シマノ KXシリーズは1980年に登場した
当時のシマノ製スピニングリールにおいて
最高峰グレードの位置づけでした。
000-0-033104

にほんブログ村 釣りブログへ
にほんブログ村
KXシリーズはⅠ~Ⅳまで大きさの違う
4機種が存在し、
最小のKX-1は200g強のいわゆるULサイズ、
数字が一つ大きくなるごとにL、M、MH的に
リールサイズが大きくなります。
ほぼ同デザインだったバスワン スピニングリールは
300g中盤から後半の割と大きめでした。
本品は最小ULサイズのKX-Ⅰですが
一番かわいく思えるサイズです。
000-0-033101

当時のダイワのSSやファントムGXシリーズ同様
このリールの黒色は普通の塗装では無く
アルマイト被膜の細孔に染料を吸着させる
ブラックアルマイトと呼ばれる
当時のリールの耐食性、防錆製においては
最先端の技術を導入していたようです。
000-0-033102

このリールは全体のデザインも好きですが
特にハンドルデザインと
オン/オフストッパーのデザインが好きです。
ハンドルは当時のミッチェルリールの
ハンドルデザインに見られたバランサー付きの
デザインが採用されて
確かずっと後で登場する初期のツインパワーや
投げ釣りリールのエアロキャストのトップグレードにも
同様のデザインが採用されていた記憶があります。
最高に好きなデザインです。
そして取り付けられたノブは
画像の個体のような平たいパドル型のノブの機種と
ウッド製のT型ノブのものが存在していたと思います。
パドル型ノブはBMシリーズや
バンタムマグキャストシリーズでも
おなじみの愛くるしいデザインです。
ウッドT型ノブは個人的には無関心です。
当時のカタログ等を放出してしまい
資料が残っていないので記憶で書きますが
ルアー向けと磯釣り向け的な方向性で
ノブの違いがあったような曖昧な記憶です。
000-0-033103

独創的なデザインのスライド式
ストッパーレバーも大好きなデザインです。
USB端子の差し込みのような大きさの
四角柱がボディ内部をスライドして
オンオフ切り替えを行うのですが
これでリールの操作性や機能が上がっているとは
思いませんが
デザインは秀逸です。

リール全体の性能としては当時の国産スピニングとしては
優秀な部類だったと思いますが
まだまだ海外のメーカーとの差は
感じる時代でした。
現在のリールと比べて性能的にどうなの?
と言われれば全く及んではいません。
ダイワシマノで言えば最安クラスのリールと比べても
巻き感もドラグ性能も、トラブル発生率も
全部悪い方に勝っていると思います。
けれどリールが放つ個性、雰囲気は
私の心をずっと捉えてづけています。
シリーズ全て所有していましたが、
諸事情で手放し、今はこれ一機種のみ持っています。
時々くるくる回すことを今の楽しみにしています。