前回,超久々に更新して,これから怒濤の更新ラッシュか?と思われたが結局失速…!期待された方スミマセン。(苦笑。で,再び久々に今回紹介するのは何かというと,このトルクレンチだ。
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あまり聞き慣れないメーカだな。と思われるかもしれないが,1942年にThe North Bar Tool Companyとして創業したイギリスのトルクレンチ専業メーカーで,その後,名称がNORBARとなり現在に至っている。OEM先は多数で,代表的なところではBetaやWeraのトルクレンチがここのOEM品なのは工具マニアならご存じのとおりである。俺も実はあまり工具の知識がなかった頃,BetaのトルクレンチとNORBARが似ているのを見て,NORBARがBetaのOEM品だと思っていた事がある。ところが,NORBARはイギリスが誇る?トルクレンチの大手メーカーで,実はこちらがOEM元の本家だったのだ。蛇足だが,最近のアストロプロダクツのトルクレンチの一部もNORBAR製だったのを記憶している人も多いだろう。

こんな感じのトルクレンチだ。
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レンジは60-300Nm。ヘッドの差し込み角は1/2sq。もちろん言うまでもなく?MADE IN ENGLANDだ。個人の特定防止のためにシリアルナンバーはモザイクなのはゴカンベン。ラチェットはsq部が両方向どちらでも出っ張る方式で反転して使えば回転方向はどちらでも使える。つまり,逆ねじ対応である。価格はイギリスのAmazonで送料込み92ポンドだったが,注文して4日後に届いたのには驚きだ。やっぱりAmazonはすげぇな。

ケースは意外とチープ(笑。
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まぁ,保管用ケースというより販売時のパッケージというべきか。この今回買ったTTi300というトルクレンチはインダストリアル用と言うべきシリーズなので簡易ケースなのだろう。もしかしたら別売りでちゃんとしたケースがあるのかもしれない。

で,このトルクレンチを使う用途は…。
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俺が今乗っているバイクはリヤホイールがセンターロックなのだが,サイズがなんと60mm!締め付けトルクは250Nm!というとんでもない物?なので仕方なく購入したという訳なのだ。当然,60mmのソケットなんぞ持っていないので,それも新たに購入(苦笑。「まぁ,滅多に使う物でもないし,国産でいいかなぁ。」と妥協しそうになったが,輸入工具ヲタクたる者そんなことではいけない…(笑。まともに買えばいい値段なのでオークションで新品お手頃価格のWilliamsを手に入れました。もちろん,アメリカ製でイヤーマークも付いているスナップオンと同じ工場で作られた物です。価格はKo-kenのソケットよりちょっと安かったというところ。しかし,アグスタやドカティなら専用のソケットがKo-kenから発売されているのにねぇ。60mmというサイズもさることながらマイナーなバイクメーカーゆえ需要が無いんだろうなぁ。って,名前を出さなくても俺の乗っているバイクがバレバレですね…(笑。

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オマケ!(持っているトルクレンチ)
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上から,デジタルのトルクアダプター(左:1/4sqストレート,右:3/8sqスエカゲ),その下がスタビレー730,その下はハゼット6291-1CT,そして今回のNOBAR,その下がPROTOのダイヤル式(CDIのOEM品),その下は過去に紹介したこともあるPrecision InstrumentsのC2FR68N,その下がHPでも紹介しているスナップオンのトルクメーター(Precision Instruments製),その横がクラフツマンのトルクメジャリングシステム。ちなみに,これらはすべて校正には出していない(苦笑。しかしながら今回買ったNOBARのように300Nmとなると確認しようがないが,一応複数のレンチがあるのでお互いにトルクレンチ同士を締め付けてトルクが同等か確認はしてますが…。確認時はクラフツマンのトルクメジャリングシステムやデジタルのトルクアダプターが役に立っている。

 ところで,トルクアダプターって何で表示が逆なのだろう。確かに下にある物を横から締める時,表示部はこの方向で良いのだが,バイク整備で使うときは多くの場合,目の前にあるボルトを締めるので正面から見ると表示が逆向きになってしまうのだ。これは何とかして欲しい…って,もしかしたら表示の向きを変えられる隠しコマンドがあって俺が知らないだけ???それが無いなら表示を逆向きにする機能を付けて欲しいなぁ。電子回路だからたいした変更なしに出来ると思うのだが。