茂木健一郎氏の「感動する脳」を読んだ。

感動する脳感動する脳
著者:茂木 健一郎
販売元:PHP研究所
発売日:2007-03-17
おすすめ度:4.0
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タイトル自体に違和感を覚える人は多いかもしれない。
感動するのは脳ではなくて胸(または心)だろうと。

しかし、感情をつかさどるのは大脳辺縁系であるという。

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ここが重要なポイントで、知識を担当する大脳皮質・前頭葉とともに、
人間としての高度な判断をする部位らしい。

茂木氏による感動の定義を紹介したい。

脳自らが変わるきっかけを察知し、
感情や記憶のシステムを活性化する。

つまり脳は自分が劇的に変わる瞬間や対象を識別するというのだ。

私は長い間カウンセリングをしてきて、
クライアントが感動する場面に何度も立ち会ってきた。

このこと自体が喜ばしいことではある。
しかし、本当に役に立ったのだろうか?という疑念があった。

それは結果を知らせてくれる人も少なからず存在したのだが、
シェアからすれば圧倒的に小さかったからだ。

もし、茂木氏の理論が正しいとするならば、
私はこの懐疑的な想いから解放されることになる。

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この感動こそが脳を劇的に進化させるのだという。

先に結論を言ってしまったが、感動させるためにはどうしたらいいか?
まずは意欲を持つことだとこの本は教えてくれる。

なにかをやり遂げたいという気持ちは学びをベースに創造をしていく。
創造は生活や環境を変えて、やがてその時に対峙するのだ。

言い換えればクリエイティブな仕事の先に感動が待っているのかもしれない。
ただその前提として、氏はギャップ・イヤーというゆとりを提唱する。

ギャップ・イヤーとは、学生や社会人が1年間どこにも属さず生きる期間だ。
欧米では当たり前の考え方でも、
日本では異端的に見られ、かつ社会的な評価も低いと主張する。

アインシュタインは大学に残れず特許庁で、
ダーウィンは5年間のフリーター生活で、
そしてニュートンは1年間疎開したロンドン郊外で、
それぞれのギャップ・イヤーをおくっていたらしい。

この中から世紀の大発明が生まれた。

立場上、茂木氏の主張するトーンは弱いのだが、
教育や社会のより良い環境について大いに考えさせられた。



生活再建研究所(せいかつさいけん・ラボ)

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