2017年06月24日

怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス

隠れた特撮シリーズ、といえば、これを紹介しないわけにはいくまい
というわけで、なんかアレなところに手を出してみましたw
隠れた?特撮名作シリーズ第二弾

いや、迷作です。

東京湾に姿を現した怪獣が自衛隊によって退治され、その怪獣の子供が後に残された。この子供怪獣はダイゴロウと名付けられ、国の管理下で飼育されることになった。しかしダイゴロウは驚くべき大食漢であり、国税ではエサ代をまかないきれなくなったため、成長抑制剤・アンチグロウを投与されそうになる。
それを知った子供たちと、発明おじさんや熊五郎ら気のいい大人達は立ち上がり、ダイゴロウのエサにもっと予算をつけてくれと要求するものの、役人の鈴木は追加予算を認めようとしない。発明おじさんはダイゴロウに腹一杯食わせてやろうと、賞金狙いで様々な発明品を作り出すもなかなか上手くいかない。だが「瞬間雨降りミサイル」を披露した際に雪が降り始めて成功とみなされ、見事賞金を獲得する。だがおじさんは釈然としない。「失敗したはずなのに、なぜ雪が降ったんだ?」
それは宇宙から隕石に乗って現われ、周囲の熱エネルギーを吸収する凶暴な怪獣ゴリアスの仕業だった。ダイゴロウはゴリアスに勇敢に立ち向かうも、あえなくダウン。勢いに乗ったゴリアスはコンビナートに出現し大暴れ。通常兵器ではゴリアスを倒せず、ついには核兵器の使用も検討され始めてしまう。
このままでは海も死んでしまう、と危惧する子供達。そして息を吹き返したダイゴロウは、母親同様火炎を吐けるのではないかと気付いたおじさん達と共に特訓を開始する。そこへゴリアスが出現。はたしてダイゴロウはゴリアスを倒し、地球の平和を守れるのだろうか?
(Wikipediaより)


公開は1972年。
東宝チャンピオン祭りで、『ゴジラ電撃大作戦』『パンダコパンダ』と同時上映されたオリジナル怪獣映画です。
なんと製作は円谷プロダクション!

この「なんと!」が大事なんです。
「なんと!」って、何が「なんと!」なんだと思われるかもしれませんが、実はこれ
円谷プロ10周年記念作品にして、劇場用の映画第一作
なんですよ

なんと! ですよね、違いますか?
ま、とりあえず話が進まないんで同意してくださいよw

え〜とですね、特撮マニアなら説明しなくても知ってますけど、普通の人には円谷プロというのは、円谷英二とイコールです。
で、円谷はご存じのとおり、ウルトラシリーズなど多くの作品を作っていますし、東宝特撮映画などの多くを円谷監督がやっているわけですから、一般人の認識としては
円谷プロが映画を作っているのは当たり前
と思うわけです。

でも、この72年の映画が初の劇場オリジナル、というわけで、「なんと!」なわけです。

円谷プロが制作したのはウルトラシリーズなどのテレビ作品であり、その劇場版も再編集ですからオリジナルではありません。
一方で円谷英二が特撮を担当したのは東宝など別の会社が制作した映画で、あくまでも円谷個人が「特技監督」であって、円谷プロそのものが制作した映画ではないわけです。

だから、実は、意外なことに、長い歴史の中でコレが円谷プロの最初のオリジナル映画作品なんですよ。


監督は、ウルトラシリーズなどでお馴染みの飯島敏宏
飯島敏宏監督といえば、初代バルタン星人の生みの親にして、イデ隊員に宇宙語コントをやらせた奇才ですね
音楽は、これまた初期ウルトラシリーズの奇才、冬木透大先生。
特技監督に大木淳、中野稔という当時の円谷を代表する黄金スタッフ。


さて、最近はオタクが社会に認知され、恥ずかしげもなくオタク嗜好を認めている人もいるけれど、我々ぐらいの世代の、特撮オタクの人っていうのは、やっぱりどっかに
いい歳こいて特撮好きとか恥ずかしい
という思いがあるんですよ。
最近ではオタクも世間では知名度を得てきたけど
やっぱりどこか恥ずかしい

そんな世代には、はなはだ具合の悪い怪獣映画が、この「怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス」です

なにがオタクに具合悪いって、たとえば
いや、ゴジラってのはただの怪獣じゃなく、原水爆へのアンチテーゼとしての象徴で、戦後間もない時代、先の悲惨な戦争に対する・・・・
なんて風に、作品が「初代ゴジラ」なんかだったら
オタクを隠してつきあいはじめたばかりの彼女に、うっかり怪獣映画見てるところがバレても、あわてて一席ぶてる
みたいな、自分の幼児性をうまく誤魔化す手がききますが、いかんせん、それが本作だと、どうにも言い訳しようがない。

「え? だって、大奮戦でしょ?」とか言われちゃったら、もう、どうしようもないですよね。

「ダイゴロウって、あの大五郎?」とか聞かれちゃったらどう答えますか。

よく、特撮とか全然興味ない女の人が「特撮映画って、子供向けで幼稚なんでしょ〜?」みたいなことを言います
特撮映画をたくさん知ってる人は
ふざけんなボケ、特撮映画には深い物がたくさんあるんだよ!
とか思う次第でございますが、中には
全く言い訳も反論できない映画
というものもあります。
ハイ、まさにコレがそうですな。
特撮を知らない女の人が頭に思い浮かべる幼稚な怪獣映画そのものなのです。


劇場用第一作、しかも、円谷10周年記念映画ですよ?
そんなの、相当に気合いが入ってそうなものだけど、その意気込みバリバリのはずの作品が
「怪獣大奮戦」だもの

ひらがなで書いたら
「ふんせん」
ですよ、どうすか、この力の入らない字面。
タイトルからして、もう、期待感ゼロじゃないですか

これだけの黄金スタッフを揃えておいて、ネーミングがコレという。
なんとも、実にいさぎよい幼児ネーミングセンスっぷりには頭が下がる思いです。

むろん、いさぎよいのは、ネーミングだけじゃないですよ

元祖怪獣ゆるキャラな素敵スタイルのダイゴロウ
むろん、ネーミングは「子連れ狼」の大五郎からですよ、母なし子だからダイゴロウです、ま、父もいないんですが、後で述べるように、位置づけはゴリアスが父性、すなわち拝一刀のスタンスだと思う次第です。

あまりにもストレートにビジュアルで母親を主張して止まない、長髪でオッパイついているお母さん怪獣
ま、特撮番組が粗製濫造された時代には、それこそアホなデザインの怪獣が大量に生まれましたが、普通に
オッパイついてる
怪獣って、他に記憶がないですな。

悪者怪獣を絵心のない子供が描いたらまさにこうなるだろうデザインのゴリアス

一言で言ってしまえば、
どれも信じられないほどセンスがアレなんですね、アレです。

はい、もうね、画像を見て頂くのが一番早いですね

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いかがですか、左がダイゴロウ、右がゴリアスです。
決して「造形ミス」ではありませんw

すさまじい怪獣デザインでしょう?
どう見ても
どこか間違ったムーミンですよね

確かに、これが公開された1972年ごろは、円谷英二が逝去した直後で、「ミラーマン」を除けば、赤い通り魔の異名をもつ「レッドマン」や「トリプルファイター」など、テレビでも円谷作品は珍妙な作品が多かった時期ではあります
ちなみに特撮映画では、同年のゴジラの新作が「ゴジラ対ガイガン」、前年にガメラの一応の最終作である「ガメラ対バイラス」が公開されていた時代といえば、お分かりかと思いますが、言うなれば「怪獣特撮映画の終末期」にあたるわけです。
ただし、これはあくまでも映画の制作が厳しくなってきた時期で、テレビ特撮はまだまだ活況、というか「帰ってきたウルトラマン」が71年ですので、第二次怪獣ブームにあたる時期で、テレビに映画が食われはじめて映画が苦しくなってきた時期にあたります。

映画の予算などはどんどん厳しくなってきた特撮には冬の時代ですから、予算や時間、あるいは人材の流出や不足的(金城哲夫の死のようなのも含め)な問題はあろうと思うんですが、純粋に技術面ということを考えるなら、円谷の技術自体は多くの作品を制作してきて、むしろ円熟に達してる時期ですね
子供心に、「ウルトラシリーズ」なんかも、どんどんデザインやシュチェーションが幼稚化していくのが嫌で、後期は特撮もショボくなっていたというイメージを子供のときは持っていたのですが、大人になってからあらためて「タロウ」や「レオ」を見直すと、特撮技術や絵作りのテクニックは、すごく上がっていることが分かりました。

「シン・ゴジラ」のときに述べた「特撮の魅力とは、つまるところホンペンの魅力である」というのが、このことでも分かると思います。
つまり、子供のときは、ホンペンが幼稚なものですから、特撮までその印象に引きずられて駄目な感じに見えていた、ということなんですよ。
いかにホンペンが特撮の印象を左右するかが、このことからもよく分かります。

話題が少しズレましたけど、そんな時代に、ここまでアレな形をしている怪獣が「着ぐるみ制作に失敗した」で出来るとは思えず、むろん、意図的に奇妙にしている・・・と思うんですよ、たぶん
キグルミの制作は初期ウルトラシリーズの天才、高山良策ですからね、間違っても、「制作力も予算も無かったんだよ的帰ってきたウルトラマン後期のぐだぐだ感」ではないです。

事実、唯一の特撮の見せ場といってもいい、お母さん怪獣の街襲撃シーンは、短いながら、素晴らしい特撮のキレですからね
全般に特技のクオリティが高いのだから、着ぐるみだけ大失敗、というのはちょっとなかろうから、やっぱり、わざとなんでしょう

でも、このぶさいくな怪獣が、どれだけ人の心に残ったかは、「ネオ・ウルトラQ」の「もっとも臭い島」が、ほぼ、この作品へのフル・オマージュとして作られてることからも分かります。
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△こちらが「ネオ・ウルトラQ」の「もっとも臭い島」の怪獣です。ごらんの通り、完全にそっくりです。


さて、では、この映画が、なぜスゴイのか?
なんで、一部の人の心に残って、今も愛されるのか

それは、デザインだけでなく、中身も完全に
お子様脳全開で突っ走るだけの映画!!
だからです

どのぐらいお子様テイストか
予告みて頂くのがてっとり早いですね



はい
どうですか
見事に腰くだけましたか

発明おじさんですよ、エライ博士とかじゃありませんよ
平田昭彦とかが渋く語ったりしませんよ

自衛隊なんか後半出てきませんよ、自衛隊じゃなく犬塚弘と三波伸介ですよ
おじさんも奮戦しちゃいますよ

力抜けましたね?

ついでに出てくる単語あげてみましょうか?
エアロバイク スカイラーク号
ビックリ発明大ショック
瞬間雨降りミサイル

はい、こういう映画です

正直に言いますと、私ね、これ、たぶん子供のときに「東宝チャンピオンまつり」で映画館で見たはずなんですよ、まあ小学校1,2年の頃ですから、あまり覚えが無い時期ではりますが、しかし、全く記憶に残ってないんですよね。


この時代は、特撮映画が子供向けに幼稚化していった時代ではあるんですけども、それでも、大人が作る怪獣映画というのは、大半は、どこか、大人テイストが抜けてなかったんですよね

その中でも、比較的、ガメラシリーズなんかは
ギャオーって言うからギャオスだよ
とか
凶悪怪獣だから包丁に目玉つけちゃえ
そんで名前はギロチンだからギロンでいいや
って具合に
結構いい案配に幼児化してたほうだと思う
んですけど、それでも、この映画に比べたら、ちゃんと自衛隊が出てきて怪獣退治の対策立てたりしますし、充分大人なんですよ
平成ガメラの金子修介監督が昭和ガメラについて「子供は子供が主役の映画は嫌いなんですよね。あれは大人が考えた子供の映画なんですよ」って言ってだけど、そのとおりで、あれは「大人の脳で理詰めに考えた、子供の映画」なんですよね。
この映画に比べたら「宇宙からのメッセージ」も「宇宙大怪獣ギララ」も「惑星大戦争」も、全然、下半身に剛毛が生えたぐらいの立派な大人映画と言えます。

たとえるなら、こういうことです
「ガメラ対ジャイガー」で、ガメラがジャイガーの子供の卵を体に植え付けられて、動かなくなってしまい、子供達が小型潜水艦でガメラの体内に潜って、ジャイガーの子供をやっつけるくだりがあります
子供の頃、あれを見たときは自分も子供ながら、その幼稚さに呆れたものなんですが、それは、比較基準として「初期のゴジラ」やら「ウルトラシリーズの初期」が脳みそにあったからなんですよね
今考えると、アレはアシモフの「Fantastic Voyage(ミクロの決死圏)」の立派なオマージュだし、あんなのは充分すぎるほど、大人の発想なんです

もし、これが「ダイゴロウ」の知能レベルだったらどうなるか?
「全長5メートルの注射器を作って、殺虫剤をガメラの体の中に注射しちゃえ〜」って風になると思います
はい、そういうのが「真の幼稚さ」であり、この映画なんです、お分かりですか。

怪獣でもウンコするよね、じゃあ、トイレ作っちゃおう、って、まんまでかいトイレ作る発想が幼児です(劇中に怪獣サイズのトイレが出てくる)
ごはんなんかも、全部、まんま、物がでかいです、そのでかい穀物を作る技術があったら、ダイゴロウの食料問題は全部解決なんじゃないか、と思わないでもないです。

こういう
完全子供脳みその特撮映画
は、案外、これが製作された当時、というより、特撮全史を通じて珍しいんですよ

特撮ブームで特撮が粗製濫造された頃は、トップクラスの円谷に比べて、馬鹿みたいな作品を作っていた会社は結構ありましたし、ああいうのは幼稚っぽいように思うんですけど、あれは予算の都合や、スタッフのセンスのなさや、乱立する特撮作品の中で個性を出そうと奇をてらって生まれたものが大半で、ここまでストレートに「幼児脳」ではなかったですよ

肝心なのは
大の大人が、もの凄い幼稚で子供な馬鹿馬鹿しい物を、本気で真面目くさって作ってる
ここが本作のキモです

コレはね、要するにアレなんですよ、当時の少年漫画誌には、とても大の大人が考えたとは思えない、すごい脳みそが幼児な馬鹿ギャグ漫画が存在していた、あのノリの映画版なんです。

今の邦画は、予算が取れない都合で、時々こういう「馬鹿特撮」が出来ますけれど、こういう企画だと最初から舐めてかかっていて、すごい適当に作っちゃうんですよね、そういうのは映画として最悪です。
「馬鹿映画なんだから、適当でいいじゃん」って、「馬鹿」を一段低いところに置くのは、以前から苦言を呈しているとおり「笑いの地位が低い」日本固有の特徴です。
それはイコール「観客を舐めている」ってことですし、そういう「舐めた姿勢」っていうのは、すごくフィルムからダイレクトに伝わってくるんですよね。

本作は、本気のスタッフが、ものすごい本気で、当時の最新技術を駆使して「馬鹿」を作ってます
本気で一生懸命だからこそ、馬鹿さ加減がちゃんと生きてくるんです。

どのぐらい一生懸命かっていうと、たとえば一例として、ミニチュアだけでなく、各種の合成ショットが実に素晴らしいんですよ。
この映画は当時珍しく画面がシネスコサイズではないのですが、その理由というのが、当時の合成機材では本作のフィルムサイズのほうがクオリティが上がるから、という理由だったそうで、配給側からシネスコを強く望まれたところをゴリ押しして、この画面サイズで通したらしいです。
そのへんのこだわりからも、制作への真剣度合いがうかがわれます


当然、若い頃には、こういう作品は、幼稚で馬鹿馬鹿しいと笑いますし、若いうちから、こういう作品を素直に受け入れられる人は、相当に精神年齢が大人だと思います。
我々なんかは、歳を食ってくると、次第に、見方が変わってくるんで、ようやく、大人になってから、素直に受け入れられるようになったんです。
子供を持ったりすると、またこういう映画に対するスタンスも変わってきますし、大人として見ると、実にほんわかした、あたたかい気持ちになれるんですよ

これは、飯島監督の持ち味があってこそでしょう

後のウルトラシリーズ、ひいては日本の特撮テレビを方向付けたのは、むろん、「ウルトラマン」の大成功ですが、そのウルトラマンの初期において、ウルトラマン全体を方向付け、長く続く人気シリーズとなったきっかけが
ハヤタがフラッシュビームと間違えてスプーンを掲げるところ
というのはよく語られるところです
要するに、それまでは比較的科特隊というのは大人の集団で真面目だったのが、ここで「ユーモア要素を入れていいんだ」ということが決定づけられ、それが全体に親近感を呼びシリーズに寄与した、ということなんですが、それと並んで、もうひとつ、前述のバルタン星人の回の
イデの宇宙語コント
もあります。
キャラクターのシビアっぽいイメージの知名度とは裏腹に、実はコメディ要素の強いバルタン星人のエピソードですが、その演出をしたのが飯島監督です

まさに、あれが飯島テイストの好例です。

本作も完璧に
ゆるくて、ぬるくて、温かい、脳天気なお子様映画となっている
この映画の暖かみのようなものは、間違いなく、飯島監督の持ち味なんですよね


このへんが、評価の分かれるところなんですよ。
バルタン星人のコントにしろ、頭の硬いファンには「ふざけてる」みたいに怒られたりもします。
せっかくのシリアスウルトラマンを台無しにした、みたいに言われちゃったりもしますし、それはそれでひとつの見解だと思いますが、ひとつだけ言えるのは、もし、ウルトラマンがシリアス一辺倒で、飯島監督的な「親近感」を当時の子供に抱かせなかったとすれば、おそらく、その後ウルトラシリーズが大人気になって、今まで続く特撮巨大ヒーローの系譜は生まれなかったと思います。

△これだ問題のイデの宇宙語コント。二瓶さん、今見ると、いい味出してますよねぇ。


で、まあ、一応、深読みしとくと、これ、モチーフはすんごい大人なんですよ
母親怪獣はモロに女性のカリカチュアで、対するゴリアスは劇中では特にオスとは断定してなかったと記憶してますけど、完全に男性です
劇中では、ゴリアスはダイゴロウの父親とはなってませんが、明らかに父親の象徴です、拝一刀ですね。
要するに、母と父がいるわけです。
ゴリアスにツノがついてますが、突起物というのはフロイト流では男性器の象徴です。
このロコツな男性性の象徴の対極として、母親怪獣に母性の象徴であるオッパイがついているわけです。
しかも、その男性の象徴たるツノがピカピカ光って攻撃するんですよ
これはむろん、ダイレクトには射精の象徴ですし、男性自身の攻撃性の象徴ですね。
で、それを防ぐために、そこにカバーをかぶせるというのは、一種の避妊という意味ですよね(あらためて映像を見直してみたら、思っていた以上にコンドーム感が強かったです)
最後にツノを破壊されちゃうのは、一種の去勢です。
その男性が、子供のダイゴロウにやられちゃうのは、人間達の養子になったダイゴロウが、父殺しをする、という話であろうと思うわけです
まあ、父親殺し、とまではいかなくても、子供が成長してやがて父を超える、というモチーフではあるわけです。


そんな風に、もう、露骨に象徴的な内容なんですが、肝心なのは、それは、別にテーマじゃないんですよね
単に、アイディアのベースとして、そういうことがモチーフになってるだけで、そこからこういうお話を作っただろう、っていうだけのことで、それ以上の深い意味はない。
別に深いテーマとか高尚なテーマとして内包されてるわけではない、そんな深いことをやろうとする気は
さらさらない
んです、だって幼児映画ですから。
イサギヨイですね。

「ウルトラセブン」のように、
子供向けでありながらも、実はとても深いテーマを含んでいてハードSFに近い
というのも特撮ならでわの持ち味のひとつですし、この「ダイゴロウ」のように
完璧に幼稚で馬鹿馬鹿しいほんわかした話
というのもまた、特撮ならでわの持ち味のひとつです

観客として好き嫌いを言うのはむろん自由ですが、どちらがいいとか悪いという話ではなく、後年、昭和の特撮映画というジャンル全体を俯瞰して見て気づくことは、そうした広い範疇を全部包み込んでしまえるのが、当時の特撮ドラマ、特撮映画というジャンルの異常なキャパシティであり、特撮映画の良さ、美点なんです

馬鹿馬鹿しいと言って笑ってしまえば、それまでですが、この作品は元々、子供の映画なんですよ
これが制作された頃の特撮映画、テレビの状況も我々の世代はリアルタイムで知っています。
あの時代状況、大人が真剣になって、こういう作品を製作できたこと自体
当時の、特撮作品というジャンルの懐の深さを示すもの
だと思うんですよ
これは、相当に凄いことで、だからこそ特撮映画というのは、凄いし素晴らしい、と思うわけなんですよね。


それでね、今の「普通の邦画」って、だいたい、映像作品としては、これよりも遙かに「幼稚」なんですよ。
本当に、びっくりするぐらいに幼稚ですよ、「永遠のゼロ」とか「三丁目の夕日」とか見てくださいよ(笑)
すんごい幼稚なのに、表層の装飾だけが、一応、大人風味にしてあるので、そのことが、分からない人が多い。
それは作り手自体が幼稚だから、脳みそも幼稚で脚本も幼稚で、演出も幼稚で、俳優の多くも演技が幼稚で、観客も幼稚だから、映画が自動的に幼稚になってるだけで、むろん、意図的に作り出したものではないわけです
そういう「幼稚さは、ただ腹が立つだけなんですよね

そういう今の邦画の状況があるからこそ、今この時に、対極的なこういう「立派な大人が、一生懸命に頭を絞って、意識的に作りあげた真剣な幼稚映画」作品を見ると、非常に素直に賞賛したくなるというのが、非常にあると思います。

この映画は、たぶん
見る人を選ぶというより、見る年齢層と時期を選ぶ映画
だと思うんです。

おそらく
すごく子供の時と、すごく大人の時
に、それぞれ見たらベストだと思うんですが、ステキなので、気が向いたら見てください。

ただし、くれぐれも、孫のいたずらをニコニコ笑って見られるおじいちゃんのような感じで
心に余裕があるとき
に見るのをお勧めします。





grandmst2000 at 12:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)邦画 

最近のにゃんこ通信

しばらく間があきました、親ばかにゃんこ通信でございますw

無事に我が家に正式譲渡されまして、我が家の一員となった「フミ」くんですが、まあ、口内炎から結膜炎、あげくに白癬菌感染などなど、ありとあらゆる細菌感染のフルコースを体験し、一時は生存も危ぶまれましたが幸い
すっかり元気になって、でかいツラして走り回ってます。

まー、さすが子猫ですね、育つの早いこと早いこと。
あっというまに、1キロオーバーですわ。

とはいえ、4月末に我が家に来てから、ほぼ、週一のペースで通院しており、今でもまだ通院中です。
腫れた目はほとんど治りましたが、やはり瞬膜?が目に癒着しており、片目は膜をかぶったようになっていますが、一応、普通に見えているようです。
角膜の再生目薬というのがあって、ずっとやっているのですが、あまり効果ないようです。

2017-05-21 14-46-51
フレディ状態だった頃は、こんな感じでした。
目に赤黒い肉がかぶさり、かなりグロテスクな様相でしたが

2017-06-02 21-42-03
目玉は、ここまで回復しました。


CIMG0025
お気に入りのオオサンショウウオと2ショット。
なんだこの絵ヅラ。


IMG_20170611_121939
すっかり我が家。
無警戒に寝てますなぁ、子猫はこの無警戒な寝姿がたまらんのよな。

なんかコイツ、全体に豹系だと思います、スタイルがそんな感じです。
子猫なのに、既に胴体と顔のバランスが、顔が小さい、普通子猫って顔でかいもんだろ、しかも前後に長い。
もしかして育ったら豹だったらどうしょう(笑)

でも、寝ようとするとアクティブになって、ナナ(犬)とベッドの上でバトルを繰り広げるので、毎日寝不足。

grandmst2000 at 01:18|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ペット 

2017年06月16日

北京原人の逆襲(ネタバレあり)

さて、これまでの
東宝特撮っていいよね
つながりで、関連する少しニッチなものをいくつか紹介していこうかと思ってる・・・つーか、思うだけなら前からたびたび思ってるんですが(笑) いつも思うだけで全く実現しない。

ま、そんなこんなで、その第一弾のつもり、ですけど、第二弾はあるのかなぁ?


いやー、っていうか、「なんで今コレ?」って最大の理由は、単にBlu-Ray買っちゃったせいです、すんません(笑)

まさか「北京原人の逆襲」が高画質リマスターで見られるとは、いい時代になったもんですね
パッケージが昔のポスターで超格好いい!w

・・・うん、待てよ。
冷静に考えると、こんな馬鹿映画がHD画質になるって、もしかして末期というか、すっごい駄目な時代なのかもしれませんけどね(笑)


蛇足ですけど、このBD、まさかの凄い高画質で、見てびっくりしました。
タランティーノが上映権を獲得して再上映したらしいんで、その際のリマスターらしいんですけど、そんな理由はともかく、香港映画って、基本的にはフィルムの保管が適当なもんですから、たいてい痛んでるんですよね。
元が痛んでると、いくらリマスターしても限度がありますから、この綺麗さは脅威です、いい原盤があったものですね。
このぐらいの精度で「男たちの挽歌」シリーズもリマスターして欲しいもんです。

ちなみに宣伝文句に「タランティーノもこよなく愛した」って書いてますけど、たぶん大きな嘘です(笑)
タランティーノは、本作の制作会社のショウ・ブラザースの武侠映画が大好きなんですが、特に「北京原人大好きだぜー」みたいな話は聞いたことないし。

北京原人の逆襲 [Blu-ray]
ダニー・リー
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
2013-09-27

▲それはともかく、どうですこのパッケ。超イカす!!w


まあ、知る人は知るカルト特撮映画の傑作なので解説するまでもないですが、知らない人は全然知らないので、一応、まずは紹介してみます。

本作は、1977年の映画。
制作は馬鹿武侠映画の帝王ショウ・ブラザース。
前述のように、今では、タランティーノがめっさパクリリスペクトしてることで有名な制作会社で、タランティーノの主要なパクリ元リスペクト先のひとつです。


△馬鹿映画ファンはこのマークが出ると盛り上がるのです。タランティーノ映画には、このマークが登場しますね。

特筆すべきは、この作品は、
大規模なミニチュアとキグルミを駆使した、香港映画史上初の本格特撮映画
だということです。

監督はホウ・メンホア、アチラでは結構映画を撮っている人で、武侠映画などもたくさん撮ってますが、日本のマニアに人気の作品はひとつも監督してませんので、あんまり知名度は高くないです。

主演はなんとダニー・リー。
「友は風の彼方に」や「愛と復讐の挽歌」などの有名作品に出演し、「八仙飯店之人肉饅頭」で一大「猟奇片」ブームを作った香港映画好きにはおなじみの有名俳優ですが、この頃は「中国超人 インフラマン」などのあんまり思い出したくないようなプログラム・ピクチャーに主演してました。
ちなみに「インフラマン」は東映のヒーロー物をパクった劣化映画で、昔、一時期、すごい話題になりました。
これ、相当に凄い具合のお楽しみ馬鹿映画ですので、できればコレも一度紹介したいところです。

ヒロインはスイス生まれのイヴリン・クラフトという女優さん、ほとんど全編、裸同然の原始人ビキニスタイルで頑張ってます。
ほとんど、香港人のヨーロッパ美女セクハラ映画と言っても過言ではありません(笑)
ま、セクハラされまくりな割に、最初は香港映画に出るのは嫌だったけど、撮ってるうちに香港が好きになって、移住したそうです、よかったね。
この映画で記憶されることになりましたが、現在は引退して会社経営などをしてるそうです。

ちなみに、ヒロインのクラフトさん、後年のインタビューでは「裸同然の格好が嫌だった」みたいなことをしきりに言ってますが、スタッフの証言では、指示もしないうちに全裸になって泳いだりして、当時、そういうのに慣れてないスタッフのほうが照れて困った、とか言ってます、果たしてどっちが本当か?(笑)
当時の香港映画はアダルト表現に厳しかったので、結構、スタッフが欧米人の開けっぴろげさにとまどったのは事実のようで、予告には盛大にオッパイの先っちょが写ってますが、本編では「うっかりカットし忘れた」みたいな部分以外は、カットされてます。
とはいえ、ほとんど裸同然の衣装で、ギリギリ乳○を隠す格好なので、激しく動くと外れちゃったりして、ちょいちょい本編にも出現してますので、もうね、正直、この映画見ていると、彼女が出るたびに「○首が見えるのか見えないのか」というところばっかりに目がいきます(笑)


内容はどういう映画かっていうと、要するに
キングコングの舞台を香港に移して、コングを北京原人に入れ替えて、日本の怪獣映画テイストにした
というだけの映画です。

はい、普通の人なら、ここでツッコミが入りますよね。
「北京原人をコングと入れ替える」たって、キングコングと原始人を入れ替えても、映画にならんだろう、と。
そこはそれ、大丈夫です。
なんせ、本作の北京原人は、身長が25メートルありますので(笑)
「北京原人 Who are you?」のぶっ飛び具合の比じゃありませんね、あんなの足下にも及ばないぶっ飛び具合です、物理的にも身長が足下にも及びません。

この
北京原人が著しく育ちすぎている件
に関しての説明は映画内では一切ありません、いさぎよいです、さすがおおらかで名高い香港映画です。
おおらかにも限度ってもんがある気もしますが。
ともかく、身長の件は全スルーされて映画は進みます。


ぶっちゃけ、見た目は普通に巨大な類人猿です。
っていうか、胸をドラミングするシーンまであるんですけどね、身長うんぬんの問題ではなく、それは原始人の挙動じゃなく普通にゴリラだろうと(笑)

 

実は、これ、中身がキングコングなのは訳がありまして、元々、ショウ・ブラザースはディノ・デ・ラウレンティスの(結果大駄作の)「キングコング」のリメイクの話を聞きつけ、それが作られる前に、自分たちで「キングコング」のリメイクを作りたかったらしいんです。
でも、やっぱり権利が取れず、オリジナルになった次第ですので、中身がキングコングなのも無理がありません。
・・・というか、そう説明されているんですけどね、そもそも我々常識人から考えたら、既にリメイクの決まってる時点で権利取れるわけないやん、何言ってんの?? とか思うんですが、取れるかもと思っちゃう、そのあたりの「早いモン勝ちだったらOKだろ思考」が中華民族独特の謎の思考なのかもしれません。
最初の段階では、雪男風の人間っぽい毛の生えたデザインで撮影が進んでたのですが(メイキングに貴重な没フィルムが収録されてます)、権利が完全に取れないと分かった時点で、オリジナル版コングを目指して、よりコングに近いデザインに変えたそうです。

しかし、ヒロインが北京原人に育てられた肌もあらわな衣装の美女だったりするのは、原始人ものやターザンのミックスですし、捕まえた北京原人に重機引っ張らせてショーにしてみたりと、いろんな「好きな人は好きな」特撮系映画のテイストがごたまぜに入ってます。

ちなみに本作の英題は「THE MIGHTY PEKING MAN」。
映画ファンなら、分かる題名です。
1949年に「猿人ジョー・ヤング」という、あまり(今の)日本人には知られてないマニア大好きな大名作がありまして、なんでマニア大好きかっていうと、「キングコング」のウイリス・オブライエンと、ストップモーション・アニメの神様レイ・ハリーハウンゼンが猿のモデルアニメを担当したからです、素晴らしい特殊効果の作品です。
内容は「キング・コング」と似ていますが、猿のジョーと育ての親の女性との交流がより描かれ、単純に言えば「キングコング」のコングに感情移入したような映画、とでも言えば分かりやすいですが、これの原題が「MIGHTY JOE YOUNG」なんです。


△大傑作です、今ならもうパブリック・ドメインなので、英語版ならYoutubeで全編無料で見られます。今見てもこのモデルアニメはすさまじい完成度ですね、感動的ですらあります。キングコングよりこなれていて、遙かに出来は上です。

てなわけで、タイトルからしてもキングコングだけではなく「ジョー・ヤング」もパクリリスペクトしてやろうという魂胆がミエミエで、ヒロインと猿の関係や連れてこられる経緯などは、むしろこちらに似ています。
余談ですが、オリジナルの「ジョー・ヤング」も必見の傑作ですが、98年には邦題「マイティ・ジョー」でリメイクされております。
こちらは猿メイクの第一人者リック・ベイカーの絶頂期の猿メイクが大爆発、精巧なミニチュアワークと合成が見事な作品となっております。
過激さは抑えめでファミリームービーとしての完成度が高いので、必見の作品です(オリジナルのハリー・ハウンゼンがカメオ出演してます)。
リック・ベイカーの絶頂期の作品はコレと「愛は霧の彼方に」で、はっきり言って、今のCG「猿の惑星」よりも、よっぽど本物の猿にしか見えません、本当に
特殊メイクと演技でここまで本物と見まごう猿が出来るものか
と驚く作品ですので、一度見て欲しいです。


△こちらが1988年のリメイク版。コレぬいぐるみですよ、本物の猿じゃないですよ、すっげえでしょ? 泣ける映画です。

さて、本作をここで取り上げる最大の理由なのですが、知ってる人は知っていますが
特殊撮影が、東宝の有川貞昌率いる有川組
なのです。

要するにですね
東宝特撮映画なのですよ。

今の人には説明しないと分からないかもしれませんが、特撮の神様、円谷英二が作り出した特殊撮影は、かつては世界的にも評価が高く、水準も高いものでした。
だから、こんな風に、様々なところからオファーがきて、活躍していたのです。

このへん、いろんな記事や証言が断片的だったり、前後関係がバラバラで分かりにくいんですが、まず、北京原人を造形したのは村瀬継蔵です。
大怪獣バランや、チタノザウルスなどを制作した人で、91年の「ゴジラVSキングギドラ」ではギドラのリメイクも担当してます。

村瀬は、「蛇王子」で香港映画の仕事をしており、そのデキが認められて依頼されたそうで、元々、特撮は大映の黒田監督らのスタッフ(「大魔神」組)を呼んだそうです。

で、村瀬継蔵の元で、日本スタッフによる特撮の準備と一部の撮影が進んでいたのですが、スタッフのビザの期限が切れてしまい、続きを撮影するスタッフが必要になった、と。

それで、村瀬継蔵は東宝で多く仕事をしてますので、東宝特撮のスタッフならば気心が知れているということで、当時はもう、バラバラになっていた東宝特撮の有川組スタッフに声をかけて、集めた、ということらしいです。

有川貞昌は、「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」や「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣」などの特技監督を担当した人ですね。
「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」も円谷が病身だったため、実質は有川貞昌が監督しています。

先頃亡くなった、平成ゴジラ前半で特技監督を務めた川北監督も助監督で参加しています。
個人的には、川北監督の黄金期以降の低迷期に東宝特撮を支えた功績は大変なものだと思いますが、反面、東宝特撮を駄目な方向に持って行ったのはこの人ではないか、と思ってますので、あまり好きではないですけどね。

その他、照明や撮影、美術などは、全て、歴代の東宝特撮映画を撮影してきた有川組のメンツです。

そんなわけで、なにしろ、この映画の特撮テイストは、完全に
古き良き東宝特撮テイスト
なのです。

この手の香港映画でなぜか必ず使い回される、見飽きたガソリンスタンドの爆発シーンも入ってます(なんであのカットはやたら特撮映画で使い回されるのだろうか?)。

DVDとBlu-rayには、この有川組の面々が当時を振り返る座談会が収録されており(川北監督の健在な頃の姿が拝めますな)、当時の写真や制作風景の16ミリフィルムがふんだんに使われていて非常に貴重な特典映像となってまして、特撮マニアなら、この特典だけでも買う価値があると思います。



では、あらすじです。

香港の新聞社だか興行主だかのオッサンが、新聞で「ヒマラヤに巨大ザルの足跡」の記事を見て「コレだ、捕まえて見世物にしよう。なーに、死んでも剥製にすればいい見世物になるさ」と確信します。
このオッサン、以後は勝手に「ハザマさん」と呼称しますね、いや、吹き替えが羽佐間道夫だったんで(笑)
こう書くと、すんごい端折ってるようですが、ホントにこの文章ぐらいで終わるペースですよ。

一転、どこかの村に、地割れが起こり、巨大な北京原人が現れます。
コレが、なんか「いかにも今まで、雪の下で眠っていた」みたいな風体で現れるのです。
この時点では疑問も持ちませんが、話を追っていくと、原人はずっと普通に起きて生活してたはずでないと辻褄が合いません、実にぞんざいな演出です。
ここの地割れ、山崩れの特撮は、往年の円谷を思い出させる素晴らしさです。

「探検隊送るなら、いい人物がいるぜ、失恋してヤケんなってるから引き受けるだろう」みたいな会話のあと、分かりやすくステレオタイプに失恋してのんだくれてるダニーさんが登場、二つ返事で引き受けます、はいぞんざいです。

この「昔の香港映画らしいぞんざいさ」と「昔の香港映画によくある、早回しみたいなペースで会話が進んでいく」のが、本作の前半の特徴です、まあ昔の香港映画というか、昔のショウ・ブラザース映画ですね。

あっというまに探検隊が組織され、いかにもアジアのジャングルを進む探検隊、展開はやっ!

素晴らしい唐突さで、いきなり暴れ象の大軍に襲われてモブが踏み殺されたり(ホントに唐突)、ぽけーっと寝ているトラが襲ってきてモブが足を噛みちぎられたりと、実に絵に描いたように分かりやすい
スリリングな危機また危機
が発生しつつ(全然ハラハラしません)、間に「結婚も考えていたダニーさんの女優?志願の恋人が、有名になりたいあまり、テレビディレクターをやってる兄とナニしてた」という失恋エピソードが語られます。

断崖絶壁を登るシーンなどもありますが、カメラアングルで過剰に見せているにしろ、どう見ても、実際に相当な断崖を俳優が登ってます、さすが昔の香港映画、俳優に容赦ありません

このへんで女ターザン、クラフトさんがちらっと登場するのですが、なんと「導入部から原人出現、探検隊の結成、危機また危機!」の展開が繰り広げられてる時間が、合計18分程度ですよ!
ハリウッド映画なら、ここまでで1時間は費やしてます、ものすごいペースです、見てるこっちがついていくの大変なペースでおいてけぼりになりそうになります。

失恋エピソードは、休憩中に落ち込んでるダニーさんを見た隊員から「私ら、長い旅の苦労をともにした探検隊仲間でしょう。悩みがあるんならなんでも話してくださいよ」みたいに言われて打ち明けるんですが、なんせここまでの展開が、ものすごい速度で隊員たちが出会ってから10分ぐらいなものですから、全然、長い旅で隊員同士の絆が生まれているように見えないんですよね、むしろ、さっき会ったばっかりで何踏み込んだこと聞いてんねん、ちょっとは距離感わきまえろやみたいな感じです(笑)

あ、そうそう、このシーンで「それでヒマラヤの探検隊に志願したんですか?」って台詞があって「あ、コレヒマラヤなんだ」って、ようやく思い出します、それまで完全に失念してることウケアイです。
だって、どう見ても、ジャングルの風景がタイかインドだし、出発のときに出てくる建物もインドだもの(実際インドロケ)。
冒頭で原人に襲われてた村も完璧にアジア風味ですので、てっきり「アジアの暖かい地域」が舞台だと脳が思い込んで見てしまうんです。
だいたい、みんな半袖半ズボンの探検スタイルで、「暑いなー」ってセリフもあるし(笑)

なんてことを思うんですけど、実は地図見るとヒマラヤはインドの隣なんですよね。
だから間違いじゃないんです・・・・間違いじゃないんですが、論理的には間違いじゃないけど、映画的には間違いだらけです(笑)
普通に冒頭に雪景色が舞台として出たなら、映画的には寒いとこを舞台にするのが普通です、でないと、客はそんな地理的状況は理解してませんので、見てて、いったいどこが舞台なのかわけがわからなくなります。

余談ですが、めっさトラや豹と抱き合ってるシーンが多いんですが、サーカスの動物だそうで、キケンがないようにキバ抜いたり爪切ったりしてたそうです。
今だったらたぶん動物愛護団体に訴えられて不可能になるような扱いだったようで、出演者も「可哀想だった」と後年述べてます。

さて、そんなこんなで原人に出会うダニーさん、危機一髪のところを、金髪美女の女ターザン、クラフトさんに救われます。
クラフトさん、子供の頃に両親の乗った飛行機が墜落し、一人生き残って、原人に育てられたようです。
なので、原人はクラフトさんの言う事なら聞くのです。

はい、ここで鋭い人なら「いや、待てや、原人さん、女の子育ててたんならヒマラヤで寝てたはずないやん」というツッコミが入ることでしょう。
細かいことは気にしない気にしない(笑)


案の定、ヒロインとラブラブになるダニーさん、エッチしてるところを原人が出歯亀して、嫉妬してすねるシーンが笑えますな。
そらー、一生懸命育てたのに、ぽっと出の男に寝取られたらムカつくよなぁ
思春期の娘をもつお父さんの気持ちってこんなカンジか

このへん、スローモーションでラブソングがかかって「うふふきゃっきゃ」する定番のシーンなんかも当然ありつつ、実にご都合主義な上、急にペースダウンして、やたらと「二人が心を通わせるシーン」が長い、しつこいです、さっきまでの猛烈ペースはなんだったんだ。
まあここが長いのは、エロによるヒキが目的なんでしょうか、豹とたわむれるシーンがやたら多いので、動物好き的にはOKですが、そうでなかったら退屈じゃないかと思います。
エロ目的といえば、意味なくヒロインが毒蛇に噛まれ、ダニーが毒を吸い出すお約束のシーンもあります、むろん噛まれる箇所は股間に近い内股ですとも、ええ(笑)

途中に、ハザマさんがいつのまにか香港に帰っていて、行方不明になったダニーについて「いやもう死んでるだろ。ジャングルを舐めたむくいだよ」みたいに調子こいて言うシーンが挟まりますが、その後、二人が原人に連れられて都会に帰ってくると、平然と前の発言は忘れたように「いやいや待ってたぜー」みたいなことを言います、生きてて驚いた、みたいな流れは全くありません、ぞんざいです。

まあ、突然、原人さんに連れられて帰ってきたものですから、当然町は大パニックです、当たり前だろ、ちょっとは帰り方考えろよ。

即座に船で香港に連れていかれる原人さん、鎖で繋いじゃ可哀想よー、とか言いつつ、案外何も行動しないクラフトさん。
このへん、「キングコング対ゴジラ」の運搬シーンを思い出します。
さすがに都会で半裸はまずかろう、と服を送られたりしますが、窮屈でうざい、と脱いでしまい、結局、終始元の格好のままです、また、この件については、以後、一切言及がありません、なんともぞんざいです(笑)

船が嵐にあって、岩礁に乗り上げたときは、さすがに鎖を外すクラフトさん、船と一緒に沈むのを防ぐために逃がそうとしているのかと思いきや、原人が自由になった手で岩を押して、乗り上げた船を動かすためでした、うーん、単に原人を便利に使ってるだけじゃん、女は怖いなぁ。

香港についたとたん、港では船を目撃した人たちがいきなり「原人だ!」と騒ぎ出します、まだ到着してもいないのに、ずいぶんと知れ渡ってますね、このへんの適当さもさすがです。

原人発見で有名人になった二人は、テレビに出演するためテレビ局に向かいます。
ディレクターの兄と「やあやあ、元気かい」みたいな実に和気あいあいとした会話を交わしますが、いくらなんでもぞんざいすぎます、恋人寝取られたわだかまりはどうなったんだ?

ここで元恋人に再会して、なんやかやのエピソードがありますが、別によりを戻すわけでも、以後、元恋人が話に関わってくるわけでもなく、なんら本筋に関係ありません(笑)

一方、原人さんは、スタジアムで重機を引っ張って力比べをしたりと、見世物にされていました。
それを街頭テレビで見たクラフトさん、道ばたの見ず知らずのイギリス人?夫婦に、スタジアムに連れていってくれと片言で頼みますが、親切な見ず知らずの人は、半裸で片言の露出狂みたいなねーちゃんを快く車に乗せます
俺だったら絶対に断りますがね、なんて親切なんでしょう香港人

っていうか、さっきまでテレビ局にいたんじゃないのかよ、いつの間に、一人で外に出たんだよ?
これ、おそらく、ダニーが元恋人とすったもんだしているので、クラフトさんは嫉妬か手持ちぶさたか、そんなカンジで外に出た、という流れにしたかったんじゃないかと思うんですけど、見ている限りでは全然分かりません。

スタジアムでは、案の定、原人さんは重い重機と力比べさせられたりと見世物にされ、虐待されてました。
虐待が竹ヤリで突くというのが、さすが香港ですね(笑)
駆け寄るクラフトさんを、ハザマさんは「まあまあ」となだめつつ、個室に案内し(スタジアムのVIP席なのかな?)、無理矢理酒を飲ませて、フラチを働こうとします。
ご都合良く部屋のカーテンがめくれ、その場面が原人さんに見られたからさあ大変、激高した原人さんは暴れだし、町へ飛び出します、てか、わざわざそんな危険な場所でヤルなよ、エロオヤジ、と思いますが、まああんなエロいい格好を終始見せられてきたら、場所なんか考えられなくなるぐらい我慢できないのが男のサガかもしれませんな、馬鹿だね。
なんせ本編ではトリミングされてますが、予告では服を捨てるシーンで、丸出し姿を見せつけられてますからな、ハザマさん。
つまり、服を捨てるシーンは本来お色気シーンだったんですけど、本編ではバストが全部トリミングされているので、全く無意味なシーンとなっているんですね、予告では丸出しカットがちゃんと見られます。

さあ、いよいよ怪獣映画の本領発揮です。
ハザマさんを殺し、ビル街に飛び出して高速道路を破壊し、破壊の限りを尽くす原人さんに、立ち向かう戦車やヘリ。
あ、もちろん、キングコング同様に、女性を探してビルに腕を突っ込むシーンなんかもありますよ。
やがて追い詰められた原人さんは、目についた高いビルディングに上り出します、はい、コングとおんなじです。

まるで特撮のためにあつらえたように、窓が円くて掴みやすいビルですが、このビルはコンラートビルといい実在のビルです、当時は香港で一番高いビルでした。

香港警察は、ビルの水タンクにガソリンを流し込み、爆破する計画をたてます。
このへん、もう、見てると警官なんだか軍隊なんだかよく分かりません、軍が出動してる以上は指揮権は軍にあるだろうと思うんですが、どうも警察が仕切ってるようです、ま、当時の香港の組織構成ってよく分かりませんけど。
「そんなことしたらビルまで吹っ飛びますよ」「ビルぐらい構うもんか」みたいな、すんごいアバウツで生命軽視の中国気質な会話がまたぞんざいです。
合流した主人公たちは「彼女の言うことなら原人は聞くから、待ってくれ」と説得にビルを上りますが、大人しくなったところを見計らって、約束を破った署長?が爆破を決行。
この場面、燃えさかるビルのシーンがかなり凄いんですが、原人も背中燃えてて、コレ、マジで中の人大丈夫だったのか? と心配するほどの壮絶さです。

なんせキグルミは、火だるまになったら中に入っている人は自分では脱出できませんで焼死ですからね、スタッフへの信頼がないと出来ません。
実際、このシーン、恐ろしすぎてスタントマンがビビってキグルミに入るのを拒んだそうで、代わりに村瀬自身が入っているのだそうです。
スタントマンがビビるぐらいですから、相当に危険な撮影に違いありません。
というか、日本では、特撮で常道的に「怪獣を土に埋めてスタッフが出さないと窒息死」みたいな撮影をやってましたので、日本のスタッフは当たり前のように信頼関係がある前提でやってるんでしょうけど、香港人にはそういう経験がないので、びびったんでしょうね。
逆に言うと、日本の特撮は当たり前のようにやってたけど、実はすごい危険なことをたくさんやってたんですよね、ゴジラのキグルミ役者の中島春雄がおぼれ死にかけた、なんて話とかごろごろありますし。

原人は、当然ビルから落ちます。
ヒロインは一度原人に抱き上げられたあと、落ちる直前にビルに戻されるんですが、気絶してんだか、死んでんだか、分からないんですよね。
世間では死んでることになってるようですが、映像だけでは判然としません、つーか、死んでんなら一緒に落としてあげたほうが良くね?
で、落ちた原人も、死んだのかと思ったら、なにかちょっとうごめくカットがあって、ヒロインをお姫様抱っこした主人公が、ビルの壊れた壁から外を見ているカットでいきなりエンド。
原人とヒロインは死んでるのか、生きてるのか、全然分からないまま、もう、余韻もクソもありません、すんごい唐突に余韻を残すカットも台詞もなく、ブツン! と終わるカンジです。
このもの凄いブツ切り感、文字だと分からないと思いますが、本当に唐突なんです。

このラスト、実は海外版ではいろんな編集があり、ヒロインが生きてるバージョンもある、という噂もありますが、真相はよく分かりません。
この曖昧な終わりかたは、あわよくば続編を作ろうと思ったんじゃないかと邪推もできますが、そんな用意周到なことせずに、無理矢理続編を作るのが香港映画ですから、よく分かりません。

しかしまあ、助けてあげたはずの女の子を変な中国人に寝取られるわ、その上命令されて見世物になりに行くわ、あげくにバンバン弾打ち込まれて燃えて殺されるわ、さんざんですな、いいとこひとつもありません原人さん。
美女に弱いのは、原人も現代の男も変わりません。
自分にひとつもメリットないのに、そこまで言うこと聞かなくてもよかろうに、と思うんですが、そのオツムの弱さが原始人たるゆえんなのかもしれません。



というわけで、香港馬鹿映画好きには「良い意味で」ぞんざいでいいかげんな本作、本編のノリは完全にショウ・ブラザース映画のいつものノリで、実に楽しめる映画です。

実質、日本のスタッフは11人程度で、ミニチュアなどは、特撮に慣れない香港スタッフが作ったそうですが、非常に手際が良かったそうです。

反面、監督の後年のインタビューを読むと「早く公開したかったのに、日本のスタッフの完璧主義で全然特撮シーンが完成しなかった」「結局、完成しないまま日本に帰ってしまい、日本に別のスタッフを探しにいって、合計3組の特撮スタッフが関わっている」などという話があり、とにかくニュアンスを読む限り、かなり日本人にご不満な様子でした(笑)

後年の特典映像などにも、プロデューサーの談話はたくさん入ってるんですが、監督の談話がまるで入ってないところを見ても、どうも、「こいつに喋らせると悪口になるからあかんな」みたいなカンジだったんではないかと思います。

この映画、元々、「キングコング」のリメイク版に先んじて公開して、一山当てようと企んでいたんですが、結局間に合わず、「キングコング」より公開が遅れてしまい、成績が悪くなったので、まあ、遅れの大きな原因である日本人にいい感情を抱いてないのも理解できなくはありません。
ま、成績が悪くなったのは、映画の出来のせいだと思いますが(笑) 会社はそうは考えてないようです。

監督はかなりご立腹なんで記憶補正が入ってる感じがして、どこまで真実か分かりませんが、前述のように、「大映組」「村瀬継蔵」「有川組」を3つとするなら、3組になるわけです。

ただ、遅れの原因は特撮に不慣れな香港スタッフにもあったようで、たとえばヒキを先に撮って、壊すアップを撮る、なんてことをせずに撮っちゃう、とか。
だから一度破壊を撮影したビルを、あとから全景場面を撮影するので、修理してくれ、なんてことになったんだそうです。

特筆すべきは、監督の話にも見えるように、この映画の「東宝スタップの特撮への気合いの入り方」なのです。


ものすごい長い文章ですけどね、ようやく、肝心のポイントに到達しました。
これは「愛すべきお馬鹿映画」として、馬鹿映画ファンとしても、敬愛する映画であると同時に、「日本特撮映画史上において、非常に貴重な映画」なんです。
この映画を「特筆すべきもの」として取り上げる理由は、制作年の問題です。

というのは、この映画が出来た時代、日本ではテレビの巨大ヒーロー番組の視聴率が振るわず巨額の予算の問題から制作が激減し、ほぼ終焉を迎え、ゴジラ映画も打ち止めになっていました。
「日本沈没」からはじまった東宝パニック映画も一段落し、まさに、その後の長きにわたる「特撮映画低迷期」が始まった頃なのです。
要するに、予算がどんどん縮小され、規模は小さくなり時間もかけられず、壮大な特撮映画を撮れない、スタッフは仕事がないので離散してる、という状態でした。
おそらく特撮映画黄金期を知るスタッフには、非常にフラストレーションの溜まる状況が映画界にはあったわけです。

そんなときに、潤沢な予算を使い(一説には日本円で8億円の制作費の大半が特撮費用)、大規模な特撮が可能な企画を持ちかけられたのですから、スタッフが張り切らないわけはありません。

分かりやすく言えば
東宝特撮組復活!  東宝黄金期の夢よもう一度!
みたいなカンジで、ものすごいリキが入って作られた特撮映像なのです。

というか、「東宝では、これほど大規模なセットは組めなかった」とスタッフが言ってるので、東宝よりも凄いわけです。

東宝より凄い、というのは、全盛期の東宝は世界最大規模の特撮を撮っていたわけなので、それより凄い、となると、早い話が
もしかすると、世界で一番大規模なミニチュア特撮映画かもしれない
のです。

もちろん、この「夢よもう一度」問題は、ちょうど私ぐらいの年齢の、当時の「子供の観客」にとっても同じ状況があったわけです。
それまで、テレビや映画館で、いくらでも凄い特撮映画、特撮番組が見られたのに、全然見られなくなってきた、というジレンマを、リアルタイムで成長過程で感じていた子供には、すんごいフラストレーションが溜まっていて、こういう大規模な特撮映画が再び見られるのは、すごく嬉しかったわけです。

また、設定身長が25メートルですから、ゴジラなんかよりもミニチュアのサイズが巨大であり、独特の迫力を持った映像が感動的でした。
「サンダ対ガイラ」とかのあの気持ちのいいスケール感で、怪獣がビルに囲まれている感じです。
とにかく、この時代の日本ではもう不可能だった、大規模なミニチュアセットは実に素晴らしいですし、あまり東宝映画でも見られなかった巨大な高速道路などのミニチュアは感動物です。
ロングシーンで見ると、相当に巨大なステージに、びっしりとビルが組まれているのが見て取れます。

なにより、壁一面に設置されたエアコンや干された洗濯物、植木鉢など、香港の少し裏町特有の雑多な風俗が再現されたミニチュアは日本にはないユニークさなので、非常に新鮮です。

軍用兵器も独特の中国風のものですので、珍しい感覚ですし、竹で組まれた足場のミニチュアなどは、絶対に日本では見られませんものね。

原人の表情なんかも、ギニョールとメイクで実によく出来ていて、「キングコング対ゴジラ」や「キングコングの逆襲」などから比べ、技術の進歩を実感できます。
最初の大映組の頃はラバーマスクで、表情が出るように後から作り直して合計3パターンあるそうで、それらが混ざって登場してますね。

まあ、時節柄、全盛期の円谷特撮のような「緻密さ」は望めませんが、それでも、時代の特撮アイコンとしては、素晴らしく優れた作品であることは間違いありません、ぞんざいな本編をどう思うかは「馬鹿映画愛好家」であるかどうかで変わるでしょうが(笑)

というわけで、コレは当時の特撮大好き人間にとっては、極めて贅沢で夢のような作品でした。
東宝特撮映画の良さを知る上で、今の人にも見て欲しい怪作です。




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