sintongkee最近の東京ではチキンライス、というより海南鶏飯ブームが巻き起こりつつあるようです。もっともその広がりはまだまだマイナーではありますが、着実にファンが増えているのは事実でしょうね。その火付け役として夢飯さんや海南鶏飯食堂さん達が地道に努力されて来た賜物だと私は思います。

そんな東京にまた一軒、チキンライスをメインとしたシンガポール料理屋さんの「新東記」が恵比寿駅の近くに出来ました。ここはシンガポールからやって来た女性が作るチキンライスです。チキンはもも肉を使った程よい弾力のある肉質で、鳥皮の部分もプルっとした質感。良い感じです。ソースは甘さがほんのりとして香り高いダークソイソース。そしてチリソースも悪くありません。しょうがソースは摩り下ろしたものを絞ったシンプルなもの。ここまでは合格点です。

46de431b.JPGただし、問題点もありました。スープが油っぽい。そして、たまたま炊飯器に残った最後の一杯に当たってしまったらしく、おこげばかりの茶色いライスが出て来た。それを差し引いてもライスに粘りが強くサラサラしていない。日本人に合わせてモッチリした炊き加減をしているとしたら、それは大きな間違いだと思う。チキンライスの基本コンセプトはいくら日本で作るとは言え、オリジナルから外れてしまうべきでは無いと私は思う。

まだ開店して間が無いのだし、全てが完璧であるわけも無く、手作りの良さを活かして改善していってもらいたいな、って思いました。