47:100年後

100年後
100 years after
1994年、56分、8mm、カラー
初公開:エロティック(東京・ラ・カメラ)
[解説]
 家に保管してある、これまで撮ったフィルムのNGや使わなかったシーン、予告編、テストフィルム、無目的にカメラを回した断片などを床にぶちまいて、それをランダムに選択し、そのままつなげてみました、という設定の作品。ひとつの引用が終わるたびに「それから100年たった」というナレーションが入る。見ればわかるだろうけれど、もちろんランダムではなく、順番は決めてある。当初の思惑は「扉の向こうにまた扉」的な、悪夢のように延々と続きそうな作品をつくってみたかったということと、もうひとつ、劇映画、個人映画、実験映画のみならず、クズフィルム、テストフィルムなどなど、映画のあらゆる形態が入っている「全体映画」みたいなものはできないだろうかという構想(妄想)もあった。
 ラスト。フィルムの引用を断ち切り、街へ出る。いつまでも空の赤い街を自転車で走る。やがて長いトンネルを抜けると、そこは墓場だ。冒頭で引用したフィルムの女性が待っている。亡霊だと思うワタシに対し、彼女は「死んでいるのは山崎君のほうよ」と言って、去ってしまう。なお、映画の中でワタシが歌っているのは曲馬館という劇団の劇中歌で「涙橋哀歌」という歌。