山崎幹夫の映画リスト・経歴・上映歴

カテゴリ: 作品(大学生時代)

スクリーンショット 2019-05-31 11.19.54


132
散る、アウト。
Chill-Out
1984年、24分、8mm、カラー
初公開:雪上にトマソンを追え!(札幌・新駅裏8号倉庫)
 出演:犬飼久美子 神岡猟 映像通り魔メンバー
 音楽:勝井祐二(デフォルメ)
[解説]
 “映像通り魔”最後の作品。ミッキーマウスの仮面をかぶった男が路上で配るチラシを何気なく受け取ってしまったことから、主人公クミコは夢に似た不条理な世界に叩き込まれる。迷宮世界をさまよった果てに、クミコは奇妙にねじくれたミッキーマウスに再開する。ミッキーマウスはクミコに「ここは映画の中だ」と教える。映画の中にさまよいこんだものは、もう、死ぬことができない。物語の断片に翻弄され、決して辿り着くことのない「出口」を求め、永遠にさまよい続けるしかないのだ、と。クミコは物語の果てを目指して100万年も歩き続ける。おぼろな地平線の果てでは、あったことも、なかったことも、すべてが物悲しいあいまいさに包まれていた。そこでクミコははたと気づくのだ。ここは自分の体の内部なのだと。それでも歩みを止めることはできない。より遠くを目指して歩き続けるしかないのだ。
 タイトルは当時、撮影への出撃曲として使っていたレゲエ・バンド「ブラック・ウフルー」の同名のアルバムよりいただいた。英語のChill-outとは「凍てつく」という意味。そして正式には「ちる、てん、あうと、まる」と発音する。これは詩人の吉増剛造さんの朗読に感動するあまり、日常生活でも「てん」「まる」を発音していたためである。

12GT03

12GT01
1201
122
ゴーストタウンの朝
Ghosttown at Dawn
1983年、47分、8mm、カラー
初公開:イメージのネットワーク・札幌シネマニューウェーブ(東京・イメージフォ    ーラム)
 出演:海岸秀喜 神岡猟 石丸ひろ子
[解説]
 廃墟のようなこの街で、ひとりの男が生きている。彼は“ねずみ”と言われている。彼は迷路の中で自滅しかけていた。ときおり“うさぎ”の幻が現れ、彼を導いた。唯一の友人、チンピラの“6月”が殺され“ねずみ”は夜明けのゴミの中へ倒れ込む。この作品も上映回数は多い。PFF84に入選しての全国上映や、この作品をきっかけに森永憲彦、佐々木浩久らと旗揚げした“映像通り魔”による全北海道巡回上映などなど。この作品は『ダイナマイト・ロード』の反省から『ターミナルビーチX』の時に戻ろうと、シナリオを書かずに、現場でのイメージの醸成に任せて撮り進めていった。そのため、どれだけ撮影すればアップするのかわからず、役者としてはテンションを維持するのに苦労したそうだ。音楽はニューエイジステッパーズ&クリエイションレベルのダブアルバム『THREAT TO CREATION』を使用している。

111

CAMERA←→EYE
1982年、15分、8mm、カラー
初公開:大瓢プロ最終上映会(札幌・4丁目プラザ7Fホール)
[解説]
 映写機を2台使って映写する作品。クローズアップで写し出される部屋の中のいろいろな物。過去へと遡っていく自分の身分証明写真。2台の映写機のフレームは決して重なることなく、呼吸するようなリズムでスクリーンをはみ出す。一部を映像通り魔共同製作作品『逆行の夏』に流用のため、現在上映不能。

101
呼吸
Breathing
1982年、3分、8mm、カラー
初公開:ダイナマイト・ロードショウ(札幌・4丁目プラザ7Fホール)
[解説]
 フジカP300にオートフェーダーを付け、部屋の中の光と影を一定のリズムでフェイドイン、フェイドアウトを繰り返して撮った小品。当時、毎週一本、3分のフィルム作品をつくっていて、そのうち公開したのはこれだけ。あとは別の作品に吸収されたり、そのまま人目に触れずに眠り続けている。

09海辺の記憶01

09海辺の記憶02
海辺の記憶
Memory of Seaside
1982年、5分、8mm、カラー
初公開:ダイナマイト・ロードショウ(札幌・4丁目プラザ7Fホール)
 出演:山崎幹夫(手)吉田宗弘(撲殺される男)平田篤(撲殺する男)
 音楽:勝井祐二
[解説]
 たぶん最も多い回数、上映された作品だと思う。PFF83に入選。のちに日比野幸子さんのプロデュースでベルリン映画祭でも上映された。87年のユーロスペースでの個展まではツネマツマサトシさんの音楽を無断使用していた。その後、許可はいただいたが、新たに『極星』『猫夜』『VM』シリーズなどの音楽担当、勝井祐二にオリジナルを作ってもらった。
 手を本当にカッターで切るというインパクトが話題になったわけだが、これは当時、札幌で『三月のライオン』の原型となるシナリオを書いていた矢崎仁司監督に『非解釈』を観せた際、「ためらってないで、もっと(手を)ビシバシ切れ」と言われて、なにくそと作った、というのが裏話。






このページのトップヘ