2025年06月26日
2025年06月25日
腰掛けタップダンス講座〜から高島屋史料館展示へ🎵
これまでもるっこらが時々参加している大阪商業大学のカルチャー講座。今回は「腰掛けタップダンス」なるクラスに参加してみました。
腰掛タップダンスは、椅子に座ったまま行うタップダンス。三洋電機株式会社の井植敏元会長が考案したそうです。
そういえばセンセのボイストレーナーをしてくれはった宇根崎緑さんもタップをしていたなあ…と興味を持ち、申し込んだるっこらでした。
講師の安達幸恵さんは笑顔が素敵な可愛い先生♬ 明るい声での指導にテンション上がります。
もちろんるっこらは初心者なんで、まずはタップ独特のあの音のするシューズではなく靴下を履いてパイプ椅子に…座ったままだからそんなしんどくないかなーと考えていたけど、浅く腰掛けて背筋を伸ばすと、何だか下腹の筋肉使うぞーこれは良いかも!と始めたのもつかの間、何がびっくりと言って、ジムのクラスで“人(インストラクター)マネ”には充分慣れているはずのるっこらが、こと足だけに特化すると、この左右差よ‼︎
えっ、右でできることが左で同じようにできてまへんやん、あかん。鏡に映る自分と前にいる幸恵先生を見比べて焦るし、しかも“脳トレ”と称する単なる手足・左右交互の単純明快な動き、これも怪しく先生の苦笑いを誘います。
ということは…いつものジムで参加しているダンスやバレエエクササイズ、速さで誤魔化してできた気になってただけ⁉︎…と愕然。
最終クラスの日には、1回目からやっていたはずの“スタンプ”という一番基本のステップの時のヘンな癖(ペタン!と足裏をつけた瞬間、踵がぶわんぶわんと浮いてる〜)にも気づいてしまう情けなさ…いやもう日が無いから直せないし!
とにもかくにも、最初のウォームアップ曲プラス「上を向いて歩こう」、そして「フットルース」の振り付けが何とかアタマに入ったやら入らないやらするうち、5回の体験レッスンはあっちゅー間に終わりを迎えたのでした 笑。
で、ラストの日は帰り道にこちらへ。

裏なんば(こんな言い方あるんや!)にあるレトロな高島屋史料館、これまでも何度か興味深い展示があって足を運んでおりますが、今回は大阪・関西万博と同時期に開催されているこちらの展覧会。

1851年以来行われて来た国際的な万国博覧会では、各国から「科学や産業、美術や工芸」などが出品され、自国の技術や芸術にしのぎをけずりました。今回は、それらの万博に高島屋が積極的に出品、各賞を受賞してきた染織品の中でも刺繍絵画やビロード友禅作品が主に展示されています。
一点、るっこらが目を凝らして見たのがという明治中期〜大正初期に作られた刺繍の作品
「波」←クリックするとリンクに飛べます。いやもうね、何度見ても、絵の波が動いている〜!波が迫ってくる〜!吸い込まれる〜!のです。疲れてるから?いえいえ違うと思う。ちょっとした目の錯覚かもしれませんが、こんな体験はお初…!というくらいリアルで不思議な作品でした。
史料館を後にして、観光客で賑わう日本橋の街を歩いたら、やっぱ行きつく先はここでしょー!
一芳亭の本店で、久々に大好きな焼売を買ってるんるん家路に…いやいや、この後夕方から毎週ルーティンのジムの2クラスが待っているんだった!危ない危ない。
…とまあ、久々にハードですが何となしに満足のいく週明けでございましたとさ。
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2025年06月18日
こっそり推し本 「セーラー服と機関銃」「グラスハート」
「セーラー服と機関銃」赤川次郎
「グラスハート」若木未生

こう並べると、どちらも赤を基調にした文庫本…ほとんど同時期に読み終わりましたが、実は「セーラー服と機関銃」のほうは、返却期限が無いのを良いことに、だーいぶ前からちょこっとずつ取り掛かってて“やっと”独了しまして。
るっこらは赤川次郎作品もお初なら、コバルト文庫もお初 笑。
かたや昭和時代の有名な映像化長編小説。観てはいないけど、初々しい薬師丸ひろ子さんの「カイカン…」というセリフは番宣で幾度となく観ていましたし、おおまかな筋も知識として?アタマに入っておりました。今回当時の予告を観て、ちょっと映画も観てみたくなりました♬
で「グラスハート」のほうは昨今お馴染みNetflix作品として、主演の佐藤健クンが自らプロデュースしたという、来月公開作品の原作です。
でも意外や意外、この2冊の初版発行日、1978年と1994年というから実は14年しか隔たりがないのよねーびっくり!セーラー服…を観たのはめっちゃ昔な気がするのに…⁈
つまりグラスハートは原作が出てから映像化までゆうに30年近く経ってるってこと⁉︎
音楽(高度なテクニックを駆使するアーティストたちが主人公)を扱っているので映像化が難しかったのかなあ…カッコ良い若手俳優さん達が出てるから観てみたい気はするけど♬
はい、どちらも“読んでから作品”となりましたとさ。
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2025年06月14日
節約ではなく、ましてやケチでもない「始末」とは⁉︎〜愛着と執着のハザマ11


カレンダーやお菓子の包装紙、紙袋などをブックカバーや栞にしてしまう性癖 笑。
なんかね、気に入った色柄をゴミに出すのは忍びないし、ついつい作ってしもて。
今読んでいる(ちょっと昔の)朝ドラのノベライズ小説にあった関西人の“始末”という考えかた…まあ主に食べ物(鱧の皮やら鰻のアタマやら)などを粗末にしない、使い切るという商人(あきんど)的倹約と書かれていまして。
そーかそーか、私の中にも実母譲りの船場の血が色濃く流れているのかもなあと今さらながら。かと言って数字に弱いのでお金を貯めるのは下手ですが 笑。
ビンボーくさいと笑わば笑え〜何でも市田ひろみ先生によると、出さなあかん所に出さないのがケチと呼ばれるらしいですよ 笑。
そしてこれもまた、愛着と執着には違いないのでありますねー。
2025年06月13日
こっそり推し本「ある手芸中毒者の告白」〜愛着と執着のハザマ⑨
「ある手芸中毒者の告白」グレゴリ青山

表紙やタイトルに施された刺繍、本文いたるところに現れる手作り品の数々…これみな、作者のグレゴリさんの手仕事⁉︎
いやもうその数やらエピソードやらに圧倒されつつ笑いつつ読み進めた漫画ではありました。
強まる縫い欲・糸欲・布欲によって、手持ちの材料では飽き足らず買い欲まで出る、小さなハギレさえも「いつか何かにしてあげる」と、材料もどんどん集めては手仕事にはまっていき、本業より楽しいと思ってしまうくらいになっていたグレゴリさん。
ところが、ある日パッチワークの作品を見かけ、それがあまりに安価で売られていることに衝撃を受けます。「いったいこの仕事、時給にしたらいくらぐらい?」
行く末をかえりみることなく安価で売られ、最終的には大量廃棄されてしまうファストファッションの衣類や、手作りの工芸品を実際に作っているのはいったい誰?彼らには一体いくらの賃金が支払われているの?労働条件の保証もなく搾取されるスウェットショップ、ついには起こってしまったラナ・プラザ崩落事故や、アフリカに集まる廃棄衣類の山…と、思い至るのです。
そしてグレゴリさんが「平和祈念展」で目にしたのは、満州から引き揚げる際、亡くなった赤ちゃんのおむつをほどいて母が娘のために縫ったワンピース。他にも白樺で作った食器や木片利用の麻雀牌など、極限の状況でも“生きる力と尊厳を取り戻すため”に手仕事🟰手芸を忘れなかった人たちの思いでした。
現在、手間ヒマかけて作られた着物やハンドメイド作品が安く売られているのを見て感じるのは
「尊厳が安売りされていることの不安」。
グレゴリさんがたどり着いたこの言葉に釘付けになったるっこら。
そう、義母実母の、そして多くの人たちが遺した愛着と執着の?手工芸品たち、ひいては昔ながらの技術で作られた着物や民藝品、家具や調度品、建造物や街並みに宿る“尊厳”のようなものが存在して、それに対するリスペクトはあって然るべきではないのかと。
それは、旧いものをすっぱり捨てられない、そのためにうまく片付けられない事に、ともすればストレスやジレンマ、そして罪悪感まで抱えがちなるっこらに、少し違う道を見せてもらえた言葉でした!
愛してやまない“よきものきものふるきもの”という言葉にも、われ知らずこういう思いを込めていたのかもな、と気づいたるっこら。
掘り下げれば、もっと出そう〜
グレゴリさんの言うように、社会的に何かができると言うわけでもなければ良案を思いつきもしないるっこらですが、とりあえずは“大事にしなくて良いものなんて実は無いんだ”という考えが間違っているわけではない…よね?と思えて。
それだけで珍しくも少し前向きになれた気がするるっこら、そのお手伝いをしてくれはったグレゴリさん…本当にありがとうございます!
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