2019年05月

2019年05月24日

針失うて恐ろしき

「冬の夜や針失うて恐ろしき」(桜井梅室)

俳句は季語を大事にするのに、と夏井先生には叱られそうですが…


ある日、出先で感じた違和感。たぐってみると、アンティークの長羽織の裾部分に確かに感じる手応え〜!は、まち針?いやいやいや、いつからやねん。

というわけで、家で探ってみて、いつものSOSを久々に泊まりに来た実母に依頼(相変わらず情けなや〜)。 

「えーほんまやな、針はいってるな」


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最近、歳相応に弱気になってきてるっこらをやきもきさせている実母ですが、若い頃女らしくなくて家事一般の腕を祖母に叱られ通しだったとは思えないくらい確かな手つき。

「ここは布が集まってる(何重にも重なっている)しな〜、こっちから上に寄せよか…」と独り言を言いつつ数分…


「あ、いけた♫」とひとこと。


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うぇ〜見つかった〜!どこもほどくことなく魔法のように♫

手前が私の手と出てきた待ち針、奥が弱くなって糸が切れた部分をつくろってくれている実母の手です。


いや〜我がハハながらお見事でした。

和裁は半えり付けくらいしかできない不調法なるっこらですが、針数えとか検針器でのチェックが必要なことは知識として存じておりまする〜。この待ち針は新しいものなので、まさかお仕立ての時から入っていたとは思えませんが、実はるっこら、以前にも伯母から譲られた袷の着物にはいった針を、これまた着ている時に見つけた事があります。これは多分祖母が仕立てたもの…もーおばあちゃ〜ん!って感じでしたが、何となく怖かった祖母の違った一面を垣間見たようで、ちょっと親しみが湧いた経験となりました。


とにもかくにも、ありがと〜おかあちゃん。



goodcourse at 07:53|PermalinkComments(0)きもの。 | 家族のこと

2019年05月01日

お針屋 和ねり『市松こべべ展-大阪- 』&こころや「春の音色展」

GW、近場で楽しんでおります。
初日、以前から気になっていた「小さな古布着物『こべべ』/お針屋 和ねり 」さん主催の「市松こべべ展ー大阪ー」へ。
谷町にある「大雲寺」さん。さすが、界隈あちらこちらに由緒あるお寺さんが。
和ねりさんは、岡山で古布をリメイクした立体ミニチュア着物の「こべべ」という作品を作っておられます。
FBで知って以来、小さいながらすきっとしたその着姿に惹かれ、いつか本物を見てみたいと思っていました。

たくさんのこべべさん達。
存在感ハンパなくて、圧巻♫

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大雲寺さんのお庭は大阪の町なかという事を忘れそうな閑静な佇まい。

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お庭とこべべさん達を楽しみながらお抹茶とお菓子を頂きました♫

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こちら代表をされている田中とし江さん。たまたま市松模様の羽織に目をとめて頂き、ツーショットをば♫

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とーっても可愛いボクに見送ってもらいつつ、同じ沿線のマルゼンボタンギャラリーへ♫

二日連続で押しかけたこころやさんの「春の音色展」お目当てはどうしても買いたいと思った手ぬぐい達。それぞれあげたい人たちがあったので…。上から工房カモさん作「珈琲タイム」、「おでんあります」、そして「真夜中のチェリーパイ」と、食べ物三昧シリーズ。

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今回初めてお会い出来てしまった工房カモさんご本人とのショット! 新作の「大江戸日本橋」手ぬぐい、るっこら的には色遣いがど真ん中でしたが、あまりに大人買いが過ぎるので自分の分は次回にしました 涙。るっこらの左手にあるのがカモさん作の新作浴衣です!こちらも爽やか♫

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このあと京阪に飛び乗って京都へと…
羽曳野〜吹田〜谷町〜天満橋〜烏丸御池。
近年まれにみるアクティブなばあすでいとなりましたとさ♫