病院家庭医を目指して ~野望達成への道~

地域密着型病院で活躍する家庭医を目指し、札幌市内で働いてるDr_kentaです。 病院外来でのプライマリケア、内科急性期病棟の老年・緩和ケア、リハビリテーション栄養を中心に、医学教育や院内システム改善などにも関心を持ちながらいろいろやっている日常を記録していきます。ちなみに「病院家庭医」という正式な呼称はありません(造語です)。 また医師による記載ですが、医学的な内容を自分や身の回りの方に適用していいかどうかは直接診察のうえでの判断が必要です。記載内容を試して発生したいかなる不利益も責任は負い兼ねますのでご了承ください。

臨床研究・学術活動

地方会口演「病院家庭医が 地域ケア に踏み出すために」の発表資料公開

先日(2017年6月24日)に開催された、プライマリ・ケア連合学会 北海道ブロック支部 地方会で発表した、地域分析がテーマの口演発表の資料をシェアします。


6分の発表時間に膨大なデータをいれてしまったため早口となり、また時間オーバーしてしまったため質疑応答の時間が短くなり、しかもその後ワークショップの準備ですぐに会場からいなくなってしまったため「質問したかった」とか「資料もう一度じっくり見せて」というご意見を複数頂いたため、公開することにしました。

170624 Hpca口演「地域分析」佐藤健太 共有用 by けんた on Scribd




今後論文化していくことを目指す学術発表であれば、原則はweb上への学会発表スライド公開すら自己剽窃と取らられることがあるようですが、今回のは分析結果とは言え活動報告に近くてPeer review付きの学術誌に投稿するような内容ではないのでいいかなと思いました。

もしまとめるならアクションリサーチの体裁でだとおもいますが、どうやってまとめたら体裁が整って学術誌に掲載誌てもらえるレベルになるのかの知識が皆無なので、それはおいおい勉強していこうと思います。

活動報告のかたちのままでも、プライマリ・ケア連合学会の実践誌の方(学術誌よりもフランクな、総説や活動報告や連載などがあるやつ)になら投稿できるかもしれませんね。
(いちおう先日届いた夏号巻末の投稿規定みるとイケるように読めますが、実際どうなんですかね)



内容としては、「病院家庭医」なのに地域に出ていけないという個人的背景と、そうは言っても社会的困難事例が次々搬送される現実を「背景」として簡単にまとめて、

「結果」としては、病院のある白石区内でのハイリスク地域とハイリスク年齢層を推測できそうなデータを、マクロな公開データとナラティブな関係者からの聴取データ、ミクロな当院内部で解析したオリジナルデータを絡めあわせながらまとめました。

「考察」としては、歴史的にも「貧困の再生産」の視点からも、成人や高齢者医療をするためにも「小児や母親へのアプローチ」が必要なことが見えてきました。



それぞれのデータは、バラバラの目的でバラバラの時期にできたものです。

しかし、同じ地域・同じ病院で一つの目標を持ってずっとやってきて見えてきた視点を縦糸にして繋ぎ直していった結果、結論としてたどり着いたのが

「いま病院として力を入れつつある子ども食堂や高齢者サロンの重要性」や、

「自助・互助・共助ともつらい地域において、地域包括ケアシステムに主体的院関わろうとしている当院のスタンス」など、

今の病院の方向性や戦略に合致するところにまとまったのはけっこう新鮮な驚きでした。


まあ、そういうのを意識しながら臨床したり学会発表しているので、その結論に落ち着いたのはかなり自分の主観が入って誘導したともおもいます。
ので、量的研究の立場で「科学性・客観性がどうこう」と言われるとそうとう肩身が狭いですが、質的研究・アクションリサーチの視点ならむしろありかなとも思ったりします。



また、最後に参考としてだしている「地域格差対策の7原則」もわかりやすく、病院として地域健康増進に関わる戦略を考える上での参考になるかなと思っています。

http://www.iken.org/project/sdh/pdf/15SDHpj_part1_main.pdf




赴任から6年経ってようやく「現状が見えてきた」所止まりかと思うとため息しかでませんが、それでも現状は見えてきたし、自分の指示した範囲でしか動かないのではなく「自分の意志や指示とは無関係のところで、偶発的・同時多発的に同じ方向性に向いた活動が出はじめる組織で勤務できている」ことは結構感動モノという気もします。

将来の野望の一部として、「健康増進に力を入れた、持続可能で発展性のあるまちづくり」がありますが、そのために自分がスーパーヒーローになって牽引するパターン(そして自分がいなくなってもとに戻る)は違うんですよね。

自分は「触媒」としていろいろを誘発しつつも実際は他の人達が自発的・無意識的に健康増進的アクションを自然と、そして連鎖反応的にし続けて、自分がふといなくなっても誰も気づかずに健康的な町が維持・発展していくというところを目指しているので、けっこう自分的には深いところがふるえる体験でした。



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【学会参加報告】第8回JPCAin高松の個人的参加メモと、関連webページリンク

学会の参加報告記事をアップします。



1週間経ってしまいました。

普段は帰りの飛行機で原稿まとめて、病院への提出フォーマットへの転記と、総合診療グループ内での共有すませて、そのあとこのブログにもアップロードしていたんですが、

今回は帰りの飛行機ではかなり力尽きていてパソコン画面開く気になれず、戻ってきてからも1週間暇な時間がとれずでこんなになってしまいました。



今日もあんまり余力はないので、簡単に済ませます。



個人的に取ったメモのうち、他の人の研究発表内容を削除して、個人名も気づいた範囲で削除したバージョンです。
もし、「この内容はまだ公開しないで」とか、各所に差し障りのある内容・表現があればすぐに修正しますのでご連絡ください。

2017年5月12日JPCAin高松二木会公開用 by けんた on Scribd





あとは、自分が発表や運営に関わった3つのイベントの、関連webサイトのリンク張っておしまいにします。


1つ目は、社会的健康決定要因に関連するワークショップ
セッション:プレコングレスワークショップ
企画名:退院前カンファレンスを変えよう〜LIFE SUPPORT カンファレンスのススメ〜

全日本民医連 総合診療医若手医師部会
https://www.facebook.com/groups/255224448191496/
→民医連の病院で働く「たぶん自分はまだ若手」と思っている総合診療関係の方(医師に限らず)は参加随時募集中なので、ご連絡ください。現在他職種含め55名です。



2つ目は、学会の病院総合医委員会主催の、病院総合医による病院総合医のためのワークショップ
セッション:ワークショップ 3
企画名 今後の病院総合医が地域で生き残るための変化とは

日本PC連合学会(JPCA) 病院総合医 委員会HP
https://pc-hospitalist.jimdo.com/pc%E5%AD%A6%E4%BC%9A-%E9%AB%98%E6%9D%BE2017%E3%81%AB%E3%81%A6/
→今後も関連情報を集積していく予定です。このページの管理担当にもなってしまいましたので、要望やクレームあれば教えてください。



3つ目は、学会の男女共同参画委員会メンバー主催の、ワークライフバランス・出産育児支援関係のシンポジウム
セッション:シンポジウム18
企画名:「総合診療医」が生き残るために シーズン3
~勤務スタイルの多様性受容のclass upを目指して~

日本プライマリ・ケア連合学会(JPCA) 男女共同参画委員会HP
https://www.primarycare-wlb.com/%E6%AC%A1%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88-%E6%97%A5%E6%9C%ACpc%E9%80%A3%E5%90%88%E5%AD%A6%E4%BC%9A-%E9%AB%98%E6%9D%BE/%E6%97%A5%E6%9C%ACpc%E9%80%A3%E5%90%88%E5%AD%A6%E4%BC%9A-%E9%AB%98%E6%9D%BE/

ちなみに、発表してきた「子育て中専攻医向け」の後期研修プログラムの病院ホームページはこちら
http://www.satsubyo.com/for_medical/education/program_family_practice.html





おまけで、事前にまとめていた参加予定のイベントの一覧と

第8回プライマリ・ケア連合学会学術大会in高松の、主催側じゃない参加したいイベント決めました


主催者側で関わった3つのイベントの抄録とかまとめたページです。

第8回プライマリ・ケア連合学会学術大会in高松の参加予定イベント



以上です。

リンク貼るばっかりの手抜きですいません。




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高松へ行ってきます!

いろいろと不安を残しつつも、なんとか準備と備えはできたと思うので出発します!

高松で開催される、プライマリ・ケア連合学会へ!


7時半に自宅でて羽田経由で会場入りは14時半という、7時間の移動で開始前から疲弊しそうですが、できるだけくつろいだ気分で向かって体力・気力温存しますよ

メールも全部みて、論文RSSも全部既読にして、担当セッションの準備もたぶん万端なので、あとはマンガや小説読んだり、昼寝したりして過ごしても大丈夫なはず…。


では、みなさん、会場で!!





出番や参加イベントはこっちにまとめてます
http://blog.livedoor.jp/gp_ken/archives/9545462.html

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プライマリ・ケア連合学会北海道地方会に、一般演題が採択されました!!

今週末はプライマリ・ケア連合学会(JPCA)の全国学会で諸々発表などありますが、来月にはJPCA北海道地方会があります。



関連webページはこちら
http://jpca-hokkaido.jp/第5回北海道地方会開催のお知らせ


チラシ文面をコピペします。
=====================
日本プライマリ・ケア連合学会北海道ブロック支部  第 5 回北海道地方会
 
【日  時】:平成 29 年 6 月 24 日(土)13 時 30 分〜18 時 10 分
【場  所】:かでる2・7(北海道立道民活動センター  札幌市中央区北 2 条西 7 丁目)
【参加費】:支部会員  ¥2,000    非支部会員  ¥4,000    学生・初期研修医  無料
 
【プログラム】
1.   開会のご挨拶(13:30  〜  13:40)
2.   総会  (13:40  〜  14:00)


3.   学術発表  (14:00  〜  15:00)
「口演(一般演題)」
「じぃんとしたり,グッときた事例や実践のポスター発表会」
※詳細は募集要項をご覧下さい.

4.   ワークショップ,シンポジウムなど  (15:10  〜  16:40)
①   ワークショップ1:
旭川医科大学看護学科教授  照井レナ氏監修!
「IPE de IPW  〜かかりつけチームになる!〜」

②   ワークショップ2:
「退院前カンファを変えよう  〜LIFE SUPPOT カンファのすすめ〜」と題して
健康の社会的決定要因(SDH)についての実践的な知識を学びます!

③   ワークショップ3:
「指導医との上手な付き合い方〜隣の芝生は青いのか?プログラムの壁を越えた専攻医
ぶっちゃけディスカッション」
地方会初の専攻医による企画!  北海道内専攻医のオリエンテーションも兼ねています。

④   レクチャー:  
人気企画「日常診療アップデート」
関節リウマチ,パーキンソン病,高尿酸血症,逆流性食道炎の 4 部構成でお送りします。

⑤   レクチャー:  
重要トピック「ポリファーマシー」をテーマに 3 部構成でお送りします!

5.   基調講演(16:55  〜18:05)
「これからの日本の医療,特にプライマリ・ケアについて(仮題)」
厚生労働省医政局医事課  課長補佐     久米隼人氏  をお招きします!

6.   閉会のご挨拶(18:05  〜  18:10)

7.   懇親会(18:30  〜  )
別会場にて開催する予定です。
 
■多職種でプライマリ・ケアを学ぶことができる貴重な機会です。
非支部会員の皆様も大歓迎!ふるってご参加下さい!
 
第 5 回北海道地方会  実行委員長  山田康介
(副支部長,更別村国民健康保険診療所)
=====================
こんな感じ。

もう5回目になるんですね。。。





自分の出番は2つになりました。

もう専攻医でもフェローでもないので、内部で発表の機会もらえることはないし、振り返ってもらえることもないので、外部の学会・地方会・講演会とかで発表して、よその人にコメントもらうことで「振り返りながらの生涯成長するぜ!」という目標を立てていたので、頑張ってみました。

年1個発表すればいいやくらいでおもっていたので、調子に乗りすぎてちょっとやりすぎたかもしれません・・・(;´Д`)




1つは、講演(一般演題)です。

採択されたので、応募したときの抄録をコピペしちゃいます。

一般演題(口演) 
種別 :活動報告  
テーマ:地域包括ケア


演題タイトル
病院家庭医が地域ケアに踏み出すために

~マクロ・ナラティブデータによる地域住民・外来患者の分布分析~


抄録本文

【背景】
家庭医は診察室内だけでなく、地域の健康問題に取り組む専門家である。
しかし、病院勤務をしながら地域ケアに取り組むことは容易ではなく、「病院家庭医」を名乗る私も院内業務に忙殺されていた。
それでも地域に意識を向けつつ臨床や教育に取り組み続けたことで、徐々に地域の問題特性が見えてきた。
また、白石区から「札幌市10区のうち白石区は寿命を含む健康指標が最低であり、セーフティーネットも不十分」という報告が届いたことをきっかけに病院管理部を中心に問題認識が強まり、病院全体として地域ケアに取り組む機運が高まった。


【目的】
地域志向のケア(COPC)の第一歩として、既存の地域データを分析し、重点介入対象となる住民の地理的分布を明らかにする。


【方法】
マクロデータとして札幌市衛生年表・特定健診受診者質問結果・健康札幌21(第二次)データや白石区保健センター報・まちづくりセンター別人口動態を、
ナラティブデータとして近隣小学校長・養護教諭や当院長期勤続職員、住民代表からの歴史的背景や貧困世帯状況の聞き取りを、
ミクロデータとして当院内科外来全患者の世帯規模・保険種別・住所等のデータを収集した。これらをマップ上で重ね合わせることで、重点介入地域を推測した。


【結果】
外来通院者のうち高齢者は2km圏内に多く、菊水地域全住民の20~27%が受診していた。
小児と親世代は病院500m圏内に密集し、菊水地域全住民の3~13%が受診していた。


しかし住所マッピングでは、全年齢層でバス・地下鉄沿いに多く、歴史的に貧困層が多い裏通り居住者は少なく、特にハイリスクな東札幌からの受診者数は住民の0.1%弱だった。


外来患者に占める生活保護受給者は10%強(札幌市3.4%、白石区4.8%)、近隣小学校の就学援助利用者は25~50%もいたが、学校・企業関係者で無料低額診療制度を知っている者はごく少数だった。


【考察】
当地域は貧困世帯が多いが、受診者は近隣に集中し、アクセスの悪いハイリスク地域からの受診率が低かった。
院内で待っていても、社会的手遅れ事例が増えると予想される


【今後】
大学・NPOや地域住民組織と連携して、近隣高齢者の一斉調査を計画している。
また近隣学校や企業への無料低額診療制度を周知しつつ、子ども食堂や高齢者サロンをハイリスク地域で開設して、介入と情報収集を同時に行い、定期的にPDSAサイクルを回す予定である。


こんな感じのです。


なんとなく、民医連ぽい感じや家庭医っぽいかんじを意識してみました。

気を抜くとどうしても内科学的な分析に関心が向きやすいので、敢えてバランスをとるために頑張ってみているというのが一つの理由。

あとは、「この辺無視しててもかかりつけ患者達の健康アウトカムはよくならんな」と痛感しており、健康のもう少し上流を分析して手を出さねばと、臨床の感覚から自然とここまで押しやられてきたのも一つ。

それから、経営的課題で患者数を増やせという至上命題がありますが、他の一般的な病院みたいに「金になる患者を集めて、むしれるだけむしって、あと細かい問題は地域に戻せー」では芸がないので(すべての病院がそうとはいいませんが、超急性期の基準が厳しくなったのに合わせてそういう雰囲気は地域に増えてきているなぁとは感じます)、せめてうちくらいは「ほんとに困っている人に、まっとうな医療を提供する努力を重ねてみて、その結果として持続可能な経営に必要最低限な収益も確保できるか?」という個人的探究心(使命感?)もあって突き動かされたというのもあります。


「心優しいヤブ医者」は痛いですが(というか有害)、「赤字で潰れる優良病院」も残念(というか世の中に存在し続けられない)ですからね。

お医者さんは経営の話嫌いですけど、とっても大切。 

経営の話すると嫌われたりキレられるの、つらいっすよ。 「いやいや、あなたの給料、そこからでてるんですから」とは言わないですけど。
 
医学部や看護学部で経営について教えないの、なんでですかね? 今は教えてるのかな???

話がそれました。。。。



内容的には、すでに院内の責任者クラスの会議等では出した資料を焼き直すだけなので、せめて伝わりやすくわかりやすいスライドに落とし込むことと、当日までに追加データ等を集めても少しまともな内容にレベルアップできればと思います。

なお、大学関係者で、当院でとった地域データをもとに解析してくれた方もこの地方会で発表されるようなので、楽しみにしています。



もう一つは、依頼ワークショップです。

②   ワークショップ2:
「退院前カンファを変えよう  〜LIFE SUPPOT カンファのすすめ〜」と題して
健康の社会的決定要因(SDH)についての実践的な知識を学びます!


というやつです。

抄録は、全国学会でやるやつとほぼ同じなので、関心ある方は全国学会発表演題をまとめたコッチの記事をご参照ください。
http://blog.livedoor.jp/gp_ken/archives/9515110.html


医学的な話や、他職種連携と被らない、社会医学・地域医療系のネタで話できそうな道内の人ということで、ちょうど全国学会でそういうネタをやることを知っていた運営委員の方から推薦していただけました。

地域で働く診療所家庭医の先生方の方が適役がいそうですが、ワークショップ形式ですぐ準備できる人という手頃感で選ばれたんだろうと思います。来年は他の人の聞きたいっす。


今週末の全国学会にむけて、全国の同士と急ピッチで準備中です。

そこでは、「発表して満足して終わり!」ではなく、全国学会で得た経験や参加者からのフィードバックを吸収して、更にブラッシュアップして、各自が地元でWSして更に深めたり普及させたり、ある程度データが取れてきたらきちんとしたツール化して論文として発表したりしたいね!という話までしています(けっこうみんなバイタリティ溢れているし、能力も高いし、臨床現場の人も大学研究室の人もいるので、案外実現しそうなきがしています)。

みんなびっくりするくらい優秀で、当初イメージしていたものよりは数段面白くなってきているので、期待しといてください!


で、今回の地方会WSもこの流れの一貫で、一度全国でやったのを個人が地元に持ち帰っても再現できるかとか、繰り返しやることでブラッシュアップができるのかとか、地域性が異なると参加者リアクションがどうかわるのかとかをみてみたいなと思っています。

ファシリテーターとして、うちの専攻医数名も立候補してくれているので、若手にWS運営スキルを学んでもらう教育ツールとしてもいいかなと思っていたりします。



まあ、とりあえずは週末の全国学会に向けて、完全燃焼してきます。

ゴールデンウィークで3日休めたので、けっこうエネルギーは充電できていて、今日の外来も普段より早くかつ丁寧に出来た気がしています。



でわ!



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リジェクト論文の再投稿査読でポジティブなコメントをいただきましたヽ(=´▽`=)ノ

前に別の雑誌に投稿して「一発リジェクト」(完全アウト、修正後の再提出も受け付けませんよ状態)になった論文を、一念発起して別の雑誌に再投稿したのがちょうど一ヶ月前でした。

 
最初にメイン学会に投稿したときの浮足立った2016年2月5日の投稿はこちら
http://blog.livedoor.jp/gp_ken/archives/9166260.html 

その後しばらくダメージから回復できず1年が経ち、それでも時間を作り、己を奮い立たせて別の雑誌に投稿した2017年3月22日の投稿がこちら
http://blog.livedoor.jp/gp_ken/archives/9514783.html 

リジェクトとかアプセクトの違いはここに簡単にまとまってます。
http://academy.forte-science.co.jp/articles/details.cfm?id=5



最初見直した時「ん?たった1ヶ月で再投稿したなんて偉いじゃん!」と思いましたが、よく見たら1年と1ヶ月経過してました。

それだけダメージを受けて立ち直りに時間がかかったということです。


Google検索で「論文 リジェクト」まで入れると、自動検索候補提示で「再投稿」や「理由」「返信」よりも上に「落ち込む」が表示されるくらい、論文リジェクトの心理的ダメージは大きいのです。

それこそ人格全否定されたくらいな、これまでの医師人生の歩みを鼻で笑われたような、「お前、研究向いてねーわ。何調子乗ってんだよ」と言われたような気持ちになります。

査読者のコメントはとても真摯で紳士で素晴らしいと後日気づくんですが、とにかく凹みます。

 

それでも、色んなweb情報を読み込んで(それこそ「論文 リジェクト 落ち込む」で出てくる記事を中心に)、少しずつ自分を鼓舞して、なんとか立ち直れました。

このサイトにある言葉とか、超胸に響きました。
http://scienceandtechnology.jp/archives/12354 

一度リジェクトされただけであきらめてしまうのは、マラソンを走りながら、ゴールのわずか数センチ手前であきらめてしまうようなものだ。もし著者が掲載に強い意志を持っているならば、次に取るべきステップは、リジェクトのレターにあるコメントすべてを正確に理解することである。 (原稿がリジェクトされた時の対処法 根拠と経験に基づく見解 Karen L. Woolley, PhD; and J. Patrick Barron, BA. CHEST 2009; 135:573-577. Ronbun.jp 大鵬薬品工業株式会社)

あの、死ぬほど大変だったデータ収集や解析、学会発表や論文化の作業が水泡に帰すのか・・・と思うと、過去の自分の頑張りが哀れに思えて「よし、もう一花咲かせてやらねば」という気持ちになれました。


気持ちが前を向き始めたら、リジェクト対策についてより具体的に書いてあるサイトを見始めました。

投稿した論文がリジェクトされてもへこたれないために~論文を出すための10個のシンプルな原則
http://scienceandtechnology.jp/archives/7055

 
原稿がリジェクトされた時の対処法根拠と経験に基づく見解
http://www.ronbun.jp/chest/popup033/index.html 


 

そうすると次第に、「一発リジェクトされたけど、やっぱり投稿し公開される価値のある論文だとおもう。査読のコメントは、納得できるありがたいコメントと、そうは言ってもこのまま変更せず押し通さないと論文の価値が落ちてしまうと思えるコメントに別れるなぁ。この論文の良さをダイレクトに理解して受け止めてくれそうな学会はどこだろうか」と前向きに考えられるようになりました。

その後、該当する学会のwebサイトをみて、投稿規定を見て、過去の学会誌の論文を一通り読んで「よし、この雰囲気の雑誌なら通るだろう! ダメでも一発リジェクトでなくて、少し直したらアクセプトしてもらえる気がする!!」という気持ちが持てて、数日で直して一気に投稿してしまいました。



そして、投稿からちょうど1ヶ月経って、4日前に「査読のお知らせ」というメールが届きました。

その時は、二木会レクチャー・グループ会議でながら病棟当番しながらの、当直入って明けに臨床研修説明プレゼン入りーのという流れの中で余裕がない時期でした。

また、心身ともギリギリの状態でメールを開いて「リジェクトですー」て書いてあったら週明けまで乗り切れないとも思って、「そっ・・・」とメールソフトを綴じて置きました。


その後、もうかれこれ3週間休んでないせいか、めまいで4階まで階段上がれない体調のままなんとか日常業務を乗り越え、体力は回復しないけど気力が少し維持できるようになり、夜の会議まで1時間ほど空き時間ができました。

それでも査読結果メールを開く気になれず、先にIDATENとかTFCとかJSEPTICとかのメーリスの未読をパラパラみてみたり、仕事関係のメールに返信書いたりして時間つぶしてみましたが、意外とあっさりと処理が終わってしまい「あと未開封のメールはこれだけ」というところまで追い込まれてしまいました。

さらに、ちょうど医局に顔出してみたら冷蔵庫に美味しそうなチョコレートがおいてあって、一口頬張ったらなんだか幸せな気分が襲ってきてしまい、勢いで開封してしまいました。



もう、縮こまって、片目つぶって、ほんと恐る恐る添付ファイルを開き、「リジェクト」「不採用」の文字を探したけどどこにも見つからず。

仕方がないのでコメントを順番に読んでいくと、ずいぶんポジティブなコメントが並んでいて「ああ、これは最初褒めた後で、最後かその前で一気にトドメ刺しに来るパターンだな」と覚悟を決めて順番に読み進めてみました。

しかし、そんな欺くための文章とは思えないくらい文面は丁寧で、しかも「俺は、ここを強調したくて論文書いたんだよ!」というポイントを丁寧に拾って褒めてくれ、「ああ、ここは正直限界ですよね」というところもきちんとスルーせず指摘した上でLimitationの記載があるので良しとしてくれ、「もし直すならここかな」というところもその通り指摘していただけて、このまま確定でもいいよみたいなことが最後に書いてありました。

「ん?あれ??これって、もしかしてイケるやつか?」と1分後くらいに気づいたものの、このコメントにどう返信すればいいかわからず、よくわからない学会ホームページ上を右往左往して、ようやく査読への返信欄を見つけて記入して、確定処理して、ぽんと押して、先程再投稿が終わりました。

これって、もしかしたら数カ月後の学会誌に載るかもしれないなと先ほど興奮が遅れてやってきました。。。



まだ確定してないので具体的な研究名や雑誌名は言わないほうがいいのかなとか、まだ未確定の時点でSNSに投稿して色んなコメント貰ってから落選してもやだなとは思ったんですが、興奮冷めやらぬ過ぎてでブログに書いてみました。


後日、掲載が確定したら後日談を書くかもしれませんし、何の音沙汰もなく気づいたらこの記事が消えていたら察してやってください。。。



リジェクト後に投稿先変えての再投稿は人生初体験で、なんだか後ろ暗いような思いもありましたが、チャレンジしてみてホント正解でした。

身近に研究や論文作成のメンターがいない環境は、何するにしても手探りでおっかなびっくりですが、前に進めたときの喜びはほんとに大きいですね♪



まだまだ色んな仕事にまみれて、休みもとれずで押しつぶされそうですが、なんとかゴールデンウィークの休みまでは頑張れそうな気がします!!

でわヽ(=´▽`=)ノ
 

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第114回 内科学会総会・講演会の参加報告

内科学会総会・講演会に参加してきました。

http://www.naika.or.jp/meeting/nenji/



4月でまだバタついている時期ですが、金曜午前の一番混雑する外来をして午後に向けてもリスク・コントロールを十分してから出発し、土日の2日間参加しました。

それでも、「自分がいなくなった途端に荒れる」というジンクスはそこそこ発動して、残った人たちはほんとにお疲れ様でした。



参加の目的としては、
①総合内科専門医更新のための単位稼ぎと、
②内科学を勉強し続けるぜ!というモチベーション維持のための刺激集めと、
③当院の診療システム改善のためのヒント探し、
④東京いかないと会えない人にあってくることの4点でした。


どれも達成は出来ましたが、
①今後の単位は地方会参加や発表とe-learningとかで、
②勉強刺激は道内で開催される他流試合参加で済ませられそうだし、
③ヒントは学会誌や普段の論文チェックでいいし、
④東京に行くのは学会以外の用事がある時に対応するようにして、
わざわざ全国学会に行かなくても間に合わせられるようにしようかなと思いました。



やはり移動時間や交通費、宿泊費などのコストと、病院をあける間のリスク管理を考えると、費用対効果的に割に合わないなぁと思うんですよね。

また、得られる情報も査読通った論文に比べれば抄録だけで通る口演の質はどうしても下がりがちだし(批判的吟味に必要な情報が得られないことも多い)、教育講演はいいものが多かったけど「テキスト読めばいいかな」という内容ではあったので、学会来なくてもいいかなぁと思ってしまいます。
(全サブスペ医が一同に会するの場なので、「消化器内科専門医に伝えたい循環器内科最先端」というレベル設定になるのは当然で、それは第一線で働く総合医としては普段やっているレベルとそんなに違いが無いから仕方ないといえば仕方ないかなとも思いました)。


もちろん、どう頑張っても病院には行けないし家にも帰れない条件に追い込まれることで、普段ではありえないような集中力で勉強できたのは良かったですが、「今日は遠方の学会に参加したつもり」を発動すれば道内でもできるような気もします。


あとは、やっぱり「参加して聞くだけ」だと身にならないので、「発表して相互ディスカッション」しないとダメだなとおもったので、「演題発表しない学会には参加しない」縛りがいいかなとも思いました。

毎年どこかで何かは発表するぞ!という意識を持ちながら日常臨床に挑むだけでも、普段の診療の質は高まり、得られる情報や気付きのレベルも高まりそうだなとも思いますし。


それと、一般論レクチャーよりは事例ベースのディスカッションが一番の刺激だなとも思いました(今回参加して一番おもしろかったのは公開CPCでした)。

ので、身近にあるガンセンターやその他の地域内他院が主催する事例検討会系のイベントへの参加や、中央病院のCPCなどへの参加もできるといいですね。億劫なので消極的だった自分を恥じています。

あとは、やはり近隣診療所との連携事例のカンファがしたいので、医師会参加がマストかなぁとも思いました。
 



最後に、参加報告をコピペします。

各セッションへの内容メモは論文発表を視野に入れている口演とかの公表はまずいと思うのと、感想とかはわりと辛辣な内容も多いので割愛して、病院の参加報告に書いた内容と、参加した項目の一覧のみにしておきます。

===================================

<病院提出用の参加報告>
参加前にもっていた目標から見て、具体的にどのような学びがありましたか

内科学会の総合内科専門医と指導医維持のための単位取得
→達成

 
 

苦手分野の簡単な学習
パネルディスカッション「難治癌の克服」し、若年白血病・リンパ腫、食道癌・胃癌、肺癌について、予防・診断・内視鏡治療や分子標的薬について学べた。マブ・ニブ製剤の勉強をし直そうと思った。どの演者もプレゼンスキルが高くて聞きやすかったし、今後知識のアップデートを続ける上での取っ掛かりとしてよかった。

またCPCでは強皮症について、プレリミナリー・シンポ・教育講演では特に抗血栓治療関係の理解が深まった。

 

あたらしい臨床や研究のネタ探し 
ポスターセッションに参加する時間とれず、一般演題(口演)も聞く暇がとれなかったが、プレリミナリーセッションの優秀演題からヒント(プライマリケアでできそうで面白そうなネタ)と、当院の診療の質改善に使えそうな気づきはいくつか得られた。

 

内科学の教育や指導環境検討
「内科学会ことはじめ(学生・研修医向けイベント)」に参加。優秀演題の口演はピンキリで、レベルの高いものは指導医の研究の代理発表みたいな感じで、低いものは病態生理や検査・治療根拠を理解していないまま原稿を読んだだけと思われるものもあった。また、フロアからの質問が教育的でなく、自分の能力をひけらかすためか、指導医レベルでの関心に基づく質問などが目につき、当院から研修医を参加させる教育的意義が薄いと感じた。
 
 

今後の医療・看護活動に生かしていきたいと考えられる内容はありましたか?

消化器癌の検診方法の見直し(ピロリ検査やその他リスクの調整、今後内視鏡書い直しのときのデバイスの検討)、連携医療機関の治療内容を細かくチェックして病型別に紹介先を具体的に提示できる仕組みの構築などしたいと思った。


抗凝固・抗血小板療法のエビデンスキャッチアップや、癌治療者・サバイバーの治療合併症評価(抗がん剤使用者での心毒性など)はきちんと対応していきたいと思った。



その他、特記すべき事項

花粉症の時期だったが、事前に点鼻ステロイドを使っておいたので無症状で過ごせた。


東京のため食べ物や観光はかなり充実だが、交通・宿泊費のコストと得られる知識を比較すると、毎年参加する必要はなく、地方会活用を検討したいと思った。


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<自主的なメモから一部抜粋>

日時:2017415日~16日の2日間参加(前泊)

場所:東京有楽町駅の東京国際フォーラム

主催:東京大学

 

交通:地下鉄・JRANA(楽天トラベルのパックを自分で予約安い・柔軟に選べる・ポイント貯まる)


宿泊:品川プリンスホテルNタワー(自分で選択したが大正解。空間の雰囲気、電源やWi-Fi、机や椅子の
快適さなど、合間で仕事するにはとても良い環境(クラウドワーカー向けですごく使いやすい!)

 



2017
415日午前

9時~10時半  :医学生・研修医の内科学会ことはじめ プレナリーセッション・優秀演題受賞者


10
時半~12時 :テキスト販売コーナー物色、ポスター閲覧(一般、研修医)


12時~13時  :昼食、交流

 
 

2017415日午前

13時~13時半:教育講演9「ピロリ感染診断・治療の最前線」


13時半~14時:会長講演「国民病である肝炎・宦官の病態解明と克服への歩み」


14時~16時  :パネルディスカッション「難治ガン克服への内科学の挑戦」


16時~18時:特別シンポジウム「理想の内科医像」(30分シンポジストプレゼン、

 0.事前アンケート結果

 1.地方中病院での総合内科の役割

 2.都市部大病院での総合内科の役割

 3.消化器サブスペにとっての総合診療

 4.診療所・在宅医療での総合診療

 5.女性内科医の立場から(消化器専門)
 6.東京医療センターの総合内科専攻医の立場から

 7.医学教育の立場から(自治医大松村先生)

 全体討論

 

2017416日午前

9時~11時    :シンポジウム「循環器領域における抗血栓療法」

 1.血栓形成メカニズムに基づいた抗血栓薬の選択

 2.我が国の疫学調査からみえてくる脳卒中の現状

 3.冠動脈疾患における至適抗血栓療法

 4.AF合併CADに対する抗血栓薬多剤併用

 5.AFによる全身性塞栓症予防の最前線(心臓血管研究所の山下武志Dr、研修医向け本書いてる人)

 6.AFアブレーションと周術期抗凝固

 7.VTEPE
 

11時~12時  CPC「心不全・呼吸不全・急性腎障害を合併した高齢発症全身性硬化症の1例」



2017
416日午前

12時~13時  :一般演題プレナリーセッション(優秀賞演題)

 1.医療訴訟における消化器病関連の診療ガイドラインの取扱

 2.トラスツズマブ関連心筋症の可逆性と心不全治療の有用性

 3.糖尿病歴50年超の1型糖尿病患者の臨床背景(さいたま記念病院 大谷先生)

 4.肺癌診断時のPET-CTによる、肺癌治療中の間質性肺炎増悪の予測に関する検討

 5.尿白血球定性試験陰性の熱源精査症例における尿培養実施の意義(昭和大学 総合内科)


13時~13時20分    :教育講演16「後天性血友病の診断と治療」


13時20分~13時40分 :教育講演17「膠原病と血管炎における腎障害の診方」


ポスターは10個くらいしか見れなかった


一般演題の口演は一つも聞けなかった

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以上です。


 

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【読書記録】研究者を目指す人向け「行動しながら考えよう 研究者の問題解決術」と、その他オススメ関連書籍

「行動しながら考えよう 研究者の問題解決術」献本でいただきました!

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行動しながら考えよう 研究者の問題解決術 [ 島岡 要 ]行動しながら考えよう 研究者の問題解決術 [ 島岡 要 ] 楽天


 
羊土社さんのページはこちら
https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/book/9784758120784/index.html

目次

序章 悩める若手研究者とその卵たち12のケース

第1章 行動しながら考えよう―Thinking While Acting

第2章 ネガティブな感情を活用しよう―ネガティブな感情を避けるのではなく、自身の成功を導くものに転化させる方法

第3章 研究者は営業職。視点を切り替えよう―研究室内の上司-部下の関係を良好にするための方法

第4章 研究室での自分の立ち位置を分析してみよう―PI原理主義に染まって視野が狭くなった状態を脱却する方法

第5章 情報化社会だからこそ「暗記力」を強みにしよう―暗記力と理解力を鍛えて知的生産性を上げる方法

第6章 新しいことをはじめてみよう―進むべき道を探求し、自分で選んだことに自信を持つ方法

第7章 戦略的に楽観主義者になろう―失敗に対する耐性をつけ、研究を好転させていく方法



私自身は研究者ではなく臨床医なので、最初届いたときに「なぜ!?」と軽く動揺しましたが、前に羊土社さんでお仕事させていただいたので紹介候補にあがったとか、ブログで一応研究してみた!とか論文書いてみた!とか粋がっていたのを見つけていただいたとかでしょうか。

恐縮でございます・・・



本書の対象は、臨床しながらちょろっと研究かじってみました(*ノω・*)テヘ みたいな人にイロハを教えるものではなく、また王道のテキストみたいな感じでもないです。

一端の研究者として歩むことを決めた人や、研究者として頑張ってきたけどふとどうしようか悩んだ人とかが対象のようです。

自分のラボを持ったときとか、上司に論文チェックしてもらうための教室内での振る舞いとか、おそらく研究室とか大学医局とかに所属している人にとって重要そうな内容です。


最初に、12のケースがあって面白げですが、自分が完全に該当するケースはなかったです。

この12のケースを実例から選んで、インタビューして質的解析をして何か原則のようなものをみいだして 、それを臨床や他のジャンルに当てはめていくみたいな展開だったら自分好みでしたが、医学教育とか家庭医療以外の臨床医学分野では質的研究は知名度低いのかもしれませんね。

全体のトーンとしては、よくあるこの12のケースを引き合いに出しながら、著者ご自身の経験論からのアドバイスが色々とのっており、いわゆるビジネス本(私はこれで成功した系)に近い印象でした。

自分のまわりの家庭医系の人たちは、たいてい一時期にビジネス本を一定量読んでいてこの辺の知識は当たり前になっており、自分もそんな感じなので「おお、これは新鮮!」と言うのはありませんでしたが。


逆に普通の臨床医学系から研究者に転向しましたという人や、ずっと研究畑でやってきた人には面白いかもしれません。

文体も気軽な感じなので、ちょっと疲れたときに雑誌的にパラパラと軽く読める雰囲気にしてあるのも好印象です。



というわけで、恩を仇で返すようなレビューになってしまい大変恐縮ですが、「私には合わなかった。研究者の若手・卵が読むと面白いと思う。とくに、専門分野の真面目な勉強にあきたときに、気軽に読めるよ」というのが結論です。

 

ちなみに、自分が読んで面白かった、研究・論文執筆系の本もまとめて紹介しておきます。

おそらく、このブログの研究関係エントリ読む人は、ガチの研究者でなく総合や家庭医療をやりながら研究も学ばなきゃなぁというくらいの人のほうが多いと思うので、自分目線でのセレクトです。



批判的吟味のポイントを、ジョーク交えながら気軽に学べます。
なんでそれがダメなのか、ガチガチの正しい言葉で説明されると「ふーん」ですが、こういう口調だと「おお、たしかにダメだわ」と思えるので、雰囲気つかめます。


あるテーマで論文をレビューする方法について、集め方、整理の仕方など具体的に書いてあります。
看護師さん向けで、これだけでレビューアーティクルをかけるようにはなりませんが、大量に集めてきた論文の特徴をExcelで整理する方法はかなり役に立っており、後輩に論文レビューしてもらうときにもこの方法で教えています。




これは、ガチで面白く、かつ役に立ちます。
公衆衛生系の先生なので、臨床とはすこし視点が違うなとおもうところもありますが、逆に臨床医のぬるい感じではないので「ああ、疫学研究ってこうだよね」と背筋が伸びます。
が、本書の真髄はそこではなく、「本文よりも脚注の方が多い」ところがユニークです。要するに本筋よりも余談やおまけの方が充実しており、目線があっちこっちいって忙しいですけど楽しく疲れず読めます。

基礎から学ぶ楽しい疫学
中村 好一
医学書院
2012-12

同じ著者の別の本。こっちもおもろいです。



これは、研究を思いついて、抄録書いて、口頭発表して、論文いしていく全体についてわかりやすく書いてくれています。
今回頂いた本とは真逆で、臨床バリッバリにやっているひとが、教授とか指導医とかの支援もろくにない中で、どうやってモチベーションを維持し、具体的に研究を進めていくのかについて、すごく具体的に書いてあります。
採択されない理由、チェックリスト、読み原稿、リハーサル、指導者の見つけ方など、他の本ではあまり扱っていないところもあって、かゆいところに手が届きます。
孤独な臨床医が研究に対して前のめりになれるために、とても良い本です。



アクセプトされたくて買いましたが、私にはちょっと重たかったです。通読出来たかと言われると微妙なところ・・・



これは、基本から丁寧に書いてあり、これ一冊本気で読み切れれば知識面では穴が無くなりそうな、教科書的な感じでした。
だからといって「論文を書く素養も環境もある人向け」の高度なモノではなく、論文を読みたくなるまでの道のり、イントロダクションの読み方、研究テーマの選び方(FINER)など初心者が躓くところが一通り抑えてあります。
2個上の若手向けの本とこれの二冊があれば、とりあえず国内学会での発表や日本語雑誌への投稿くらいは最低ラインまで独学でとどくんじゃないかと思います。



卒後15年目くらいまでに何本かケースレポート書いて、年老いたり障害を負ってもほそぼそとケースレポートを書き続けられる人になりたいなと思っていて、その意気込みに対する最初の行動としてこれを買いました。
他にも似たような書籍やweb記事などは読んでいて、各準備はもう万端です。あとは症例と時間とやる気だけ・・・



あと、オーラルで発表するときのコツは、これで勉強しました。
TEDとかZENとかだけやっていても、学会発表では通用しませんしね(プライマリ・ケア連合学会以外の全国学会いくと、発表で笑い取ったりしませんからね)。
一般的なプレゼン本と比較してもわかりやすく、特に学会発表を医として作られた本なのでとても役に立ちました。



あとは、ポスター作りの本。喋りだけうまくても、ポスターのインパクトがないと厳しいですしね。


あとは、パワポ版。無事にセレクション乗り越えて、ポスター発表でなく口演を勝ち取ったけど指導者がいないとか、予演会だれも付き合ってくれないなら自力で学んでやるしかないです。



……書き出してみたら、けっこういろいろ本かって読んでたみたいですね。

その内容が身について、今後成果につながっていくかは、神のみぞ知る・・・





 

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第8回プライマリ・ケア連合学会学術大会in高松の参加予定イベント

今年2017年5月12日から14日に、高松で開催される、「第8回 日本プライマリ・ケア連合学会学術大会」に参加してきます!

 
 無題

大会の公式ホームページはこちらです
http://www2.c-linkage.co.jp/jpca2017/



今回、自力でオリジナル研究まとめたり、活動報告をまとめたりを演題登録期間までに間に合わせることができなかったので、ポスターや口演での発表はありません。

2014年にMNA-SF(栄養評価)に関する病棟患者予後研究で日野原賞候補演題で発表したのと、2015年に総合医の病院外来患者層や複雑性についての調査を口演発表したのが最後です。

前者は論文化までしたので、別ブログに学会発表スライドと論文のリンクを張ってます。
http://blog.livedoor.jp/gp_ken-portfolio/archives/cat_434055.html

後者はまだ論文投稿中なので、念のため学会発表スライドも公表はしておらず(他の雑誌に投稿してないという投稿規定に触れたら困るので)、無事アクセプトされたら上記別ブログにアップします。



その代わり、ではないですが、学会の委員会としてのお仕事や、他の人の委員会やプロジェクトなどから依頼されての発表とかが3つあります。

宣伝兼ねて公表しておきます。




1つ目は、社会的健康決定要因に関連するワークショップです。

全日本民医連総合診療医若手医師部会
という去年作ってみた組織(興味ある人はいつでも参加可能なのでご連絡ください)の有志で企画立案と応募して、ブレインチームとカンファ担当チームに別れ他職種も呼んで面白いのを作る予定です。

以下、抄録に掲載した内容です。超気合入ってます!
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セッション:プレコングレスワークショップ
企画名:退院前カンファレンスを変えよう〜LIFE SUPPORT カンファレンスのススメ〜
日 時:平成29年5月12日(金) 15:00〜16:30
会 場:第8会場(高松シンボルタワー タワー棟 4F BBスクエア)
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セッションタイトル(英語):
Let's start up the LIFE SUPPORT (Learning socIal Frailty and EnSuring an Upstream aPProach: Rules and Tactics) conference!
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【目的】
健康の社会的決定要因(Social determinants of health; SDH)についての知識を実臨床で応用し、健康問題に対するupstream approachを実践できるようになる
【具体的獲得目標】
①SDHの具体的な項目と科学的根拠について挙げることができる
②Social vital signs(SVS)の概念を理解し、評価項目と評価方法を挙げることができる
③SDHとSVSを念頭においた退院前カンファレンスの運営ができる
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【概要】
 健康格差や介護心中などの問題がメディアを賑わし、第一線で働く私達にとって患者・家族の生活上の問題を把握し必要な医療・社会的支援につなげる力が求められている。一方で、実臨床でSDHの体系的知識に基づいた支援に関する戦略的アプローチは未だ確立されておらず、多くの患者・家族および医療従事者が複雑困難な問題に直面している。この状況の解決策として、本ワークショップ開催者らは複数のセッティング(入退院時、外来、訪問診療)で使う事ができる、SDHの知識を導入したLIFE SUPPORTカンファレンスの開発に取り組んでいる。
 本ワークショップは、SDHという言葉に馴染みのない全ての方を対象とする。特に、「治療は終わったが退院できない」状況に悩む事が多い方や、退院支援について試行錯誤してきたが、さらに一歩前進したい方に受講をお勧めする。当日はSDHの概念と科学的エビデンスのある具体的な項目、SDHの危機に晒された人の早期拾い上げという視点で作成したSVSの概念とそのスクリーニングツールの使用方法について講義を行い、参加者のSDH関連領域の知識獲得を支援する。また、実臨床で適用できる医療及び社会的支援策を紹介し、LIFE SUPPORTカンファレンスの1つである退院前カンファレンスを体験する事で、実臨床での応用方法を参加者が体得できるようにする。
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2つ目は、学会の病院総合医委員会主催の、病院総合医による病院総合医のためのワークショップです。

日本プライマリ・ケア連合学会の専門医制度は、現状では診療所や地域で活躍する家庭医がメインの印象がありますが、「病院総合医委員会」というのがあって病院で働く総合医のための要請プログラムの施行事業を粛々と進めたり、毎年の学術大会で病院総合医向け企画をやっています。

委員会名やメンバー一覧についての、学会公式ホームページ情報はこちら
http://www.primary-care.or.jp/about/committee.html#i01

病院総合医要請プログラム認定試行事業などの公式ホームページ情報はこちら
http://www.primary-care.or.jp/nintei_ge/index.html

委員会の広報担当メンバー(自分含む)が作った外部ページで、あちこちに分散している病院総合医関係情報を全部集めようとしているページがこちら(まだまだ情報の集約ができていませんが、徐々に拡充予定です)
https://pc-hospitalist.jimdo.com/


以下、抄録の内容です。
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ワークショップ 3
企画名 今後の病院総合医が地域で生き残るための変化とは

日時 2017 年 5 月 13 日(土) 8:45~10:15
会場 第 5 会場 (サンポートホール高松 ホール棟 7F 第 1 リハーサル室)
企画責任者 川島 篤志(市立福知山市民病院 総合内科)
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【開催の目的】
当学会では病院総合医委員会を中心に、過去の学術集会やセミナーにて(2010 年~2016 年)、下記のテーマで議論を継続してきている:「あるべき病院総合医像を求めて」「病院総合医として期待される医師像」「ホスピタリストの紹介」「小病院の病院総合医の役割を考える」「病院総合医は地域医療をどう支えるか」「病院総合医セミナーin 東京」「病院総合医関連の認定医/専門医養成プログラムを検討する」「病院における総合診療科の立ち上げとその維持・発展について」「病院総合医体制の運営マネジメント・スキ ル 」
多 く の プ ロ ダ ク ト は 、 当 委 員 会 HP よ り 閲 覧 可 能 で あ る
https://pc-hospitalist.jimdo.com/
 
2017 年の学術大会においても、病院総合医に関連する議論が、様々なテーマで交わされることが想定
される。そのなかで、病院における総合医と地域との関連を意識するテーマを委員会企画として取り上
げた。
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【概要】
2018 年は医療・介護報酬同時改定、第7次医療計画、新専門医制度開始と医療環境が激変する。各医療機関も生き残りをかけ病院機能を変化させ、地域包括ケアシステムの枠組みにおける地域の病院総合医としての役割が求められる。それは超高齢社会における疾病構造への対応だけでなく、社会・生活背景を見据えたプライマリ・ケア理論に基づく高いレベルの診療であり、共通言語が通じる病院外の医師との協働に他ならない。地域別(都市部、地方)・病院規模別(大病院、中小病院)・対象疾病特性によっても、病院総合医の診療スタイルに変化が生じていくはずである。既に一病院のみで完結する医療は終焉を迎えており、今後は病院外の医療・介護・福祉のステークホルダーとの適切な連携が、良質な医療につながると考える。当 WS では、様々な地域における病院総合医がどのような役割・機能を担うべく変化するのか、連携をキーワードに存在価値を考えていきたい。
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3つ目は、学会の男女共同参画委員会メンバー主催の、ワークライフバランス・出産育児支援関係のシンポジウムです。

ワークライフバランスなどどこ吹く風で死ぬほど働いている自分が登壇する権利は無いのでは?と最初思いましたが、専攻医への支援環境を作ったがわの人としてシステム・制度面の苦労や工夫をプレゼンさせてもらいます。

男女共同参画委員会のホームページはこちら
https://www.primarycare-wlb.com/

自分が立ち上げ・運営に関わっている、育児中女性専攻医向けの研修プログラム、ゆったりしっかり後期研修プログラム『彩~いろどり~』のページはこちら
http://www.satsubyo.com/for_medical/education/program_family_practice.html


以下、抄録の内容です。
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セッション:シンポジウム18
企画名:「総合診療医」が生き残るために シーズン3
~勤務スタイルの多様性受容のclass upを目指して~

日 時:平成29年5月14日(日) 13:45~15:15
会 場:第12会場(JRホテルクレメント高松 3F 大宴会場 飛天(東))
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開催の目的:
個々の現場での取り組みの位置づけや、支援策を系統的に発展させる手がかりを、ダイバシティ・マネジメント(「多様性」を競争力へ変換する組織変革マネジメント)の視点から明らかにする
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概要:
【背景】
本邦では、少子・高齢化の同時進行と女性の晩婚化・出産高齢化で、親の介護と子育ての同時(ダブル・ケア)負担世帯が増加し、女性に加え50代の男性の介護参加・介護離職の若年化が問題となっている。また、本人の健康問題もすべての者が直面しうる、長時間労働が困難となるリスクの1つである。
医師では女性の離職原因の7割が出産・育児であり、40代以降では本人の健康問題、介護も2割ほどを占める。このような時間制約のある人材を如何にして支えていくかが、医療現場を支える人材を継続的に確保する鍵であり、病院勤務医の長時間過重労働対策・勤務環境改善策は急務である。
【企画概要】
若年の医師のキャリア形成を妨げる出産・育児による離職への対応事例は、介護や医師個人の病気といった他の時間制約事例への応用が可能と考え今回取り上げる。
中小病院で3回の妊娠・出産を経て常勤で働き続けている矢部千鶴氏、専攻医のライフイベントと研修修了の両立を支援している後期研修プログラムの指導責任者である佐藤健太氏が、現場での経験や取り組み・工夫についての事例を発表する。
続いて、野村恭子氏が医師の労働環境実態についての調査研究を紹介し、清野佳紀氏が体系的な労働環境整備策の中での2事例の位置づけと取り組みの意義について述べる。
ディスカッションでは事例検討をさらに深め、出産・育児に限らずその他の時間制約事例にも活かせる工夫をとりあげ、明日からできる具体策について深める。
【対象】
支援者たる病院管理者、指導医、介護などリスクを持つ男性医師
女性医師・若手医師
【企画の特徴】
・理論に基づいた事例解析と一般化拡充可能性の検討
・医療現場へのダイバシティ・マネジメント理論の適用
=====================================================


以上です。

「主研究者としてオリジナルの研究して学会発表するわけではない」という点ではやや後ろめたさも感じたりはしますが、そもそも自分は研究者ではなく臨床家であり教育者であり管理者なので、そこはまあいいか(たまに、自分の診療内容や所属組織・周辺地域の調査結果をまとめて報告できれば十分か)くらいで思えるようになったので大丈夫です。

むしろ、自分の活動を振り返ってまとめて報告する機会をえたり、自分が関心持っている内容を仲間集めて学術面と実践面のバランスを取って深めながら普及し高めていくワークショップを運営したり、自分のライフワークであり立ち位置でもある「病院家庭医療」について学会の正式な委員会活動・学会ワークショップとして展開して関係者の疑問に答えたり現場の意見を学会に届ける役割を担ったりといった活動ができることは素直に嬉しいですね。

自分の考えや活動や立ち位置に対して、第3者、外部からフィードバックをもらえる貴重な機会で、研修医の肩書を失った総合医が生涯成長していく上ではこの上ない機会だと思います。

また、院内での独りよがりでなく、全国の仲間でとか全国学会で協働しながら活動していくスキルが高まり、その後の地域内での実践活動にも反映できる経験・知識・仲間が得られるのもとても貴重な機会だと思います。


一時期は、何のために学会活動頑張ってるんだろうか?と悩んでいたこともありましたが、ようやく今の自分のあり方と矛盾なくストレスなく楽しめて成長につながる活動の仕方に到達できた気がします。


どのセッションも面白いと思いますので、興味持たれた方はぜひご参加ください。

ワークショップは事前参加登録始まってますよ!
http://www2.c-linkage.co.jp/jpca2017/workshop/ 

3月29日締め切りで、人気ワークショップはすでに満員で入れなかったりするので、急いだほうがいいと思います。


でわ、当日会場でおあいしましょう!!

 

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日本語論文、書き直して再提出しましたよーヽ(=´▽`=)ノ

論文、ようやく書けました!

そして、学会の投稿フォームに必要事項記入して、【投稿確定】ボタン押しました!!


2015年に学会発表して、

その年の年末休みで頑張って論文化して

見直しとかしたあと、2016年2月に一度投稿したものです。

提出した当時のブログ記事ありました。
http://blog.livedoor.jp/gp_ken/archives/9166260.html


その後、 3月に一発不採用の通知がきて、しばらくちーんとしてました。

噂には聞いていましたが、相当メンタルやられますね、これ。



それでも、学会参加の移動時間など意識高めの時間帯をつかって、前に進む意欲は見せてました。

なんとか査読コメントを読み込み(一巡目は読むごとに心がえぐられましたが、三巡くらいするとようやく冷静に読めるようになりますね)、

直せる部分は直し、追加で必要な引用文献を探し、

そして、査読で否定的に指摘されていても「変えないほうがよい」と確信できたところは残して(明らかに引用文献を読んでないと思われる指摘がけっこうあったり)、

そんな感じでできることから手を付けて、ちょっとずつメンタルを立て直してきました。


また、他の投稿雑誌を探して、自分で何ヶ月分か読み込んで好まれるネタを掴んでみる努力をしてみたり、学術集会とかに参加して雰囲気を読み取る意欲をだしてみたり、研究関係者の人におすすめ雑誌などを聞いたりしていました。


そんなプロセスを経て前に進みつつ、ようやくGノート増刊の「総合診療×リハビリテーション」も脱稿し、2017年度の医師配置や新ルール確認や管理部的なもろもろの業務の対応をして、ようやく「あ、自分のためだけに使える時間だ!」と思える時間が発生したので、がーっと書いてしまいました。

今日のところは直すポイントのピックアップだけして全体の作業量の見積もりだけして帰ろうかなと思ってましたが、思っていた以上に興が乗って、2時間半ほどで一気に直してしまいました。


投稿先が違うと、行数・列数やフォントサイズの指定がちがかったり、本文の構成の指定がちがかったり、引用文献の表記ルールが微妙に違かったりするので、そのへん直すほうが手間でした。
 
終わってみればあっという間ですね。



さて、あとは採用されるかどうかは運を天に任せて(よき査読者に当たるといいなぁとおもいます)、ダメだったらもう少し投稿先のレベルを下げながら、「とりあえず論文として世の中に公表される」ところを目指したいと思います。

一臨床医がやったしょぼい研究なのでインパクトファクターとか相当どうでもいいですが、同じ関心領域の人たちにとって少しでも参考になり、後続する立派な研究者の人が立派な研究してくれればこれさいわいだと思います。


さ、帰ろう!!

 

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大学院生が当院に来てくれて「貧困と健康」についての懇談します

こんど、旭川医大の大学院生さんが、わざわざ当院まで、というか自分に会いに来てくれることになりました。


保健所の保健師さんとして働かれていた経歴があり、現在は学校で保健師養成にかかわりつつ、「貧困と健康」に関わるテーマについて学ばれているそうです。

アツいですね!



昨年度うちの後期研修医たちがネタだしして、管理部主導で、地域住民と職員が共同で行った地域独居者調査がありまして、それを今年の日本プライマリ・ケア連合学会学術集会の「地域ケアシンポジウム」で私が発表しました。

その内容を抄録集でみて関心を持っていただいたようで、道内の総合医イベントに参加されたときにうちのボスに声をかけていただき、私を紹介していただいたという経過です。
 

ボスからきいたときには「こんな小病院に何をしにくるんだ・・・?」という感じで最初は疑問・恐縮の嵐でしたが、病院の規模や肩書とかでなく、学会発表の抄録をみて関心を持っていただいたというのが何より光栄です。 

やっぱり、地域で地道に活動してるんだけど心の中や院内だけの自己満足で終えることなく、「外に発表する」という行為は大事ですね



大学院入ったばかりなので当然まだ専門家ではなく今現在進行形で学んでいる最中ということなので、地域ケアや研究手法の学び方について色々伺うことができたら面白いだろうなぁとおもいます。

また、もし当院の関心や取り組みとうまく話があい、テーマとして意気投合できるようであれば、大学の専門家にこの地域の(そうでなくとも道内のどこかの地域の)ちゃんとした研究をしてもらうことができ、学会でのきちんとした発表や、病院の改革に反映できるのではという下心・期待もあります。
 

もともと、自分で臨床研究を勉強してきた中で「臨床医がきちんとした研究を一から十まで独力でやるのはムリだ!臨床医として面白いフィールドやリサーチクエスチョンを提供し、大学の研究者にデータ収集と解析をやって貰う形を目指そう」と思っていたので、今回の出会いを大切にしたいと思います。

もちろん先方の都合や関心もあるので、これで確実に捕まえてうちの地域調査を手伝ってもらわねば!とまでは考えていませんが、それでも「大学で学び研究されている人との交流」という貴重な経験にはなるので、何にしても今後の当院の地域活動や学術活動の発展には生かされていくでしょう。 


当日は向こうの指導者の教授(ということは貧困や地域研究の専門家!?)も一緒にきてくださるようですし、ご本人もこの間研究テーマを深めて文献の読み込みもされているようなので、色々教えてもらえるというか刺激をもらえるだろうとワクワクしています。
 

また、せっかく遠路はるばる来ていただくので、中身の濃い、満足していただけるものにしようとかんがえて、事前に聞きたいことの一覧をいただきました(半構造化面接法みたいな感じでざっくりと)。

それを見ながら、管理部の医師・事務や、総合のスタッフ達に手持ちの資料をくれ!といってみたところ、自分の知らない者含めてわんさか出てきてびっくりしています

先程ざっくり整理して、当日お見せするものを取捨選択して印刷したところですが、「うち、やっぱりすげーな。頑張ってるんだね。でも、みんなの心の中と机や本棚の中にしまわれてるのがもったいないね」と感じました。

今回を機に、こういった分散し忘れ去られそうな活動と記録の断片を集めなおして、懇談でのやり取りで得た気付きも添えてまとめ直し、今後の地域活動を考える有用な資料にしていければと思っています。

そういう意味でも、外部の方との交流や、普段の活動を記録すること、活動をまとめて外に出すことなどは、単なる記録以上の意味があり、記録して発表すること自体が活動の質向上に寄与するんだなぁと実感しています。


あと、スタッフや研修医たちに伝えたところ、同席したい!!という人が複数出てきたのも嬉しいところです。

自分の予定があって週末の夜遅い時間の設定になってしまったため参加できない人もでましたけど、こういう活動は今回1回で終わるとは思っていないので、日時や場所や参加者を変えながら色んな形で交流や発表などを繰り返しながら、関わる人を増やしていき、じわじわとできることの高さと範囲を広げていければと思います。
 

次の課題は、地域住民というか非医療職とのこういう活動ですね~

ここも、取っ掛かりが複数でき、実績も小さいものだけどちょっとずつ蓄積できてきているので、今後に期待ですね。



もちろん、内部の管理運営がおろそかにならないように、病院の臨床現場で一生過ごすことに腹をくくったものとして、地に足をつけつつも目線は斜め上に向けた毎日を歩んでゆきたいと思います。
 
なので、研究活動も「学術の世界で認めてもらって名声を上げるため」ではなく「自分の臨床現場や周辺地域の健康問題を解決するために必要な知見を得るため」に行い、つねに「この研究・調査をしたら、この地域の誰の健康がどういう風に変わって、誰がどういう風に幸せになれるのか」という視点を真ん中に据えてブレずにやっていきたいですね。

 


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プライマリ・ケアカンファへの症例提示「Forgotten disease」

今日の朝、プライマリ・ケア カンファで、当院から症例を出しました。


プライマリ・ケア カンファは、もともと札医大総診がはじめ、北海道中心に診療所や教育病院をWebでつないだ学習会です。

今では運営が松前町立診療所の先生が継続しており、道外も結構有名ドコロの研修病院が参加していて、診断学的なおもしろ症例を出すとチャットのアドバイスや質問が刺激的でとても面白いです。

病院の朝回診・カンファにかぶらないよう、7時半から8時と朝早いのが大変ですが、木曜のプライマリ・ケアレクチャーシリーズ(参加施設の先生の得意分野持ち回りレクチャー)よりも、水曜のプライマリ・ケアカンファのほうが、診断学大好きな総合内科・病院総合医系には相性がいいかもしれませんね。


こちらのページから参加申し込みできますよ。
札幌医科大学地域総合医学講座



発表者は、もと「月刊住職」の記者歴もある、熱き後期研修医Tくんでした。

タイトルは「forgotten disease」で。 かなり勉強になる内容でした。

タイトルの元ネタは、最近の医療系商業誌にのっていた、この病気の特集のタイトルから取りました。



上記の札医大ページから、プレゼン資料もダウンロードできます(参加申し込みして、パスワード入力が必要ですが)ので、見逃した方はどうぞ。



また、参加されていた福知山の先生から、チャットでコメント頂いた「脳静脈洞血栓症からの静脈性脳梗塞」の情報リンクを頂いたので共有します。
http://xn--o1qq22cjlllou16giuj.jp/archives/12131


前医から「感染性心内膜炎からの多発脳塞栓」という引き継ぎがあったものの、最終的に心内膜炎は否定され、「じゃあ、この脳梗塞は?」という疑問を残したままプレゼンしてもらっていたんですが、これで病態が全部説明できてすっきりしました。

ちょうどこのページで説明されているような画像所見だったので。

プライマリ・ケアカンファ参加施設の先生方は、プライマリ・ケア連合学会などで知り合いの先生も多く、こうやってプレゼン後の情報やり取りでまなびが深まるのもいいなぁと思っています。


 
今後は、プレゼンした後期研修医の気力次第ですが、内科地方会orプライマリ・ケア連合学会地方会発表か、プライマリ・ケア連合学会or病院総合診療医学会学会誌掲載狙って、学びを前向きに昇華していければと思います。

診断学や治療について攻めるなら内科学会系ですが、どちらかというと「地域包括ケア時代になってより不安定な病態で高度急性期から出てきた患者をどう引き継ぐか」というCoordinationの問題や、「医療機能のおとる亜急性期病院で、総合診療医の病歴聴取能力やその他もろもろの診断能力を駆使してどのようにややRare diseaseを拾っていくか」といった視点もあるため、総合診療系の学会ほうが馴染むかなとは思っています。

 

こんな感じで、症例経験→研修医の自己学習→外部との交流戦→学術的な情報発信がうまくサイクル回って行くといいなぁと思います。
 

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地域ケアシンポ発表資料共有-「地域の孤立死を防ごうプロジェクト-住民組織と病院職員との合同地域調査の計画と困難さを経験して」

第7回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会の地域ケアシンポジウムで私が発表した分のスライドです。

JPCA2016地域ケアシンポ_北海道佐藤_共有用 by けんた


とりあえず、私の地域・病院での取り組みだけの公開です。全体像は後日学会誌に報告が乗るかと思います。

成功例として具体的なアウトカム改善を得たわけではないですが、病院ベースの地域ケアを進めていく過程としてどなたかの参考になればと思います




昨日のブログ記事の参加報告にも書きましたが、シンポジウム全体の説明もいちおうしておきます(ちょっと書き足しました)


事前に「地域ケアのワーキンググループ」主催の、地域ケアアンケートがあり、私も当院の事例を登録しました。

後日、その事例を発表してほしいと連絡ありました。登録フォームに事例の分類があり、バランスよくなるよう選出されたというのと、おそらくですが「病院」をベースに行われた取り組み(ほかは診療所や公的医療機関など)という点でもバランスを考慮された感じです。


当日は、私を含めて合計4名のシンポジストで、実例を共通フォーマット(地域の特徴、課題、介入、結果、課題、できたこと・改善点、Pearl)でプレゼンし、フロアディスカッションという流れです。

1.診療所から、多彩な組織で一緒になって地域住民をエンパワメントしてきた大福診療所

2.神奈川県ワーストの脳卒中死亡率をひっくり返すために高齢者も小中学校もターゲットに高血圧の予防のための食育や急変時救急車利用の啓発をして5位まで下げた

3.大学から幌加内町に派遣され、髄膜炎になっても救急車で1時間運ばないという行けないため、公費でのワクチン助成を成し遂げた取り組み

4.社会経済的手遅れ例の多い都市部で孤立死を防ぐ取り組みの中間報告in札病


なお、シンポジウム開催後には以下の様な新しいつながりができました。
・主催者に、「病院」の地域ケア事例としてお褒めいただいた。今後の学会の地域ケアワーキンググループにいい感じに紹介してもらえたりすると嬉しいなぁと思った。また、そうやって学会に注目してもらえるような取り組みとその公開を続けていこうと思った。

・民医連系の他病院医師と、DDK対策をライフワークにしたいのでよろしくと挨拶いただいた。
今後の全日本民医連での社会的虚弱の対応で全国研究する仲間を1人ゲットできた。これで直接挨拶して繋がれた民医連×若手・中堅×研究関心ありの人が8人くらいになりました!

・今回の取り組みの立役者の研修医とも会えて、お互いに達成感を共有。取り組みは、やっただけだと自己評価小さくなり消えていくけど、発表して交流することで自身もつくし繋がっていくねと。
この先生も研究に巻き込みつつ、ソーシャルフレイルについてアドバイスもらう予定。とりあえずその先生の地元で8月にイベントやる予定なので、それまでにアンダーサーブドな地域住民へのアウトリーチの取り組みをもう少し具体化するのと、全日本民医連での若手臨床研究チームや若手病院総合医チームの具体化を間に合わせたいなと思った。

・当院研修後東京で在宅専門医研修中の後輩とも会えて、今度在宅医学会で同じようにシンポジウム発表す
ると聞いた。まとめ方や発表の参考になったようで良かった。在宅医学会、参加したことないので言ってみようかなと思った

・本院上司の先生が来ていてしっかり聞いていて、隣の先生に「すげぇ」ともらしていたくせにすぐにいなく
なっていたのが印象的。勝てたということでしょう。地域系活動で大病院に負けるわけにはいかんですしね

・雑誌社の方から名刺いただき、病院長や事務長むけ雑誌にシンポジウムの紹介してもらえることになった。



以上です。


いままで、学会発表というと、ポスターや口演での研究報告が一番大事と思っていましたが、活動報告も有意義ですね。

普段の発表をまとめる(いい振り返りになる、特にわかりやすい言葉選びや、アウトカムの数値化などのプロセスは有意義)

→学会などで発表する(話しながら更に振り返りになる、他の人の参考になれば取り組みが広がる)

→発表後に話しかけられる(さらに第3者視点での振り返りになる、同じ興味のある人とのリアルのつながりもでき協働での活動の可能性も開ける)

→モチベーションが高まって次の活動に取り組みやすくなり、さらに個人・単組織でなく合同活動に発展する可能性もでる。 

というポジティブスパイラルです。

 


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「第7回日本プライマリ・ケア連合学会 学術大会」の参加メモ

7 日本プライマリケア連合学会 学術大会

開催日時:2016611 12
開催場所:浅草寺を取り囲む3会場で開催

激アツで移動が大変だったが、各会場の設営、案内など行き届いていて、
Wi-Fiや空調も良かった。移動するたびに面白そうな店、食べ物、路地、寺やその他建物、お土産が目に入り、セッション間の時間も30分あり、ただ学会参加して終わりにならなくて良かった


11日土曜日午前
10時半〜12時 一般演題2 小児・性差医療
 家庭医が主夫になったら、プライマリケアと女性癌検診、僻地におけるプライマリケア 

医の女性医療の課題・質的研究など、3つ聞いた
研究手法やフロア質問のレベルがずいぶん高くなってきている印象をうけた。


10
時半〜12 シンポジウム8 リハビリテーション栄養とフレイル・サルコペニア予防
若林先生と歯科医と管理栄養士から発表とフロアディスカッション
一般演題の合間に、隣の会場だったのでつまみ食い。
プライマリケア医の間でこれだけ関心が高まっていること自体に驚くほど、立ち見が多くて人気だった


12
時〜13 学会助成金研究の中間報告会

GPMEC若手での共同研究の報告。自分は事前打ち合わせでフォローはできたが、当日は他の予定が被って参加できず。具体的なアドバイスや参考文献もらえたようなので、テキスト読んでみます。


12
時半〜13 病院総合医委員会打ち合わせ(午後ワークショップの直前打ち合わせ)

昼食 
近所の大きなメロンパン屋の特製アップルパイと、美味しそうなカフェのコーヒー。

暑くて食べ歩く気にはなれず

移動中の出会い 
同世代の仲間3名、うちの初期研修医たち、知り合いの大学教授の先生たち2名、委員会メンバー4名、外部研修で知り合った看護師さん達2名と挨拶・雑談など


11日土曜日午後
13時〜1420 開会式、理事長講演、日本医師会長講演、台東区区長挨拶、大会長講演
 会場が遠くて、別会場から中継で聞いた。臨場感なく、隣のキャリアカフェが盛り上が

っていて聞きにくかったが、移動せず聞けて助かった。
学術大会への思いや狙い、歴史的・政治的・学術的な視点を聞きながら抄録集も読めて割と快適だった。学会外部の方も講演されていて良かったと思う。


13
時〜1420 ポスター閲覧 

一般演題P-076 地域中小規模病院一般内科病棟における死亡退院症例の分析(当院スタッフ)
 発表は聞けなかったので、時間作って貼ってあるポスター見に行くだけでもと思い、講演つまらなくなってきたときに下の階だったのでチラ見に

デザインや抄録作成、ポスター作成、その中で研修医の感じ取ったことを言語化していく過程に付き合えて大きな学びになった。現場から生まれる臨床研究はやはり面白い


一般演
P-019総合診療専門医の6つのコンピテンシーのマイルストーン表を作成し使用する試み(当院院長)
全日本民医連の医師部・研修委員などで活躍して日本語化したマイルストーンの取り組みの発表。札病内科で後期研修医評価に使用している。

他のポスターも半分くらいは見れた。診断やレア疾患もあり面白く、フェロー・リーダー系の研修プログラムも参考になった。疫学・死亡例・緩和・終末期・在宅ネタが興味深かった

15
時〜16時半 病院総合医委員会主催ワークショップ8 「病院総合医体制の管理 マネジメントスキルとは」タスク・プレゼンターとして参加

マネジメントについて、対組織・対人・対自己に分けて、ショートレクチャーや事前アンケート、エキスパートコメントを混ぜつつグループディスカッション主体

参加者は中規模から大規模の、卒後10年から30年くらいの責任者クラスが多く、普段聞けない疑問、言えない悩み、答えのない難問について、目を輝かせてディスカッションしていたうちでもマネジメントについてのグループディスカッションなどはあったほうがいいなぁと感じた。
発表資料等は別紙参照。後日報告書をまとめて学会誌に掲載予定学会公認の委員会ホームページには過去の議論や活動経過も公開中

タスク同士での情報共有や参加者としてきてくれた盟友たちとの再開が貴重だった(若手医師部会同期、民医連中小病院総合医仲間、あこがれの先輩、雲の上のスーパー指導医たち)


17
時〜18時半 ワークショップ16「若手・中堅総合診療医に求められるリーダーシップ能力」一般参加
 とっても面白かった!、役に立った。
 リーダーシップとはなんぞや!?という提示はなく、インなんとかで必要以上に萎縮することがあるという提示や、アプリシエイティブインクワイアリーに沿った「リーダーシップ成功談プレゼン」でポジティブに向けた対話の有用性を感じさせ、グループディスカッションで、強みを生かし、リーダーシップのタイプに応じてどうするか考えた。

自分はポジティブを引き出し現場や組織に生かすのを促すリーダーシップを中心にしたいとおもった
6つのリーダーシップについての知識を強化したい


トイレでの出会い 
以前から何かと会話している若手で開業した先生と思わず出会い、尿意を我慢しながら近況共有。開業医としての苦労や、お互い管理者としてのオーバーアチーバーの扱い方の苦悩など共有して面白かった。

19
時〜 GPMEC懇親会一次会

 学会懇親会に申し込み損ねてたのでこっちへバカ高いワインがあいて、傾斜のおかげもありやや手痛い出費だが、景色も料理もお酒も会話も良かった組織内の交流は楽しいが、やはり来年度は確実に学会懇親会へ行かねばとおもった。外部との交流が少なかったのが残念。
 

21時〜 GPMEC懇親会二次会
二次会にもんじゃは辛い もんじゃの作り方にも流派がいろいろあることを学んだ
来年度GPMEC参加決意者も数名出た、のかな?

 
 

12 日曜日午前
8時〜9 社員総会
 二日酔い、でなく寝不足が続いた反動で起きられず不参加 医学の力を総結集して10時には出発

11
南山堂 雑誌「治療」編集者とのミーティング
 編集委員として今後に向けての軽い意見交換と、医療系電子広告業者に転職する編集者の退職挨拶。

自分の中のウェブアイデアを提示してみつつ、今後もよろしくと挨拶してきた。当院のウェブ広告の改善時に連携できたら面白そう



12 日曜日午後

12時〜13 新専門医制度に関する説明会
指導医講習会を潰して臨時で開催。制度問題がごたごたしてきて混乱しているので学会としての公式説明して混乱を収める目的での開催。プログラム責任者向け会場+希望者用の中継別会場のどちらも満席。
もめている部分と確定している部分、新専門医制度下の専門医が指導医になるまでの特任指導医制度など。総合診療医の制度自体が消えることは断じてない。推進派の他領域重鎮も増えている。実現する前提で冷静に準備を!とのこと。

特任指導医のレポートと講習会(6つのコアコンピテンシーに関連して研修医に経験させた事例を教育視点でまとめるとか、一泊2日みっちりで参加者は優先順位つけて参加させるとか、開催日程と講習後試験の話)JPCA基本研修ハンドブック 南山堂が推薦図書
ただし、家庭医療専門医や他の資格試験でレポート書いている人はレポートや講習会免除にする。3000×6のレポートは現実的に評価困難なため(プライマリケア認定医で詳細事例レポート書いてない人はレポート必要、講習会免除は学会認定指導医として専攻医の指導歴6ヶ月以上か家庭医療専門医、プログラム責任者でかつ後期研修医受け入れ歴がある人はプログラム統括責任者講習免除可)→GPMECの指導医は概ね免除対象ぽいか?佐藤は特任指導医は講習会とレポート免除だろう。現在、定員1500名分あり、多すぎ?という議論もあるが、政策的に他科とは異なるし、すでに大人数受け入れ実績があるところは安易に制限されない様に議論予定(指導実績があるし、削られると現場が回らない)。今後の課題として、400のプログラムに専攻医が散ってアイデンティティロス、即席指導医の指導の質、枠があっても来ないカモなど対応必要。専攻医部会が正式に発足した(専門医部会でなく、後期研修医の部会。若手医師部会は)、ブロック支部単位で合同学習などをして孤立させず質担保。大学総合診療部門での学生への介入とか
 

会場で苫小牧の関連病院の先生とお会いして、この後のシンポジウムで出すネタについてディスカッション。地域の独居高齢者をどう見つけていくかについて。今回の発表で情報を得つつ、今後行政と繋がったり、道勤で連携したりできれば良いなと感じた

13時半〜15 シンポジウム15 みんなでつくろう地域ケアレシピ集・第2 実際のケアをシェアしよう
事前に、地域ケアのワーキンググループ主催の、地域ケアアンケートがあり、佐藤も札病事例を登録。後日、その事例を発表してほしいと連絡あり、佐藤含め4名のシンポジストで実例を共通フォーマットでプレゼンしフロアディスカッションという流れ。
1.
診療所から、多彩な組織で一緒になって地域住民をエンパワメントしてきた大福診療所
2.
神奈川県ワーストの脳卒中死亡率をひっくり返すために高齢者も小中学校もターゲットに高血圧の予防のための食育や急変時救急車利用の啓発をして5位まで下げた
3.
大学から幌加内町に派遣され、髄膜炎になっても救急車で1時間運ばないという行けないため、公費でのワクチン助成を成し遂げた取り組み
4.
社会経済的手遅れ例の多い都市部で孤立死を防ぐ取り組みの中間報告in札病
フロアディスカッション
 質問1 三重大学院 栄養士  佐藤に質問
  過疎地域で訪問栄養で拾っていく研究と実践をしている
  居留守する人の方が危ない、入り込めない
  医療者が乗り込むのは、住民からするとやはりハードルが高い。地域住民からの相談が

増えており、やはり住民が主体ではいっていければと思うと答えてみたい
議長提案全体討論 
 他の地域でもうまくやるためのコツ
 佐藤も他の演者からも:つながりが自然とできていくのが大事。意図的に作っていくのではなく。

でも問題意識や実践があるからこそその偶然がやってくるのだろう。
佐藤意見2::地域の切実な問題、誰もが目を背けられない問題を見つけてそこからがよく、思いつきやよその取り組みの直輸入はうまくいかない。地域の問題が運び込まれる場所であるという認識で日々の外来や訪問だけでなく、病棟患者の問題点や、地域健康課や連携室の相談も見ていく。

フロアから2 岡山の院長
各地の地域ケア会議がある。民生委員などの代表クラスがでてきて、地域の小さな問題は扱われにくい。その場ができたことは良いが、うまく活用を。
参加のしきいが低い別組織や、偉い先生の発言を和らげる取り組みを

フロア3 東京の診療所長
各員所でやりたいレベルは大事だが小さい
大きくしたい場合は、医師会や行政が大事。接点をどう作っていくのか。
たまたまもあるし、町の職員として働いていてやりやすかったり。

前沢先生のまとめ
地域の仕事を30
地域の当事者の主観、個々人の幸せを考えるのが大事だなぁ。おせっかいの押し付けではダメだなと。対象人口の大きいものから小さいものがある。まずは小さく絞って。プライマリケアの特性を生かして小さくみじかなところから始め、ネットワークで大きく
 

自分の感想
地域包括ケアに向けて、理論面だけでなく、地域の実情をとらえた具体例を集め、どうしていいかわからない地域や医療者を支援する取り組みだった。自分のところは成功事例ではないが、ご指名いただいたので発表して、他の発表者やフロアディスカッションから学べた。また白石区に還元したい。
白石区の保健センターから白石区の健康指標が悪い連絡も来ていたので、これを機に行政と繋がっていきたい。
 

開催後つながり
・主催者井階先生に、「病院」の地域ケア事例としてお褒めいただいた。今後の学会の地域

ケアワーキンググループにいい感じに紹介してもらえたりすると嬉しいなぁ。
・民医連系の他病院医師と、DDK対策をライフワークにしたいのでよろしくと挨拶いただいた。

今後の全日本民医連での社会的虚弱の対応で全国研究する仲間を1人ゲット
・今回の取り組みの立役者の研修医とも会えて、お互いに達成感を共有。取り組みは、やっただけだと自己評価小さくなり消えていくけど、発表して交流することで自身もつくし繋がっていくねと。

この先生も研究に巻き込みつつ、ソーシャルフレイルについてアドバイスもらう。
・当院研修後東京で在宅専門医研修中の後輩とも会えて、今度在宅医学会で同じようにシンポジウム発表すると聞いた。まとめ方や発表の参考になったようで良かった。

・本院上司の先生が来ていてしっかり聞いていたり、隣の先生にすげぇともらしていたくせにすぐにいなくなっていたのが印象的。勝てたということでしょう。

・雑誌社の方から名刺いただき、病院長や事務長むけ雑誌にシンポジウムの紹介してもらえることになった
 

15時〜 北海道プライマリケアフォーラムの講演打ち合わせ

実行委員やっているGPMEC専攻医先生と
診断推論系で研修医〜指導医向けに発熱などの主訴をテーマに、学生のオスキー知識で使える診断フローチャートを事前確率と検査特性使って作成してもらうことで決定。ほか、雑談いくつか。
 

廊下で後期研修時代の盟友、M地くんと遭遇
お互いのその後のキャリアや現状を共有。質的研究のプロになっていて、一般演題での質問のハイクラスさを褒めちぎったり、Facebookでだけ知っていた医学教育専門家の嫁さんを紹介してもらえてようやく挨拶できたり。
お互い、5年以上経つと、それぞれの道で蓄積したものがあるなぁという感想になり感慨深かった。


あとは、早めに電車のって空港についてきちんとお土産買って、帰りに参加報告まとめて帰宅。
のつもりが
帰りの電車で乗る方向まちがえて、成田空港に到着しかけて時間ギリギリになった。
東京の電車、苦手。

 



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学会準備、なんとか間に合いそうです。学会参加イベント予定一覧まとめてみました。

ようやく今週の平日業務が終わりを迎え、明日からの学会にはなんとか参加できそうです。



学会の参加予定は、今のところ以下の感じになっています。もし見かけたらお声かけくださいm(_ _)m

土曜日
飛行機にて10時前に羽田着
11時~12時:病院総合医委員会会議(委員参加)
12時~13時:学会研究助成金研究の中間報告会(共同研究発表者に同席)
13時~15時:昼食+ポスター閲覧予定(うちのスタッフが1つ、地方中小病院一般内科の死亡症例と研修医の関わり・研修効果についての発表だすので見に行きたい)
15時~16時半:病院総合医委員会主催WS8「病院総合医体制の運営マネジメント・スキルとは」(プレゼンター&タスクフォース参加)
17時~18時半:学会のあり方・知的活性化プロジェクトチーム(通称チーム岡田)主催WS15「主治医・かかりつけ医の定義について考えよう」(参加予定だったが、別ワークショップ申し込んでて行けず)
同時間帯:WS17「若手・中堅総合診療医・家庭医に求められるリーダーシップ能力」(参加)
19時~20時半:学会主催懇親会参加(のつもりが、申し込んでなかったのでなにするか迷い中…)
21時~23時:勤医協総合診療グループ(GPMEC)懇親会2次会参加

→というわけで、午後前半と懇親会以外は全部お仕事です・・・


日曜日
8時~9時:社員総会(参加、いろいろ気になりますし)
午前フリー(一般演題とポスターチェック)
11時~12時:医療系雑誌者とのミーティング
12時~13時:新専門医制度説明会参加(いろいろ情報聞いているので新規情報はないかもしれないけど、学会公式見解は聞いておきたいのとお昼ごはん食べる時間兼ねて)
13時半~15時:シンポジウム15「みんなでつくろう地域ケアレシピ集・第2弾~実際のケアをシェアしよう~」(演者として登壇)
16時頃までには会場でて飛行機乗って帰札

→2日目は少し余裕あり、お仕事は1個だけの予定。翌日年休取ろうと思っていたら医師体制が手薄でキャンセルになったのがつらいところ・・・

こんな感じです。

もしどこかでお会いできたらお声掛け下さいなm(_ _)m


 
ちなみに、今週はいつもよりもう一回り自由時間がなくて、けっこうへなへなでした。
平日時間内ルーチン業務の他に、平均して時間外イベントが3個前後、2~5時間程度あり、隙間をぬってというよりは時間外をこじ開けてなんとか学会準備は進めてきた感じです。

昨日と今日はメール見れてないので大事なのだけ処理して、学会の最終準備して、あと2時間くらいで帰れば4時間くらいは眠れる、はず。

久しぶりの道外での交流なので、移動飛行機で寝て寝不足くらいは解消しておきます。


でわ!!


 

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中小病院の一般内科病床入院患者における栄養評価「MNA-SF」と臨床転帰とのコホート研究英語論文、ようやく掲載されました!!

ほぼ2年前に学会発表して日野原賞を頂いた研究が、ようやく英語論文として掲載されました!!



中小病院一般内科病床での栄養評価「MNA-SF」と臨床転帰についてのコホート研究英語論文 by けんた


https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgfm/17/1/17_90/_pdf


Pubmedに掲載されるぞ!て言われたから頑張って英語にしてみたんですが、まだ検索した限りは反映されてないようです。

ま・さ・か、う・そ・・・?? なんてことはないはず。




この研究実施と論文作成の過去のブログ記事はこちらです。がんばりました。

2014年5月に岡山で開催されたプライマリ・ケア連合学会で発表し日野原賞を頂いた「一般内科病棟患者における、入院時栄養評価(MNA-SF)と臨床的転帰に関する前向きコホート研究」

 演題発表前に賞の説明をした4月の記事がこちら

 演題発表後の感想文を書いた5月の記事がこちら 

 しばらく経った後の感想をまとめた7月の記事がこちら

 論文がとりあえず出来た時の10月の記事がこちら


ようやくですね。感慨もひとしお。

こちらも、2013年冬にはじめて、2014年春に学会発表して、10月に論文が仮完成して、アクセプトされるまでの長い道のりが1年位あって、ようやく掲載されたので丸3年かかりました。



ちなみに、先日投稿した日本語論文の方は、キレイにリジェクトされたばかりで、まだ心の傷が癒えていませんが、専門医更新ポートフォリオ終わったら一気に修正してもう1回位はリベンジしてみます(根本的な、研究の細かい質よりはまずこういう論文が出たらおもろいだろうというところ自体に駄目だし食らったので、これでダメなら学術論文やめて商業誌やブログに載せて終わりにしちゃおうと思いますけど。学位欲しいわけでもないし)



いやー、今年度は論文や学会発表や商業誌記事や学会認定医や専門医やがたくさんありましたが、年度末に来てようやく朗報が届き始めてなんだか頑張りが救われた感じがにじみ始めてきましたね。

素直に喜べるような時間的心理的肉体的余裕が無いのが残念です。



でわ、また!



 

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