c36cd271.jpg TABOOと聞いて明菜を思い浮かべたアナタ…なかよくなれそうです。
 TABOOと聞いてカトちゃんを思い浮かべたアナタ…アンタも好きねえ♪

 ボーイ・ジョージがデビューしてから落ちぶれるまでの半生を描いたミュージカルですが、当時のロンドンのクラブシーンとかゲイ事情もリアルに伝わってきて、ワクワクします。マコーレン・カルキンとかが無理矢理女装のゲイを演じたうすら寒い映画に比べたら、100倍面白いです。
 圧巻なのは、ロンドンで「TABOO」という伝説のクラブを出していたリー・バウリー。僕が最も尊敬するドラァグクイーンです。ドラァグを超えてるというか、これがドラァグだというか、メイクやヅラの概念を超越して、異星人のようになってます。 あれ以上のアバンギャルドさ加減って未だに見たことないかも。それをちょっと太っちゃったボーイ・ジョージ本人が演じているのですが、最初にハッテントイレで登場し、さんざんビックリするような格好で観客を驚かせ、最後のAIDSに冒されて亡くなるシーンではいっさいのメイクを落とした素顔になって、胸を打ちます。
 リー・バウリーだけでなく、ボーイ・ジョージ役が本人そっくりなのもすごいし、出てくるクイーンたちの話芸とか、カレシ(カルチャークラブのマリリン)の歌のうまさとか、見所満載でした。
 それでいて、親との関係の難しさとか、様々なテーマもからませて、ただのバカ騒ぎじゃない深みがありました。
 本場のブロードウェイで観ようと思ったら10万以上もかかるわけなので、こうやって字幕付きで映画で観れるのは幸せなこと。
 ぜひ、行ってみてください。

 ただ、ミュージカルをリメイクするのではなくビデオに撮って上映しているカタチなので、映画的にはやや迫力に欠けるかも…そういう意味では、当日券じゃなく新宿駅のチケットセンターで安く買って行くのをオススメします♪

 東京は10日までです!

TABOO
http://www.wisepolicy.com/taboo/