19/09/13【日経】 米財務長官、50年債「20年にも発行」 金利低下受け

ムニューシン米財務長官は12日、米CNBCのインタビューで超長期の50年物国債について「来年の発行をとても真剣に考えている」と述べた。投資家の需要が強いとの認識を示すとともに、期間の長い国債を発行すれば「米政府債務の借入余地が広がり、米国民にとってリスクを下げることになる」と利点を強調した。

現在、米国債で償還までの期間が最も長いのは30年債だ。世界的に金利低下が進む中で、市場では50年債や100年債の発行への期待が高まっていた。ムニューシン氏は同日の米紙ニューヨーク・タイムズが開いたイベントでは「50年債の発行が成功すれば、100年債も検討する」と語った。

12日の30年債の利回りは2.2%台で、50年債を発行すれば30年債よりも金利は一定水準上乗せされ、3%前後といった金利で発行される可能性がある。ただ、過去の10年債などと比べても歴史的に低い金利だ。

米連邦債務残高は22兆ドル(約2370兆円)以上にのぼり、債務管理は重要課題の一つだ。
景気後退時の経済対策として財政の出動余地を確保する必要もあり、米政府はこれまでも年限の長い国債の発行量を増やしてきた。

トランプ米大統領は11日にツイッターに「米連邦準備理事会(FRB)は金利を0%かそれ以下に下げるべきだ」と投稿した。利下げすれば低い金利で国債を発行できるほか、「借入期間を長くできる」と述べていた。

米、50年債がうまく行けば100年債も発行する可能性=財務長官 - ロイター
[ワシントン 12日 ロイター] - ムニューシン米財務長官は12日、期間50年の国債が問題なく発行できれば、100年債の発行に踏み切る可能性があると指摘した。22兆ドルに上る債務を抱えているリスクを軽減し、低金利で一段と長期の借り入れを可能にする狙いがある。

同氏はニューヨーク・タイムズ・ディールブックがネットで生中継したインタビューで「需要が十分にあれば50年債を発行する」と表明。「50年債がうまく行けば、100年債について検討するだろう」と述べた。超長期債を発行する可能性については、2年前に検討を始めたと明らかにした。

現在の米国債の最長年限は30年。

 トランプ米大統領は11日、政府債務の金利負担を軽減するために、連邦準備理事会(FRB)に政策金利をマイナス圏まで引き下げるよう要求している。[nL3N2622ZB]
FRBは来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利下げを実施するとみられている。

欧州中央銀行(ECB)は12日の理事会で、市中銀行が余剰資金をECBに預け入れる際の適用金利である預金金利を現行のマイナス0.4%からマイナス0.5%に引き下げた。

これを受けてトランプ氏は欧州の人々は「お金をもらって」資金を借り入れている一方で、FRBは「ただひたすら手をこまねいている」と批判した。

ムニューシン氏はマイナス金利について問われ、「低金利は経済成長にとって好ましい」が「マイナス金利については、経済成長にとって好ましいかどうか不確かだ。マイナス金利は銀行業にとっては悪いもので、健全な銀行業なしに経済成長を果たすのは難しい」と指摘した。

同氏はまた、ECBの金融緩和によって米国債への資金流入が増えると予想。米10年債に「大量の資金流入」があるだろうと語り、その結果、米国債利回りがさらに低下し、低金利で超長期の借り入れをするさらなる動機付けになるかもしれないとの見方を示した。