11位指名
Grace Is Goneの2020  牡  1月29日生まれ

父 Mendelssohn
母 Grace Is Gone
母父 Malibu Moon
 
2022 OBSスプリングセールの傾向と対策【対策編】


中内田師はOBSスプリングで2頭を落札。ブラックタイプであったり父実績ではInto Mischiefの方ですが、馬の良さを評価してこちらにしてみました。
過去の北米トレーニングセール落札馬からは、カフェファラオ、アルビアーノなど「明らかにプレビューが良い」馬を指名して成功したものの、楽燕カップではまだOP馬を指名できていません。プレビューの走りだったり時計の「意味」を理解する力が私にはまだまだ欠けているということなのでしょう。そこで今年は、「馬そのもののいわゆる「デキ」の良さ」を評価の軸足を置きました。

また、OBSエイプリルの100万ドル以上の落札馬は好成績で、昨年の落札馬には2頭該当馬がおりCornicheがGBCジュヴェナイルなどG2勝で米2歳チャンピオン、シェイリーンはJRA勝ち上がり。
一昨年の落札馬からはPrincess Noorがデビューから3連勝でG気鮠,繊繁殖牝馬としてノーザンファームが購入。2019年の落札馬はColonel Liamが米G汽撻サスワールドカップターフを二連覇など、3/7でG鞠呂誕生しているゾーン。OBSマーチセールより開催がひと月遅い分、競走馬としての成熟度がより上がっている状態ですから、高額なエンドほどより的確に能力を見極めやすいということはあり得るでしょう。中内田師がここまで競り上がった馬を落札したのですから、指名しない理由はありません。

検疫の関係でデビューは早くても秋以降ですし、父が芝G鞠呂覆世韻法仮にこの馬がダート馬であったら芝から使いだした場合は出世が遅れる懸念もありますが、11位でこれだけの根拠のある中内田厩舎の馬を指名できるのであれば、勝算はあると判断しました。



12位
サンキュースマイルの2020  牡  3月19日生まれ
馬名・アルルカン

父 ミッキーアイル
母 サンキュースマイル
母父 ブライアンズタイム
生産 千代田牧場
馬主 カナヤマホールディングス
厩舎 栗東・寺島良

カナヤマHD×千代田牧場の庭先。HBAトレーニングセールで落札した同じチームのブラックランナーが、JRAだけではなく高知移籍後も現地の重賞を勝つなど大活躍しています。その縁でしょうか。競馬王の袋とじに記載されており、合同取材時には既に本州に移動していたが、ものすごい動きをしていて飯田社長も自信ありげだったとのことでした。
当初は中京でのデビューが予定されていたようですが、カナヤマHDのおひざ元である九州・小倉でのデビュー予定に変更になったようです。カナヤマHD×小倉は馬券戦術としてもおなじみで、ここはおそらく馬主マターの狙っての変更でしょう。ちなみにカナヤマHDはawajiトレセンのフォレストヒルの運営主体でもあります。

またミッキーアイル産駒は小倉2歳Sと相性が良く、初年度産駒は2頭出しでメイケイエールが勝利。二世代目はナムラクレアとスリーパーダの2頭出しでワンツーフィニッシュ。昨年はアンジーニョでここを狙ったのですが、初戦を落としたのが痛かった…。今年もしつこく小倉のミッキーアイルを狙います。ちなみに小倉2歳Sで馬券に絡んだ3頭も含め、ミッキーアイルもご多分に漏れずサンデーサイレンス〜Haloのインクロスが効果的な種牡馬です。アルルカンにはこの仕掛けこそありませんが、母方にホワイトマズルを持っているので、ダンシングブレーヴ経由でHalo≒Droneが成立します。これはディープインパクト直仔で大成功したパターンなので、ここで補えると判断しました。スプリント戦向きの配合だとは思いますが、マイルまで持つようなら楽しみは広がります。



13位
ホームタイムの2020  牡  4月11日生まれ
馬名・ノエマ

父 ハーツクライ
母 ホームタイム
母父 Dubai Destination
半兄 Sunchart(愛G轡譽凜皀S2着)
生産 矢野牧場
馬主 小紫嘉之
厩舎 栗東・平田修

昨年のセレクションセールで3,000万円を超える価格で落札されました。セレクションセールには馬主をやってる友達が参戦していて(本番ではありませんが)、間違っても予算内では落ちないだろうなと思いながらチェックしていた馬です。もちろん落札価格は予算のウン倍でした。したらば、吉澤ステーブルで育成されていることをPOG本で知り、これは指名せねばとなりました。
赤本の追加コンテンツによると、平田師が吉澤ステーブルWESTに見に行くたびに評価が上がっているとのことで、指名をTwitterで公表したところ、浦河と信楽の偉い方からリアクションがあり、どうやら育成サイドの評価も高そうだなと思っているところです(Y社にとってはお客様の馬なので、特に情報を聞いたとかではありません)
報道されている情報によると、デビューは夏の新潟を予定しているようです。

馬体的には、枝が長くて緩さに近い柔らかみがありながら、骨格的にこれに筋肉が付いてきたら見栄えがしそうな馬体が私の好みなので、ノエマはまさにどストライクでした。

血統的にはいとこにサンダースノーとG轡泪魯屮▲襯轡沺璽訃,舛Eastern Worldきょうだい、いとこの産駒には今年の英2000ギニー馬Coroebusがいる、近年でも特に勢いのあるダーレー系の牝系で、本馬の母もダーレーの自家生産馬でした。また本馬の半兄Sunchartも、先月アイルランドのG轡譽凜皀S(芝2800m)で2着しています。

配合的には母がNureyev4×2を持ち近親度を高め、そこにハーツクライと相性の良いSeattle Slewと、Blue Eyed MomoでBusandaの増幅ですから、バランス、仕掛けともに良好だと思います。

古馬になってからの活躍に期待したいタイプですが、スケールで完成度を凌駕するような活躍を期待しています。



14位
スマッシュの2020  牡  3月23日生まれ
馬名・スマッシュキング

父 エピファネイア
母 スマッシュ
母父 キングカメハメハ
半兄 スマッシャー(G轡罐縫魁璽S)
生産 宮内牧場
馬主 井山登
厩舎 美浦・奥村武

昨年のセレクションセールで5,000万円を超え(以下略)
当初は東京2週目か4週目の芝1800mでデビューを予定していた馬でしたが、ゲート内での打撲のアクシデントによりデビューが白紙に。それがなければこの順位までは残ってはいなかったでしょう。

井山氏×奥村武厩舎は、現OPノースブリッジ、オークスにも出走し現準OPのパープルレディー、同じく準OPのプリサイスエースなど、預託馬数に比してかなり多くの活躍馬が出ているチーム。中でも6月のデビュー馬からは、元POG指名馬でOPジュニアC勝ちのテンクウ、G型軍2歳S3着のイブキなどがいます。スマッシュキングもそのパターンになりかけたのですから、価格通りの期待馬ということなのでしょう。

配合的には、デアリングタクト、スカイグルーヴ、クラヴェルなどが出ている「エピファネイア×キングカメハメハ×サンデーサイレンス」の形で、どちらかと言えば牝馬に活躍馬が出ている傾向なのがどうかも、本馬の場合はLord AvieのSir GaylordとTom Foolがより密接にシーザリオへを増幅してくるので、そこに好感を持ちました。

エピファネイアからPOG的な当たりを見つけるのは難易度が高いと書きましたが、バットを振らなければ当たらないので、産駒3頭目の指名です。



15位
マーブルケーキの2020  牡  2月9日生まれ
馬名・クールトラッカー

父 ドレフォン
母 マーブルケーキ
母父 キングカメハメハ
生産 ノーザンファーム
馬主 寺田寿男
厩舎 美浦・萩原清

今年の皐月賞馬ジオグリフ、現4歳世代ソダシ、現5歳世代デアリングタクトと、これで3世代連続で「母父キングカメハメハ、母母父サンデーサイレンス」が3歳G鞠呂鯒攴个靴討い泙后世界中から集まった良質な繁殖牝馬群に社台グループがこの組み合わせを徹底的に試行したことを考えれば当然の帰結なのでしょうし、キングカメハメハの汎用性の高さ、サンデーサイレンスが世界的に見れば異系に属したことの優位性を示すものとも言えるでしょう。配合的な妙という意味も含め、フォーマットとしての強みを感じます。同じく開幕週の新馬戦を勝ったノッキングポイントや、アルビージャなど、モーリス産駒でもこのパターンは強みを見せそうです。
逆に言えば、これからの日本で種牡馬としてトップに立つためには、この組み合わせを活かし得る種馬であることが条件となってくるでしょう。それがエピファネイアであり、私がクラックオブドーンでチャレンジしたサトノクラウンであり、モーリスであり、そしてジオグリフの父であるドレフォンになってくるはずです。

実際に父ドレフォン×母父キングカメハメハ×サンデーサイレンスは、ジオグリフのほかにL若葉S勝ちのデシエルトなど、5頭中4頭がJRA勝ち上がりとなっています。ここを狙ってみました。
候補馬は何頭かいたものの、シラユキヒメ牝系にドレフォンはハイアムズビーチが新馬勝ち、本馬と7/8同血のシンリミテスも2戦目で勝ち上がりと、この馬には血統的な裏付けがあり、さらにドラフト直前で本馬の競走馬登録のあがったこともあり、この馬を選択しました。

この牝系にドレフォンなので、どちらかと言えばダート寄りだと思いますが、確実性に飛距離も期待できる配合なので、あわよくばUAEダービーまで欲張りたい指名です。



16位
ファーストレディの2020  牡  5月12日生まれ

父 スズカコーズウェイ
母 ファーストレディ
母父 スマートボーイ
生産 グランド牧場
馬主 吉澤ホールディングス
厩舎 栗東・音無秀孝

16位はエクストララウンドで、唯一「縛り」のある順位です。一部の縛りは「世代産駒血統登録数50未満、15位まで指名された種牡馬の産駒不可、JRAに競走馬登録済み不可」です。となればこの馬しかいません。

もともとスズカコーズウェイを推していることに加え、道営でなじみがあるファーストレディの産駒、さらには吉澤HD(吉澤克己氏)×音無厩舎は、現OPアードラー、イメルなど活躍馬が続出しており、この2頭はPOG期間にも2勝。さらにワールドフォーラブや本馬の半兄ラインオブソウルなどがデビュー勝ちを収めています。EXラウンドには勝ちにもボーナスがあるので、この点も魅力でした。

丸ごとPOGでの音無師のコメントによると「兄よりは距離は短め」とのことで、基本的には7F以下が主戦場となりそうですが、勝ち上がりだけではなく、昇竜S、ヒヤシンスSあたりも意識しての指名です。