★舶来工具について色々と語ろう★

舶来工具とは,未だ輸入品に憧れのあった時代の工具。現代においては,欧米の工具でメーカー創業の地もしくはその周辺国で生産される工具と定義してます。なので,欧米ブランドでもアジア諸国や南米製の工具は俺的には舶来工具ではなく単なる輸入工具。キーワードは,「この工具,欧米か?」ですよ(笑。

今回紹介するのはWeraのラチェットビットセット。ツーリングの車載工具のために買った物だ。
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パッケージはこんな感じ。
黒を基調としたいかにもドイツといったデザインだ。


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しかし、残念ながら?チェコ製(苦笑。
WERAの工具は、20年近く前からドイツでは作っていないのだ。
OEM品を除き、現在ではすべてがチェコ製になっている。


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セット内容はこんな感じ。

• 1/4 インチ x 87 mm ラチェット
• マグネット式ビットホルダ
• 5.5 、 6 、 7 、 8 、 10 、 12 、 13 mm ソケット
• PH1、PH2、PH3 x 25 mm ビット
• PZ1、PZ2、PZ3 x 25 mm ビット
• TZ TORX ® : TX10 、 TX15 、 TX20 、 TX25 、 TX30 、 TX40 x 25 mm ビット
• TORX ® BO : TX10 、 TX15 、 TX20 、 TX25 、 TX30 x 25 mm ビット
•HEX PLUS: 3 、 4 、 5 、 6 、 8 x 25 mm ビット
• マイナス: 5.5 x 25 mm ビット
• 六角アダプタ


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ソケットの攻撃性はこんな感じ。
角から1.5mmのところに線状の傷が付く。あまりお肌には優しくないソケットである。


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ラチェットヘッドはこんな感じ。
これ,どっかで見たことあるよね?そう,プロオートのミニリバースギア,シグネット,TONEのBR20などのミニラチェットとまったく同じ。しかも,TONEに関してはハンドルのデザイン違いだけなのである。ちなみに、パテントはUS PAT.6860175。考案者はあのギアレンチの生みの親でもある台湾のBobby Hu氏。だから,このラチェットは他の同じ形のミニラチェットの生産国から考えても間違いなく台湾製だろう。そうなると,ソケットの生産国も怪しいな(笑。


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US PAT.6860175
2003年申請のパテント。このクリップで留める機構は,まさにWERAもこれではないか。しかし、ボビーさんはすげぇな。ラチェット関係のパテントを調べると必ずボビー氏のパテントが引っかかる。他の人やメーカーのパテントでも,引用パテントとして必ず出てくるのだ。ここ20年のラチェットレンチ関係はボビー氏抜きには語れないといっても過言ではないだろう。ボビー氏についてはFGのブログで詳しく紹介されている。

参考リンク
HI-FIVE(Bobby Hu氏の会社)
ちなみにここは,工具の設計,企画等を行っている会社で工具メーカーではない。

アメリカから尊師様が届いた(笑。
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以前から小さめのコンプレッサーを探していたのだが,安い物はみんなチャイナ製である。国産や舶来物はないのか?と,アメリカのAMAZONを見ていたらちょうど良い物を発見!アメリカではこの形をパンケーキに見立て,PANCAKE COMPRESSOR(パンケーキコンプレッサー)と言う。その中でも6ガロンが一般的のようで,似たものがいくつもある。DEWALT のDWFP55126($168.86+$110.55)や PORTER-CABLE のC2002-WK($132.99+$97.99)BOSTITCH のU/BTFP02012($117.06+$100.40)などである。それらを比較検討した結果,これに落ち着いたというワケだ。今回買ったのは,CRAFTSMANのCMEC6150K($119.00+$98.36)という物。もちろんアメリカ製。ホントは性能からみてDEWALTの物を買うつもりだったのだが,価格に負けた(笑。安いし付属品付きだからなぁ。ちなみに,価格の後の数字は日本への配送料だ。現在はあまり円高ではないが,このクラフツマンのコンプレッサーは23,000円程度で買えたことになる。ちなみに,関税は掛からず,12月5日に注文して13日に届いた。クリスマス前だからもう少し時間が掛かるかなと思ったが,思いの外早く到着した。やっぱりAMAZONはさすがだけど,アメリカでも過酷な労働条件なんだろうか?
※価格はこの記事掲載時の価格であり,変動している可能性がありますのでご注意ください。


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付属品はこんな感じ
ホースとエアダスター,空気入れ,カプラなど。


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MADE IN CHINA
しかし,付属品はやっぱりチャイナ製だった・・・!(泣。これは仕方がないのかな。見えているブローガン(エアダスター)は元々はMILTONがオリジナルで,MILTONならばアメリカ製なのだが・・・!


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カプラの形状
日本で一般的な日東工器のハイカプラの規格とは違う、MILTONのV-STYLEという規格。このホースは使えなくなるけど日東工器のに換えるかな。


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電源コードのキャップ
電源はアメリカのUL規格だからアース付きの3極。これのことを一般的にプラグと呼びがちだが,正式名称はキャップである。しかし,この名称は電気関係者にしか通じず,一般にはまったく通じない(苦笑。右のようなアダプターで2極に変換して使う。
 このコンプレッサーの定格は,60Hz120V10A。日本は100Vなので電流はもう少し多くなる。しかも,俺の住んでいる関東はアメリカと違って電源周波数が50Hzなので回転数が遅くなり吐出量も低くなる。関西ならば60Hzで周波数が同じなのでもう少しマシだろう。とにかく,60Hz機器を50Hzで使うことはデメリットでしかないが諦めるしかない。50Hzの国は結構多いが,電圧100Vで50Hzは日本だけ。しかも東日本だけのガラパゴス規格なのだ。


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メーター部はこんな感じ。
ちなみに,起動から6ガロン(22.7L)の150PSI(10.34bar)で満タンになるまで2分45秒だった。PSIの単位は慣れるまで時間が掛かるなぁ。


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全体像はこんな感じ。いまにも空中浮揚しそう?
コンプレッサー部の形からみてPORTER-CABLE のC2002-WKのOEMなのは間違いないだろう。セット内容もまったく同じだ。それでいて本家より安いのだからさすがCRAFTSMAN。重量は30lbs(14kg弱)なので持ち運べる。まぁ,この重量だからAMAZONは日本に送ってくれる訳だが。
 昔,AMAZONではないが2馬力のコンプレッサーを輸入しようとしたら重量物は外国(日本)には発送出来ないと断られたことがある。そういやツールチェストも断られたなぁ・・・!。


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MADE IN THE USA
このシールがこれを買う決め手になったといっても過言ではない・・・!(笑。
他メーカーの類似機種もアメリカ製なのだが,このシールが無いのだ。



まぁ,「せっかく10年以上書き続けてきたのでこのまま消してしまうのもなぁ。」と思って,とりあえず移動してみました。相変わらずコメントも入れられない垂れ流しブログですが今後ともよろしくお願いします。ちなみに,最近のメインで使ってる工具は国産と台湾製・・・(苦笑。

 現在,過去記事のリンク先をボチボチ直してます。過去記事のリンクがすべてyahoo!なのでそこをクリックすると転送画面になってしまうのだ。新規記事は未だですが、Tullen SNIPSの過去記事にTullenの復活について追記しました。
http://blog.livedoor.jp/gos_ves/archives/4607415.html

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