ペットの病気・症例

【犬の病気】犬のアトピー性皮膚炎・その3 かゆい!

こんにちは。
暑い日が続きますね!
獣医師の近藤です。

今回は、前回に引き続き犬のアトピー性皮膚炎(CAD)についてです。
その3は、「症状」についてです。

CADの一番重要な症状は、「かゆい」!
かゆみ→皮疹(はれ、赤みなどの皮膚症状)の順に進行していくのが特徴です。

かゆがる犬

そのため初期は、かゆみがあっても皮膚は一見何事もなく見えることがあります。
診察では、「何にもないのに体をかいている」と飼主さんから言われることがありますが、
気のせいではなくアトピー性皮膚炎の症状かもしれません。

また、かゆがっているかどうか飼主さんが認識していない場合もあり、
引っかく以外にも、なめる(足先など)頭を振る(耳がかゆい)こすりつけるかむ
などのかゆみの症状なのでよく観察してみてください!

CADの症状には、
・かゆみ
・紅斑(赤くなる)
・丘疹(盛り上がったような湿疹)
・落屑(らくせつ:過剰なフケ)
・潰瘍(ジュクジュクした状態)
・脱毛
・苔癬化(皮膚が分厚くなり弾力が失われる)
・色素沈着(皮膚が黒ずんだりする)」

などがあります。

そしてかゆがる場所で多いのが、
・口周り
・目の周り
・耳
・足の付け根~肘の前側
・腋窩(わき)
・そけい部
・足先(指間)
です。

ふくちゃん皮膚
↑グリーンパークの患者さんのFちゃん。
そけい部とわき~前足内側が赤くなり、脱毛しています。

もちろん他の皮膚病でもこのような場所がかゆくなることはありますので、診断は他の病気がないか確認の上(除外診断)になされます。

もう一つのCADの特徴としては、
春~夏、温度と湿度が高くなる時期に悪化することが多い、というものです。(季節性のかゆみ)
ただし、最近の犬は一年中冷暖房の効いた室内で過ごすことが多いため、その子によりかゆみの出る時期には違いがあることもあります。

今日はここまで。

次回もお楽しみに...









【犬の病気】犬のアトピー性皮膚炎・その2

こんにちは。
水曜日担当獣医師の近藤です。

今回は、犬アトピー性皮膚炎第2弾です。
前回のお話を軽く復習しますと、(犬のアトピー性皮膚炎・その1

・動物病院での皮膚科の診療は耳の病気も含めると30~40%にもなる!
・アトピー性皮膚炎は、比較的良く見られる皮膚疾患で、特徴的な症状と、遺伝的な体質が背景にあり、赤み、発疹、かゆみなどの症状のある病気。

こんな感じです。

今回は、アトピー性皮膚炎(CAD)の要因について。
CAD発生には、大きく分けて3つの要因があります。

1.遺伝的素因
ヒトのアトピーでも遺伝が関係していることがわかっていますが、犬の場合でも同様です。
CADの後発犬種で日本で非常に多いのが、柴犬です。
その他多い犬種としては、シーズー、ボストンテリア、コッカースパニエル、パグ、ラブラドールレトリーバーなどがあります。
日本犬系のmix犬にも多いと感じます。
柴犬画像


2.皮膚バリア機能の低下
もともと皮膚は、外部の物質から身を守るという大事な働きがあります。
この皮膚のバリア機能が低下することで、外部の物質(アレルゲン、細菌など)が表皮の内部に入り込んでしまい、皮膚炎が起こります。
その為現在は、内部(サプリメント等)、外部(保湿剤など)の両面からのスキンケアが大切になってきています。
皮膚バリア機能

3.免疫学的異常
CADの犬では、刺激に対して敏感な体質の為(つまり免疫学的異常があるため)、
普通では問題のない刺激に対して、過剰に反応してしまう(炎症)ことでかゆみが起こります。
その為CADの治療では、炎症を抑えたり、免疫のバランスを調整する、などを目的とした治療がメインになります。
薬の画像


今日はここまでです。
次回は、アトピー性皮膚炎の症状についてお話ししようと思います!


【犬の病気】犬のアトピー性皮膚炎・その1

こんにちは。
最近急に暖かくなってきましたね。
暖かくなってくると、増えてくるのが皮膚病です。
ちなみに、動物病院における皮膚科の診療は20~30%、外耳疾患(外耳炎など)も加えると全体の30~40%にものぼるそうです。

皮膚病と言ってもいろいろありますが、今回は犬アトピー性皮膚炎(CAD : canine atopic dermatitis)についてお話しします。
犬アトピー性皮膚炎は、診療中にかなりよく遭遇する皮膚炎です。
pet_kayui

まず、犬アトピー性皮膚炎の獣医学的な定義は、
(わかりにくいので読み飛ばしても大丈夫です)

「特徴的な臨床像がみられる、遺伝的素因を背景とした炎症性および搔痒性アレルギー疾患であり、多くの場合環境アレルゲンに対するIgE抗体の増加を伴うもの」

わかりやすく言い換えると、

特徴的な症状があり、遺伝的な体質を背景にもち、赤み、発疹やかゆみをもつアレルギー疾患である。環境アレルゲン(ダニ、ほこり、カビ、花粉)に対しての抗体の増加が見られることが多い。
kin_kabi

※アレルギーとアトピーを混同している方が多いのですが、アトピー性皮膚炎は、他にもたくさんあるアレルギー性皮膚炎のうちの一つです。
他のアレルギー性皮膚炎は、食物アレルギー、ノミアレルギー、などなどがあります。

アトピー性皮膚炎は、実は様々な要因がからみあった複雑な病気なのですが、大まかに分けると3つの要因に分けられます。

①遺伝的素因

②皮膚バリア機能の低下

③免疫学的異常


今日はこれまで。
また次回続きをお話しします!

獣医師近藤でした。

うさぎは水を飲むと死ぬって本当??

こんにちは!スタッフの神尾です。
みなさんはウサギは水を飲むと死んでしまう
って聞いたことありまか?
今回はそのお話しをしたいと思います!

結論からいうと水を飲んでも死にません
では、なぜそういわれるようになったのか。

ウサギさんが自分で水を飲むときというのは、脱水しているときです。

ウサギさんは昔、ほとんど商業用として
飼われていました。
そのためウサギ用のペットフードがあまり発達してませんでした。
はじめは余った野菜のカス(人が食べない部分等)をあげていました。
しかし、野菜カスだけでは栄養バランスがしっかりとれません。
なので、当時屋外で飼っていたウサギさん達は温度や湿度など環境の変化で体調を崩した時、野菜で足りない分の水分を
水を飲んで補給するようになります。
なので、昔の人はウサギが
いつも飲まない水を飲み始めるのをみて
「ウサギが水をを飲むと死ぬ」と思ったわけですね

20~30年ぐらい前から少しずつ、ウサギが露店で売られはじめ
愛玩動物として、飼われるようになりました。
その時のウサギさんの平均寿命は3歳ぐらいでした。
その主な理由がウサギさんの環境です
具体的には
・ウサギ用のペットフードが発達してない
→安く太らせるためのペレットと水しかあげていなかった
・ウサギが草食動物であるという認識が甘い
→犬に残飯、猫にはねこまんまをあげていた時代ですので
・屋外で飼っている

...などですね。

いまでは、ウサギのご飯がしっかりしはじめているので寿命が
8歳ぐらいまで延びました

先日私が実習に行った病院では
平均年齢10歳以上のウサギさんがたくさんいた病院もあります。
当院では13歳のウサギさんもいました

しっかりした環境を提供してあげると、ウサギさんは長生き出来ます

ご飯やウサギの飼い方について
もっと詳しく知りたい方は、当院のスタッフにお声掛け下さい^^

ブログ用 うさぎ




すっかり夏ですね

スタッフの笹野ですこんにちわ
タイトル通り暑くなってきましたね、梅雨はどこへ行ったのやら・・・
まだ東京の湿度に慣れてません、辛いです
運動したいのですが注意が必要な季節ですね

さて、人間でも熱中症などに気を付けなければいけませんが
ワンちゃんにも熱中症はあります、ご存知でしたか?
歩き方がふらふらしていたり、反応が鈍くなったりと人間と似た症状です
体が小さい分、コンクリートの反射をモロに受けてしまうので注意が必要です

もしそういった症状がみられましたら
・エアコンや扇風機で冷やしてあげる
・濡らしたタオル等をかけてあげる
・それでも暑そうなら直接水をかける
など対処をしてあげてください、酷ければ受診してあげてくださいね
発見が遅れる事が多いのでその分手遅れになってしまうケースが多いようです
散歩は早い時間か日が沈む時間帯にずらしたりするとワンちゃんも気持ちよくお散歩できるかもしれませんね

それでは今日はこの辺で

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