2006年04月01日

ロメ姉ちゃんと僕

ナカムラさんのお許しが出たんで アップします
皆さんの感想下さいね
ついでに誰か可愛い絵を描いてください


暗い夜、僕は、おしっこが出たくなって、布団の中で、もぞもぞしていた。
なんでさっさと行かないかって、今日に限って、妙に暗いし、お母さんに後かたづけをしないって怒られたから、お母さんを呼びにくいんだ。
どうしようかな?
「どうしたの?さっきからもぞもぞやっていて、眠れないじゃない」
僕は、突然聞こえてきた声にびっくり。
そこには、猫のロメ姉ちゃんがいた。ロメ姉ちゃんは僕の布団の所に来て、ふわふわの長い尻尾の毛で、僕のほほをなでた。
「おしっこ?仕方がないわねぇ、一緒に行きましょうか?」
「ほんとうに???」
「もぞもぞやられていたら、眠れないじゃない」
そういうと、ロメ姉ちゃんはドアの方に歩いていった。
「散らかしたままだから、気をつけてくるのよ」
そういいながら目印のようにふわふわの尻尾を立てて歩いているロメ姉ちゃんの白黒の体を追いかけて僕は布団から飛び出した。
「あれっ??」
廊下に出るドアの前で、僕は転んでしまった。

ーーーずでんーーー



「いったいなぁ」
そういって、暗闇の筈のまわりを見ると、そこは目が痛くなるくらい明るくて、どうしてなんだろう?って考えていると、ロメ姉ちゃんがやってきた。
「今日、鏡を使って遊ばなかった?」
「遊んだよ、鏡を二つ合わせると たくさんの僕や、ロメ姉ちゃんが見えるんだもん。面白いんだから」
それを聞いたロメ姉ちゃんは、ため息をついた。
「遊んで、片付けなかったんでしょう。それが原因だわ…」
僕は何で、ロメ姉ちゃんが怒っているのかわからなくて困ってしまった。
黙りこくってしまった僕に気がついたのか、ロメ姉ちゃんは僕のほほを舐めるとこう言った。
「あのね、鏡を二つ合わせると『合わせ鏡』っていって、ほかの世界への通り道になってしまうの、片づけをしなかったから、通り道が出来ちゃったのね」
「そんなことあるの?」
「あるから、ここにいるんでしょ。ここが、家の中じゃないのわかるでしょ」
ロメ姉ちゃんの行くほうに僕はついて行った。
もう歩けないって位歩いたら、町みたいな所についた。
町の公園で、ロメ姉ちゃんは水を飲ませてくれた。
「疲れた?じゃあ、ここで待っていなさい。私が、門番さんを探して、連れてくるから、動いちゃ駄目よ」
そう言うと、ロメ姉ちゃんはふわふわの尻尾を立てて公園の外に出ていった。
僕はぽかぽかのお日様と疲れたせいか何時の間にか眠ってしまった。

「風邪を引くよ」
大きな手が僕の体をゆすった。
「う・・ぁ」
寝ぼけた僕は目を擦りながら目を覚ますと、そこには 大きな熊さんがいた。
怖くて逃げようとする僕を抱きかかえると熊さんはやさしい声でこう言った。
「怖がらなくてもいいよ。僕が、ここの門番をやっているんだ」
ロメ姉ちゃんも僕の腕の中に登ってきて、教えてくれた。
「大丈夫、ここは動物の国みたい、人間は居ないの」
熊さんは、僕とロメ姉ちゃんを連れて 家の中に入っていった。
そして、暖かくて甘い、ミルクを出してくれた。
「さぁて、返してあげる準備をしなきゃね」
そう言って、ロメ姉ちゃんには板の上に前足を乗せるように言って、僕の手には棒を握らせた。
「ふんふん、ここの世界なんだ。そうすると、あの石はあったかな?後 あのハーブも…」
慌しく熊さんが家の中を歩き回る。
「やっぱり 足りないものがあるから、買いに行ってきてくれないか?」
熊さんが振り向くと僕たちに言った。
「じゃあ あたしが行ってくる」
そう ロメ姉ちゃんが言ったのだけれど 熊さんは首を振って、僕の方を見た。
「あなたでは石が2種類と、ハーブが一束じゃ運べないでしょう。君が行ってきてくれるね」
熊さんは、地図と買い物を書いた紙のようなものを渡して説明してくれた。
地図は僕にでもわかるように書かれていたけれど、紙には見たことの無い字が書かれていた。
「これを渡せば、お店の人にわかるように書いてあるから、迷ったら地図の裏側を誰かに見せればここに連れて来てくれるからね」
僕は、籠を持って、熊さんの家を出た。

町の中は不思議な世界だった。
僕が会ったのは、ロメ姉ちゃんよりふわふわで、大きな茶色い猫さん、真っ黒で大きくてでもやさしそうな犬さん、子供を連れた鴨さんはとっても可愛かった。
最初に行った、石屋さんから出てきたのは、穴熊さん。
びっくりして、あとずさる僕の手から熊さんの手紙を取ると、とことこ、店の中に入っていった。
お店の中は、きれいな石がいっぱいで、お母さんの宝石箱で見たような石も有った。
「うわぁー、なんてきれいな石なんだろう」
僕がお店の中のキラキラした石を見続けていると 穴熊さんがやって来て、僕の袖を引っ張った。
僕はびっくりして振り返ると穴熊さんは青と黄色の袋を二つ渡してくれた。
穴熊さんに熊さんから渡された金貨を渡すとなんとなくだけど穴熊さんがにこにこしている気がして、僕は「ありがとうございます」って 穴熊さんにお辞儀をした、そうしたら穴熊さんも、『ありがとうございました』って 言った気がして、なんとなく僕は嬉しくなった。

次は、ハーブ屋さん。
なんとなく、穴熊さんと話が出来た気がした僕は通りかかったいろいろな動物さんに合うたび挨拶をしていた。
さすがに、虎さんと狼さんに挨拶するのは怖かったけど、(実は挨拶するのより、されたほうが怖かったのはロメ姉ちゃんには内緒)以外と簡単にハーブ屋さんに着いた。
出てきたのは茶色い大きな馬さん。
「こ…こんにちは、これ、熊さんに頼まれて買いに来たんですけど…」
そう言って、熊さんの手紙を出すと、馬さんは、カプッと手紙を咥えて店の中に入っていった。
馬さんのお店の中は良い匂いがして、眠くなってきた。
バサッ…
僕の頭の上に良い匂いのする干し草が落ちてきた。
僕は慌てて振り向くと そこには 首から箱を下げた馬さんがいた。
僕は、慌てて金貨を入れると干し草の束を抱きかかえた。
それは意外と大きくて、両手で抱えるくらいの量があった。
僕は、馬さんにお辞儀をして、熊さんのところに帰っていった。

「おかえり」
ロメ姉ちゃんは熊さんの家の玄関で待っていてくれた。
「おかえり、重かったかな?」
熊さんがそう言いながら、荷物を受取ってくれた。
「ただいま」
僕がそう言うと熊さんは家の中に入って行った。
熊さんが、何かやっている間中、ロメ姉ちゃんと僕は話をしながら待っていた。

「おまちどうさま」
熊さんは、コップと、お皿を持ってきた。
「熱く無いようにしてあるから、これを飲んで、この箱に入って目をつむって千数えるんだよ」
飲んでみると、甘くて、牛乳みたいな味がしておいしくて、一気に飲んでしまった 僕を熊さんは抱きかかえて箱の中に入れてくれた。
後から、ロメ姉ちゃんも入ってくると熊さんは箱を閉める時にこう言った。
「今度は、他の世界に落ちてこないようにきちんと片付けるんだよ。真っ暗になるけど千数えたら帰れるからね」
「熊さんありがとう」
熊さんが微笑んだ気がして、真っ暗になった。

「こら、起きろ、ここで寝ていたら風邪を引くぞ」
お父さんの声がする。
「起きろ、ねぼすけ。ロメが俺を起こさなかったら風邪引いてあさっての遠足に行けないぞ」
「ここどこ?」
「お前の部屋の布団の外。どう言う寝相なんだお前は… ほら、ちゃんと布団をかけて寝なさい」
お父さんは僕の布団を直してくれた。ロメ姉ちゃんはお父さんの足元に居る。
(帰れたんだ)
そう思った僕は、また眠り込んでしまった。

「やれやれ、家の王子の今夜の寝相はなんてひどいんだ。ロメが教えてくれなかったら風邪引いてるぞ。ありがとうな、ロメ」
そう言うと、お父さんと、ロメは部屋の外に出て行きました。



gpz250r_neko at 20:50│Comments(7)童話 小説 

この記事へのコメント

1. Posted by はっしぃ   2006年04月01日 22:27
こんにちは。はっしぃと申します。
ナカムラさんの所から参りました。
「ロメ姉ちゃんと僕」拝見しました。
とても面白かった。第二の物語も期待
できそうですね。
ありがとうございました。
2. Posted by 単二   2006年04月02日 10:38
むむう……。
ねこさん、筆が立つねぇ。。。
もう何本もお話を書いてきた人みたい。
これは書きためてる作品が、他にもいっぱいあると見た。(-_☆)
ここも童話ブログに衣替えして、どんどん発表しましょ〜(笑)
3. Posted by SJ   2006年04月02日 14:26
単二さんの仰るように、筆慣れたものを感じます。
どんどん発表しましょうよ。
というか、絵を入れて出版すればよいかも。
4. Posted by mani   2006年04月02日 19:30
ナカラさんとこから飛んで参りました。

ホントに、これにナカムラさんのイラストなんて入ってたら、
そのままWeb絵本ですよね〜。素晴らしいです(^-^)
5. Posted by シアン   2006年04月02日 22:24
久し振りに、ねこさんの童話を読ませてもらいましたぁ。
ねこさんは、本を読むのも速いけど、書くのも速いですね。
この、ぽわぽわした感じがいい味出してます。

ところで、オシッコに起きたのにトイレに行けなかったけど、おねしょはしてないんですよね。(笑)
6. Posted by ねこ   2006年04月03日 23:27
はっしいさん
ようこそいらっしゃいました。
誉めてもらえて、取っても嬉しいです
今度は私もツーリングに参加させてくださいね。
単二さん
そんなに書き溜めてはいませんよ。
子供の節目と、ねたがあったときに書いているんです。
実は長編が書けないのです
SJさん
今度は、SJさんのリクエストの書き出しで書いて見ますね。
だれか、イラストつけて、本にしてください。王子にプレゼントしたいです。
maniさん
ナカムラさんのイラスト…
何て贅沢なんでしょうか?
ホームページの作り方がわかっていいイラストが出来たら、いつかはweb絵本と作ってみたいです
シアンさん
久しぶりの衝動書きです。
はやいんじゃなくて、一気にしか書けない体質なんですぅ
トイレはロメ姉ちゃんを待っている間にいったって事で…

皆さんのおかげで新作を書いてみる気になっている猫でした
7. Posted by Foot Arch Pain causes   2014年09月19日 07:16
4 It's truly a nice and helpful piece of information. I'm happy that you simply shared this helpful information with us.
Please stay us up to date like this. Thanks for sharing.

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