シンガポール徒然草

シンガポールに関する食べ物、見どころ、思い出について

2006年08月

オーチャードロード 1969



写真の右側はサマセット駅辺りから西の建設中のマンダリンホテル方面を眺めたもの。同じ場所から東を眺めたのが左の写真で、センターポイントの方面です。

昨日も書いた通り、当時のオーチャードロードはショップハウスが建ち並ぶごくありふれた通りでした。今のような街路樹は植えられておらず、歩道も整備されていなくてショップハウス一階の狭い軒下を歩くというもの。

こういう街並みの中でコールドストレージの存在が如何に際立っていたかお判りになることでしょう。もう1つお洒落なお店がありました。コールドストレージの西隣にあったマグノリア・ミルクバーです。

magnoliaそこは買い物帰りのハイソな奥様達が立ち寄って休憩にお茶をしたり軽食をとる場所として、また時間帯によってはリッチな若者達がデートをする場所でもありました。ここでの私のお気に入りはミルクシェーキとカリーパフ。濃厚なミルクの香りと甘さたっぷりの冷たい飲み物は初めての味わいでした。そしてカリーパフはパリパリのパイ生地に詰まったカレー風味のフィリングが刺激的で、ミルクシェーキとの相性バッチリでした。

白黒写真の記憶の中にも原色の思い出が混じっていて、その多くが食べ物にまつわるものが多い、というのはどうしたものだろうか(笑)

Cold Storage Supermarket 1969

coldstorage02私たちの世代にとってシンガポールを象徴する場所、オーチャードロード。当時は今のような洗練されたショッピングストリートでは無くて、ショップハウスが建ち並ぶごく普通の街並みでした。その中で際立って「西洋の文化」を感じる事が出来た場所、それがコールドストレージ(Cold Storage Supermarket)です。

場所は今のセンターポイントの隣に建つOGデパートで、駐在の日本人にはカッページプラザの隣と言えば判り易いでしょうか。オーチャードRd.を挟んだ南側に駐車場があり、ここが有名なカーパークのナイトマーケットが毎夜開催されていた所です。(写真のコールドストレージの向い側)
ちなみに今のセンターポイントの辺りには乳製品やアイスクリームで有名なMagnoliaの工場があり、カッページプラザ周辺はその工場の倉庫や駐車場でした。

コールドストレージのスーパーマーケットは一階の大部分を占めていました。当時は日本でもまだ珍しかったスーパーマーケットの方式で、キャスター付きのカートに商品を入れてレジへ運ぶスタイルは斬新でした。広い商品売り場には欧米からの食品や雑貨等が豊富に並べられていました。鶏や七面鳥がグリルでくるくる回転されながら焼かれている景色は新鮮でした。

まだ珍しかったエスカレーターで二階へ上がると、各種専門店がありました。小さな本屋さんには絵本や図鑑等が沢山あり、きれいな昆虫図鑑や植物図鑑を立ち読みしては南国に居ることに感謝したものです。Bataの靴屋さんがあり、購入する際に足のサイズを計測する機械を持ち出してきて測ってもらいました。最近Bataを訪れてその機械の事を尋ねても、知っているスタッフはいませんでした。プラモデル専門店もあり、ラベル等のヨーロッパメーカーに並んでタミヤとかイマイの戦車や飛行機のプラモデルを見つけては、何時間も眺めていたものです。

そしてこの二階には「Salad Bowl」というレストランがありました。写真のCold Storage Supermarketという文字の上の辺りです。ちょっと高級なインテリアのレストランで、欧米系の方々がショッピングの後に食事をしたりお茶を飲む姿をよくみかけました。週末のランチタイムにはカレー・バフェットが催され、各種カレー、ローカル料理やサラダの他にデザートも食べ放題。私はプルプルのタピオカがココナッツミルクに入れられた甘く香り高いデザートを食べるのが楽しみでした。

まだまだ開発途上のシンガポールではありましたが、文明開化の足音が急速に感じられる貴重な時代だったのでしょうね。
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