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1994年、92分、35mm、カラー
初公開:ゆうばり国際冒険ファンタスティック映画祭(北海道・夕張市民会館)
 出演:佐藤浩市 平常 緒川たまき 日野利彦 木村なつみ 北田フサノ
 撮影:圖書紀芳  照明:黒橋孝成・岩崎豊  美術:上野茂都
 音楽:勝井祐二  演奏:鬼怒無月・芳垣安洋・大坪寛彦・広瀬淳二
 助監督:森崎偏陸  プロデューサー:西村隆・山崎陽一
[解説]
 ちゃんとシナリオを書いた「劇映画」としては『ポプラ並木の憂鬱』『ダイナマイト・ロード』に続く3本目。カメラを自分が担当しなかったのは初めて、ということになる。
 お話のジャンルはファンタジー。北方の島に住む少数民族プ族の里。ここにひょっこりと世界放浪をしていた乱暴者のキショウレ(佐藤浩市)という男が帰ってくる。なんと彼の息子だと言うパクチョン少年(平常)を連れて…。おりしもプの里は「ワジン」によるレジャーランド開発の計画が進行中だ。里の青年団長ツバサは、土地を売り渡すこととひきかえに、レジャーランド内にプ族の「民族村」を作ってもらおうとしている。しかし、プ族はすでにコトバも歌も踊りもすっかり忘れてしまっている。そこで「伝統はこれから自分たちの手で作るのだ」と、創作民族芸能の練習に励む日々。そんな状況を見たキショウレは、嘘かマコトか「プ族には隠された秘宝があるのだ」と言い出して里の人々は一気に活気づく。一方、五百歳と噂される怪物婆さんを見にいったパクチョンは、そこで不思議な少女に出会う。少女に導かれるように森へと入ったパクチョンは、誰もが忘れてしまった古代の魔導テクノロジーへと目覚めていくのだった。
 感想。多人数で作る映画ってのは、なんだか乱交パーティーみたいだ(と言ってもモノホンの乱交パーティーに参加したことはないけれど)。これまで役者以外は自分ひとりで映画を作ってきたものだから、言わば、映画の女神さまとサシで乳繰り合っていたようなものだ。今までの撮影を思い返してみても、車は一台で済んでいた。済んでいたというか、それしか動員できなかったというか、一台に8人ばかり詰め込んで撮影したこともあったけれど、まあ、スタッフが2ケタにはならなかった。それが急に50人もの大所帯。そこで生じたすったもんだの顛末の概略は月刊「イメージフォーラム」誌95年2月号に製作ノートが載っているので、そちらを図書館ででも借りて読んでもらいたい。