知っておきたい車の情報

新車試乗レポートから思いがけないトラブルまで みんな書いてしまいましょ。 新たにお気に入りの店を掲載しましたのでお楽しみいただけたら幸いです。

保険

お客様にとって、有用な情報を掲載するように心がけております。
要望等がございましたら、遠慮無くお申し付けください。

飛び石にご注意を!

飛び石にご注意を!

ゴールデンウイークに名阪国道を走っていて、飛び石被害に遭ってしまいました。

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前の車がふらふらしてるので、車間距離を十分にとって注意してたのですが・・
ご覧のように、中央分離帯へ接触、道路に堆積した砂を跳ね上げたのです。
ブレーキを踏んだのですが、巻き上げられた小石に見事に当たってしまいました。

場所は名阪国道神野口インター付近です。

名阪を降りたあと、天理署に届けました。
ドライブレコーダーも確認してもらいましたが・・
物損では警察は動きません。
届け出は受理してくれましたが。

幸い車両保険が使えますので、後日保険を使っての修理です。

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見事に傷ついてます。
修理が可能か微妙な3センチほどの傷です。
保険会社はガラス交換を認めてくれたのですが、ガラスがありません。
何ヶ月も待たないといけません。
ワイパーも動かせない状況なので、ダメ元で修理することにしました。

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いつもお世話になってるガラス屋さんに、ダメ元での依頼です。
保証はできませんよと、何度も念を押されました。

ひび割れは、きれいに埋まりました。
広がる懸念はほぼないだろうとの判断です。

保険会社には、様子を見るということで、とりあえず修理代を出してもらい、後日傷が広がれば再度交換を検討するということになりました。

よく見れば分かるのですが、走行には影響ありません。

休日は、普段以上に運転には気をつけることですね。

トヨタ車の部品が入らない

トヨタ車の部品が入らない

半導体の不足で、新車が手に入らない状況は、皆さんご存知だと思います。
状況はますますひどくなる一方です。

ここに来て、板金用の部品も手に入りづらくなってきました。

今年に入ってからでも、カローラフィールダーのドアーパネル、プリウス30のドアーパネル、アリオンのリアバンパー等々。
2週間から、1ヶ月も入ってこない状態です。
トヨタ車の遅延率はほぼ100パーセント。
他社もフロントガラスの欠品が目立ちます。

急ぐので中古部品でもと探しても、新品が不足してる状態なので、ほぼ無く、あっても酷いものが高い値段で取引されてます。

代車費用も日数に制限があるので、軽い症状のものは一旦返して、部品が入った時点で再度預かり直すということになってます。

ここからは、私の憶測として書かせていただきますので、異論のある方は読み飛ばせていただければ幸いです。

特にトヨタ車の部品が入らないということは、市場に出てる台数が多いということもあるかもしれませんが、率的にいってそうではないと思われます。

元凶はトヨタが世界に誇るカンバン方式かと。

要するにトヨタ自体は在庫を持たず。下請け会社にその負担を強いてきたわけです。景気が良かったときはそれが最善の方式であったかも知れませんが、現在は違います。

下請けに毎年納品価格の引き下げを要求するのは有名な話ですが、このコロナ禍においても要求してるの(厳密には去年1年だけは要求してません)で、下請け企業は疲弊しきってます。

下請け企業が在庫の負担に耐えきれなくなってるのではないでしょうか。オーダーが溜まってから、部品を作るような状態なのでしょう。

また製造機械の老朽化も進み、作れない部品も出てると聞き及びます。

製造業の国内回帰も言われてますが、政府の政策には支援が気取られません。
よってこの状態はますます酷くなるものと懸念されます。

そこでユーザーとしてどうすれば良いのか・・

車の購入を考えてる方は、なるべく早く行動を起こす。車検を受けた時点で次の車を考えるくらいで良いでしょう。

安全運転をする。
事故を起こせば修理に時間と費用が膨大にかかります。
当てられたときの対策は。
保険で対処しましょう。エコノミーでいいので、車両保険を付ける。代車費用も付ける(修理工場も代車に困ってます。借りられればラッキー)。

予防整備をちゃんとする。
異常が出てからの修理は費用的にも時間的にも負担が大きいです。
ちゃんと点検すれば、壊れそうな部品が予見できます。

従来の考えは通用しなくなってきてます。
何が最善か、よく考える必要がある時代になりました。

大型トラックが軒先を壊した

大型トラックが軒先を壊した

お客様から相談の電話がありました。

2,3日前の早朝にナビの設定を間違って入ってきたトラックが家の軒先を壊したのだが、事故直後に電話があったきりなんですがと。
トラックは九州の会社とのこと。電話をしても生返事が返ってくるだけ。

まずは警察に事故届をして相手トラックの保険会社を聞いていただくことをお願いしました。
警察へ届けた旨を伝えると、急いで保険会社を知らせてきました。

SJ社です。
対物でちゃんと補償がされるだろうと安心したのですが。

1週間ほどしてお客様から電話がありました。
修理の見積もりを取ったところ、70万円。

ところがSJ社は12万円の補償しかできないと。
散々交渉したが、30万円しか出せないといってきたので、どうしたものかとの電話でした。

以前なら、家屋の補償は火災保険(新価特約付き)を使って直すときのように、修理代金が全額支払われました。
ところが最近は対物保険を使って保証するときは、実損填補(修理をすることによって価値が上がるとその分を引くというもの)を適用するようです。
自動車の損害を受けたときの考え方ですね。

お客様の自動車保険には幸い日常レジャー型の弁護士特約が付いてます。
先日ご紹介したように、このケースでも弁護士特約が使えます。
信頼の置けるU弁護士に依頼することにしました。

結果は・・・
40万円の補償で決定しました。
U弁護士を入れても、30万円の自己負担です。

交通事故で、自己負担分は車両保険で賄うというのは何とか理解できるのですが、早朝に家を壊されて、直すのに30万円も自己負担するというのはどうも腑に落ちません。

保険会社いわく、自己負担分は自分で火災保険(新価特約付き)を付けてればそちらで補償されるかもと。これも絶対では無さそうですが。
少なくとも出る可能性はあるので、心配な方は火災保険を確認されることをお勧めします。

なにか、もやもやしたものが残る案件でした。

またもや通販損保の初期対応

またもや通販損保の初期対応

土曜日の夜の事故です。

お客様が駐車中の車に当てられた事故です。
相手契約保険会社はちゅ社。
宣伝で有名な通販損保ですね。

当てた相手の方が、ちゅ社にいくら電話しても繋がりません。

業を煮やしたお客様がご自分の契約保険会社の損保ジャパンに連絡、レッカーを手配して自宅へ戻られました。

翌日曜日になっても、ちゅ社からは連絡がありません。
しょうがないのでお母様の車で出勤されました。

弊社には、お母様より日曜日の朝に連絡があり、事の次第をお聞きしました。

息子さんは公務員、コロナ担当になったため、夜中まで仕事、出勤は早朝。事故相手も同僚の方だそうです。本当にご苦労さまです。

車がないとどうにもならないとのことで、完全な被害事故なのですが、ちゅ社がなんの対応もしてくれないので、ご契約の損保ジャパンを使うことになりました。

幸い、車両保険もご加入、代車費用もあります。

早速、レンタカー会社に連絡を取り、ご自宅に届けることにしました。
月曜日にはちゅ社と交渉です。

ご自分で事故対応が出来ない方は、通販損保に入るのは、やめたほうが良いのでは無いでしょうか。

被害者が迷惑を被ります。

通販保険会社の初期対応

通販保険会社の初期対応

先日土曜日に、お客様が追突事故の被害に遭われました。

幸いお怪我はなかったのですが、相手車両の保険は通販のS損保。
テレビの宣伝なら、ちゃんと対応してくれるはずなのですが・・

休日事故対応の部署には何の権限も与えられてないようです。
以前掲載しました、SBI損保を彷彿とさせます。

追突事故、誰の目にも明らかな100:0の案件。
代車を要求したのですが、判断できないとのこと。
月曜日まで待ての返事でした。

急ぐこともあり、弊社の代車を出しました。
代車費用の出る自動車保険のご契約もあるため最悪代車費用を使うことも念頭に対応することになりました。(代車費用だけの請求なら保険等級に影響はありません)

月曜日になりましたが、連絡はありません。
弊社から連絡を取りましたが、一から説明する次第。
幸い事故報告は入っていたので、なんとか代車の話まで持っていけました。

代車のレンタカーは、お客様の都合もあり、弊社で手配する旨を伝えると、軽自動車も借れない金額を提示されました。
通常、被害事故車両と同等のレンタカーを用意するのですが、とても無理な金額です。

交渉したのですが、それならS損保で手配するとのこと。どんな代車が来るかとても不安なので、渋々その金額で納得しました。

コロナ禍で困ってるレンタカー業界、提携のレンタカー会社に無理をいい、同等の代車を確保しました。

代車一つでこの体たらく。
損害補償の交渉が続くと思うと頭が痛いです。

幸い100:0の被害事故の場合、保険料の上がらない車両保険もご契約いただいてます。
完全な修理をしてお返しします。

これからゴールデンウイーク。
事故がないことを願います。

自転車との事故

自転車との事故

車で自転車と事故をしたらどうしたら良いかとのご質問を受けましたので掲載します。

結論から申し上げますと、何があっても当たらないようにしてください。
日本の法律は、車に不利なようになってます。

過去の事例ですが。
青信号に従って交差点に進入した車が、信号無視の自転車に気づき停止。
停車した車に自転車がぶつかってきました。

ドライブレコーダーの画像もあり、保険会社に相談。
弁護士に見解も求め、結果・・・

車側に全責任があるとのこと。
交差点内での停車は責任が出るそうです。

現状の日本の法律ではこんな感じです。

原則、自転車側の過失を問うことはできません。

自転車を見かけたら、近づかないこと。
これしかありません。

たとえ直接ぶつかってなくても、車が原因で転倒したとかになれば、全責任は車に来ます。

ふらふらと走る自転車、信号無視を繰り返してる自転車。
絶対に近づかないでください。

現状の道交法では、自転車の勝ちです。
それを良い事に、当たり屋をしてる人もいるとのこと。

早期の道交法改正を求めます。
こんな記事を見たら、自転車は何をしても良いんだと捉えかねないですから。

先日、埼玉の上尾市で、自転車でのひょっこりはんが逮捕されました。
多数の方の証言映像があってやっと捕まえることができたようです。
これは例外中の例外だと認識しておいてください。

ガラスが割れたらドアーパネルも交換

ガラスが割れたらドアーパネルも交換

職場に停めていて帰ろうと車のところに行ったら、バックドアのガラスが割られていたとのことです。

お車を預かりに行きました。
幸いに車両保険にご加入とのこと。
修理金額によっては、自己負担もありですねとお伝えしました。

車種はダイハツのキャストです。

早速ガラスの手配をしたのですが、ガラス屋さんの反応がちょっとおかしいです。
通常であれば、ガラスを準備して、交換してもらうのですが、車種をいうと先に車を見せてほしいと。

こんな経験は初めてです。

案の定、車と状態を確認して、バックドアーを交換してから連絡してくださいと。

どうも割れたガラスが、バックドアーに入り込んで取れないとのことです。
ダイハツにも、問い合わせましたが、この車種はガラスが割れたら、ドアーパネルの交換をお願いしてますと。

簡単に考えていたのが、大げさなことになりました。

通常ならガラスを交換して2~3日の作業。
それが、ドアーパネルの交換ですから、塗装も必要です。
1週間はかかります。

費用的にも数万円くらいと見積もっていたのが20万円を超えてきます。
もう保険を使うのが前提です。
当然保険会社に連絡しても交換が認められました。

車両保険がないと、いたずらにとんでもない自己負担を強いられるところでした。

車種によってはちょっとした破損だと簡単にいえないということですね。
いや、いい経験をしました。

昨今、自動ブレーキが付いてるのが当たり前になってきました。
この車種に限らず、ガラスの破損で高額の自己負担が出ないように、エコノミーで良いので車両保険をご検討ください。

こんなに変わる慰謝料の額

こんなに変わる慰謝料の額

信号のある交差点での事故です。
相手は普通車で右折。
お客様は、大型バイクで直進。

信号は双方青色です。

過失割合は、紆余曲折があり最終的に85:15でした。

相手保険会社はA社。
お客様の保険会社は弊社契約でS社です。

お客様の怪我は、全身打ち身。右手指1本骨折(簡易ギプス使用)股関節異常で、全治2ヶ月の診断です。

若いこともあり、お医者様も驚く44日間で快復されました。
その間の実通院日数は5日間です。

で・・・

3ヶ月ほどしたときにA社から承諾書のご案内というのが送られてきました。

事前にお客様にこんな封書が送られてきたら必ず見せてくださいとお願いしていたので、現物をお預かりしました。

損害賠償の内容という書類と、人身損害に関する承諾書が入っており、署名捺印の上返送しろとありました。

承諾書とありますが、実質の示談書ですね。
これがなんの相談もなく、淡々と金額が決まったので返送してくれたら、その金額を支払うと。

事前に案内してなかったら、お客様は示談書と知らずに返送してしまうところだとおっしゃってました。

その内容は・・

治療費                     86,936円
交通費                      1,836円
休業損害                    59,992円
慰謝料                     42,000円
(算定の根拠は日額4,200円×実通院日数5日間(重複あり)×2倍)

損害額合計                  190,758円

責任負担額                        0円
(自賠責保険の支払範囲なので過失割合は関係しません)

既払い額(治療費)               83,796円

最終お支払額                 106,962円

話には聞いてましたが、酷いものです。
お客様もご不満です。

弁護士費用をお付けいただいてるので、弁護士の手配をしました。
S社なので、弁護士は希望の先生を指定できます。

ご指名の弁護士がないかとお聞きしましたが弊社に一任するとのことです。
ここは交通事故に詳しく、過去にも実績のあるU先生にお願いすることにしました。

お医者様と同じく弁護士も専門があります。
すべての分野に詳しいというのはほぼ不可能でしょう。
過去に、弁護士を入れたのに、人身傷害の保険金額よりも補償が少ないというケースもありました。

依頼して、約2月。
確定した金額が次の通りです。

治療費                   142,096円
交通費                     1,836円
休業損害                   59,992円
慰謝料                   392,000円
(算定の根拠は赤本別表Ⅰ)

損害額合計                 595,918円

責任負担額                  89,388円
(任意保険の支払範囲に入りますので過失割合が影響してきます)

既払い額(治療費)             138,956円

最終お支払額                367,574円

治療費まで値切っていたんですね。
お医者様が保険会社によっては診療拒否をするというのも頷けます。
それが原因で十分な治療が受けられないという懸念もあります。

慰謝料なんて約10分の1。
過失相殺がないような、完全被害事故だともっともらえたということになります。

弁護士特約は絶対につけましょう。

ただし、特約をつけていてもなかなか使わせてくれない保険会社もあるとか。
使わせてくれても、保険会社が決めた弁護士しか駄目とか言う話も聞きます。

一度ご加入の保険会社に問い合わせをしたほうが良いかもしれません。
(弊社がお勧めしている、T社S社は両社とも希望の先生を入れることが出来ますのでご安心ください。)

過失割合分を引いても手取りが約3倍になったので、お客様には喜んでいただけました。

当然すべての事故にあてはまる案件ではありませんが、参考にはなると思いますので読んでいただけました幸いです。

国内大手系列通販損保の事故対応

国内大手系列通販損保の事故対応

平成最後の今年、新年早々から通販系損保の事故対応には辟易しました。
これで早くも3件目です。

ある土曜日にお客様から事故連絡がありました。
追突されたと。

幸いお怪我はなく、損害も大したことがないとのこと。一安心です。
警察への届け出も済み、翌日曜日にお車を預かることになりました。

お車を預かり、再度お怪我の具合を確認。
幸いなんともないとのことです。

相手保険会社は国内大手系列の通販損保会社S社。(紆余曲折はありましたが結果的にほぼ満足な回答が出たので具体的な会社名は控えます)

お車を拝見したところ、バンパーとボディエンドパネル、バックドアの損傷です。
ざっと概算で25万円の損害というところでしょうか。

車種はヴォクシーです。
代車も人数が乗れる車が必要とのことなので、レンタカーでノアをご用意しました。

相手保険会社が通販系ということで、ノアが認められるか懸念はありましたが、最悪弊社で付けて頂いてる大手国内損保会社(たまたま相手保険会社の系列でした)の代車特約でまかなえますので、ノアを用意した次第です。

午後遅くに、S社から連絡が入りました。
案の定、ノアのレンタカーには文句を言われましたが、何とか認めてもらいました。

修理に関しても、金額から写真見積もりで対応することになりました。
まずは一安心です。

ところが月曜になって、S社から電話です。
急遽、アジャスターの立会をすると。
これから手配するので、見に行く火曜日まで手を付けるなとのことです。

結果的には、アジャスターを入れて良かったのですが、対応がコロコロ変わります。まあ通販系の常ではありますが。

翌日来たアジャスターは系列大手の損保会社でした。
無事、こちらの要望通りに修理を認めてもらって、作業にかかります。

3日して、担当アジャスターから電話です。
S社がバックドアの修理を認めないと。

写真を見てそんな判断をしてきたようです。
作業にかかって3日、バックドアも当然手を付けてます。

担当アジャスターもとんでもない要求なのは理解してるので、恐縮至極です。
作業中の写真を送り(難癖をつけてくるのは日常茶飯なので経過写真は細かく撮るようにしてます)、担当アジャスターの説得を待ちます。

最悪、自分の車両保険の無過失特約を使えば保険料が上がらずに修理できますので、作業の方はそのまま進めます。また代理店手数料に影響が出るかもしれないと思いつつ。

土曜日になり、ファックスが入ってました。
担当アジャスターが頑張ってくれたようです。
何とかS社に認めさせましたとのこと。

今回なんとか自己負担無しで修理できそうなのは、お客様の保険が系列保険会社で、なおかつその保険会社のアジャスターが来てくれたことです。

協定はまだですので、いくら値切られるかはわかりませんが。

写真見積もりで進めていたら、お客様に自己負担額が出たかもしれません。
S社は当事者同士で話し合いをしてくれとまで言ってきましたから。

問題が起これば逃げます。他社ですが通販系の保険会社は、弁護士特約があっても、まだ入れる段階ではないと最後まで入れてくれなかったことも過去にはありました。

S社のホームページには、セカデカと系列会社の名前が出ています。
でも、対応には雲泥の差があります。
みなさんも注意されたほうが良いかもしれません。

最近の人身賠償の傾向と対策

最近の人身賠償の傾向と対策

自動車保険の支払基準が変わってるようなので、参考にお読みいただけたら幸いです。

以前も書きましたように、交通事故で怪我をした場合の補償基準には3つあります。

1、自賠責保険基準
2、任意保険基準
3、法定基準

1が一番低く、3が一番高いです。

その幅は、最大限で3倍位(交渉により変わりますので確定した割合というのは出せません)あります。

最近では、通販系国内直販型を問わず、最初の提示は1の基準で提示されます。

通販系は、それが最終回答です。
いくら交渉しようが、変わりません。

国内直販系は交渉次第で、2になります。
ただ3にはなりません。

3の一番高い基準を使うためには、弁護士を入れるしかありません。

それも、交通事故に精通した弁護士にお願いすることです。
以前、知り合いの弁護士に依頼されて出た結果が、人身傷害保険が出る程度、つまり2の基準にも達していないことがありました。

弁護士特約があれば、交通事故に精通した弁護士を入れることが取れる賠償金が多くなる一番の早道です。

保険会社の支払い方法がこのようなことになっているため、ちょっとした怪我でも弁護士特約を使うことが増えてるのは、こういう理由です。
そのため弁護士特約の値段が上がってるのも事実です。

弁護士特約がないが、人身傷害保険には入ってる場合。

相手が通販系保険会社の場合、相手の提示は変わりません。しかし2の基準に達していない場合、自分の人身傷害保険を使うことで、2の基準に持っていくことが出来ます。

ただ保険代理店にとっては、支払い金額が成績になるので、積極的に使用を勧めてくることは難しいです。

弊社の場合は、お客様とのつながりは、保険だけではないので、使える保険は全てお客様に提案します。

しかし保険代理店によっては、保険支払が増えると代理店手数料がカットされるので、お客様からの請求がないと手続きしないというのが実情のようです。
これは支払い金額によって代理店手数料が変わるという制度に問題があるとしか言えません。お客様の利益が損なわれるのだから、金融庁が指導すべき点ではないかと思うのですが。

以前なら契約のお客様を選ぶことで損害額を減らすことが出来ました。
が、事故相手を選ぶことは出来ません。被害事故で支払っても代理店手数料はカットされますから、積極的に支払おうとならないのかもしれません。

弁護士特約についても同様のことが言えます。

通販系の会社では、入ってる特約の請求をしても出さないところもあります。
以前書きましたが、弁護士費用が付いてるのに、まだ使う段階ではないと言う理由で使わせてもらえなかったことがあります。

また弁護士を保険会社指定の弁護士しか依頼できず、満足な回答金額が得られなかったこともあります。

結局、交通事故で人身事故被害に遭ったときは。

被害事故であっても、自分が入ってる自動車保険に連絡すること。
入ってる保険の内容を再度確認すること。
相手からの提示金額を鵜呑みにしないこと。
自分が入ってる自動車保険の代理店に相談すること。
積極的に動いてくれないときは、そんぽADRセンター(0570-022808)に相談すること。(最近の対応が保険会社寄りなのは否めませんが)

自分で判断できないときは、良い保険代理店で自動車保険に入ることしかないようです。
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