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2010年08月24日

桜の里小噺「さらなる高みへ」

これから書かれるのはフィクションであり歴史小説です

今後、記述に近いことが起きても当ブログは一切関係ございません

それでもよければ続きを読むで続きを読んでください。


また、長年の連載により設定が変わっている部分もありますのでご了承ください。


 第二次桜川領主選出の戦より、10の月が流れて、領内では次の領主家臣選出の話題で持ちきりだった。
 そんな中、領主中多殿はある家臣を呼び出した。

「失礼つかまつる」

 呼び出された家臣、それは半数近くが中多殿を謀反した先の領主選出の戦で“風”の忍軍を用いて中多殿を勝利に導いた男、“風”の忍軍当主カズミ殿であった。

「うむ、良くぞ参られた。時にカズミよ、おぬしは次の領主家臣の戦をどう見る?」

「はっ、先の領主選出の戦で中多殿を謀反した者は苦戦をしいられるかと、某はいまの状況に甘んじることなく完全なる勝利を目指す所存でございます」

「ふむ、いまの状況に甘んじることなくか」

「戦に勝ったにせよ相手はまだ強大な力を持っていますうえ」

「はははは、よく言うわ、してカズミよ、その強大な力とやらを始末してはもらえぬか?」

「はっ、今なんと?」

「具体的に言うと“藩士”になってはくれるか?」

 中多殿の突然の願いにカズミ殿は理解するのに時間がかかった。
 ここで言う藩士とは、桜川領がある茨城藩の藩士であり、領主は茨城藩の重臣相当の地位である。

「カズミよ、お主は藩士が選出する仕組みが変わったことを知っているな?」

「はっ、以前は近隣の領で2名ほど選出すると言う形で、旧岩瀬領と旧大和・真壁領では西茨城郡と真壁郡とで分かれておりましたが、今後は桜川領で一名選出すると言う事になりましたな」

「うむ、そうじゃ、よく勉強しておるな」

「このまま師走まで行けば、東矢貝城の伯多殿が選ばれ……まさか!」

「そうじゃ、お主は次の領主家臣選出には参戦せず、師走の藩士選出の戦に参戦するのじゃ!」

 強大な敵、そう先の領主選出の戦で勝多殿を支援していた伯多殿である、その刺客に中多殿はカズミ殿に白羽の矢を立てたのであった。

「し、しかしっ、某にはそのような大役荷が重過ぎるのでは」

「心配、要らぬ、ワシも領主家臣4年で藩士、そして領主になれたのだからお主だって出来るはずじゃ、もちろん岩瀬は任せておけ」

「はっ、はぁ……」

 このようなやり取りがあったかは定かではないが、次の領主家臣選出の戦、“風”の忍軍のカズミ殿は参戦しないこととなった。
 だが、“風”の忍軍が参戦しないことにより、真壁では1000余りの浮遊兵が現れ、その兵を取り込むのかどうかは知らないが、またしてもあの男が一揆の企てを考えていた。

「過ちて改めざる。これを過ちという気がついた時点で直せばいいんです。拙者が桜川領に維新の波を巻き起こします」

 中嶋一揆衆、彼らはまだ諦めていなかった。

つづく



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チェリバー at 22:01│Comments(0)TrackBack(1)clip!桜川市 

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