私は本屋に行くと、ビジネス書のコーナーによく立ち寄る。

実際に買うことはあまりないが、タイトルを見てパラパラめくってみて、今何が流行ってるんだなというチェックをして楽しむのである。
面白いのは、同時期に同じようなテーマの本がずらりと並ぶことである。
例えば統計学の本に火がつくと、一挙にその類いの書籍が乱立したように。
何かヒット作が生まれると、各社それに乗っかろうと必死なのだろう。

 最近特に目に付くのが、「世界のエリート」「外資系コンサルティング」「外資系金融」の3つのキーワードだ。
年収ウン千万、さらには億単位の外資系コンサル、外資系金融に勤務経験のあるスーパーエリートたち。
あずきバーよりも硬度の高い鋼鉄の内臓、スティーブ・ヴァイの指よりも速く回転する脳、オッサンがおしっこの後に竿を振る時間よりも短い睡眠時間で済む体質、いつ何時誰の挑戦でも受けるアントニオ猪木ばりの対人能力の強さ、etc. …
それら全てを運と努力で持ち合わせた鉄人たちが、その経験で得たノウハウを伝授する本が多いのだ。

非常にありがたいことだ。
我々凡人には、そんな世界はのぞきたくてもとても無理な話。そんな鉄人たちが自分たちが学んだノウハウを教えてくれるのだ。しかも1500円ぐらいで。
今やビジネス書コーナーは、外資系コンサルと外資系金融の人で溢れている。
もう次のドラクエやファイナルファンタジーの職業に「外資系コンサル」「外資系投資銀行マン」が出てくるのではないか。
上品なご飯の食べ方とか、ストレッチの方法とか、どの犬種が飼うの楽かとか、そんなことまで教えてくれるのではないか、今や外資系コンサルや外資系金融の人たちは!こうなったら、何でもかんでも外資系コンサルや外資系金融に勤める世界のエリートに、色々と教えていただきたい!


そう思っていたところ、出版社に勤務する友人が、もうじき発売されるビジネス書2冊について極秘に教えてくれた。
「さすがに内容全ては渡せないけど、目次だけなら…」という条件付きで。

ここでその2冊の目次を紹介したい。

目次だけでもおおよそ、これらの本の内容は理解できることと思う。
世界のトップエリートが、こんなことまで指南してくれる時代になったのだ。時代に感謝である。

いやぁしかし、外資系コンサルや外資系金融の人たちの鍛えられ方はものすごいですね。


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『マッキンゼー流 世界のエリート・無敵の鼻毛戦略』 

五十嵐剛志 著
 ビジネスシーンにおいてあまり利用されることのない鼻毛。だが世界トップエリートが集まる世界的コンサルティングファームであるマッキンゼーにおいては、鼻毛の活用は重要な戦略の一部なのだ。著者は、東大法学部卒業後、経産省を経て日米のマッキンゼーで8年勤務した経験を持ち、ビリー・ジョエルのファンだったこともありマッキンゼーで「ハナゲマン」の異名を持った伝説のコンサルタント。マッキンゼーの長い歴史の中で「ハナゲマン」と呼ばれたのはこの男だけ。特に企業で戦略立案に携わるビジネスパーソンに読んで欲しい、今年最注目のビジネス書。

第1章『マッキンゼーは、鼻毛が出ている時こそビジネスチャンスと捉える』
 ・マッキンゼーが鼻毛でビジネス相手のレベルを判断する方法
 ・5回会って一度も出ていない相手は信用してはいけない 
 ・5回会って毎回出ている相手はもっと信用してはいけない
 ・常軌を逸した鼻毛の出方をした相手は腹を見せている犬と同じ
 ・あえて出す、という選択肢

第2章『マッキンゼーは、鼻毛が出ている人を嫌う保守的な相手とこう接している』
 ・指摘されてもその場では抜いてはいけない理由
 ・失敗したら「鼻毛が出ていたからだろう」ではなく
  「鼻毛以外が原因かもしれない」と捉える論理思考
 ・鼻毛については感情ではなくロジックで話す
 ・鼻毛が出ている男は嫌い、と強がりを言う女性が多い意外な理由
 ・伝家の宝刀「この人とは生理的に合わない」を使うタイミング

第3章『マッキンゼーの社員は鼻毛巧者になることを義務づけられる』
 ・信頼される鼻毛の出方と信頼されない鼻毛の出方
 ・マッキンゼーが1年目に叩き込む1本ではなく3本単位で考える術
 ・口ひげと鼻毛の境界は自分で決める
 ・部屋に落ちている縮れ毛は全て「抜け落ちた鼻毛が成長した」と考える
 ・ダメな企業のトップほど鼻毛で笑いを取ろうとする

第4章『マッキンゼー流 鼻毛財務』
 ・鼻毛は流動資産
 ・鼻水フローが止まらない時はティッシュを使うのがマッキンゼー流
 ・世界のエリートは5年後の鼻毛の現在価値をこう計算している
 ・自己鼻毛比率を高めるために、世界のエリートは排ガスを吸引する
 ・マッキンゼーが棚卸鼻毛回転率にうるさい本当の理由
   
第5章『マッキンゼー流 人脈の広げ方』
 ・鼻毛は出しても鼻クソだけは出してはいけない理由
 ・鼻毛に白髪が出てきたらチャンスと思え
 ・指摘したらありがたがる人と怒る人の見分け方
 ・世界のエリートは鼻毛が出ていない人を決して差別しない
 ・実は鼻毛が出ていない方が何事も上手くいく本当の理由

office

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『外資系金融のウンコの作法』 
清水和生 著

 一般的に外資系金融会社は入社1年目にウンコの作法を徹底的に鍛えられる。それは一体なぜなのか。外資系投資銀行で12年を過ごし、現在はフリーのコンサルタントとして活躍する著者が、エリート集団の知られざるウンコの作法を伝授する。明日から即仕事に役立つ、全ビジネスパーソン必携の書。

第1章『外資系金融は"拭き7分目"』
 ・ウンコは3割残すぐらいでちょうどいい
 ・外資系金融は10割拭いて無駄にする時間の価値を知っている
 ・ウンコの拭きにかける時間と年収は反比例する
 ・「拭くことが正義」という固定観念から自由になる
 ・時には拭かないという選択肢

第2章『外資系金融はウォシュレットを使わない』
 ・ウォシュレットを使うのは生産性の低い日本企業だけ
 ・世界のトップエリートは基本、紙
 ・乾くまで待つか、大人しく拭くか
 ・なぜトイレに音姫の設置がない企業の経営状況は良いのか
 ・”尻の潔癖は、心の不潔”が外資系金融の常識


コラム 「外資系金融の1年目社員が受ける地獄のトイレ研修」


第3章『外資系金融は健康な一本グソが出たら記録する』
 ・一本グソはエリートの証
 ・外資系金融が限界痢液がフローするのを嫌う理由
 ・外資系金融のトイレの個室はスマホ撮影音が絶え間なく鳴る
 ・世界のエリートがあえて流さないのはこんな時
 ・年収1億円の見据えたウンコポートフォリオ
 ・人に自分の一本グソ写真を送ってはいけない意外な理由
 
 コラム <外資系金融御用達>ウンコを記録に残すためのオススメのアプリ一覧

第4章『外資系金融の汚れたパンツの流し方』  
 ・下水処理場の能力を過小評価していると年収は絶対に上がらない
 ・世界のエリートは下着に名前と連絡先を書いて人脈を広げている
 ・外資系金融は、ズボンも流す
 ・世界のエリートが、詰まって溢れ出す前に走って逃げる意外な理由
 ・替えのパンツは絶対に常備してはいけない
 ・外資系金融がキャッシュフローよりも
  オフィスのトイレのウンコフローを重視する本当の理由

第5章『外資系金融は、実が出てしまっても慌てない』
 ・世界のエリートは「実が出てしまった」ではなく
  「トイレに行く手間が省けた」と考える
 ・実が出た時の態度に真価が問われる
 ・「ニオイ」ではなく「カホリ」と言い換えるロジカルシンキング
 ・「オナラかと思ったら実が出ちゃった」が最悪の言い訳である理由
 ・実が出て泣いたら負け
 ・本当は実が出てしまわないのが一番