反対した母親(宮本信子)に相談する、というシーンが見せ場だった。

「行きたければ行かせてやればいい」という母に、娘のときは反対したくせに、
孫には甘いのか、と強く言うキョンキョン。
しかし、母は意外なことを言い始める。
かつて娘の東京行きに反対したことがずっと引っかかっているのかもしれないと。

「え、何を言い出すの?」という表情のキョンキョン。
今、アキがそうであるように、かつて海女のなかのアイドル的存在として、
大人たちの勝手な都合によって働かされていたわが子が、親元から出て行きたいという
決心をした、その気持ちを尊重せず、周囲の人間たちに
「娘を金儲けのために使うな」とも言えなかった。
結果として、娘の将来の夢を摘むことになった。

そのことが、ずうっと心の中のわだかまりとして、残っていた。
今、25年経って、母は初めて、娘に詫びる。
「おかあさん」と娘は声をかける。おそらく、あの日以来
そう呼ぶことのなかった言葉。
その頬を涙がつたう。
「あやまってほしかったのか、私」そのことに初めて気づいたように
娘は泣き笑いの表情で言う。

25年を経て、母娘が和解した瞬間であった。
宮本信子の堂々たるベテラン海女ぶり、
小泉今日子は、ここでは受けの芝居だ。
若き日のキョンキョンを演じる有村架純が初々しい、
25年前の母娘のやりとりを交えながらの約5分間は、
「あまちゃん」の数ある名場面のなかでも、ベスト10に入るのではないだろうか。
(まだ半分しか見ていないけど)続きを読む

木村草太 報ステ

本日、6月23日は、当ブログが昨年の12月23日にスタートして、ちょうど半年の節目の日になります。一週間前の6月17日には、のべ訪問者数が1万人をこえました。アクセスしてくれる皆さんのおかげと感謝しています。

その節目の日に、きょう現在、当ブログの人気記事の1位と2位、ワンツーフィニッシュの、首都大学東京准教授、木村草太氏に敬意を表して、昨夜の「報道ステーション」オープニングの映像からの写真を。

奇しくも昨日は、衆議院の安全保障関連法案に関する特別委員会が、5人の有識者の参考人質疑を行い、もともと「集団的自衛権の行使は憲法違反」と明言してきた木村氏がコメントしていた。
(4月2日の記事参照)

「AKB48メンバーの恋愛」に例えた話に、古館キャスターも
「さすが例え話がうまいですねえ」と感心していたが、
木村先生はこういうユーモアのセンスも持っているのだ。
AKB48を持ち出したのは、ウケ狙いからではない。(若干はあるかもしれないが)
ことしの5月3日、朝日新聞で、AKB48の内山奈月と対談しているのである。

朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/DA3S11736647.html

ときおり、著名人で、「実はAKB48の大ファンでして・・・」という方がいるが、
木村氏は、そういうことではないと思う。
ただ、「AKB48」というものは、憲法学者、木村草太にとって、
まったくの興味の範囲外ではもちろんなく、かと言って、
「この間も、横浜アリーナのコンサートに行ってきまして」などとテレビで
「こういう僕って、結構、意外性あるでショ」という顔つきで発言している輩とも
ちょっと違う、品性のうしろに程良い諧謔精神をそなえている人物、
そう思う。

それにしても、ここのところの「安保法制法案の違憲問題」について、
メディアの変貌ぶりは、見ていてウンザリする。続きを読む

染五郎 ラスベガス8月にラスベガスで行われる「KABUKI Spectacle at FOUNTAINS OF BELLAGIO」は、市川染五郎が歌舞伎の「鯉つかみ」をもとにした新しい20分ほどの作品を上演するものだ。
本人のコメントによると、「アメリカ、ラスベガスのランドマーク、ベラージオのファウンテン(大噴水)におきまして、ラスベガスで初めて歌舞伎をご披露させていただくことになりました。(中略)歌舞伎とベラージオの大噴水、さらに日本の最先端の映像技術を融合させて上演いたします。
世界のエンターテインメントが集うラスベガスで、”歌舞伎の底力”をお見せしたいと思っております」と、意気込みを語っている。

ベラージオというのは、映画などで出てくる、あのホテルのことだろう。
大噴水も、映画ファンならスクリーンで見たこともあると思う。

そして、この公演を現地で鑑賞する公式ツアーの実施も発表された。
「市川染五郎オフィシャルツアーinラスベガス・サンフランシスコ」。
5泊7日のツアー日程は、8月14日成田発 ラスベガス着、ホテルベラージオ泊。
2日目、専用バスで市内観光、夜、ラスベガス公演鑑賞。
3日目、昼、市川染五郎トークショー、夜、ラスベガス公演鑑賞。
4日目、終日フリータイム、夜、「シルク・ドゥ・ソレイユ」鑑賞。
5日目、ラスベガス発、サンフランシスコ着。市内観光のあと、レストランで夕食。
6日目、サンフランシスコ発、
7日目、成田着。
というもので、エコノミークラス、2名1部屋利用で一人の料金が498,000円。
昼、夕、それぞれ一回の食事がつく。
海外旅行の経験が、だいぶ昔に数回あるだけのオジサンはよく知らないのだが、
これ以外にもいろいろ費用がかかるらしいから、旅行中の食事代なども含めると、
なんだかんだで100万という金額に近づいてくるのではないだろうか。

ちょうどお盆休みの時期だから、そのぶんお高くなっているのかもしれないが、
お金に余裕のある人でないとなかなか、ハイ行きますと言うわけには
いかないお値段だ。
しかし、そういうお客さんもいることは間違いない。

募集人員30名だそうだが、おそらくすぐ定員に達してしまうのではないか。.

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ここ2、3日のあいだに、NHKテレビで、松田聖子と柴咲コウという
人気者二人の番組を続けて見た。ともに歌番組だ。
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松田聖子は、13日土曜日の総合テレビ「SONGS」、
柴咲コウは、15日月曜日のBSプレミアム「The Covers」。

松田聖子は、番組ホームページによれば今回で8度目の出演になる。
初めての出演が2010年5月、このときは「PART1」「PART2」と2週にわたって放送している。 天下の松田聖子を番組に迎えるにあたって、敬意を表するという意味があったかどうかはわからないが、このとき彼女は「デビュー30周年を迎えた」と同ホームページにある。

それから5年、ということは、今年はデビュー35周年。
先週の10日にはアルバム「Bibbidi-Bobbidi-Boo」も発売したので、
その宣伝もかねての出演だったのでしょう。
番組のサブタイトルとして「Seiko in Wonderland」とつけたように、「夢の世界」を
表現する30分、曲は「秘密の花園」「小麦色のマーメイド」「野ばらのエチュード」
さらに「赤いスイートピー 」と、おなじみのヒット曲が、ピンクと赤で統一された
おとぎの国のようなスタジオセットを背景に披露された。

「赤いスイートピー」は「SONGS」で歌うのは初めてだそうだが、
ほかの曲を含めて、今回の番組はなぜか訴えてくるものがなかった。
自分でも不思議だったが、私は別に聖子嫌いではなく、
もう十年以上前のことだが、武道館のコンサートに行ったこともある。

何年か前には、会社の女性社員から、東京都体育館のコンサートの
DVDを借りて見たこともある。 
どちらかといえば「聖子好き」なのだ、オジサンだけど。

しかし、今回の「SONGS」の歌には何も感じなかった。
その理由は分からない。
体調が悪くて、歌番組を見る気がしなかった、というわけでもない。続きを読む

(きのうの続き)ワイドFM(まんが)
「ことしの秋から冬にかけて本放送開始」というのが、東京のAMラジオ局、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送の3社が明らかにしている「ワイドFM」放送の予定である。

昨年の9月に予備免許が交付されたときは、3社の社長がそろって記者会見をしたが、それ以来、3社は共同で準備作業や各方面との折衝ごとなどを行ってきた。

それはコストの負担を軽減するという意味合いもあるだろうし、この新しい放送局を成功させるためには、各社がそれぞれ独自に動くより一緒にやっていくというかたちのほうがいいという考え方もあるのだと思う。

今、「新しい放送局」と書いたが、「ワイドFM」は、現在、AMラジオ局が
放送している番組を、そのままFMで放送するもので、AMとは別の番組を
新たに制作して放送するといことではない。

「難聴対策」「災害対策」「外国波混信対策」が主たる目的であり、
「補完放送」と呼んでいるのも、そこからきている。
だから、厳密に言うと「新しい放送局」が誕生するわけではないが、
ふだん、FMは聞くけどAMは聞いたことがない、というラジオリスナーにとっては
関東圏では、一気に3つの局が増えるということは間違いない。

それは、ラジオ局にとっては「補完放送」ではあるが、
ここのところずっと低下が続いている、メディアとしてのパワーを回復するための
大きなチャンスでもあるわけだ。

3社のAM放送は、それぞれ自社の送信所から放送の電波が送出されているが、
「ワイドFM」は共同で、東京スカイツリーに送信用アンテナを設置することに
なっていて、現在その工事が行われている。

工事が終了次第、試験電波の発射があって、本放送の開始ということになるが、
すでに放送を始めている富山県の北日本放送のホームページに掲載されている
リスナーの声を紹介すると、
「ダイニングキッチンで手仕事をしながらAMで聞いていました。
 が、結構な頻度で電子ジャーの保温の際に雑音が入るので嫌だったのですが、
 FMでは、その雑音が鳴らないのでいいです」

送信設備の工事が終わっていない段階で、積極的なPRをするのもどうか、
という考え方が放送局側にはあるようで、そのため「ワイドFM」という名称と
それがいかなるものかということが、いまひとつ世間に浸透していないという
ことになっている気がする。
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