【岡崎・鈴木のマーケット・アナライズ・マンデー】新たな材料はアメリカへ
【今週のストラテジー】
選挙も終わり、材料出尽くしです。
新しい材料 "アメリカ株安" が出てしまったので、注目はそちらに。
背景は原油安。先週までは他にも中国やギリシャなどが挙げられていましたが、
どうやら原油安に絞られてきました。
原油安となると日本では後場、夜が怖い状況に。


先週はNYダウが315ドル安。
月火水曜=マイナス、木曜=プラス、金曜=大幅マイナスで
一週間の下落率としては何年かぶりの下げになりました。
QE3終了後、最初の危機かもしれません。


この原油安は「逆オイルショック」と言われていますが・・・
作りすぎ & 需要の伸び悩み 両方です。
シェールに対抗し原油安
 ↓
シェールの開発が滞る
 ↓
新たなビジネスを始めた中小企業が倒産危機(2?4割デフォルトするのではという説も)
 ↓
ハイイールド債指標となるETFが安値切り下げ。
(債権を発行し高い金利を借りて掘り続けている。BやBBなどの債権=ハイイールド)


月曜日NYどうなるのか。止まるのかさらに下がるのか・・・注目です。
一週間前アメリカの雇用統計は大変良く、
東京市場も月曜日から7年4ヶ月ぶりに18,000円にのせましたが、
結局は寄り付き天井でした。
雇用統計翌週から始まるということを考えると、
1月まではちょっとした試練に向かいつつあるアメリカ市場です。


日本は月曜前場で227円安。マザーズは若干プラス。
VIがマイナス2.2ポイント下がっています。
「株価下落でVIも下がっている」が示す意味は・・・
 =戻りは知れている。18,000円を超えることはないからコールオプションを売っておこう。
 =下値もそんなに深くはないだろう。自民が圧勝したので補正を組むだろう。
  QQE3、4・・・があるかも。そうなると下がっても17,000円、16,750円、16,500円
  等々あるかもしれないが、大きく変わらないだろう。


日本はもはや株式市場の水準は、全て織り込んだうえに業績発表までは時間があるので、
アメリカが下がるのか、原油が下がるのか、
ハイイールドの売られ方が新たな信用不安を引き起こすのか・・・海外要因に影響されます。

従って、今週は日銀の金融政策決定会合より、
アメリカのFOMCで利上げのタイミングがどうなるのか、文言がどうかに大注目。
利上げ先延ばしなどの可能性を織り込んで10年物国債利回りが下がっており、
シェールの設備投資が滞る=2015年アメリカ景気は悪くなる・・・となると
QE4の可能性も出てくるので、原油安あるいはNYがここで止まるかどうかに注目。

万が一シェール関連で連鎖倒産が出てくると、ハイイールド債権が売られ、
売りが売りを呼び、株に影響を与えることになります。


このような状況ですので、
▼今週来週は、とりあえず慎重に、戻りを売っていく感じで、
▼これ以上爪を伸ばさないことが基本です。
(昨年12月末の値を意識しても良いくらい)


【先週の振り返り】
大和証券の佐藤さんをお招きして、年末年始のアノマリーについて教えて頂きました。
12月の最後5営業日は過去20年間のうち18回上昇=「掉尾(とうび)の一振」
月間でも12月過去10年間で9勝1敗。
ただ、今日のお話からはそんな12月でも不安要素が高そうです。

来年のアノマリーは、
アメリカでは
中間選挙の年の翌年、大統領選挙の前年は、ほぼ全勝(1940年代?)だそうです。
そして日本では1月は中小型株が強いそう。


アメリカが日本株に影響を及ぼすことはありますが、逆はないので
大アノマリーはアメリカ、中アノマリーは日本という見方がよさそうです。
もちろん経済は生き物なので、その都度ファンダメンタルズを見るのはいつでも大事です。