朝一番にフロントガラスが割れたくるまが入庫してきました。

お話を聞くと、町中の路地で自転車の学生が突っ込んできたとのことです。町中の交差点での出会い頭事故でした。
学生は逃げていったと憤慨されていたのですが、このままですとひき逃げになる恐れがあります。
すぐに説得して交番へ行って頂きました。

再度来店され、時間が経って落ち着かれたのか、経過を報告頂きました。

交番へ行かれた所、たまたまパトカーがお客様の車を見かけ、フロントガラスが割れた不審車として照会をかける所だったようです。
出頭してきて良かったなと諭され、肝が冷えたとおっしゃってました。
わたしにも感謝のお言葉をいただき一安心です。

夕方になって、警察から連絡がありました。
学生さんの親御さんが届けてきたそうです。ひき逃げに会ったと。
先に届け出をしてますから、ひき逃げではありません。

通常の保険事故として報告して、処理することになりました。

事故状況としては、同幅員の道路での出会い頭事故。基本80:20で自転車が有利。
左方優先等修正は入りますが、相手が自転車の場合、物損は補償してもらえないケースが多いです。

最近は自転車事故の増加で、社会ニュースにもなってきて、個人賠償保険とか特約等で交渉できるようにはなってきましたが、当時は無理でした。

車両保険も無かったので、自社の修理は全額自己負担。相手の傷害は、自賠責保険の範囲でしたので、結局任意保険は使わずに終わりました。

何よりも、ひき逃げにならなかったのが良かったという事故でした。