14/11/19【日経】ついに量産車へ、炭素繊維「鉄並み価格」視野で経済圏拡大
 炭素繊維強化樹脂(CFRP)を巡る技術開発がにわかに活気付いている。CFRP部品の価格を鋼板製部品並みに下げ、大衆車に搭載することを目指した取り組みが急進展し始めた。量産車として初めてCFRP骨格を採用したドイツBMWの「i3」は大きな注目を集めたが、クルマへのCFRPの本格搭載は、今まさに幕が上がったばかりだ。



13/03/18【週刊ダイヤモンド】仮想敵は韓国ポスコと中国勢新日鐵住金の“失地回復作戦”
新日鐵住金が3月13日に発表した経営統合後初となる中期経営計画(対象は2013年度から3年程度)。
名指しこそしないまでも、東アジアの盟主の座を奪還したいとの思いが随所に透けて見える。

 その肝は、“コスト競争力の強化”を前面に出した構造改革案だ。15年度末を目途に君津製鉄所(千葉県)の老朽高炉を1基休止することや、和歌山製鉄所の新型高炉の稼働延期など、国内外でベストな生産体制を組むための方向性が打ち出された。

 旧新日本製鐵にとって20年ぶりとなる高炉の休止。鉄鋼業界には衝撃が走ったが、友野宏社長兼COOは「能力削減ではない。将来的に最適な生産体制を築くための施策であり、残った2基で減った量を補う」と強調する。全社的な能力を落とさず、より高い競争力が見込める設備に能力を寄せるなどして「15年までに世界最高水準の競争力を実現する」と力を込めた。

 ライバルとして念頭にあるのは、東アジアで最新鋭の設備群を誇るポスコであることは間違いない。
 もともとポスコは、1970年代初めに戦後賠償の一環として旧新日鐵などから技術導入して発足した。
韓国政府の後押しや、近年のウォン安をてこに、粗鋼生産量で世界4位に成長した。経営統合で世界6位から2位に再浮上した新日鐵住金とは提携関係にある反面、自動車用鋼板などの分野では直接的な競合関係にもある。

鉄鋼業界を取り巻く環境が悪化している
 主因は、中国勢にある。世界鉄鋼協会の調査によると、現在、世界全体の粗鋼生産量は約15.5億トン。そのうち、03年以降に鋼材の需要が急激に増えた中国だけで約7.2億トンを占めており、日本は約1億トンにすぎない。中国勢との圧倒的な生産力の差に振り回されて、もはや単純な価格競争では勝ち目がなくなっているのだ。

 しかも、15年前半には、途上国を中心にして伸び続ける鋼材の需要増を見越した台湾、韓国、インドネシア、中国、ベトナムの臨海地域で次々に新型の高炉が立ち上がってくる。東アジアでの競争の条件は、ますます厳しくなる。