――WBCに出たときっていうのは、ヤクルト時代ですね?
「そうです」
――それは前の年の予選から。
「はい」
――あれは(WBC予選)勝てると思っていましたか?
「正直勝てるとは思ってませんでした」
――フェルナンデス(元ヤクルト,本戦・日本戦の先発投手)さんは勝つ気満々だっていってました。
「そりゃ、そうですけど」
――まあ、強い国ばかりでしたから。
「パナマ代表も、メジャーの選手何人かいましたね。ブラジル代表にも(メジャーに)近いのがいましたが」
――ブラジルにはメジャーリーガーはいなかったんですか?
「いました。ヤン・ゴームス(現インディアンス)です」
――彼のことは前々から知っていたんですか。
「いいえ、知りませんでした。その年にメジャーに上がってたみたいです」
――ブラジルではそんなに野球人口は多くないんで、そういう選手とは知り合いになるんではないですか。
「何人かは知っていましたけど、僕は知りませんでした。小さい時に両親とアメリカに行ったそうです」
――要するにアメリカ育ちなんですね。
「そうですね。僕と同じような感じです」
――ウーゴさんの場合は中学卒業後にブラジルを離れているでしょう。
「そう、ゴメスは中学生くらいで行ったようです」
――でも、(ブラジル代表チームは)いろんな育ちの人が集まっていましたね。肌の色も違うし。それでも、やっぱり自分たちはブラジル人だと思ってプレーするんですか?
「そうです。なんていうか、ゴームスとあとリエンゾ(元ホワイトソックス)という選手は、メジャーよりもブラジルチームでやりたいって言っていました。だから、リエンゾはメジャーのキャンプを断って参加していました」
――ウーゴさんの意識としても、普段の球団と、ブラジルチームでやっている方が…。
「絶対いいです。でもう、アメリカのスタイルと日本のスタイルが混ざって、強い…、弱くはないじゃないですか」
――7回か8回までリードしてしまいましたからね。
「そうですね。勝てると思いました」
――そういう展開でしたもんね。
「そうですね」
――この間、前回の予選(2016年秋)も出たんですか?
「はい」
――すごい早い若いピッチャーがいましたよね。
「ああ、彼は今、ブルージェイズと契約しています」
――また次も出たいですか?
「どうですかね。出たいですけど、若い選手が出てきてますし」
――そういう情報は入ってきているんですか?
「はい」
――ありがとうございます。最後に、ウーゴさんにとって野球とはどんな存在ですか?
「そうですね。生まれて野球しかやったことないんで。野球は僕の人生で一番、一番僕を作ったものっていうか…」
――将来はブラジルに帰るおつもりなんですか?
「はい」
――そのあとはどんな仕事に就くつもりですか。野球にはたずさわっていかれるおつもりですか?
「野球と、お父さんももう年取ってきたし、そういう感じです」
――お父さんは何をされているんですか?
「農家です。オレンジ畑」
――それではウーゴさんの家はずっと農家なんですか?
「そうです。おじいちゃんの代からです。おじいちゃんの時代はコーヒーだったんですけど、冬が来て全部死んじゃったんですよ。冬に弱いんで」
――そういう苦労話は聞くんですか?
「そうです」
――ちなみにご先祖は日本のどこにいたかは知っていますか?
「おじいちゃんは大分、おばあちゃんは福島だと聞いています」
――ありがとうございました。

ヤフーニュース個人にて、「 」、「続・サッカー大国ブラジルから来た野球『還流移民』たち:金伏ウーゴ(栃木ゴールデンブレーブス)・後編」 が公開中です。あわせてご覧ください。
コメント