産みの痛みマラトンの伝説

2012年02月06日

嗚呼!ハビエル・バルデム。

先日『BIUTIFUL』(ビューティフル)という映画を観ました。
こちらです。


スペルは間違っているわけではないです、本編を観ればこの綴りの意味が分かるようになっています。
僕の大好きな『21グラム』『アモーレス・ペロス』という偉大な映画を作った監督の作品であり、映画館で観るのを逃したためDVDを楽しみにしておりました。

1時間以上舞台がメキシコだと思って見続ける、という失敗はしたものの(実際は最初からずっとバルセロナだった)、なかなかグッときました。アカデミー賞の外国語映画賞にもノミネートされているようですね。

で、映画の中身については適当に映画マニアのサイトを検索していただくことにして、本題。


『ハビエル・バルデム、顔が濃すぎ問題』です。

ハビエル・バルデムというのは、この映画の主演のこの人です。

 ハビエル


『ノー・カントリー』『海を飛ぶ夢』など、名作で名演技を見せる達人で世界的名優です。
これらの映画、仮に彼の顔が濃くなかったらどうなっていたか、は分かりません。特に顔の濃さが必要とされる内容の映画というわけではないので。
まあ顔の濃さが必要な映画ってのもどんなのか分かりませんが。

濃さは別にして、それでも彼の個性ある面構えが映画の印象を強烈なものにしているのは間違いありません。

『ノー・カントリー』の殺人鬼がこの顔じゃなかったら、やはり違う映画になっていたでしょう。
ハビエル2



いやーしかし、濃い。
もしつけめん用の麺をハビエル(親しみを込めて、”ハビエル”と呼ばせていただきます)の顔に少し付けたら、そのまんま食べられるんじゃないかと思うほどです。哺乳系豚骨、とでも言うべきハビエル。


そこで僕はこんな問いを考えました。

『3日間ハビエル並に顔が濃くなれるとしたら、それを利用して何をする?』


透明人間になれたら何をするか、的にこれを考えてみたのです。真剣に。


頭の中で、自分の顔を「ハビエライズ」してみてください。
日本人の我々では恐らくPhotoshopを使用しても無理なレベルの濃さ、想像できましたか?

さて、何をしよう?
僕はそんなに濃くない方なので、まずは顔が濃い友達のことを思い浮かべてみました。
彼らは顔が濃いことによって常日頃何を得しているのだろう?


「顔が濃いのが好きな女性にモテる」
一見良いようですが、「顔が濃いのが嫌いな女性にはモテない」と表裏一体であり、絶対性のあるアドバンテージではありません。

「飲みの時に打ち解ければそれをいじってもらえる」
確かに顔が薄いことをいじられている姿というのはあまり浮かばないので、濃いことは盛り上がりには一役買うかもしれません。ですが、一字で突っ込ませていただくと、「で?」となるのは否めません。

「外国に行った時に、日本人だとバレない。」
3番目に関しては、地域によっては日本人旅行者は泥棒に狙われやすいのでかなり顔がカモフラージュになって、ターゲットになりにくいかもしれません。良い点です。
映画『プレデター』でシュワちゃんが顔に泥を塗るのと同じ効果が得られるということです。
しかし逆に、日本人だとすんなり思ってくれた方が話が早いことも多いと思います。日本人だから、ということで興味持たれることもありますし、入国審査も楽です。
これもモテるモテないと同じく、表裏一体かもしれません。

自称顔の濃い方、是非アドバンテージを教えてください。



さて、その濃い顔をハビエル並みに濃いと仮定し、3日間を過ごせる、と。
計画的に、有意義にその限られた王様気分を味わおうではないか。

「濃い顔好きの人が集る会に参加する。」
そういう言葉があるのかは知りませんが、「濃い専」という人の中に入れば、正にハーレム。
鳩の集団の中にパン屑を投げ込むようなもの。
ファン(&やらせの人)たちが待ち構える空港に降り立つK−POPアイドルのようなもの。
ひょっとしたらお供え物されて柏手打たれて拝まれたりもするかもしれません。
ただ、注意して頂きたいのは、ハビエル並の顔の濃さの期限は3日間。たったの72時間です。
(そんなの俺の匙加減じゃねーか)

シンデレラに猫のバスがやってきて、車内で毒リンゴを食べさせられて、空飛べる魔法が消えて、月から迎えが来るまで、たったの72時間です。(←詰め込み過ぎ)

もしその場で大モテして盛り上がっちゃったとしても、期限が切れたら元の顔。
好きの度合いが強ければ憎しみも倍増。お気をつけ下さい。
僕は、この3日間という持続性のなさによりこの案には惹かれません。


「ひとまず宴会を開く」
甲子園に出たことがある人は、社会人になったある日の宴会で、それだけで1時間ぐらい話題の中心になれるものです。だって出た事ない人には興味津々ですから。
それと同じく、1時間、いや、下手したらその宴会全てが、あなたのハビエル並みの顔の濃さの話題で終わるかもしれません。ただただ濃いだけでケラケラ笑ってもらえる。そんなハッピーな、顔の濃さとは逆に内容の薄い宴会もたまにはいいじゃないですか。
ただ問題は、これは明るい人、いじられキャラの人であれば良いのですが、大人しかったり日頃クールぶってかっこつけている人にはうまく反応が返せない苦痛の時間となることは
間違いないです。そんな人は絶対に宴会に出てはダメということです。

僕は、別にこんな薄っぺらな内容には惹かれません。


「外国に行ってみる」も考えたのですが、期限は3日。行けてもせいぜい近場。
それにそもそもパスポートの顔と今のハビエライズされた顔では別人です。空港の審査を通り抜けられるはずがないでしょう。

仮に日本にいて外国人に間違えられても、得することはないように思われます。
どんなお店に入っても、「サンキュー」と言われたり、うろたえられたり。
もしあなたがバリバリに英語が話せる人だったらその状況を楽しんだりもできるかもしれませんが、そうでなければ単に不便なだけです。
以前職場にハーフのおっちゃんがいて、閉店間際のお店に入ったら、「トゥモロートゥモロー!」って言われたことがありました。本人外国語は英語が片言話せるぐらいなのに。
もしそれがハビエル並みの濃さだったとしたら、もう半周して、「ア、アスタ・マニアーナ」などスペイン語で言われかねません。


仕事ではどうでしょう。
もし仮にあなたが営業職やよそで何かプレゼンをしなくてはならない職であったら。
もう話す内容ではなく、顔の濃さにしか注目されないはずです。

30分ほど熱のこもったプレゼンをして、ポワーポイントの最後のスライドの「END」の文字。
「えー以上です!ご清聴ありがとうございました。何かご質問ありますか?」

あるわけがない。
みんな顔の濃さだけに圧倒されていたはずです。
大事なコンペだったら… あなたの評価を決定的にする商談だったら…
内容が伝わっていない、という致命的な結果に終わります。
というわけで、仕事にも不利になる可能性は非情に高い。



僕は一体、せっかくの3日間のハビエル並の濃さの顔をどう有効活用したらよいのだろうか。
顔はこんだけ濃くなっても胸毛の一本も生えてないから(乳毛が生えてきたら抜く程度)、銭湯に行くのも気が引けます。
「うわ、あんなに顔が濃いのに体毛は濃くない… ぷぷっ(笑)」
「うわっ、あんなに顔が濃いくせに3分で出やがった… ププっ(笑)」
(サウナね)
「うわーっ、あんなに顔が濃いくせに、あんなに…(以下自粛) ギャハハー(笑)」


絶対に銭湯的なところには行きたくない。
全身まるごとハビエライズしてくれるならむしろ行くのだが…!




一体全体みんな、ハビエルの濃さをどう利用するのでしょう。



僕の結論としてはやはり、鏡の前で自分の顔を鏡に映しながら白ご飯と味噌汁をいただく。
ということに落ち着きそうです。
塩気が欲しければ自分の眉間にご飯をあてがう。そしてアチチチ、とか言いながら3秒待つ。
パクリ。
「あ、ちょっと味が濃くなってるかも、ご飯…」
てな具合で、後はもう目の前の顔で、ご飯が進む。何しろ濃い。


21世紀の「ごはんですよ」。
No Javier, No rice。

食後には、そのまま顔を見ながらコーヒーを吸いつつ、タバコを吸う。普段吸わないけど。
No Javier, No coffee.

そうして3夜を過ごそう。そして3日後、僕は鏡に向かってこう言うんだ。そっとね。
「ありがとう、ハビエル… 濃すぎだよ。」

No Javier, No future.





…ハビエルで遊び過ぎだろ俺。

greatgig at 00:23│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 映画! 

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