追突事故被害の場合

先日お客様が追突被害に遭遇されました。

場所は京奈和道橿原IC降り口。
京奈和道は8月に橿原から和歌山まで全線開通し、無料ということもあって非常に混雑します。特に橿原ICから少しは繋がっていないこともあって常時渋滞してます。

お客様もその渋滞に遭われ、停車していたところに追突されました。

加害車両は京都ナンバーのチェイサー。
被害車両は、キューブ、お客様のシエンタ、プリウスです。

チェイサーはノーブレーキでキューブに追突。その反動でシエンタ、プリウスへと玉突き衝突です。

お客様のシエンタは、キューブとプリウスに挟まれ、ざっと80万円の損害。
当然お身体も負傷されました。

水曜日夕方の事故です。

翌木曜日朝一で、シエンタをお預かりしました。
お客様はお仕事のため、事故状況は電話でお聞きしました。

加害者は、国内大手のM社に加入とのこと。

M社からの電話を待ちましたが連絡がありません。
午後になっても連絡がないので、こちらから連絡しました。

完全な被害事故ですのでレンタカーが要求できます。お仕事で車をご使用なので、早急に手配したいので。

電話したところ、お客様の承諾があるのでレンタカーは軽自動車にしろとのこと。お客様に確認すると、一方的に軽自動車にしろとのことだったのでしぶしぶ了承したとのこと。
お客様のお怪我は普通車だったので、この程度で済んだのでは?くらいの状況です。お客様の奥様も怪我の点から普通車を希望だったので交渉して何とか普通車を認めさせました。

大切に乗られ、距離もそんなにあがっていないシエンタですが、年式からすれば全損の恐れがあります。

金曜日にM社のアジャスターがシエンタを見に来ました。
アジャスターに全賠特約の有無を確認しました。が、教えてくれません。後日知らせるとの返事です。

金曜日になっても返事がありません。再度こちらから問い合わせますが、まだ確認できないとの返事。

相手保険会社の対応に不安を感じたので、お客様に時間を取っていただき面談することにしました。

代車特約がお客様の保険契約に付帯されてること、弁護士費用があることを確認し、使っても保険料が上がらないことを説明し、必要に応じて使うことを承諾いただきました。

月曜日午前中返事を待ちましたが連絡はありません。
午後になって、またもやこちらから連絡しました。

損害金額は見込み通り約80万円。ただし時価額は約40万円なので全損ですねとの話。幸い全賠特約があり加害者の使用承諾も得られたので、修理するなら90万円までお支払いしますとのこと。ただし特約を使うので、中古部品を使えとの指示。

100パーセントの被害事故。中古部品は納得できません。なんとか新品部品での修理を承諾させました。

経過をお客様に知らせ判断を仰ぐことに。乗り換えるのなら全損金額の40万円と臨時費用の4万円で約44万円。修理するなら、幸い走行に後遺症が残るような修理じゃないので、負担なしに仕上げますと。

1日悩まれた結果、修理することになりました。

木曜日にお客様の保険会社と相談。
M社は、代車を原則2週間しか認めないので、先行して代車費用を使うことになりました。代車費用は事故日から1か月の代車を認める特約なので、先に代車費用を使い、それをオーバーした分からM社の代車を使うことに。当然お客様の承諾のもとに。

約80万円の修理。1か月以上かかります。代車費用がなければ、お客様に負担が出るところでした。

幸い1月と10日ほどで修理は完了し、お客様に負担していただくことなく物損の処理は終わりました。修理代金は、中古部品を使わなかったせいか理由もなく1万数千円値切られましたが。

あとは人身の示談ですが、幸いこれも弁護士費用があるので安心です。お客様の1日も早い快復を願って、この記事は終了いたします。

参考に
先日弊社従業員も追突事故に遭いました。
幸い入院まではいきませんでしたが、全治まで半年かかりました。
相手保険会社は、国内大手のA社です。
人身の慰謝料ですが、弁護士を入れたら約3倍になりました。
最初の提示は自賠責基準です。弁護士費用がなければ、ほぼ上積みはなかったでしょうね。