信号無視自転車と園児バスの出会い頭事故
朝一番に事故の連絡です。
園児バスが自転車と接触したと。
幸い双方にたいした怪我はなく、警察を呼んだあと、お互い連絡先を交換して別れたと。
園児の送迎が終わったバスが帰ってきて、ドライブレコーダーの画像を確認します。
現場は国道が交差する変則の大きな交差点です。
バスは側道から交差点へ進入です。
バスは側道の信号が赤なので停車。
信号が青になったので、ゆっくりと交差点に進入。
交差点から進行先の国道へ入る直前に、前から黄色のセンターラインを超えて逆走する自転車を発見。
ゆっくりと停車。
その停車したバスの左側方へ対抗の自転車が突っ込んできます。
バスの左側には十分な余裕があり、なぜぶつかったのか不思議な状況です。
映像から見る限り、バスの運転手さんの行動に落ち度はないように思えます。
相手自転車の方も自分のほうが悪いと思うが、自転車なので100%悪くはないと。
相手の方は学生さんです。
通学のため急いでいたようです。
自転車の方にも、個人賠償保険があったので、双方保険会社同士の話し合いで解決しようということになりました。
どちらの保険会社も弊社が代理店をしてる会社です。
判例に基づき、粛々と話を勧めていきます。
お互い揉めることもなく言い分に不整合はありません。
バスは青信号で交差点に進入。
自転車を認め停車。
自転車は、逆走しなおかつ赤信号を無視して交差点に進入。
止まったバスにぶつかる。
これで過失は、自転車に8、バスに2。
避けられない事故であっても自転車に100%の過失を問うことは出来ませんでした。
学生さんも自分に非があることはわかっていて、軽いけがの治療費は自分の保険でまかなうので、人身の請求はしないとのことでした。
この8:2という結果も、ドライブレコーダーがあっても、相手が自分の信号が何だったかわからないと主張したら、逆の8:2の過失割合になってしまうようです。
ドライブレコーダーがなければ、100%バスの過失を問われそうです。
みなさん自転車を見かけたら、距離をとって絶対にぶつからないようにしましょう。
たとえ停車したところにぶつかってきても、過失は問われます。
幸いにしてぶつからなくても、びっくりさせて転倒したとなれば、これも責任を問われます。
これはドライブレコーダーがあっても問われます。
なければ悲惨なことになるかも知れません。