先ごろアメリカからバラク・オバマ大統領が国賓として日本に来ていた。来日初日の夕食は安倍首相の招待で銀座にある鮨屋・「すきやばし次郎」で江戸前の鮨に舌鼓を打たれたようであった。報道によると、この店の前で落ち合ったこの二人は互いに「バラク・シンゾウ」とファーストネームで呼び合いながら再開の握手を交わしたそうだ。
わたくしの知るところだとこの場合、安倍首相に呼び掛けるなら「やあ・シン」で良かったと思う。
「シンゾウ」と、後に「ゾウ」を付けて4文字にして人を呼ぶのはアメリカ人は苦手の筈で、アメリカ人が相手をファーストネームやニックネームで呼ぶ場合には大抵の場合は2文字か、多くても3文字である。
今回銀座の鮨やの前でお互いファーストネームで呼び合って親密さを演出したにしては、片や「バラク」はそれでよかったにしても「シンゾウ」と、4文字であったのは、もひとつ親密さを演出する場面には相応しくなかった。
ちなみに私なんかはアメリカのMarieから呼び掛けられるのはいつも「ヨシ」の二文字であり、正式名の四文字で呼ばれることは絶対に無い。たまに来る郵便レターの宛先でもファーストネームは二文字の「Yoshi」としか書いてない。
アメリカ人やオーストラリアなどキリスト教圏の国のひとのファーストネームと云うのは聖書に出てくる聖人から採っている場合が多い。例えば「John」だってそうだし、わたしの友人「Marie」だってそうだし、その長男「Matt」だって、また次男の「Dan」もその範疇から外れてない。
それなら今回国賓として来日した「バラク・オバマ大統領」の場合の「バラク」と云うのはどうか？と考えてみた。聖書に出て来る聖人に「バラク」というのは居たか？
先日から生涯大学の図書館で借りてきて読んでいる「聖書・とそれに関連する出来事：新井智著」と云うのを読んでいたら、旧約聖書の創世記にある部分だったと思うが「バラク」という人の名前はちゃんと出て来るのであります。
この「バラク」はどんな事績を残して名を残している人なのか？はわたくし失念しているが、イスラエル4千年の歴史に名前が残っているのだから相当な人だったのだろうと思うのであります。
旧約聖書4千年に名のある「バラク」はともかく、これと同じ名を頂く、現在の米・大統領の「バラク」はどんな事績を後世に残せるか？を考えてみると、今回の来日で日本に対して「一歩踏み込んだ発言」をしたと云われている「尖閣諸島の領有権に関して米政府の立場を明言した」ことは良かった。
今回、日本滞在した2泊三日では宮中晩餐会も開催されて、また明治神宮にも行かれたようで、滞在中は精一杯の対日外交をこなしていたようだ。
この明治神宮参詣に付いての報道では「バラク」は神宮拝殿での所作詳細は報道されなかったようであったが、わたくしそれを推察するに、多分、礼拝は無かったのではないか？と思う。ファーストネームに「聖人・バラク」を頂くくらいだから、当然彼はキリスト教を信奉しているのだから、元々キリスト教と云うのは当然一神教をもって成るはずであり、日本神道の社である明治神宮で礼拝するのは許されない事だろうと思う。
2泊三日の日本滞在を終えて「バラク」は今回韓国を訪問したのだが、ここでは「バラク」は朴クネとの会談で「従軍慰安婦問題は重大な人権侵害」と発言して、朴クネの反日攻勢に理解を示すような姿勢を示していた。朴クネも国内の連絡船沈没による300人を超える死亡事故で政府責任を問われている現在、少しでもポイントを稼ごうとしてお得意の反日姿勢を示して「バラク」に応援を頼んだ形だ。これに応えて「バラク」は朴クネに精一杯のリップサービスをしてやったのだろうと思う。
今回一連の東南アジア歴訪の旅で「バラク」はこの後フィリピンを訪問している。ここで「バラク」は米軍フィリピン駐留回帰をアキノフィリピン大統領と合意している。このフィリピンにしても対面の国・ベトナムにしてもインドネシアにしても近年台頭し続ける中国の動向にはアタマを悩ましており、この中国の南沙諸島に対する侵略政策に対処する「米軍フィリピン駐留回帰」と云うのは「バラク」が最近放った最大のヒット政策だろうと思う。
日本政府にしてもこの中国の東シナ海侵略政策と尖閣諸島防衛はマッタなしのアイテムであり、今回の来日で「バラク」の放った「尖閣諸島に対する米国の防衛認識発言」と、この「フィリピン・米軍駐留回帰政策」は非常に評価に値する事績だろうと思う。
先のロシア・クリミア半島問題でやや影の薄くなっていた「バラク・オバマ大統領の米国評」を挽回して欲しいものであります。ここは「聖人・バラク」に名前負けしないように頑張ってほしい人であります。
今日30日であり4月も終わる。今年のプロ野球ペナントレースも開幕ひと月が過ぎて佳境に入りつつある。今年は広島・カープがトップをひた走り、常勝巨人は3位に着けている。タイガースは今年も健闘していて、大和・上本・岩崎等の若い選手層の活躍が光っている。それに新外国人助っ人のゴメスや来日5年目のマートンなどの攻撃陣の活躍も大きいし、全選手一丸野球が功を奏している。
きのうの首位争いの広島カープとの一戦では8回まで0-0の息づまるような投手戦が続いていたが、それも8回裏にタイガース・福留が打ったホームラン一発で決着が着いて競り勝つなど、今年のタイガースは何処と云ってスキがない。
甲子園まで出かけて行って応援する元気は無いのだが、もし行くならニューヨークまで行って田中将大やイチローを応援する事をゆめに描いている。
