2012年5月22日 【岩下昌弘】2050年までに日本は先進国から脱落!?〜これからどうするべきか?

2012/04/26 
【経団連のシンクタンク21世紀政策研究所】レポート
【Global Japan: 2050 Simulations and Strategies】


<2050年までに大幅人口減>
 日本は、世界最速で少子高齢化が進んでいる。このまま、有効的な策を講じなければ、50年までに総人口は世界10位(約1億2,000万人)から17位(約9,700万人)に転落するという予測が出ている。この40年で日本人が約3,000万人、少なくなるという計算になる。

 人口構造が、経済に与えるインパクトは大きい。労働人口が減るだけでなく、高齢者がそれまでに貯めた貯蓄を使うことにより、総貯蓄が目減りし、その分、日本経済に投資された資本が減る。

<人口増えるアメリカ>
 50年まであと38年、日本の影が薄くなる一方で、2つの大国の影が浮かび上がる。アメリカと中国。

 アメリカは、先進国の中でも異例の人口構成になっており、今後の40年でも人口が増えていく。
ヒスパニック系などの移民を受け入れていることが大きい。
移民の出生率が高く、この労働力が、アメリカ経済を支えていく。

<さらに力を増す巨龍・中国>
 中国は一人っ子政策が原因で、人口構成はよくないが、現在の人口で約13億5,000万人。
中国の2050年までの経済成長の規模は、日本の規模の4つ分の成長をするという予測が出ている。

10年の日本のGDP(4085・10億PPPドル)が横ばい、
あるいは10年のGDP(50年の予測値4057・10億PPPドル)を下回るのに対し、
中国は50年までに現在の約4倍(24497・10億PPPドル)に成長。

 予測では、日本の6倍規模の経済力を持つことになる。
さらには、20年までに中国の中間層は、9億2,000万人、
富裕層(世帯年間可処分所得が3万5,000ドル以上の所得層)が、
1億8,000万人になる見込みで、中国の富裕層人口が、日本の総人口より多くなる。