市販されている司法書士試験対策の受験基本書の中でも定評のある「山本浩司のオートマシステム」(早稲田経営出版)のシリーズを紹介したい。
「山本浩司のオートマシステム」は、受験指導校に行かずとも独学でこの書籍を使って学習し、しかも短期合格者が出ているという参考書である。試験に必要な知識が整理されているだけでなく、「知識の覚え方」に言及した書籍で、司法書士試験受験生に定評のある書籍である。
以下、平成30年1月25日現在の最新の「オートマシステム」のラインナップを掲げておきたい。本の画像またはリンクをクリックすると、amazonから購入できるようにしてある。参考にされたい。
<民法>(全3巻)
<会社法・商法・商業登記法>(全2巻)
【コメント】
会社法と商業登記法は同時に学習するという編集方針のようである。例えば、会社法で機関設計の分野を学習したら、商業登記法の機関設計に関する登記を学習するといった感じである。「実体法→手続法」の流れで進められていて、効率的に学習ができる。
丸暗記になりがちな会社法だが会社法の考え方をきちんと示し、丸暗記からの解放を目指した叙述は楽しみながら読むことができる。
商業登記法も記述式で出題されるので、その基本となる「ひな形集」もある。こちらも登記記録と連動した分かりやすいひな形集である。
<民事訴訟法・民事執行法・民事保全法>
<供託法・司法書士法>
【コメント】
供託法は手続法なので、やはり不動産登記法と同様、親しみやすい民法から出てきた「弁済供託」から順番に解説が始まる。条文を分かりやすく解説しているので、法的思考を身につけられる。
<刑法>
【コメント】
刑法は学問的には細かい学説の対立が存在し、本来であればとっつきにくく学習時間がかなりかかる科目であるが、司法書士試験においては70問中3問しか出題されない科目であり、学習に効率性が求められる。そこで、オートマシリーズの「刑法」は、判例と司法書士試験の過去問をベースに、刑法の仕組みの基本的な部分を分かりやすく解説しており、効率的に点数がとれるように工夫された記述がなされている。
<憲法>
【コメント】
読むとなかなか大変な判例を分かりやすく急所を解説している。刑法と同様、司法書士試験において憲法にはなかなか時間を費やすことができない。効率的にポイントをつかむ学習をしなければならないところ、オートマシステムの憲法はそれを実現してくれる。
<受験テクニックを磨く>
【コメント】
オートマシリーズで一通り勉強した後、「基礎」とは何かをもう一度受験生に問いかけ、過去問を肢別に検討しながら、どのようなスタンスで学習をすべきかを明らかにする書籍です。
巻末には本年度の司法書士試験の解説を、データリサーチの結果なども踏まえて的確に分析している。
「山本浩司のオートマシステム」は、受験指導校に行かずとも独学でこの書籍を使って学習し、しかも短期合格者が出ているという参考書である。試験に必要な知識が整理されているだけでなく、「知識の覚え方」に言及した書籍で、司法書士試験受験生に定評のある書籍である。
【すいすい読める⇒すいすい分かる】
だから暗記は不要!
だから使える知識になる、山本講師独自の2WAY学習法を用いた、司法書士受験の基本書です。
人気実力講師・山本浩司の書き下ろしテキストです。
本書では、法律コトバを、いったん身近な用語に置き換え著述が進むごとに本来の正確な定義に至るような工夫がされています。
これによって、あいまいになりがちな民法の全体像をくっきりと浮かび上がらせることができます。
過去問を織り込み、インプットとアウトプットを一体化し、学習時間の半減を達成する手法も採用しています。
他の基本書には存在しない、山本浩司講師の独創による方法論で短期合格を手にしましょう!
◆◇◆ 本書の使い方 ◆◇◆
・まずは一読!
わかりやすい言葉で解説しているので、まずは本書を一読してください。
・参考問題にチャレンジ!
理解できたところから、そこに掲載されている「参考問題」に挑戦してください。
正解しない問題は、本書の該当箇所を理解できるまで熟読しましょう。
・とにかく読み込む!
あとは、どこに何が書いてあるかイメージできるくらいまで読み込んでください。
以下、平成30年1月25日現在の最新の「オートマシステム」のラインナップを掲げておきたい。本の画像またはリンクをクリックすると、amazonから購入できるようにしてある。参考にされたい。
<民法>(全3巻)
山本 浩司
早稲田経営出版
2017-11-09
【コメント】
民法は身近な事例から少しずつ専門的な内容を学習するような仕掛けになっている。特に、1巻目の「基本編」は民法を学習する際に必要になる共通となる基本事項を、条文の順序に関係なく解説している点は注目。ここで、法的思考に必要な最低限の知識を身につけた後に、民法総則の代理から学習をスタートさせる。2巻目で司法書士試験で最も大切な物権及び担保物権を学習し、3巻目で債権法及び細かい条文の知識まで出題される親族法・相続法を分かりやすく覚え方まで書かれている。
<不動産登記法>(全2巻+2冊)
<不動産登記法>(全2巻+2冊)
【コメント】
民法は日常生活と密接に関わり、イメージが持ちやすいので学習が容易である(但し完成までには時間を要する)が、不動産登記法は逆にイメージ持てないので司法書士試験では最も挫折のしやすい科目であると言われている。
オートマシステムでは、不動産登記の手続きの概観を見た後に、比較的イメージの持てる民法の分野(売買や相続)が関連した部分から学習し、徐々に不動産登記法の思想を明らかにしていく。5巻目は所有権、抵当権、根抵当権という記述式試験にも出題される超頻出の論点を学習した後、用益権の登記、信託の登記や不動産登記法総論などの細かい知識を学習していく。
また、不動産登記法は記述式でも出題され、基本的な申請書のひな形は「意識不明状態」で書けなければならない。その練習帳がひながた集である。ひな形と登記記録をリンクさせているので、同時に択一式のいわゆる「登記簿問題」の対策としても本書は有用である。
不動産登記法の対策の総仕上げとして使えるのが「オートマ記述式」。最初は処理する事案が少ないものの、最初から問題のいたるところにトラップが仕掛けられている。問題を解いて間違えて覚えていくという勉強法をとるのが望ましいだろう。記述式の問題を解いた後は間違いノートを作成し、常に持ち歩いて間違いを確認することがお勧めだ。また、「オートマシステム」の5巻と6巻や「オートマ過去問」の不動産登記法編で記述式と択一式の往復をやると、より力はつく。
オートマシステムでは、不動産登記の手続きの概観を見た後に、比較的イメージの持てる民法の分野(売買や相続)が関連した部分から学習し、徐々に不動産登記法の思想を明らかにしていく。5巻目は所有権、抵当権、根抵当権という記述式試験にも出題される超頻出の論点を学習した後、用益権の登記、信託の登記や不動産登記法総論などの細かい知識を学習していく。
また、不動産登記法は記述式でも出題され、基本的な申請書のひな形は「意識不明状態」で書けなければならない。その練習帳がひながた集である。ひな形と登記記録をリンクさせているので、同時に択一式のいわゆる「登記簿問題」の対策としても本書は有用である。
不動産登記法の対策の総仕上げとして使えるのが「オートマ記述式」。最初は処理する事案が少ないものの、最初から問題のいたるところにトラップが仕掛けられている。問題を解いて間違えて覚えていくという勉強法をとるのが望ましいだろう。記述式の問題を解いた後は間違いノートを作成し、常に持ち歩いて間違いを確認することがお勧めだ。また、「オートマシステム」の5巻と6巻や「オートマ過去問」の不動産登記法編で記述式と択一式の往復をやると、より力はつく。
<会社法・商法・商業登記法>(全2巻)
【コメント】
会社法と商業登記法は同時に学習するという編集方針のようである。例えば、会社法で機関設計の分野を学習したら、商業登記法の機関設計に関する登記を学習するといった感じである。「実体法→手続法」の流れで進められていて、効率的に学習ができる。
丸暗記になりがちな会社法だが会社法の考え方をきちんと示し、丸暗記からの解放を目指した叙述は楽しみながら読むことができる。
商業登記法も記述式で出題されるので、その基本となる「ひな形集」もある。こちらも登記記録と連動した分かりやすいひな形集である。
<民事訴訟法・民事執行法・民事保全法>
【コメント】
一度手続きをやってみたらすんなり覚えられるだろう手続法だが、そのような人ばかりではない。オートマシステムは、具体例を豊富にすることで民事訴訟手続きをやったことのない受験生にも噛み砕いた言葉で説明がされているので、イメージが大変つかみやすい。また、試験対策に重要な条文をあげながら、他制度との比較も明快に説明が施されている。
一度手続きをやってみたらすんなり覚えられるだろう手続法だが、そのような人ばかりではない。オートマシステムは、具体例を豊富にすることで民事訴訟手続きをやったことのない受験生にも噛み砕いた言葉で説明がされているので、イメージが大変つかみやすい。また、試験対策に重要な条文をあげながら、他制度との比較も明快に説明が施されている。
<供託法・司法書士法>
【コメント】
供託法は手続法なので、やはり不動産登記法と同様、親しみやすい民法から出てきた「弁済供託」から順番に解説が始まる。条文を分かりやすく解説しているので、法的思考を身につけられる。
<刑法>
【コメント】
刑法は学問的には細かい学説の対立が存在し、本来であればとっつきにくく学習時間がかなりかかる科目であるが、司法書士試験においては70問中3問しか出題されない科目であり、学習に効率性が求められる。そこで、オートマシリーズの「刑法」は、判例と司法書士試験の過去問をベースに、刑法の仕組みの基本的な部分を分かりやすく解説しており、効率的に点数がとれるように工夫された記述がなされている。
<憲法>
【コメント】
読むとなかなか大変な判例を分かりやすく急所を解説している。刑法と同様、司法書士試験において憲法にはなかなか時間を費やすことができない。効率的にポイントをつかむ学習をしなければならないところ、オートマシステムの憲法はそれを実現してくれる。
【コメント】
オートマシリーズで一通り勉強した後、「基礎」とは何かをもう一度受験生に問いかけ、過去問を肢別に検討しながら、どのようなスタンスで学習をすべきかを明らかにする書籍です。
巻末には本年度の司法書士試験の解説を、データリサーチの結果なども踏まえて的確に分析している。