14/03/03 Mアナライズ【岡崎/鈴木】今週は下値トライの週
【今週の戦略】
・ムードに流されてやり方を変えないように!

・雇用統計(水曜日はADP)
・中国全人代(全国人民代表大会)

株安債券高 昨年の5月以来の債券利回り

■今週のストラテジー
土日の間にウクライナ軍事介入とニュースが入り、
すべてぶちこわしになったという感じ。
下値最終ライン14,000円に迫る
その次のラインをテストする一週間でした。

ソフトバンクがライン株式取得かというニュースで
火曜日に上げたきり、週末までじわじわ下げる展開になりましたが、
買いの位置が変わらず
売り手もショートカバーをする方向にもならず一進一退。
今週もまだ調整局面が続きそうです。
さらにボラティリティが上がって来たのでもう一回やり直しという感じに。

年明けから6週間連続で下げ、先々週上げまた下げていますが、
外国人投資家によってゆさ振られている状況。
現況は、外国人が売っても日本株が上がる
という図式にならないと変わらないそうです。

ウクライナ情勢は緊迫していますが、
SP500は史上最高値更新、
ロンドンでもFT100指数も1999年以来の高値を抜きました。
その状況で日本株だけが弱い動きを見せていますが、
先進国の中で最も流動性があって、ボラティリティが高く、
投機マネーの終着点となっている日本市場は
荒っぽいお金が入りやすいという特徴があるようです。

マクロ経済統計を見てみると
1月の鉱工業生産指数は前月比+4.0%で2008年10月以来の高い伸び、
有効求人倍率は+1.04倍で2007年8月以来の伸びということで経済は好調。
消費増税が入ってくるので不安が高まってはいるものの、
足元の実態は強い様子を見せています。

それでも今週は先週までの非常に神経質な動きを繰り返さざるを得ません。
戻りは先週の高値のレベルを待ち構えているものの、
そこを乗り越えるまでの買い材料が出てくる可能性が少ないようです。
今週末は雇用統計も控えています。

そこで投資家の皆さんの今週の戦略は・・・
やり方を変えないほうが良い、と岡崎さん。
たとえば個別銘柄でこれを買おうと思っている人はその値段が来るまで、
売ろうという人はその値段まで待つというスタンスで。
成り行きにのらない、ムードに流されないことが大切です。

14,000円は果たして岩盤なのか、14,200円か、14,400円が本物か・・・
下値テストになりそうです。

もうひとつ気になるのが日本の長期金利の動きですが、
今週は0.57で昨年10月のボトムを下回る5月以来の下値に。
しかし、為替が101円台であることも鑑みると
日本だけ極地的な、単純なるリスクオフの流れのようです。
外国人投資家の1月の売りはトータルで1兆円の売りですが、
うち2,000億円はETFであることを見ると、
何もかも日本株から完全撤退したという形ではないとのこと。



業種の二極分化も気になります。
下がったのが不動産。銀行、ノンバンク、小売り。
上がったのは情報処理サービス、建設、建機レンタル、エレクトロニクス。


1997年のマーケットを原案としてあの時と同じシナリオを書いている動きが。
97年は消費税が5%となった年で、金融不安、ロシア危機、
銀行の破綻やアジア通貨危機など良い思い出がないとのこと。
当時に比べれば小粒ではあるものの、想定して動いている様子。
しかし、最終ラインを守っているのは日本の投資家であり、
ここが守れたら、97年型シナリオは崩れるとのことで、
消費税前後の3-4月は個人投資家の頑張りどころとなりそうです。



■先週の振り返り
ニッセイ基礎研究所の久我尚子さんをお招きして、
正規雇用、非正規雇用の問題について消費マインドとともに考察しました。
非正規雇用の賃金アップ、非正規雇用から正規雇用への転換を発表している企業が
出て来ていることで、ここからの景気上昇に期待も。

賃金は結婚や家族形成への影響だけでなく、
投資意欲などにも関わります。貯蓄ができる収入が得られるか否か、
この辺がポイントになりそうです。

とにかく非正規をめぐる問題はすぐに答えが出ないため、
この仕組みを固めてしまったのは何か・誰か、
それを変えることによって何が・誰が利益を得る・不利益を被るか等々
勉強すべきところはまだまだあります。
番組では今後も考察を続けていきたいと思います。