December 25, 2009

葉っぱ風呂

授業中(作業中)は、手さえしっかり動いていれば、特別にうるさい場合を除いて学生の私語を注意したりすることはない。シーンと静まりかえって作業するよりは、多少の話し声くらいあったほうが活気があって良い、と言う感じで、BGMみたいなもんであるから適当に聞き流している。

が、ときに困った状態に陥ることもある。



先日の学生たち(女子4名ほど)の会話はこんな感じであった。

「なんかさぁ、お風呂に葉っぱ入れて入るのあるやん?あれっていつだったっけ?」

   『葉っぱてw・・・菖蒲湯だろ・・5月5日だよ』←俺のココロのTwitter

「葉っぱ?みかんみたいなんじゃなくて?」

   『みかんてw・・・柚子湯だろ・・そりゃ冬至』

「違う〜、そんな柑橘系じゃなくて葉っぱ」

   『・・・柑橘系てw』

「知ら〜ん。そんなんする?葉っぱ入れてお粥食べるのならあるよねぇ?あれはいつやったっけ?」

   『七草粥のことだな・・・1月7日だ』

「お粥?あぁあるねぇ・・・あれは春だから5月くらいじゃね?」

   『だからその5月が菖蒲湯だって!』



みたいなとんちんかんな話が延々と続くわけさw
で、先生としては、この話に途中からでも参加して彼女たちの勘違いを正してやるべきなのか、とても迷うわけだ。

結局、聞いてないフリしてやり過ごしたけど(笑)

なんか話に割り込んで、間違いを全部指摘するのもうんちく芸人みたいで嫌だしさ。

かといって、つかつかと近づいていってイキナリ「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ・・・」ってのもなぁ、金八じゃないんだから。

まぁ、本日の授業には関係ないからいっか?・・と聞き流しました。



しかし「菖蒲湯」「柚子湯」「七草粥」くらい知らんのかねぇ・・・ハタチ近くになって。と、おっさんとしては思うわけだが、ふと我が身を振り返ってみるとだ・・・確かに、こいつらくらいの年のときには、そのくらいのことは知っていた。しかし、誰に教わったのか、どこで知ったのかは定かではないんだな。

普通こういうことは「親、もしくは祖父母」あたりが教えてくれるケースが一番多いと思うが、ウチはそんな季節感のあるウチではなかったから、親ではない。

最近やたらと物忘れが激しくなってるのに、暗唱できるくらいに頭にインプットされてるところをみると・・・おそらく小学生の頃に覚えたんだと思う。不思議とあの頃に覚えたことって忘れないからね。世界各国の首都とかさ。

わしらが小学生の頃って、授業中にこういう「日本の季節感」みたいな話をしてくれる先生が多かったような気がする・・・って書いてて思い出した!やっぱり小学校の先生だ!

「せり、なずな、すずな、すずしろ、ほとけのざ、ごぎょう、はこべら、春の七草」

って、みんなで唱和して・・・

「なずな、っていうのは、このあいだの遠足のときに生えていた、ぺんぺん草のことなんだよ」

って先生が言ってて「へぇ・・ぺんぺん草って食べられるんだ」って思って・・・なつかしいねぇ。



最近の小学校の先生は、こういうこと授業中に言わないのかな?

ウチの子供らも知らなそうだし・・言わないんだろうな。

今度学生がそういう話をしてたら、割り込んででも話してやろう。

gots13 at 23:46│Comments(0)TrackBack(0)

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