ラフ(2006年、東宝)カスタムメイド10.30(2005年、クロックワークス)

2007年06月22日

グエムル 漢江の怪物(2006年、韓国ハピネット)

グエムル韓流はあまり詳しくないんだけど、ソン・ガンホっていい役者だなあ。この映画、「韓国初の本格怪獣映画」的な宣伝文句だったように思うけど、そういうパニック・アクションではなく、怪獣を媒介にした家族愛を描く作品だと思った方がいいと思う。そう考えれば、怪物グエムルが何のもったいつけもなく冒頭からガンガン登場してくる意味も、理解できるってもんだ。

在韓米軍が毒薬を下水に捨てろと指示をする。その毒薬により怪物が生まれ、漢江から上がってくる。中学生の娘をさらわれたダメオヤジ(ソン・ガンホ)一家は、力を合わせて救出を挑むのであった…
魚っぽいけど、手足があるサンショウウオっぽい怪物。この大サンショウウオがハリウッド版ゴジラのように、人を襲い暴れまくる。爬虫類と違って両生類だからなのか、街中には向かわず、川辺の広い場所での破壊シーン。うがった見方をすると、街並みも合わせてCGでの細かい描写をする予算がなかったりしたのかな?
怪獣映画かと思っていると、次に家族愛が前面に出て来て、ほぉほぉその路線なのかと思うと、今度は怪物をやっつけるためにやってきた米軍に対して大規模デモが巻き起こる。あらあら、本当は反米がテーマだったわけですか。いやはや何とも、「おバカな怪物映画」のオブラートに包み、なかなかメッセージ性も高いんじゃないかな。
★★★★☆星4つ。外国の映画を観たりとか、外国の物を購入したりするのは、背景にある海外文化を知るという側面もあると思う。ハリウッド映画を目指しているのかと思いきや、反米感情を隠しもせずに前面に出す韓国映画。世間での評価は賛否両論あったみたいだけど、百聞は一見にしかず、これは観る価値あり。

goodkage3 at 03:46│Comments(0)TrackBack(0) 星4 

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ラフ(2006年、東宝)カスタムメイド10.30(2005年、クロックワークス)