フォエヴァーダーリングの2018  牝  2月16日生まれ
馬名・モンファボリ

父 Frankel
母 フォエヴァーダーリング
母父 Congrats
生産 ノーザンファーム
馬主 サンデーレーシング(7000万円)
厩舎 栗東・須貝尚介


【レビュー】

この馬で函館〜札幌路線を狙いに行きました。

母のフォエヴァーダーリングは、キーンランドセプテンバーセールで8,000ドル、2歳時にOBSエイプリルセールで6.5万ドルで主取りと、それほど高い評価を得て競走馬デビューをしたわけではありませんでした。

フォエヴァーダーリングはデビュー2戦目のダート1300mのレースで勝ち上がると、3戦目は米GBCジュヴェナイルFに挑戦し、勝ち馬のSongbirdから大きく離された8着と敗れます。その後、二か月ほどレース間隔を開けて挑んだ米G競汽鵐織ぅ優S(3歳牝・ダート1300m)で重賞初勝利を飾り、直後にノーザンファームの吉田勝己氏が競走馬と繁殖牝馬としての権利を獲得しました。
以降は勝ち鞍こそなかったものの、米G汽汽鵐織▲縫織ークス4着(6頭立て)などの成績があります。

現役引退後は、本来であればアメリカで種付けをされるなり、直で日本に入れるなどするところですが、フォエヴァーダーリングはイギリスのニューマーケットに移動。バンステッドマナースタッドで供用されるFrankelを配し、受胎した状態で来日。ノーザンファームで持ち込み馬として誕生したのが本馬になります。


大きな指名理由の一つは、このプロフィールそのものです。

以前、海外のネットニュースで「Frankelを所有するジュドモントFの次にFrankelに力を入れているのは、社台グループだ」と書かれたことがあるほどで、社台F、ノーザンFはFrankelを高く評価していることが推察できます。

そして本馬の母がアメリカからイギリスに移動し、Frankelに種付けを行ったのは2017年。その前年の2016年には、Frankel産駒のソウルスターリングが阪神JFを制し、本馬と同じノーザンF生産のFrankel産駒の持ち込み馬であるミスエルテがG轡侫.鵐織検Sを制覇し、牡馬混合のG議日杯FSで一番人気に支持されるなどしました。本馬の母がFrankelを配されたのは、ミスエルテの活躍があったからこそでしょう。

またミスエルテの母ミスエーニョと本馬の母フォエヴァーダーリングは共通点が多く、二頭ともにアメリカの重賞馬で(ミスエルテの母ミスエーニョはAW(ポリトラック)コースのG犠,素)、またA.P. Indy系種牡馬の産駒でもあります。

ここで国内のFrankel産駒の重賞馬3頭を見てみると、モズアスコットとミスエルテの母は北米のダート、AWの重賞勝ち馬です。この2頭の母はヘネシーを共に持っていることが注目されますが、Frankel産駒を日本に適応させるという意味では、むしろ私はFrankelの持つMiswakiの増幅に着目しています。

モズアスコットはMiswakiそのもののクロス、ミスエルテでは母がWeekend SurpriseとMr. Prospectorを持っており、立ち肩で欧州の深い芝をグリップして走る産駒が出易いFrankel産駒を、日本の時計の速い馬場に適応させるには、この仕掛けが有効に機能しているのではないかと考えました。本馬の場合は、直接的にMiswaki≒マイニングの4×4と言える構成です。ここが面白いなと感じました。

ただし母のフォエヴァーダーリングはダートの短距離で活躍し、この仕掛けがある分、モンファボリの距離適性もモズアスコットやミスエルテと同じく、短距離〜マイルくらいに出るのではと予想しています。


モンファボリは須貝厩舎の2歳世代で最初に入厩。栗東でのゲート試験に合格し、既にノーザンファーム早来まで戻して函館開催でのデビューに備えています。サイズは大きい方ではなく、この配合で気性のこともあるでしょうから、滞在競馬となる洋芝は良いでしょう。

母が短距離馬だったので当面は「函館2歳Sを目指して」ということになるでしょうが、毎年道営馬がいないと番組の成立が危ういクローバー賞や、すずらん賞を使うことも意識しての北海道デビューだと思います。血統、配合のスケール的には、距離さえ持てば阪神JFや桜花賞で好勝負しても決して不思議ではないので、早めに賞金を積んで、ゆとりを持ったローテで大きなレースに挑めるようになることを願っての指名です。