ミラクルワークス ビリケン
10.5cm24gほど
IMGP0113

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バーンズ等によってプラ版が製作されていますが
これはオリジナル、ウッド版のビリケンです。
最近ルアー釣りを始めた方には理解しにくいですが
以前のルアー釣りのコンセプトの一つに
「敢えて釣りにくいルアーで騙して釣る」という考え方がありました。
「マッチ・ザ・ベイト」とは相反する考え方です。
その中には、エサとは似ても似つかない形や色の物体を
アングラーが操作して命を吹き込んで釣るというもので、
日本にルアーフィッシングが入ってきた黎明期には
特にアメリカから入ってきたノウハウには
そういう考え方が多かったです。
ヘドンのトップウォータールアーには
そう言った考え方が強く表れていたと思います。
このルアーの源流的なアクションのルアーで
ヘドンのラッキー13と言うダーターがあります。
名前からしてラッキー+アンラッキーの数字「13」を持つ
いかにもらしいネーミングのルアーですが
何もしないと水面に水平に浮く樽の栓のような物体が
ゆっくり引くと引き波を立てて揺れ動き、
強めの力を加えて断続的に引くと
水しぶきを上げてダイブしたり
左右へ大きく首を振ってダートしたり・・・
で、ターゲットはついに「ボフッ!」と
これを吸い込み捕食します。
ビリケンはこの要素を強く感じます。
「出来損ないのルアーを無理やり動かして
後付けて釣れる理由を考えている」的な
批評をされる方がいても当然です。
「現代のルアーゲームはより高効率な釣りである」
的なコンセプトとは一線を画す考えで作られたルアーですので
そういう楽しみ方が好きなアングラーが使えば
最高に楽しめるルアーに仕上がってます。
難点は古き良き時代の釣りが好きな方でも
価格が非常に高くて手が出しにくい点です。
そういう私も実戦使用ならバーンズ製プラになります。
バルサ50シリーズのセラフ的な製品ですが
プラ製の方も良い出来なのです。