2011年02月22日

クラシック/輸入盤/CD/新譜情報 11-02 No.22

<ALBANY>
TROY1228 \1980
ブラームス:ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40
デュボワ:トリオ・カンタービレ
ホルブルック:ホルン三重奏曲 ニ長調 Op.28
ジェニファー・フラウチ(Vn)
エリック・ラスク(Hr)
スティーヴン・プラッツマン(Pf)
録音:2010年4月2、3日、ボストン、
ブラームスのホルン三重奏曲に加え、フランスの作曲家テオドール・デュボワ
(1837-1924)のトリオ・カンタービレ、英国の作曲家ジョセフ・ホルブルック
(1878-1958)の三重奏曲の二つの世界初録音となる三重奏曲を収録。エリック
・ラスクは1963年、シカゴ生まれ。元クリーブランド管弦楽団の奏者で、エン
パイア・ブラス・カルテットにも所属。その後ソリストとして活躍し、チャー
ルズ・マッケラスの伴奏でモーツァルトのホルン協奏曲全曲を録音している。

TROY1199 \1980
「プレイング・ジ・エッジ」 -ヴァイオリンと打楽器のための音楽
(1)マイケル・ドアティ(b.1954):レックス
(2)ルー・ハリソン(1917-2003):ヴァイオリンと打楽器のための協奏曲
(3)クレイグ・ウォルシュ(b.1971):あなたの策略を指摘する
(4)ケヴィン・プッツ(b.1972):そして軍団は上昇する
(1)-(4)マーク・ラッシュ((1)エレクトリックVn,(2)-(4)Vn)、
(1)(2)アリゾナ・パーカッション・アンサンブル
((1)ノーマン・ウェインバーグ指揮,(2)ゲイリー・クック指揮)
(3)(4)ノーマン・ウェインバーグ(マリンバ)、
(4)ジェリー・カークブライド(Cl)
売れっ子作曲家マイケル・ドアティのエレクトリック・ヴァイオリンが吠える
ロックン・ロールばりのポップな《レックス》、無調とガムランが出会うエス
ニックな香り一杯のハリソンのヴァイオリン協奏曲、一柳慧を彷彿とさせる
ウォルシュの《あなたの策略を指摘する》、ポスト・ハリソンともいうべき
新しい抒情性を感じさせるプッツの《そして軍団は上昇する》など秀作ぞろい。

TROY1222 \1980
「ブラス・トリオ」-メリーランド大学ブラス・トリオの至芸
エリック・エワゼン(b.1954):フィルハーモニック・ファンファーレ
ローレン・バーノフスキー(b.1967):ブラスのためのトリオ
アンソニー・プログ(b.1947):ブラスのためのトリオ
ヴァーツラフ・ネリベル(1919-96):ブラスのためのトリオ
アラン・ホヴァネス(1911-2000):3つのファンタジー
デヴィド・サンプソン(b.1951):ダンカン・トリオ
メリーランド大学ブラス・トリオ:
【クリス・ゲッカー(Trp,フリューゲルHr)、グレゴリー・ミラー(フレンチHr)、
マシュー・ギルフォード(バス&テナーTrb)】
録音:2009年
グレゴリー・ミラーはエンパイア・ブラスほかピッツバーグ響、マシュー・
ギルフォードはサンフランシスコ響、ボストン・ポップスで、クリス・ゲッカ
ーはニューヨーク・フィル、サンフランシスコ響でそれぞれ首席を勤めた名手
たち。ブラス・ファンは必聴です。アラン・ホヴァネスのミステリアスな「ブ
ラスのための3つのファンタジー」は聴きもの。

TROY1203 \1980
(1)ロイ・マグヌソン(b.1983):求めよ求めよ(2009)
(2)デヴィッド・ギリングハム(b.1947):2008年夏
(3)デヴィド・マスランカ(b.1943):交響曲第3番
スティーヴン・K・スティール指揮
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー
(2)ジェイソン・ハム(ユーフォニウム)
録音:2008-09年
吹奏楽ファンに好評のイリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー最新録音。巨
匠マスランカの交響曲第3番はショスタコーヴィチと見紛うばかりの大作。若手
のマグヌソンの《求めよ求めよ》はインディ・ジョーンズかと思うほどのジョ
ン・ウィリアムズばりの鳴り鳴りイケイケの音楽で興奮間違いなし。ギリング
ハムの《2008年夏》は事実上のユーフォニウム協奏曲で作曲者の個人的な思い
出を優しい情感で音楽化。

TROY 1236/37 2枚組 \3960
スーザ:オペレッタ「エル・カピタン」
ニコラス・ユーマン(T,ドン・メディガ),アルタ・ダンツラー(MS,王女),
ナンシー・マリア・バラチ(MS,イザベラ),カイル・ナップ(Br,ヴェラダ),
タニア・マンジー(MS,エストレルダ),コリー・コリンズ(T,スカランバ),
デイヴィッド・ケレハー=フライト(Br,ドン・カサロ),ほか
スティーヴン・バイス(指揮)
オハイオ・ライト・オペラ管弦楽団,合唱団
録音:2010年(ライヴ録音)
マーチ王ジョン・フィリップ・スーザ(1854-1932)は、オペレッタでもかなり
の成功を収めたのだが、作品はほとんど忘れられている。「エル・カピタン」
は、1896年にボストンで初演され、直後のニューヨークでの上演で百公演を越
すロングランを記録、さらにロンドンでもそれ以上の上演数に達した人気作。
その音楽を利用した行進曲「エル・カピタン」は今でも親しまれている。新た
にペルー副王に着任するスペイン人ドン・メディガは、前副王派が反乱のため
呼び寄せていた凄腕の傭兵エル・カピタン(=隊長)が道中で亡くなったことを
知り、自らエル・カピタンに変装。反乱軍を無駄に率いて消耗させた上に酔っ
払わせ、到着したスペイン軍に鎮圧させる、という物語。オハイオ・ライト・
オペラによる世界初録音。

TROY 1241/42 2枚組 \3960
サリヴァン:オペレッタ「ペイシェンス」
セシリー・エリス=ビルス(S,ペイシェンス)
カイル・ナップ(Br,バンソーン)
ジョン・ガーハード(Br,グローヴナー)
ジュリー・ライト(S,ジェイン嬢)
チェルシー・ベイスラー(S,サフィア嬢)
タニア・マンジー(MS,アンジェラ嬢)
ボイド・マッカス(Br,大佐),ドレイク・ダンツラー(T,公爵)
コリー・コリンズ(T,少佐),
マイケル・ボロウィッツ(指揮)
オハイオ・ライト・オペラ管弦楽団,合唱団
録音:2010年(ライヴ録音)
オハイオ・ライト・オペラは、2010年のシーズンでは、6月19日から8月7日ま
での50日で7演目55公演も行っており、人気の高さが窺える。「ペイシェンス」
はギルバート&サリバン絶頂期の傑作。1881年の初演当時英国でブームになっ
ていた耽美主義芸術を皮肉ったヒネリのきいたコメディ。ギルバート&サリ
ヴァンものはオハイオ・ライト・オペラのお得意で、ここでも台詞まで含め
て演技達者な上演が楽しめる。
オハイオ・ライト・オペラによるG&Sは、既に「大公」(TROY 631/32)、
「魔法使い」(TROY 814/815),「ゴンドラ漕ぎ」(TROY 915/16)、「ミカド」
(TROY 1070/71)、「ラディゴア」(TROY 1164/65)がCDになっている。

TROY1198(DVD-Video) \1980
ウェスターガード:アンサンブル・オペラ「不思議な国のアリス」(2007)
ジェニファー・ウィン(S,アリス)
アマイア・アーティガ(S,イーディス,鷲の子,ビル,ほか),
カレン・ジョリクール
(S,ネズミ,公爵夫人の料理人,スペードの7,クラブの2,ほか),
アビガル・フィッシャー
(MS,ロリンダ,鸚鵡,醜い公爵夫人,クラブの6,ほか),
マーシャル・コイド(C-T,白うさぎ,年よりのカササギ,ほか),
デイヴィッド・ケレット(T, アヒル,芋虫,チュシャ猫,ほか),
エリック・ジョーダン(B, ドードー,魚の召使,ほか)
マイケル・プラット(指揮)
アンサンブル
ピーター・ウェスターガード(演出),アリソン・カーヴァー(舞台装置),
サラ・カベイジ(衣装)
ルイス・キャロルの名作「不思議の国のアリス」を小オペラに仕立てたもの。
ピーター・ウェスターガードは1931年、米国イリノイ州シャンペーン生まれ。
「不思議の国のアリス」は2006年の作品である。センター・フォー・コンテ
ンポラリー・オペラによる舞台を収録したものである。

TROY1200 \1980
「アフリカのディアスポラの音楽」
(1)メアリー・D・ワトキンス:色つきの5章(1994)
(2)オリー・W・ウィルソン:歌曲集「幻と真実」(1991)
ニュー・ブラック・ミュージック・レパートリー・アンサンブル
(1)L.B.ダナー(指揮)
(2)ボニータ・ハイマン(MS)、ロドリック・ディクソン(T)
ドニー・レイ・アルバート(Br)
カーク・スミス(指揮)
録音:2009年8月
アフリカ系アメリカ人作曲家の管弦楽作品集。メアリー・D・ワトキンスは当
初ジャズ・ピアニストとして活動していたが、東海岸からカリフォルニアへ移
住したのを機に作曲家に転進。クラシック、ジャズ、アフリカ音楽を融合した
力強い作風を特徴とする。オリー・W・ウィルソンはグッケンハイム、ロック
フェラーなどの財団から数々の賞を受賞しており、12音技法などの現代音楽の
手法とアフリカ音楽を融合した極めて異色の作風を持った作曲家である。

TROY1211 \1980
「シカゴ・クラリネット・トリオ」
(1)アンジェイ・アンワイラー(1947-2009):ディヴァージョン
(2)マックス・ライミ(b.1956):
輝かしいクラリネット奏者たちのためのチャレンジング・エチュード
(3)ジョン・マッケイブ(b.1939):バガテル
(4)ラリー・コムズ(B.1939):ディヴァージョン
(5)エディ・モラ・ベルムデス(b.1965):レトラートVI
シカゴ・クラリネット・トリオ:【(1)-(5)ラリー・コムズ、(1)-(5)ジュリー
・デロッシュ、(2)(4)(5)ワグナー・カンポス】
(5)リック・ファーガソン(Pf)
(5)ブラッド・オプランド(Cb)
(5)フレッド・セルヴァッジョ(Perc)
シカゴ・クラリネット・トリオはその名の通りシカゴで活躍するグループで名
プレイヤーだったラリー・コムズを始め全員がシカゴ交響楽団の団員もしくは
団員であった。作品は新古典主義的もしくはジャズの影響を受けた親しみや
すいもので、優れた演奏とともにクラリネットの音色を思う存分楽しめる。

TROY1212 \1980
トーマス・スリーパー(b.1956):
(1)交響曲第1番
(2)ゼニア
(3)チェロと管弦楽のための6つのアリア
(1)ポウル・フィリップス指揮ミードウズ交響楽団、
(2)ジョン・ダイカーズ(Ten)、ゾー・ゼニオディ指揮フロスト交響楽団
(3)アシュレイ・ギャリットン(Vc)、
トーマス・スリーパー指揮ロシア・ナショナル管弦楽団
録音:2006-2010年
スリーパーはオクラホマ出身で、テキサス大学で音楽を学んだ。後期ロマン派
から(クルシェネクやヒッチコックの映画音楽を担当したバーナード・ハーマン
に似た雰囲気を持っている)近現代音楽の語法を折衷しダイナミックな音楽を
聴かせる。「6つのアリア」では新古典主義のストラヴィンスキーを思わせる。
いずれも映画音楽のサントラを思わせるオーケストラのダイナミズムにあふれ
ている。

TROY1213 \1980
「オブジェクト・レッスンズ」
-ピーター・アイヴァン・エドワーズ(b.1973)作品集
(1)暗い部屋(2006)/(2)カーヴとカラー(2007)
(3)バーゲン漁り(Schnappchenjagd)(2009)/(4)ハレウ!ハレウ!(2005)
(1)レッド・フィッシュ・ブルー・フィッシュ(打楽器Ens)、
(2)ジョンガー・ユーン(Pf)
(3)アイユン・ファン(Perc)、
(4)コリン・マクアリスター(Gtr)
エドワーズは1973年ニューヨーク出身、アメリカ国内でヨーロッパの前衛音楽
についての研究が特に進んでいるカリフォルニア大学サン・ディエゴ校で学ん
だ。彼はアメリカ実験主義とヨーロッパ前衛音楽の両方、特にケージ、フェル
ドマン、ノーノ、リゲティ、ラッヘンマン達から多大な影響を受けていると語
る。《暗い部屋》における無秩序なリズムの連続、ジャズの響きが抽象化され
てエコーする詩的な《カーヴとカラー》、ギョーム・ド・マショーの作品に基
づく抒情的な《ハレウ!ハレウ!》が聴きもの。

TROY1214 \1980
「ザ・ヴォイス・オブ・ザ・コンポーザー」
-ニュー・ミュージック・フロム・ボウリング・グリーンVol.6
(1)マリリン・シュルード:ヴァーチャル・リアリティ
(2)スティーヴン・スタッキー:アメリカのミューズ
(3)レイモンド・ルスティグ:アンスタック(はずれ)
(4)エリオット・カーター:パストラル
(5)アヴナー・ドーマン:主題のない変奏曲
(1)-(5)エミリー・フリーマン・ブラウン指揮
ボウリング・グリーン・フィルハーモニア
(2)ジェシー・ブルームバーグ(Br)
(4)ジャクリーン・ルクレア(E-hr)
録音:2008年
ストックはデューケンス大学で教鞭を取る一方、指揮者としても活動してい
る。ピッツバーグ響、シアトル響のレジデンス・コンポーザーを勤めたことも
ある。多くの委嘱を受け、ニューヨーク・フィル創立150周年記念として委嘱
された管弦楽曲「キック・オフ」はクルト・マズアによって初演され絶賛さ
れた。2000年に入ってから集中的に書かれた3つの弦楽四重奏曲は様々な様式
が折衷されている。バルトーク、ミニマル、ベルク、コープランド、民族音楽
の要素などが巧みにブレンドされ独自の世界を生み出している。

TROY1215 \1980
「同時の世界」-フルートと打楽器のための新しい音楽
アレジャンドロ・ラッティ:同時の世界/デヴィッド・マキ:イルタ
マーク・エンゲブレットソン:2つのデュオ
ジョン・アレマイヤー:大地と空の歌
ジェフ・ヘリオット:思考の消費電力
カール・シンメル:気性の変異
デュー・イースト:【グレッグ・バイヤー(Perc)、エリン・レッサー(Fl)】
録音:2009年
フルートと打楽器のデュオ、デュー・イーストは2008年アメリカ・ナショナル
・フルート協会の室内楽コンペティションで優勝して以来、南米、カナダ、
ヨーロッパで演奏を行っている。ラッティの《同時の世界》はミニマル風アフ
リカ音楽、デヴィッド・マキの《イルタ》は似非・東洋音楽で笑え、エンゲブ
レットソンの《2つのデュオ》もジャズとルー・ハリソンが聴いたら喜びそう
な妖しい擬似アジア音楽の折衷。シンメルの《気性の変異》もどうやらアメリ
カ人から見た東洋を表現しているらしく、彼らが武満徹や佐藤聡明を模倣した
らこうなる、というような作品。どの作品も実際にはどこにも存在しない不思
議の国、あこがれの国アジアを表現した作品ぞろいで大変面白い。


TROY1216 \1980
「ホーム・アンド・アウェイ」
-モリス・ローゼンズワイグ(b.1952):室内楽曲集
過去の光(Cl,Vn,Vc,Pf)/一歩を越えて(Va,Cimbalom)
最もよく使われる和音のテーブル(Horn四重奏)
人々、場所、エトセトラ(Fl,Perc)/反復(Vn,Va,Vc,Cb,Pf)
ラフ・スリーパーズ(Fl,Cl,Vn,Vc,Pf,Perc)
ニューヨーク・ニュー・ミュージック・アンサンブル、
ローゼンズワイグ指揮キャニオンランド・アンサンブル
ほか
録音:2004-2008年
ローゼンズワイグは1952年ニューオリンズ出身。グッゲンハイム、ロックフェ
ラー財団から多数の作品委嘱を受け、作品は全米、ヨーロッパ、アジアで演奏
されている。ウェーベルンを始めとしたセリー音楽に多大な影響を受けたアカ
デミックな作風だが、次第に自由な無調様式へと移行し《反復》では旋法、調
性的な音響も登場、《ラフ・スリーパーズ》では予めテープに録音された人声
と器楽がアンサンブルするといった実験的な側面を見せる。

TROY1217/18 2枚組 \3960
「エクストリーム・ミージャーズ(極端な措置)」
デヴィッド・フェルダー:まれな大気blews
エリック・モー:グランド・プリズマティック
パオロ・カヴァローン:[ディス]テンショーニ
デヴィッド・フェルダー:まれな大気boxmunsdottir
スティーブン・リックス:扁桃体
ジェームズ・プリモシュ:タイムズ・ライク・ジーズ
デヴィッド・フェルダー:まれな大気boxmunssum
ジェイソン・エッカート:演出
ハーベイ・ソルバーガー:宿敵
デヴィッド・フェルダー:アリア・ダ・カーポ
ジーン・コッペルド(Cl)、
スティーヴン・ゴスリング(Pf)
録音:2009年
アメリカの若手から中堅世代の作曲家によるクラリネットのための作品集。
全てジーン・コッペルドのために書かれた。彼女はジュリアード音楽院出身
でニューヨーク・ニューミュージック・アンサンブルでも演奏している。作品
の多くはアメリカ東海岸のアカデミックでセリエルな前衛音楽の傾向が強く
贅肉のない切り詰められた硬派の音楽。現代音楽でクラリネットの新しいレ
パートリーを探している人にお薦め。

TROY1219 \1980
ヘイグ・ボヤジアン(b.1938):作品集
(1)カシオペア-クラリネット、チェロ、ピアノのための(2003)
(2)ミ・タンゴ-ギターのための(2003/2010)
(3)ペルセウス-フルートとチェロのための(2008)
(4)深淵より-ソプラノとピアノのための(2008-09)
(5)ヴィエントス-ギター、ヴァイオリン、マンドリンのための(2010)
(6)プレアデス-ネイティブ・アメリカン・フルート、フルート、ヴィオラ、
チェロ、マリンバのための(2004)
S.ホロズィアン(Cl)、K.コチャリアン(Vc)、A.グリゴリアン(Pf)、
アーロン・ラルゲ=カプラン(G)、ティグラン・ゲヴォルギアン(Fl)
G.ゲガミアン(S)、アンナ・マンダリアン(P)、デュオ46(G&Vn)ほか
ボヤジアンは1938年パリに生まれ、少年時代にアルゼンチンに移住、やがて20
才の時にアメリカに移住。ニューイングランド音楽院にてヒナステラの弟子ベ
アトリズ・バルツィに師事した。同級生にはセイモア・シフリン、アルヴィン
・ルシエらがいた。作風は生誕の地パリと育ったアルゼンチンの風土を反映す
るかのように洗練された感性と野卑なパワーが共存しヒナステラ、ストラヴィ
ンスキーを思わせる。

TROY1220 \1980
「マイケル・ホワイト:ピアノ作品集」
(1)ソナチネ(2009)/(2)夜想曲とタンゴ(1990)
(3)《真夏の夜の夢》よりの情景(2008)
(4)パルティータ(2008)/(5)4つの幻想曲(2009)
(6)ピアノ四重奏曲(2007)
ミリアン・コンティ(Pf)、
(6)K.オーグスティン(Vn)、ウェイヤン・アンディ・リン(Va)
アンドルー・ジャンス(Vc)
録音:2008年
ホワイトはシカゴ出身でジュリアード音楽院でパーシケッティに学んだ。その
後、ガーシュイン、バーンスタイン、コープランドに強い影響を受け、ジャズ
とクラシックを融合したスタイルを作る。ソナチネは軽快なラグ・タイムで始
まる。激しいリズムで始まる《真夏の夜の夢》よりの情景はストラヴィンスキ
ーばりの生き生きとした音楽。大作ピアノ四重奏曲は室内楽版「春の祭典」と
形容したくなるエネルギッシュな音楽。

TROY1221 \1980
「ザ・ヤング・ドビュッシー」-ドビュッシー:歌曲集
(美しい夕暮れ/感傷的な風景/時は春/麦の花/シャルル・ボード
レールの5つの詩(バルコニー,晩の調べ,噴水,内省,恋人たちの死)
/星降る夜/鐘/忘れられたアリエッタ(やるせない夢心地,心に涙が
降る,木々の影,木馬,緑,スプリーン)/み告げの鐘/庭で/眠りの
森の美女/華やかな宴その1(密やかに,操り人形,月の光)
ダレン・チェイス(テノール)
マーク・コグレイ(ピアノ)
「ザ・ヤング・ドビュッシー」と題されたアルバム。ドビュッシーが30歳にな
るまでに作曲した歌曲を集めている。ダレン・チェイスは米国カリフォルニア
州サン・ディエゴ生まれのテノール。主としてドイツリートなど歌曲の歌手と
して活躍している。

TROY1223 \1980
シンディ・コックス(b.1961):作品集
苦い海-ヴァイオリン、チェロとピアノのための(2007)
プレイング・アラウンド-増幅されたハープシコードとプリペアード・ピアノ
のための(2007)
シルヴァン・ピース-ピアノのための(2009)
バック・トゥ・スクエア・ワン-ヴァイオリンとピアノのための(1999)
グレアム・ジェニングス(Vn)、
レイトン・フォング(Vc)、
クリストファー・ジョーンズ(Pf)、
シンディ・コックス(Pf)、ほか
コックスはインディアナ大学でバーナード・ランズ、ジェイコブ・ドラッグマ
ン、ジョン・ハービソンに学んだ。彼女自身はポスト・トーナル・ミュージッ
ク(調性後の音楽)を提唱し調性、無調を自由に折衷した生き生きとしたリズム
を持つ抒情豊かな音楽を聴かせる。

TROY1224 \1980
「サーモン・イズ・ジャンピン」ジョン・サーモン:ピアノ作品集
(小さなダイヤモンド/イミテーション・ロック/パーセルの嘆き
スカティテュード/マンボ・マッドネス/マリ・ピノ/夕べ
ボッサ・バッキアーナ/ほか全14曲)
ジョン・サーモン(Pf)
録音:2009年
サーモンはジャズ、クラシック両方を修めたピアニスト、作曲家で作品はバッ
ハの対位法とジャズのリズムを融合したユニークなもの。キース・ジャレット、
ビル・エヴァンスに似た洗練されたジャズという雰囲気を持つ。《小さなダイ
ヤモンド》はエヴァンスの傑作「ワルツ・フォー・デビー」に似た主題がフー
ガとして展開される。

TROY1225 \1980
ベン・リーズ・カーソン:打楽器のための音楽
(1)Aは方位角(azimuth)とアルニカ(arnica)のA
(2)瞑想曲,テナー
クリス・フロー、イアン・アントニオ、ラッセル・グリーンバーグ、
エユン・フアン(以上Perc)
ベン・リーズ・カーソンはアメリカの若手でアメリカ国内でも特にヨーロッパ
前衛音楽の研究が進んでいるカリフォリニア大学サン・ディエゴ校で作曲をブ
ライアン・ファーニホー、ロジャー・レイノルズに師事した。作品は大中小の
ガラスのコップを叩いたり木や紙をこすったり、更には奏者に歌わせたりと変
わった作風だが、その殆どが即興ではなく厳密に記譜されているのがユニーク。
ケージの「ソナタとインターリュード」に似た風通しのよい乾いたリリシズム
が感じられる。

TROY1229 \1980
アーマンド・クオリオティン(b.1954):
ヴィブラフォン、マリンバとピアノのための作品集
(1)石の谷を非難して(2003)/(2)8つの音図(2000)
(3)D♭ヒプノシス(2003)/(4)緑の妖精の幻(2006)
(5)ピアノは柔らかい手によって口づけされた(2003)
(6)カプリスとヴァリエーション(2007-08)
(7)クワジ・ジェレミ(2003-07)/(8)4つのララバイ(2003-08)
(1)サラ・ボブ(Pf)、(2)ジェイムズ・ラッセル・スミス(ヴィブラフォン)
(3)(7)ジョン・マクドナルド(Pf)
(4)(7)アーロン・トラント(ヴィブラフォン)、(5)山宮祥子(Pf)
(6)チェン・シンイ(マリンバ)、(8)リン・ペイチュン(Pf)
(8)(4曲目のみ)アーマンド・クオリオティン(Pf)
クオリオティンは1954年ニューヨーク・ブルックリンに生まれ、当初ジャズ・
ミュージシャンとして活動、やがてニューヨーク州立大学でピエール・ブーレ
ーズ、ミルトン・バビッドらに現代音楽の手法を学ぶ。ISCM World Music
Daysほか数々の現代音楽祭に入選、入賞。モードとセリーを折衷しながら現代
のリリシズムとでもいうべき硬質できらめくような音を紡ぎだす。

TROY1230 \1980
エドワード・ジョセフ・コリンズ(1886-1951)の音楽Vol.10
(1)ソナタ/(2)アラベスク/(3)黒人の歌の主題による変奏曲
(4)アイルランド民謡の主題による変奏曲/(5)カノン
(6)カノン様式による6つのテクニカル・スタント
(7)誰が言うことができる?(オペレッタよりの歌曲)
(8)6つの性格的ワルツOp.18
(1)-(7)アンナ・ポロンスキー(Pf)
(1)(2)アーノード・サスマン(Vn)、
(7)パトリス・マイケルズ(S)、
(8)ウィリアム・ブロウニング(Pf)、
録音:1999-2008年
コリンズはイリノイ州出身の作曲家・ピアニスト。フォーレ、ドビュッシーら
フランス楽派からの影響が色濃く、同時代のアメリカの他の作曲家と比べると
その洗練度と完成度において格段に水準が高い。ワーグナーの半音階的和声も
極めて洗練された形で消化され、部分的には無調となっている箇所もある。
民謡を主なテーマにして作曲する点、印象派の影響を受けていることからイギ
リスの同時代の作曲家バックス、モーラン、ブリッジたちと美意識の多くを共
有している。隠れたファンが多いシリーズの第10弾。

TROY1233 \1980
「クエスト」-ヴァイオリンとチェロのための新しい音楽
ジョセフ・デンジャーフィールド:ノミナ・スント・オミナ
ジョン・オルマイヤー:ロケット/デヴィッド・マキ:青い屈折
ジョン・オルマイヤー:フォルクローレ
ロナルド・キース・パークス:ア・マター・オブ・パースペクティヴ
スティーヴン・R・アンダーソン:探索(クエスト)
デュオ21: 【アンナ・クロムウェル(Vn)、ミラ・フリッシュ(Vc)】
デュオ21は2007年に結成された二人の弦楽器奏者によるデュオ。アンナ・クロ
ムウェルは演奏活動の傍らイースタン・イリノイ大学で、ミラ・フリッシュは
ノース・カロライナ大学でそれぞれ教鞭を取る。ヴァイオリンとチェロの二重
奏はラヴェルの他若干の前例があるが、これらの新曲はいずれも完成度が高く、
新ロマン主義的な抒情的な音楽で親しみやすい内容。

TROY1234 \1980
「バーン・ダンス(萌えるダンス)」
(1)リビー・ラーセン(b.1930):バーン・ダンス(萌えるダンス)(2001)
(2)ジーン・カータン(1906-32):ソナチネ(1931)
(3)ジョン・アディソン(1920-98):5つの対話(1992)
(4)ダン・ウェルチャー(b.1948):リバー・サイド・ジャケット(1987)
(5)ロジャー・ニクソン(1921-2009):ピッコロとE♭クラリネットのための2つ
の二重奏曲(1982)
(6)ロバート・ワイクス(b.1926):3つの友情の要素(1991)
(7)ユルグ・ヴィッテンバッハ(b.1935):セレナーデ(1959/1979)
(8)ロバート・ラッセル・ベネット(1894-1981):組曲(1973)
(9)ロバート・ディッカウ(b.1949):4つの小さな二重奏曲(1997)
ザ・スコット・ガリソン・デュオ:【シャノン・スコット(Cl)、
レナード・ガリソン(Fl)】
(1)ジェイ・モークリー(P)
ザ・スコット・ガリソン・デュオは1988年に主にアメリカの現代音楽を演奏す
る目的で結成された。収録の作品は彼らのために作曲されたもの。穏健でロマ
ン的、新古典主義的な親しみやすい作品で統一されている。フルート、クラリ
ネットの新しいレパートリーを探している向きにお薦め。

TROY1235 \1980
「ヴォーチェス・インテルナス」-現代メキシコのチェロ音楽
(1)ニカンドロ・タメス(1938-1985):序奏とデュオ(1976)
(2)レアンドロ・エスピノーサ(b.1955):デュオ《暗闇からの光》(1976)
(3)マリオ・ラビスタ(b.1943):旅行(1989/2002)
(4)オマール・タメス(b.1974):ヴォーチェ・エテルナ(2006)
(5)ラビスタ:引用(1976)
(6)マヌエル・デ・エリアス(b.1939):オメリカ(1996)
(7)ニカンドロ・タメス:モノマキアI(1976)
ジョナサン・ゴラヴ(Vc)、 スティーヴン・メーンズ(Pf)、
(4)エミリオ・タメズ(Perc)
メキシコの現代音楽史をチェロでたどる企画。ベテランから若手まで作風は極
めて多様な様相を呈しており大変興味深い。ジョナサン・グローブズはニュー
ヨーク・バッファロー大学で教鞭を取りる一方、バッファロー・フィルの首席
を勤めている。

TROY1240 \1980
ジョン・デュフィ(b.1926):管弦楽作品集
(1)我らマーク・トウェインを望む-語りと弦楽四重奏、歌手のための
(2)サクソフォン協奏曲-弦楽四重奏とコントラバス、サックスのための
(3)管弦楽のための《肖像》
(1)(2)カサット四重奏団、
(1)I.シェーファー(語り)、S.モーテンセン(Vo)、
(2)青森ともや(Cb)、グレン・モーリセット(テナーSax)
(3)リチャード・ウィリアムズ指揮ロイヤル・フィル
デュフィは1926年生まれの作曲家でコープランド、ヘンリー・カウウェル、ダ
ラピッコラに作曲を学んだ。作風は極めて穏健でコープランドの影響が強く肩
に力を入れずに楽しめる音楽。

goodies2 at 18:07│Comments(0)TrackBack(0)音楽 | クラシック輸入盤

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