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悪魔城ドラキュラシリーズ に参加中!

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宿命の魂たちが、今ふたたび、ドラキュラ城へと集う。
夜空に浮かぶ月だけが、真実を知るのか…?



オープニングからクライマックス! 血塗られた円舞曲(ロンド)は、4年の月日を経て夜想曲(セレナーデ)を奏で、魔王ドラキュラ伯爵をめぐる物語は新たなページを彩る。

こんばんわ、レトロゲームレイダース/ジョーンズ博士です。
今回お送りするのは、1997年にプレイステーション、1998年にセガサターンで発売された『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』。タイトル名からご想像できるとおり、PCエンジンで発売された『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』の正統続編になります。







al我々は、この男を知っているッ
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いや、この眼差しと漆黒のマントに身をつつむ美しき貴公子を知っている。彼の名は、アドリアン・ファーレンハイツ・ツェペシュ。またの名をアルカード(ALUCARD)。闇の眷属でありながら、かつてラルフ・ベルモンドたちと協力し、父ドラキュラを討ち取ったバンパイアハンターである。ドラキュラ伯爵にとどめを刺すべく、300年の月日を経て彼は再び長き眠りから目覚めた。

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発売アナウンスがされた当初、「ドラキュラなのにベルモンド一族が主人公ではない」という事実に、私たち研究者は驚いた。それもそのはずシモン・ベルモンドの時代より、ドラキュラに対して人類が唯一対抗できる存在がベルモンド一族であり、それが悪魔城への単身潜入という物語を作り上げてきたからだ。

しかし、私たちはすぐに気がついた。ドラキュラに対抗できる力は“対魔”属性のベルモンド一族だけとは限らない。同じ“魔”の属性、しかも幹部・腹心クラスよりも上、闇の眷属のNo.2である後継者・アルカードも、ドラキュラに匹敵する力を有していることに。

「闇」と「闇」の対決。

人間から恐れられる存在である父と子は、新たに作り出された悪魔城をアリーナに再び相まみえる。それは、決して人々に語り継がれることのない物語。満月の晩、一人の男が亡き母の想いを貫くために、一人、家臣すべてを敵に回して運命を前に踊らされる─―─。それは、まさに“月下の夜想曲”を冠するにふさわしい内容だ。

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alアルカードの登場により、『X』はただの続編ではなくなった
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以前、私は『血の輪廻』により、シリーズの時計の針は進められた…と語った。かつてシモン・ベルモンドは、ドラキュラを倒したものの、戦いの中で負った傷による呪いを解くために再びドラキュラと対峙した(『ドラキュラII』)。本作の主人公を再びリヒターにすれば、同じことのくり返しになってしまう。その時点で、『ドラキュラX』は「ただの続編」へとなり下がっていただろう。

しかし、開発チームはその道を選ばなかった。ドラキュラと人類の戦いを一歩進めるために、「最終兵器であるベルモンド一族を用いない、新しいドラキュラ討伐の物語」を組み立てたのだ。かつて、円谷プロの『ウルトラマン』は最終回でゼットンに倒された。ゼットンを倒したのは、いつもウルトラマンに助けられていた人類自身。つまり、『ウルトラマン』の最終回は、「自分たちの足で歩き出した人類」という希望を描いていたのだ。それは、本作にもいえる。

「ドラキュラシリーズはバンパイアハンターの世代が変わってもやることは同じ」…という展開を、本作は破壊する道を選んだのである。まさに、シリーズの未来を創る使命をおびた『ドラキュラX』の続編。志の高さは、『月下の夜想曲』になっも変わることはない。素晴らしいのひと言に尽きる。

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al月夜の戦いは、悪魔城探索アクションRPGへ
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本作では、大胆なゲームデザインの見直しが図られた。「アクションゲーム」⇒「悪魔城探索アクションRPG」への変遷である。このゲームシステム、分かりやすく言えば『ドラキュラ版メトロイド』。生粋のコナミファンならば、『ガリウスの迷宮風』といったほうが分かりやすいだろうか。

アルカードは、剣をはじめとする武器を使って魔物を倒す。倒すと経験値が蓄積され、一定値を超えるとレベルアップ。各種ステータスと共に、HPやハート所有量の限界値が上がる。また、城内に落ちている、または敵が落としていく、鎧、アクセサリーを身につけることで、防御力アップや戦いを有利に進める補助効果を得ることに。探索を進めれば進めるだけアルカードは強くなっていくのだ。

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しかし、悪魔城もただ陥落を待っているわけではない。城内にはさまざまなトラップが仕掛けられており、アルカードの行く手を阻む。そこでポイントとなるのが【魔導器】の存在だ。これは、手に入れることでアルカードの闇の王子としての能力を開花させていくマジックアイテム。オオカミ、コウモリ、霧への変身をはじめ、魔法錠の解除、二段ジャンプの取得、使い魔の召喚など、さまざまな効果で悪魔城探索の大きな助けとなる。【魔導器】の存在なくして、ドラキュラ討伐はなし得ないだろう。

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alアクションRPGであることには意味がある
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ファンの中には、このモデルチェンジを快く思わない方もいるようだ。「ドラキュラはあくまでアクションゲームであるべきだ」と。しかし、私はそうは思わない。お気づきにならないだろうか。「続編であるにも関わらずアクションゲームであることを捨て、アクションRPGという新ジャンルに挑戦する」。これは、かつて『ドラキュラII 呪いの封印』が歩んだ道であり、本作はそのリスペクト。バンパイアハンターの世代は変わっても続編はかくあるべしという伝統を守っているところに、開発チームのシリーズへの並々ならぬ愛が感じられる。

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また、特筆すべきは本作の完成度の高さだ。アクションRPGというのは、ゲームバランスの調整が非常に難しい。アクションというプレーヤーのウデを問う要素、そしてRPGという経験値稼ぎのためのくり返し要素。バランスを間違えれば、「アクションが上手くなければちっとも進めない」、「単調な動作のくり返しで飽きる」といった事態に陥りかねない。コナミも、『月風魔伝』や『ガリウスの迷宮』、そして『ドラキュラII』で失敗を重ねてきている。だが、本作は職人技のチューニングによってこの難題を克服。アクションに自信のある方は低レベルクリアが可能で、アクションが苦手な人もレベルを上げればクリアできる…というアクションRPGの教本というべき絶妙なゲームバランスを実現している。

この完成度こそが、『月下の夜想曲』を孤高の存在に、そして今遊んでも最新作と遜色がない“楽しさ”を提供しているのだ。


alシリーズの集大成というべき、圧倒的なボリューム感
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本作は、闇の貴公子アルカードの孤独な戦いを描いた物語である。彼は、母親の死の捉え方によって父親と袂を分かち、“裏切り者”の烙印を押されたアベンジャー。敵対するのは、父ドラキュラ率いる魔の軍勢すべてというシチュエーションを表現するために、『月下の夜想曲』では過去のドラキュラシリーズのほぼすべての敵キャラを登場させるという偉業をなし遂げている。

かつて富野監督は、さまざまな可能性へ派生したガンダムシリーズを全肯定する『ターンエーガンダム』を生み出した。本作でも、「悪魔城は混沌の産物だ。そのカタチはひとつではない」というセリフの通り、シリーズの迷走で生まれた作品を全肯定。SFC版『悪魔城ドラキュラ』の名前もデザインも格好悪い「ベイガン」、「ギャイボン」を最初のボスとして登場させたり、FC版『ぼくドラキュラくん』のラスボスであるガラモスとアルカードの戦いを再演出させたり、X68000版で付け加えられたステージ、逆に削除されたステージに似たフロアを設けたり…。

シリーズすべてを包括する意気込みが、この作品からは感じられるのだ。

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alルナティックの中で、加速する物語はドラマティックに
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本作の舞台は、悪魔城城内のみ。にもかかわらず、プレイヤーを飽きさせない秘密は、多彩なステージとドラマティックなイベントの数々にある。ドラキュラの腹心・DEATHとアルカードの対峙、ドラキュラに忠誠を誓いながら教育係としてアルカードの力になる図書館の主、成長したマリア・ラーネッドとの協力…。百年に一度しか甦らないはずのドラキュラ城が再び姿を現したのはなぜなのか!?

その真相は、自身の目で確かめてほしい。

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alもはや眠ることは許されない、アルカードの宿命
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再び、ドラキュラとの戦いに参戦することとなったアルカード。父と和解を果たす『月下の夜想曲』で彼は、「ドラキュラ自身も数世紀にわたってくり返されてきたことにより生まれた魔王を祀り上げられる仕組みの一端」であることを知る。そのため、彼はこれ以降のドラキュラをめぐる戦いに、何らかのカタチで必ず関わっていくことになる。そう、父ドラキュラの魂の救済のために。

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私たちが再びアルカードの軌跡を見つけるのは1917年。第一次世界大戦下のトランシルバニアで私たちはその男と出会う。ヴァンパイアのような白い肌、マリアを彷彿とさせる美しい黄金色の髪を持つひとりの戦士。彼の武器である強力な魔力を帯びたその槍には、作り手の名前が記されている。

「 A L U C A R D 」。

リヒター・ベルモンドの時代により百余年後。全ヨーロッパを舞台にするかつてない規模の戦い(メガドライブ版『バンパイアキラー』)に向けて、歴史はゆっくりと時を刻む。



   

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