一番じゃなきゃダメですか?
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先日、蓮舫氏がなでしこジャパンにお祝いの言葉をつぶやいたら、ツイッターが炎上した。
内容はサッカーの予算を削っておいて、おめでとうもなにもないというような内容だったかと思う。
私自身も大して確かめずに批判めいた記事をアップしたのだが、少し違うらしい。
例えば本著のP203(要約)。
・JOCと日本体育協会は、文部科学省の天下り団体、そして昔の元選手たちの利権団体なのだ。
・この2つの団体は目的は違うものの極めて似通った事業を行っている。
・だから1つにしてしまえば、2つの団体にかかって経費を圧縮できる。
これらのことをマスメディアはしっかり伝えていただろうか?
むしろ、著名な元アスリートの人たちをメディアに登場させて非難させていたことが強く印象にある。
善玉悪玉をはっきりさせないと庶民に受けないとは、複数の関係者から聴いたことがある。
この場合は事業仕分け人を悪玉にしたかったのだろうけれども。
一番じゃなきゃダメですか?を一躍流行語にしたスーパーコンピュータ事業。
実際にUSTREAMで実況中継されるまで、2度も打合せを行っていたらしい。
にも関わらず、予算が欲しい理由は一番になることではなくて、「夢」だった。
蓮舫氏は関係者14名から一番になれる可能性についてヒアリングしていた。
そして誰一人なれると名言したものはいなかったことも掴んでいたのだ。
世界で一番になるために予算を付けていたのに、内部ではなれないと諦めていた組織。
そこに鋭くメスを入れたことを正しく報道されていただろうか?
よくマスコミは官僚の思惑通りに動くといわれる。
世の中を善悪に分かりやすく分類した上で、視聴者の感情に訴えるやり方。
まぁやり方自体はどうでもいいが、結局損をするのは我々庶民なのだ。
官僚だって自分たちの天下り先を確保したい気持ちは理解できるではないか。
だからこそ、よく情報を取り、彼らを監視しなくてはならないのだと思う。
ポピュリズムを煽るようなメディアは無視して、真実に近づく努力をしなければと思う。