2006年07月25日

鉄人の高円寺カフェ邂逅

るすばん
VJネタに、と
「リアルニンテンドッグス」の映像を求めて、
一路高円寺の「Tショック」へ向かう。
が、16時開店という最重要事項を知らずに出かけたため
目にしたのは非情にも鉄のシャッター。

第二目的地(嫁さんの目的地)である
絵本専門の古本屋さんへ行った後、
純情商店街の入り口にあった「french」というカフェ
ぶらりと入ることにした。

french
ビルの2階にある入り口を開けると、
20席ほどの店内にはお客が3組いた。
入り口近くの席に案内される。
隣ではイラストレーターっぽい男性と編集者っぽい女性が
音楽関係っぽい話をしている。
高円寺色っぽい雰囲気が色濃く感じられる。

嫁さんはつめたいカフェオレを、
僕はアイスココアを注文し、しばらくすると
隣のテーブルに、カフェのマスターがつめたいコーヒーを運んできた。
煙草を吸いながら、椅子へ軽くのけぞるように座って
イラストレーターっぽい話をしていた男性に、マスターが話しかけた。
「肩の力を抜いてリラックスしながらお飲みください」
そんな内容のことを言いながら、テーブルに注文の品を置く。

ちょっとドキドキした。
注文の多い料理店か?もしや。
男性の姿勢は、つい先ほどまでの面影を感じさせないほど
背中が丸まっている。
借りてきた猫のようにコーヒーに口を付けている。

残したら怒られるラーメン屋みたいなところだったらどうしよう。
恐るべし、高円寺北口。純情商店街。
とりあえず、ねじめ正一の顔を思い浮かべるという
ステレオタイプな思考をしながら、しばらく経つと
マスターが僕らのオーダーの品を運んできた。

来るぞ来るぞ来るぞーーー。

「ココアはお好きですか?」
意表を突くフレンドリーさ。
恐るべし、高円寺。
嫁さんの頼んだつめたいカフェオレには
「最初はストローで飲まずに、グラスから直接飲んでみてください」
と、飲み方指南のひと言があった。


で、飲んでみたら
これがまた、得も言われぬほど美味しい。
あんなに濃厚なココアを飲んだのは、初めてかもしれない。
ココアの上にクリームが厚い層をなし、
グラスから飲むときに、ちょうど良くココアと混ざる。
絶妙な混合比率。
嫁のつめたいカフェオレも、
濃い味なのに、苦味や雑味がなくて
シロップなしでも美味しく飲める。
「アイスカフェオレ」ではなく「つめたいカフェオレ」と表記してある理由は、
水出しコーヒーだからだそうだ。

あんまり美味しいので、さっさと飲み干してしまい、
水を飲みながらしばらく話をしていたが、
お勘定を済ませようと、レジのところに行くと、
先ほどのマスターはドリップ作業中。

「すいません、お勘定を」
と2度ほど声をかけるが、僕の方へは見向きもせず、
視線はお湯の注がれているドリッパーだけを見つめている。
はじめは声が届いていないのかと思ったが、
その表情を見て、すぐに合点がいったので、
嫁さんと二人でドリップが終わるまでレジの前で待っていた。

3〜4分経ったころ、マスターがレジへ歩み寄って声をかけてくれた。
「待っていただいてありがとうございました」
支払いを済ませて、また来ますと言って、僕らは店を出た。

1階へ降りる階段で、嫁さんが
「思いを込めてコーヒーを淹れると、覿面に味が違うんだってね」
と思い出したように言った。
僕が思いを込めても味にたいした影響は与えないだろうが
あのマスターが込める思いは確かにコーヒーとココアに
通じているんだろうと思った。

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この記事へのコメント
次はココアを飲む。

Posted by 嫁 at 2006年07月25日 23:16
あたし「つめたいカフェオレ」を飲む。
Posted by mayucky at 2006年07月26日 01:23
ふらりと入ったお店。
とっても素敵なお店だったね。
Posted by まみ at 2006年07月26日 13:59
すてき。
Posted by 晴夏 at 2006年07月28日 11:21