内科学会総会・講演会に参加してきました。

http://www.naika.or.jp/meeting/nenji/



4月でまだバタついている時期ですが、金曜午前の一番混雑する外来をして午後に向けてもリスク・コントロールを十分してから出発し、土日の2日間参加しました。

それでも、「自分がいなくなった途端に荒れる」というジンクスはそこそこ発動して、残った人たちはほんとにお疲れ様でした。



参加の目的としては、
①総合内科専門医更新のための単位稼ぎと、
②内科学を勉強し続けるぜ!というモチベーション維持のための刺激集めと、
③当院の診療システム改善のためのヒント探し、
④東京いかないと会えない人にあってくることの4点でした。


どれも達成は出来ましたが、
①今後の単位は地方会参加や発表とe-learningとかで、
②勉強刺激は道内で開催される他流試合参加で済ませられそうだし、
③ヒントは学会誌や普段の論文チェックでいいし、
④東京に行くのは学会以外の用事がある時に対応するようにして、
わざわざ全国学会に行かなくても間に合わせられるようにしようかなと思いました。



やはり移動時間や交通費、宿泊費などのコストと、病院をあける間のリスク管理を考えると、費用対効果的に割に合わないなぁと思うんですよね。

また、得られる情報も査読通った論文に比べれば抄録だけで通る口演の質はどうしても下がりがちだし(批判的吟味に必要な情報が得られないことも多い)、教育講演はいいものが多かったけど「テキスト読めばいいかな」という内容ではあったので、学会来なくてもいいかなぁと思ってしまいます。
(全サブスペ医が一同に会するの場なので、「消化器内科専門医に伝えたい循環器内科最先端」というレベル設定になるのは当然で、それは第一線で働く総合医としては普段やっているレベルとそんなに違いが無いから仕方ないといえば仕方ないかなとも思いました)。


もちろん、どう頑張っても病院には行けないし家にも帰れない条件に追い込まれることで、普段ではありえないような集中力で勉強できたのは良かったですが、「今日は遠方の学会に参加したつもり」を発動すれば道内でもできるような気もします。


あとは、やっぱり「参加して聞くだけ」だと身にならないので、「発表して相互ディスカッション」しないとダメだなとおもったので、「演題発表しない学会には参加しない」縛りがいいかなとも思いました。

毎年どこかで何かは発表するぞ!という意識を持ちながら日常臨床に挑むだけでも、普段の診療の質は高まり、得られる情報や気付きのレベルも高まりそうだなとも思いますし。


それと、一般論レクチャーよりは事例ベースのディスカッションが一番の刺激だなとも思いました(今回参加して一番おもしろかったのは公開CPCでした)。

ので、身近にあるガンセンターやその他の地域内他院が主催する事例検討会系のイベントへの参加や、中央病院のCPCなどへの参加もできるといいですね。億劫なので消極的だった自分を恥じています。

あとは、やはり近隣診療所との連携事例のカンファがしたいので、医師会参加がマストかなぁとも思いました。
 



最後に、参加報告をコピペします。

各セッションへの内容メモは論文発表を視野に入れている口演とかの公表はまずいと思うのと、感想とかはわりと辛辣な内容も多いので割愛して、病院の参加報告に書いた内容と、参加した項目の一覧のみにしておきます。

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<病院提出用の参加報告>
参加前にもっていた目標から見て、具体的にどのような学びがありましたか

内科学会の総合内科専門医と指導医維持のための単位取得
→達成

 
 

苦手分野の簡単な学習
パネルディスカッション「難治癌の克服」し、若年白血病・リンパ腫、食道癌・胃癌、肺癌について、予防・診断・内視鏡治療や分子標的薬について学べた。マブ・ニブ製剤の勉強をし直そうと思った。どの演者もプレゼンスキルが高くて聞きやすかったし、今後知識のアップデートを続ける上での取っ掛かりとしてよかった。

またCPCでは強皮症について、プレリミナリー・シンポ・教育講演では特に抗血栓治療関係の理解が深まった。

 

あたらしい臨床や研究のネタ探し 
ポスターセッションに参加する時間とれず、一般演題(口演)も聞く暇がとれなかったが、プレリミナリーセッションの優秀演題からヒント(プライマリケアでできそうで面白そうなネタ)と、当院の診療の質改善に使えそうな気づきはいくつか得られた。

 

内科学の教育や指導環境検討
「内科学会ことはじめ(学生・研修医向けイベント)」に参加。優秀演題の口演はピンキリで、レベルの高いものは指導医の研究の代理発表みたいな感じで、低いものは病態生理や検査・治療根拠を理解していないまま原稿を読んだだけと思われるものもあった。また、フロアからの質問が教育的でなく、自分の能力をひけらかすためか、指導医レベルでの関心に基づく質問などが目につき、当院から研修医を参加させる教育的意義が薄いと感じた。
 
 

今後の医療・看護活動に生かしていきたいと考えられる内容はありましたか?

消化器癌の検診方法の見直し(ピロリ検査やその他リスクの調整、今後内視鏡書い直しのときのデバイスの検討)、連携医療機関の治療内容を細かくチェックして病型別に紹介先を具体的に提示できる仕組みの構築などしたいと思った。


抗凝固・抗血小板療法のエビデンスキャッチアップや、癌治療者・サバイバーの治療合併症評価(抗がん剤使用者での心毒性など)はきちんと対応していきたいと思った。



その他、特記すべき事項

花粉症の時期だったが、事前に点鼻ステロイドを使っておいたので無症状で過ごせた。


東京のため食べ物や観光はかなり充実だが、交通・宿泊費のコストと得られる知識を比較すると、毎年参加する必要はなく、地方会活用を検討したいと思った。


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<自主的なメモから一部抜粋>

日時:2017415日~16日の2日間参加(前泊)

場所:東京有楽町駅の東京国際フォーラム

主催:東京大学

 

交通:地下鉄・JRANA(楽天トラベルのパックを自分で予約安い・柔軟に選べる・ポイント貯まる)


宿泊:品川プリンスホテルNタワー(自分で選択したが大正解。空間の雰囲気、電源やWi-Fi、机や椅子の
快適さなど、合間で仕事するにはとても良い環境(クラウドワーカー向けですごく使いやすい!)

 



2017
415日午前

9時~10時半  :医学生・研修医の内科学会ことはじめ プレナリーセッション・優秀演題受賞者


10
時半~12時 :テキスト販売コーナー物色、ポスター閲覧(一般、研修医)


12時~13時  :昼食、交流

 
 

2017415日午前

13時~13時半:教育講演9「ピロリ感染診断・治療の最前線」


13時半~14時:会長講演「国民病である肝炎・宦官の病態解明と克服への歩み」


14時~16時  :パネルディスカッション「難治ガン克服への内科学の挑戦」


16時~18時:特別シンポジウム「理想の内科医像」(30分シンポジストプレゼン、

 0.事前アンケート結果

 1.地方中病院での総合内科の役割

 2.都市部大病院での総合内科の役割

 3.消化器サブスペにとっての総合診療

 4.診療所・在宅医療での総合診療

 5.女性内科医の立場から(消化器専門)
 6.東京医療センターの総合内科専攻医の立場から

 7.医学教育の立場から(自治医大松村先生)

 全体討論

 

2017416日午前

9時~11時    :シンポジウム「循環器領域における抗血栓療法」

 1.血栓形成メカニズムに基づいた抗血栓薬の選択

 2.我が国の疫学調査からみえてくる脳卒中の現状

 3.冠動脈疾患における至適抗血栓療法

 4.AF合併CADに対する抗血栓薬多剤併用

 5.AFによる全身性塞栓症予防の最前線(心臓血管研究所の山下武志Dr、研修医向け本書いてる人)

 6.AFアブレーションと周術期抗凝固

 7.VTEPE
 

11時~12時  CPC「心不全・呼吸不全・急性腎障害を合併した高齢発症全身性硬化症の1例」



2017
416日午前

12時~13時  :一般演題プレナリーセッション(優秀賞演題)

 1.医療訴訟における消化器病関連の診療ガイドラインの取扱

 2.トラスツズマブ関連心筋症の可逆性と心不全治療の有用性

 3.糖尿病歴50年超の1型糖尿病患者の臨床背景(さいたま記念病院 大谷先生)

 4.肺癌診断時のPET-CTによる、肺癌治療中の間質性肺炎増悪の予測に関する検討

 5.尿白血球定性試験陰性の熱源精査症例における尿培養実施の意義(昭和大学 総合内科)


13時~13時20分    :教育講演16「後天性血友病の診断と治療」


13時20分~13時40分 :教育講演17「膠原病と血管炎における腎障害の診方」


ポスターは10個くらいしか見れなかった


一般演題の口演は一つも聞けなかった

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以上です。


 

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