お車の購入は計画的に

長年のお付き合いのあるお客様から、お孫さんの車の件で相談がありました。

テレビのCMでおなじみの某社で買った車だけど直してくれないので修理を頼めるかと。
5年前に新車で購入され、走行距離は10万キロに達してます。

故障部分はエアコン、オルタネーターの不良でした。

見積金額は、エアコンは取り敢えずのガス補充、オルタネーターはリンク品(再生品)を使っての交換、バッテリーも交換で総額約12万円。

その金額を聞いて、お客様は廃車のほうが良いかなと判断されました。
メンテも十分にされてないような感じで、私もそのほうが良いかと同意しました。

が、とんでもないことが判明。

その車、長期10年ローンで購入されてたのです。

まだ半分しか返済されてません。廃車しようにもローン会社の所有権が付いてるので不可能です。
残金を一括返済するか、借り換えをしないと処理できません。

具体的な金額は・・

車両代が約200万円。
金利が約100万円(なんと10パーセントです)。
総額300万円を10年で返す計画ですので、まだ150万円しか返済されてません。

廃車するには残金150万円をどうにかしないといけません。

対応としては・・

一括返済をする。
金利分は助かるので100万円少々を現金で用意する。

廃車するために借り換えをする。
無い車に対してローンを払い続けることはできないので。
その場合の金利を契約されてるローン会社に確認したところ14.8パーセントの高金利でした。

車を廃車せずに、ローンを払い続ける。
自動車税、車庫代も、乗ることができない車のために払い続けるということです。

悩まれた結果・・・
オルタネーターの修理だけしました。
いつ他が壊れるかは保証できないことを納得の上で。

距離を走っていて、メンテが十分されてない車。耐久性の評判もあまり良くない車種。
近々また相談に来られる可能性が高い話でした。

くれぐれも新車購入は計画性をもってしてください。