1年ぶりとなるアマチュア格闘プロレス団体「LINKS」関東支部の第4段興行。過去3回は蕨市民体育館で開催していたが、今回は場所を変えて大袋のケルベロス道場で開催。いよいよアマチュアも大袋で興行をうつようになったか…。観衆は30名強。

ちなみにこの日のLINKSはRAWとの昼夜興行。今回のプロデューサーを務めるのはそのRAWのSAGAT。リングアナはRAWのwonderman、レフェリーは”ケルベロス道場の主”売店の浜野さんが担当。なおLINKSの基本ルールはコチラを参照してください。

余談ですが、裏には毎年欠かさず行っていた某団体のビックショーがあったんだけど、今回は色々あってこちらを選択。

エキシビションマッチ:5分
球道☆DK(RAW)vs RAW道場長(RAW)

CIMG4536CIMG4537
興行開始前に行われたRAWの練習生、球道☆DK(きゅうどうでぃーけー)によるエキシビジョンマッチ。対戦相手はRAW道場長と名乗る謎のマスクマン。しかし彼を見た邪馬屠はポツリと一言「はじめて見た」
CIMG4542CIMG4544CIMG4550
マッチョ・マイケルズがまだリングテープの修正をしているのにも関わらずそのまま試合開始。
まずは組み合うと道場長がヘッドロック。球道はリストロックで切り返すと足を刈ってテイクダウンし上になるが、道場長は下から腕を捕らえて腕ひしぎ逆十字。球道、リングエスケープ。
手四つの力比べから球道がブリッジし掛けの体勢で耐えると押し返して胸板への張り手。
CIMG4560CIMG4573CIMG4578
道場長は後ろ手を組んでそれを受け止めるが、どうやら野球出身らしい球道は野球のフォームからの張り手を連発しダウンを奪うことに成功。カウントは2。ケンタ「俺の今後の為に痛めつけてくれ」
道場長は片足タックルでダウンを奪うと暑かったようでマスクを脱いでしまう。中身は案の定SAGAT。道場長改めSAGATはサッカーボールキック、ボディスラムから急角度の逆エビ固め。これが決まると球道はたまらずギブアップ。しかしエキシビジョンマッチの為、勝敗はなく試合はそのまま続行される。
球道の張り手を仁王立ちで受け止めたSAGATはソバットから蹴り上げ、サッカーボールキック。カウントは2。
CIMG4583CIMG4585CIMG4588
SAGATのスリーパーをチンクラッシャーで逃れた球道は変則的なクラッチでの逆さ押さえ込み。これをキックアウトされるとドラゴンスリーパーを仕掛けるが、SAGATは「もっと絞れ!」と逆に要求。
CIMG4594CIMG4596CIMG4599
しかし球道がそれ以上絞れないと見るや軽々と切り返し「こう絞るんだよ」と逆にドラゴンスリーパー。球道、たまらずギブアップ。
この時点で残り時間10秒。球道はタックルでテイクダウンを奪うとガードポジションからエルボー連発。しかしここで時間切れとなり試合終了。SAGATは球道の手を挙げて健闘を称えた。


※夕方のRAWでプレデビューする球道がSAGATに胸を借りたエキシビジョンマッチ。LINKSの興行内ながらもこの試合のみは通常のプロレスルール。

全てを受け止めてようとしてくれるSAGATに対し球道はただひたすらに立ち向かっていくが、さすがにSAGATの余裕を消すことは出来ず。しかし結果的に全く歯が立たなかったものの、心折れずに立ち向かい続ける根性だけはしっかり見せ付けてくれたと思います。

野球とプロレス、全然違うジャンルながらも「球けがれなく道けわし」の精神でこれからも頑張って欲しいものです。期待しています。


@全選手入場式

CIMG4624CIMG4643
CIMG4635CIMG4646
選手代表の挨拶は前田明日。
前田「今日はご来場いただきありがとうございます。自分にとっては初めてのケルベロス道場で、非常に各選手楽しみにしておりますが、外も暑いですけど、試合も熱い戦いを見せてくれるんじゃないかと思います」
ケンタ他人事?見せよ?」
SAGAT「まずは僕の主催興行を許してくれた前田さんとマッチョさんに感謝したいと思います。ありがとうございます。初のケルベロスと言うことで、色々チャレンジマッチ的なものが多いですが、全試合楽しめると思うんで、皆さんどうかご堪能ください」

この後、前田&リヴァ沢&ベッシンによる実戦形式のルール説明。リングスとかでもやっていたし、複雑なルールをわかりやすく説明するには必要且つ一番手っ取り早い方法なんだけど、実は4回目の興行にして初だったりする。
ちなみにまだルールを完璧に把握しきれていなかったのか殆どの選手がその場に残りルール説明を熱心に聞き入る。

なお基本ルールは前述のリンク先にあるものと同じだが、今興行では特別に15分1本勝負が5分3ラウンドに変更されることに。


第一試合:LINKSルール 5分3ラウンド
〇ユウキ・ロバート・カワグチ(RAW)[2ラウンド 2:18 レッグロック]KUBIKIXX×(フリー)

CIMG4650CIMG4654
柔道&マーシャルアーツをバックボーンに持つKUBIKIXと柔術使いのカワグチによるシングルマッチ。
CIMG4660CIMG4669CIMG4674
まずはKUBIKIXXが蹴りでけん制。カワグチは蹴り足をキャッチしたり、組みついて自分の間合いに引き込もうとするが、その都度KUBIKIXXはテンカオ(ニーリフト)などで振り払う。KUBIKIXXの首根っこを掴んだカワグチは下になりつつグラウンドに引き込むと三角絞めを狙うが、これはKUBIKIXXが逃れると横四方固め。カワグチ、リングスケープしロストポイント1。カワグチ、残り4ポイント。
CIMG4694CIMG4698CIMG4705
蹴りを掻い潜ってようやく捕らえたカワグチだったが、KUBIKIXXは逆に上になりグラウンドへ。しかしこれは場外間際と言うことでドントムーブで一旦ストップし、リング中央から再開。カワグチは下からチョークを狙うが、これはKUBIKIXXがリングエスケープしロストポイント1。KUBIKIXX、残り4ポイント。
サイドキック、テンカオ、ソバットとたたみ掛けるKUBIKIXXだったが、カワグチは蹴り足をキャッチするとテイクダウンして足関節狙い。KUBIKIXX、切り返しガードポジションを取るが、カワグチは下から三角絞め。しかしここでちょうど第1ラウンドが終了。
CIMG4722CIMG4726CIMG4736
第2ラウンドになるとKUBIKIXXが急襲しローキック、胸への頭突きでダウンを奪うとガードポジションを取るが、カワグチはこれを切り返し脱出。スタンド状態に戻るとKUBIKIXXがカワグチの太ももにピンポイントのローキックを連発。食らいまくったカワグチはダウンしてしまい、ロストポイント1。カワグチ、残り3ポイント。
蹴り足をキャッチされるも、組みに来たカワグチを背負い投げで投げたKUBIKIXXは絞め技を狙うが、これはカワグチが未然にエスケープ。カワグチ、残り2ポイント。
強引に組みに来るカワグチをテンカオで振り払おうとするKUBIKIXX。しかしこの蹴り足をキャッチしたカワグチは逆の足に足を絡めて技ありのレッグロック。これががっちり極まるとKUBIKIXXもたまらずギブアップ。


※KUBIKIXXは打撃、カワグチは組み技を中心に試合を展開。受けに回りチャンスを狙うカワグチに対しKUBIKIXXは得意の打撃で切り崩そうとするが、距離を取ろうとする為にテンカオを使い過ぎたかその蹴り足を狙われてしまい、最後は鮮やかなレッグロックを極められてしまうことに。
カワグチがここぞと言う時の強さを見せた一戦だったかなと。


第二試合:LINKSルール 5分3ラウンド
×RYO(nkw)[3ラウンド 3:46 ストレートアームバー]Mr.XX〇(RAW)

CIMG4745CIMG4747
nkwクルーザー級王者RYOとアマチュアプロレス界隈に時々現れるレスリングマスターMr.XXによるシングルマッチ。この日のRYOは秋山準の『SHADOW EXPLOSION』で登場。対するMr.XXはケンドー・カシンマスクで登場。
CIMG4751CIMG4764CIMG4771
まずは探りながら手を取ろうとするRYOだったが、XXはすかさず捕らえるとフロントネックロック!秒殺かと思われたが、XXはこれで決めずにテイクダウン。ローリングしてリング中央に持ち込むが、これはRYOが逃れて距離を取る。
XXの首相撲からグラウンドの攻防となるが、RYOは下になりつつも腕ひしぎ逆十字狙い。これを逃げられるとヘッドシザースで捕らえようとするが、XXは反転させつつ足を取りアキレス腱固め。RYO、極められつつも転がってリングエスケープ。RYO、残り4ポイント。
CIMG4793CIMG4799CIMG4804
首相撲からニーリフトに来るXXのバックを取りに行くRYOだったが、XXはこれを切り返すとアームバー狙い。動きに合わせてアームバー&ヘッドシザースに捕らえるが、RYOは頭を抜いて逃れるとフロントネックロック。XXはこれを堪えると頭を抜きつつ左腕を捕らえてストレートアームバー。これはRYOがどうにか耐えて脱出することに成功。
CIMG4809CIMG4816
手の探り合いからテイクダウンしたRYOはガードポジションを奪うと抱え込むようなフロントチョーク。しかしXXは反転させてあっさり切り返すとチキンウィングアームロックから裏十字狙い。RYOはどうにか逃れると一旦距離を取る。
RYOのタックルを受け止めたXXはニーリフトから投げを打つが、ここで第1ラウンドが終了。インターバルに入るとXXは余裕のスクワット。
CIMG4828CIMG4837CIMG4841
第2ラウンドが始まるとRYOを捕らえたXXがフロントネックロックから胴絞めスリーパー。RYO、リングエスケープしロストポイント1。RYO、残り3ポイント。
組み合って強引にテイクダウンを狙うRYOを受け止めたXXはベアハッグのような体勢に捕らえるとそのまま前方に投げ捨て。
RYOはすぐに立ち上がると手首を取りに行くが、XXは転がりつつ切り返し左足を取りに行こうとする。RYOはこれを堪えるとアキレス腱固めを狙うが、これは逆にXXがアキレス腱固めを極め返す。RYOが反対の足で蹴って逃れようとするがXXはステップオーバーすると逆片エビ固め。RYO、リングエスケープしロストポイント1。RYO、残り2ポイント。
CIMG4844CIMG4855CIMG4859
RYOはすかさずタックルで飛び込みテイクダウンすると、殆ど場外に出た状態なのにも関わらず関節技を狙いに行く。しかしXXが逆に下から肩固めに捕らえるとRYOがリングエスケープ。RYO、残り1ポイント。
片足タックルを仕掛けてくるRYOを受けとめグラウンドに引きずり込んだXXは袈裟固めからストレートアームバーに移行。これが極まるとRYOもたまらずギブアップ。


※若きハードヒッターRYOが神出鬼没なアマチュア界のグラウンドマスターXXに挑んだ一戦。
普段はエルボーやチョップを軸に試合を組み立てるRYO、しかし「首から上の打撃は禁止」と言うLINKSルールに阻まれたからか、それともグラウンドマスター相手にどこまで通用するか試したかったのか、打撃を一切封印して試合に挑む。
対するXXは常に圧を掛けたり、仕掛けられても悉く切り替えしたりと圧倒的格差を見せ付ける。ケルベロス道場の独特なマットやリングにもかなり順応できている様で、全くと言っていいほど隙がない。
RYOの攻撃を受け止め、切り返し、極めて、エスケープを奪う…を繰り返したXX、残り1ポイントまで追い込んだところで最後はストレートアームバーでギブアップ勝ち。XXの完勝と言って良い内容でしたが、XXの見事なグラウンド裁きもさることながら、そんな強敵相手であろうととにかく果敢に挑み続けたRYOの強心臓っぷりが非常に印象的だった試合でした。


第三試合:タッグルール 5分3ラウンド
SAGAT(RAW)&トモヤ(RAW)[3ラウンド 3:45 くるくる落とし→レフェリーストップ]oKADo(TIW)&JD(TIW)

CIMG4866CIMG4868
LINKSのリングながらもRAWとTIWによるアマチュアvs学プロの団体対抗戦。TIWからは東京インターナショナル学生選手権王者oKADoと少林寺拳法の使い手であるらしいJDが参戦。迎え撃つはRAWのSAGAT&新人のトモヤ。SAGATはリングインするとなぜかLOVEポーズ。ちなみに4人のうち3人がLINKSルール初経験。
なおこの試合はLINKSタッグルール(チーム2人で7ポイント)で行われることに。
CIMG4881CIMG4892CIMG4901
先発はトモヤとJD。ロックアップからグラウンドに引き込んだトモヤはJDの動きに合わせて胴絞めダブルチキンウィング、胴絞めスリーパー、フロントネックロックと移行するが、JDは反転させて逃れると一旦距離を取る。この攻防の間にJDは鼻から出血。
ここでJDは少林寺仕込みの蹴りを連発するが、トモヤは蹴り合いつつ冷静に裁くとフロントネックロック。そこから足を取りに行くが、これはJDが切り返し逆に足を固定しながら手刀を落としていく。
CIMG4915CIMG4927CIMG4932
ここで両者代わってSAGATとoKADo。SAGATは「よっしゃ行くぞー!」といつもと違いやたらとハイテンション。まずはローキックの打ち合いからSAGATが鋭いタックルでテイクダウン。がぶりの体勢から立ち上がって逃れようとするoKADoを投げてマウントポジション。掌打のフェイントからボデイシザースに捕らえると、ここで第1ラウンドが終了。
CIMG4942CIMG4951CIMG4958
第2ラウンドはトモヤとoKADoから。首相撲から足を取りに来るトモヤをoKADoがヘッドシザースで捕らえるが、これは切り返し合いからトモヤが三角絞め狙い。oKADoは力任せに持ち上げようとするが、これは上げられる前にトモヤが手を放して脱出。トモヤは蹴りを連発するが、oKADoはそれを受け止めると蹴り足をキャッチしてテイクダウンしコブラクラッチ。トモヤ、リングエスケープしロストポイント1。RAW軍、残り6ポイント。
CIMG4966CIMG4969CIMG4978
ここでoKADoはトモヤを投げ捨てるとSAGATを呼び込む。
これに応じて出てきたSAGATが後ろ手を組んで挑発するとoKADoがミドルキックのラッシュ。SAGATはこれを受けきるとお返しとばかりに重爆ミドルキックの速射砲。oKADo、思わず尻餅をつくが、ダウンカウントにはならず。oKADo、JDとタッチ。
重い蹴りを放つSAGATに対し、JDは鋭い蹴りで応戦。SAGATは「効くねぇ、効くねぇ!」と言いつつ受け止めると、JDを捕まえ放り投げる。ここでJDもすぐに立ち上がりハイキックで応戦するが、この一撃が顔面に当たったんだか掠めたんだか。前田明日が「イエローカードだな」と言うも、レフェリーは「次やったら反則」とノーカウント。
組み合ったJDはどうにかSAGATの巨体を投げようとするが、ここで第2ラウンドが終了。SAGAT、相変わらずハイテンションで「どうですかお客さん、盛り上がってる!?」と観客を煽る。なにがあったんだ?(笑)
CIMG4999CIMG5003CIMG5005
第3ラウンドはSAGATとJDから。蹴り合いからSAGATが掌打連発に切り替えるとタックルで飛び込もうとするJDを捕らえて無造作に投げ捨てる。
ここでSAGATはトモヤにタッチすると、トモヤはすかさず胴絞めスリーパー。リング中央でガッチリ極まるが、これはoKADoがカット。勿論反則行為だが、レフェリーはこれもスルー。
CIMG5017CIMG5027
CIMG5031CIMG5032
代わったoKADoはニーリフト連発で動きを止めるとフィッシャーマンズスープレックス。トモヤがダウンしダウンカウントを数えられるも、その途中でoKADoが急襲しニーリフト。そこから絞め技を狙うとトモヤがこれを鮮やかに切り返すが、oKADoは早々にエスケープ。ロストポイント1。TIW軍、残り6ポイント。
oKADoはもう一度フィッシャーマンズスープレックスを狙うが、これはトモヤが堪える。ならばとoKADoはトモヤを担ぎ上げるとくるくる落とし(エアプレーンスピンからのバックフリップ)。これが決まるとレフェリーが試合をすぐに止めて、レフェリーストップでTIWの勝利となった。


※LINKS初のタッグルールで行われたタッグマッチ。結果から先に言えば「ある程度縛りがあるものの普通のプロレスの試合」といった感じ
ラウンド制にした意味があまり感じられず、またカットプレイや顔面への攻撃に対するレフェリーのジャッジもあいまいだった為に、どうしても普通の試合にしか見ることが出来なかったなぁ…と言うのが本音。なんだか一度きりで終わった「LINKSキャッチルール」を思い出しました。

試合はSAGATが突出した存在感を見せる中、そのSAGAT相手に蹴り技や重量級ならではのパワーファイトで挑むoKADo、少林寺拳法仕込みのキレのある蹴りを披露するJD、明らかに成長しているグラウンド裁きを見せるトモヤとそれぞれが自己主張。でも普通のプロレスとしてならいざ知らず、LINKSルールの試合としてはちょっとどうなんかな…。本人たちは楽しそうだったのでそれならそれで良いんですが。


第四試合:LINKSルール 5分3ラウンド
〇ケンタDX(RAW)[3ラウンド 0:58 スリーパーホールド]タイガーベッドシーン×(SWS)

CIMG5039CIMG5044
CIMG5050CIMG5049
アマチュア界屈指の長身&巨漢でLINKSルールにめっぽう強いケンタDXと、小柄でキャリアが浅いながらも豊富な実戦経験を持つベッシンによるシングルマッチ。ちなみに両者共にバックボーンは柔道。また公式によると身長差21cm、体重差50kgで、「現代の義経と弁慶」とのこと。上手いことを言うもんだ。
両者揃うと早速試合開始…かと思いきや、突然赤ちゃんが泣き出してしまい2人とも困惑。ベッシンは尻尾をグルグル回してあやそうとする。
CIMG5052CIMG5058
CIMG5061CIMG5063
気を取り直して試合開始。ベッシンは早速ドロップキックで急襲するとケンタは倒れるがダウン扱いにはならず。ベッシンはいつものように手四つを誘うが、セコンドから「健遅漏?」と言われると「違うよ、やらなくなっちゃうよ。まぁやるけどね。来いよ」と、試合中にも関わらず普通に受け答え。付き合ってもらえなくてもしつこく手四つを誘うベッシン、ここでいきなりタックルで懐に飛び込む…が、ケンタはこれをキャッチするとカナディアンバックブリーカー風に担ぎ上げ、自らの膝にベッシンの脊椎を叩きつけると言う荒業を見せる。
悶絶しつつも一旦距離を取ったベッシンが腰紐を取り、靴紐を結び直そうとすると試合は一時中断。
CIMG5085
試合再開となるとベッシンは細かいフェイントを交えてからボディにパンチ。これが鳩尾に当たったか苦悶の表情を浮かべるケンタ。
ここで再びベッシンが手四つを誘うと、ケンタは片手で応じ絞り上げ、ローキック。それでも観客の声援に「ハイ」と応える余裕を見せるベッシンに対し、ケンタは「ハイじゃねぇよ、余裕ぶっこいてんなよ!」とローキック連打。間隙を縫ってベッシンがケンタの背中に飛び乗りスリーパーを狙うとケンタは投げ飛ばそうとするが、ベッシンはその勢いを使って逆にダウンを奪うとレッグロック。更にボディにパンチを叩き込みつつ腕固めに捕らえると「折れちゃう、かわいそう!」とと言いつつ絞り上げる。ケンタ、リングエスケープでロストポイント1。ケンタ、残り4ポイント。
ここでベッシン、再び靴紐を結びなおしつつ一言「こういう感じか」
CIMG5092CIMG5093CIMG5100
睨み合いから懐に飛び込み背負い投げを狙うベッシン。ケンタがこれを堪えるとベッシンはすぐに足を取ってテイクダウン。フロントネックロックからグラウンドのヨーロピアンサイドヘッドロックに捕らえるが、ここで第1ラウンド終了。セコンドのカワグチに対し、ベッシン「でかい…けど遅い。でも重い…」
CIMG5110CIMG5117
CIMG5122CIMG5125
第2ラウンドが始まると探りを入れようとするベッシン。しかしケンタはローキックでダウンを奪うとぶっこ抜いて強引に投げ捨て、グランド卍風のアームバー。ベッシン、どうにか反転させて逃れるが、その先が場外だった為にエスケープ扱いに。ベッシン、ロストポイント1、残り4ポイント。
片足タックルをキャッチされるもぶっこ抜いての投げを堪えたベッシンはヘッドロックから袈裟固め、アナコンダバイス。ケンタ、リングエスケープでロストポイント1。ケンタ、残り3ポイント。
CIMG5143CIMG5149CIMG5160
チョップ合戦になるもそれでも観客の声援に「ハイ、ベッシンだよ!」と応える余裕を見せるベッシン。打ち合いから再び鳩尾付近に逆水平チョップを叩き込んで動きを止めると、ニーリフト、フライングメイヤーから腕ひしぎ逆十字固め。ケンタ、リングエスケープでロストポイント1。ケンタ、残り2ポイント。
「ちくしょう…」と呟くケンタに対し、ベッシンは「どうしたんですかケンタさん?」更にセコンドの「攻めろ!」の声に対し「その通りですよ」と同調するが、ケンタが「後悔するなよ…」と言い返すと、ベッシンは一言「イヤです。すいませんでした」
ケンタはニーリフトから強引にテイクダウンすると足を絡めながらのアームロック。ベッシンは痛がりながらも「こんなんでギブアップしないっすよ!」と挑発するが、ここで第2ラウンドが終了。
インターバルに入るとベッシンは「どうしよう、なにがいいですか?」と観客に意見を求める。
CIMG5165CIMG5174
CIMG5178CIMG5179
第3ラウンドが始まるとケンタは「いつまでも余裕ぶっこいてんじゃねぇよ!」と襲い掛かるが、ベッシンはドロップキックで迎撃。しかしケンタもフロントハイキックで応戦するとヘッドロックから足を取りに来るベッシンを片手で持ち上げ強引に投げ捨て。このチャンスにケンタはスリーパー、逆落としからグラウンドスリーパー(ヘッドロック?)これが決まるとベッシンたまらずギブアップ。
CIMG5181CIMG5183
試合後、ケンタは握手を求めるが、ベッシンはこれに応じず急所蹴り。ケンタ、ベッシンを蹴り飛ばし追い払うと、観客に「ありがとうございました!」と一礼し退場。


※体格差のある両者によるシングルマッチ。
体格的に劣るベッシンはフェイント、機動力、挑発を駆使してケンタのスタミナや冷静さを奪い、隙を作り出そうとする構え。「柔よく剛を制す」に則った切り崩しを見せるが、その姿はLINKSルールとは言えいつも通りのスタイル。
対するケンタはそんなベッシンに対し苛立ちはするもののキレるまでには至らず、基本「待ち」の姿勢で、捕まえるor蹴りで動きを止める→投げるor極めると言う体格差を活かした攻めで応戦。
それでも綺麗な受身や切り返しでダメージを軽減し終盤まで余裕のある試合運びを見せるベッシンだったが、スリーパー、逆落とし→スリーパーのコンボを食らうとさすがにたまらずギブアップ。

結果的にはケンタが勝ったものの積極性があまり感じられず、逆にベッシンの方がそう言う意味で印象に残った試合だったかなと。あとはこの試合もLINKS的な試合と言うよりかは、ルールのあいまいさも含めて普通のプロレス的な試合だったように思います。なんか勿体無かったなぁ…。


セミファイナル:LINKSルール 5分3ラウンド
〇マッチョ・マイケルズ(LINKS関東)[2ラウンド 1:48 フロントチョーク]リヴァーサル沢×(RAW)

CIMG5187CIMG5190
LINKS関東代表のマッチョと、MMAをバックボーンに持つリヴァ沢とのシングルマッチ。
CIMG5193CIMG5195CIMG5201
両者拳を合わせ試合開始。リヴァ沢は早速片足タックルを仕掛けるが、マッチョはこれを受け止めると逆にガードポジションへ。マッチョが上、リヴァ沢が下の状態で互いに足を取りに行くが、ここでマッチョはぶっこ抜いて投げ捨て再びグラウンドに持ち込む。しかしリヴァ沢もそうはさせじと切り返しを狙うと、マッチョは一旦ブレイク。
CIMG5205CIMG5211CIMG5219
猪木アリ状態のリヴァ沢に対し、マッチョは「立て、立て、立たんかい!」とローキックを連発。リヴァ沢はスタンド状態に戻ると間の取り合いから飛びついてフロントチョーク狙い。マッチョはお尻から落としてこれを逃れるが、リヴァ沢はすかさず下から腕ひしぎ逆十字。マッチョの動きを読みつつ巧みに足を取りに行くリヴァ沢だったが、マッチョはギロチンチョークでこれを封じるとアキレス腱固めに移行。動きに合わせて再びギロチンチョークの体勢に入ると、下から取りに来るリヴァ沢を少し持ち上げ叩き付けて振り払っていく。
CIMG5229CIMG5232CIMG5237
マッチョの追撃を切り返したリヴァ沢は左足を取りに行くが、マッチョはこれを押しつぶすとハーフスラムの体勢から投げ捨てる。
リヴァ沢はそれでも左足を離さず絡みつくとアキレス腱固め。マッチョはチョップを打ち下ろして逃れようとするが、リヴァ沢は反転させてこれを逃れつつ再び絞め上げる。
CIMG5245CIMG5251CIMG5253
ならばとマッチョは極められつつも強引にスリーパーに持ち込むと、ギロチンチョークからリヴァ沢の左肩目掛けてチョップを連発。ここで第1ラウンド終了。
インターバルに入るとマッチョは試合途中にも関わらずおもむろに小銭を持って「すいませんジュース一杯ください」と売店でジュースを購入(笑)
CIMG5267CIMG5276CIMG5282
第2ラウンドが始まるとマッチョはミドルキックを連発。リヴァ沢はこれをガードしつつタックルでテイクダウンするが、対するマッチョもバックに回ってスリーパー。差し合いから投げを打ったマッチョは左足を封じつつ袈裟固めで捕獲。リヴァ沢は反転させて切り返すとスリーパーに捕らえるが、マッチョはリヴァ沢を背負ったまま立った状態でエスケープ。ロストポイント1。マッチョ、残り4ポイント。
リヴァ沢は飛びつき式フロントチョークを狙うが、マッチョは投げ払って阻止するとソバット。リヴァ沢、これをかわして片足タックルを狙うが、マッチョはこれを受け止めるとがぶりの体勢からすかさずフロントチョーク。これが決まるとリヴァ沢、たまらずギブアップ。

試合後、マッチョは再び売店でジュースを買うと、リヴァ沢に渡し健闘を称えた。


※この手の試合では一日の長があるリヴァ沢は、どんな体勢からでも執拗に絡み付き足関節を狙っていくが、対するマッチョはギロチンチョークや押し潰し、力技でそれらを阻止し応戦。共に打撃を殆ど使わずグラウンド中心にやり合うが、最後はマッチョがカウンターからのフロントチョークで一瞬の勝機を逃さず勝利。グラウンドに拘りはしたものの、この2人ならではの一戦だったかなと。

あと試合後の健闘の称え方はケルベロス道場ならではでなんか良かったです(笑)


メインイベント:LINKSルール 5分3ラウンド
×前田明日(LINKS長野)[2ラウンド 3:00 テキサスクローバーホールド]ハリケーン津田〇(WIN)

CIMG5287CIMG5292CIMG5294
LINKS総帥前田とWINタッグ王者の津田によるメインイベント。津田は『サンライズ』に乗ってチェーンを振り回しながら登場。顔にはベイダー風のマスクを着用…って一時期の井上亘が着用していたマスクにも見えなくはないが。
対する前田はいつも通り『JUST A HERO』で登場すると、自然に前田コールが巻き起こる。両者揃うと試合開始…かと思いきや、今度はレフェリーの浜野さんが客注の生ビールを注いでいた為に生ビールストップ。これもケルベロスならでは(笑)
CIMG5302CIMG5308
CIMG5309CIMG5310
前田の片足タックルに対し、津田が足裏でのトーキックを叩き込むと一気に捕らえてフロントチョーク。前田が抗うと背中へのハンマーパンチから再びフロントネックロックで豪快に絞り上げるが、前田はクラッチを切って逃れると重いローキック。前田は左膝裏を中心にローキックを連発すると早速ニールキック。これは当たりが浅かったか、津田はダウンせず。
CIMG5313CIMG5324
CIMG5333CIMG5334
前田は続けて背中へのミドルキックからタックルで飛び込むが、これは故意か狙ってか津田はその上を転がるようにして回避!そこから組み付き押し倒すが、前田が反転して切り返すとそのまま場外に出てしまいブレイク。
スタンド状態に戻ると前田はローキック連打からミドルキック。津田はスウェーしてかわすとヘッドロック、首投げから袈裟固め。前田、どうにかヘッドシザースに切り返すとそこから上に乗りアームロックから腕ひしぎ逆十字。津田、リングエスケープでロストポイント1。津田、残り4ポイント。
CIMG5356CIMG5361CIMG5363
スタンド状態から対峙した津田は思わずナックルを放ってしまうが、レフェリーは「次やったら反則」と警告するのみ。ここで前田は「今のは顔面じゃないよ」と肯定。この男気に観客からは拍手が巻き起こる。
津田はハンマーパンチから強引に間を詰めるが、対する前田はローキックで応戦。脛に一撃入ったりするも、津田はこれをキャッチすると一気にヘッドロックに捕らえ絞り上げる!前田たまらずエスケープしロストポイント1。前田、残り4ポイント。
津田は首投げから左右の腕ハンマーで前田の胸板を乱打するが、前田はこれをどうにか逃れるとローキックからニールキック。津田がダウンすると前田はアキレス腱固めに捕らえるが、ここで第1ラウンドが終了。
CIMG5366CIMG5368
ここからインターバルに入るが、ここで前田のセコンドのマッチョが空調機?のダクトを壊してしまうハプニング。マッチョは「2年前にDSLが壊したんだよ」と言い訳。軽く緊張感を削いでいく(笑)
CIMG5369CIMG5378
CIMG5382CIMG5386
第2ラウンド開始早々、津田はショルダーブロックで吹っ飛ばすが前田は倒れるもダウン扱いならず。前田は距離を取りつつローキックからミドルキックを放つが、津田はこれを片腕でガードして足を刈ると膝へのニードロップ。更に強引に逆エビ固めに持ち込むと、そこからSTFに移行。これには観客からどよめきと歓声が巻き起こる。
CIMG5395CIMG5402CIMG5403
CIMG5405CIMG5407CIMG5411
しかし前田は頭を抜いてこれを逃れるとバックマウントからフェイスロック。津田、リングエスケープでロストポイント1。津田、残り3ポイント。
背中を向けて嫌がる津田に対し前田はローキックを執拗に叩き込むとニールキック。しかしこれは津田がかわして右肩へのストンピング。前田、立ち上がりニールキックを連発するが、これを読んでいた津田は受け止めて落とすとストンピング、肩へのニードロップ連打から一気にテキサスクローバーホールド!これががっちり決まると前田もたまらずギブアップ!これには観客から大「津田」コール発生。
CIMG5413CIMG5417CIMG5420
しかし津田はそんなのお構い無しに、次のWIN葛飾大会でタッグベルトを賭けて戦うマッチョを急襲しベルトで殴打。
津田「おいお前ら9月に俺とガッキーに挑戦するんだろ?」
これに対し前田は止めに入るセコンドを制すると、先のタイトルより今の試合とばかりに「ありがとう!」と笑顔で握手を求める。これには津田の心も動いたか、素直に応じる。
津田「次はベルト賭けてやってやる!負けねぇよこっちは」
前田「勿論、今度は絶対ベルト獲ってやるからな!」
津田はマッチョとも握手を交わすと退場。
CIMG5426CIMG5432
ここでプロデューサーのSAGATがマイクを持つ。
SAGAT「どうでしたか皆さん、楽しかったですか!?
メインがもう僕の中で予想を上回るグットマッチだったんで僕も満足です。この後も4時からRAWあるんで、皆様もうちょっと時間を潰してから来てください。夜のRAWもご期待下さい。本日はありがとうございました!」
こうして興行は無事終了となりました。


※UWFスタイルの前田と、昭和のガイジンレスラースタイルの津田と言う全くスタイルの違う両者による異次元対決。

LINKSルールなのにも関わらず、いつも通りのブルファイトを展開する津田。前田の蹴りを嫌い腰がひけたりするものの、隙あらばハンマーパンチ、腕パンチ、ショルダーブロック、ニードロップ、ナックル(これは反則だが)など豪快な純プロレスムーブで応戦。開始早々のフロントチョーク、中盤のヘッドロックや逆エビからのSTFが出た時には観客大盛り上がり。
前田も蹴りだけでなく得意のグラウンドを駆使して追い詰めようとするが、津田はどうにかこれをしのぐとスタミナが切れかけ動きが落ちた前田のニールキックを阻止して足殺しからテキサスクロバーホールド!しかもこれでギブアップ勝ち!このフィニッシュにはさすがにゾクゾクしてしまいましたね。

勿論津田だけでなく前田もそうですが、ある程度年を重ねた両者が互いにこれまで大事に培ってきたスタイルを貫き通し、真っ向から激しくぶつけあった、そんな好試合でした。


興行時間はおよそ2時間。
過去3興行と比べてややプロレス色が強いように感じた今回の興行。これまでは普段プロレスの試合ではあまり見せない各選手のバックボーンから来る意外性や実力が注目されて、それがLINKSの魅力であり面白さに繋がってたと思うけど、今回はいつも以上に普通のプロレスに近づいてしまった為に正直これまでのような魅力や面白さが感じられなかったのが率直な感想。
ただ、そんな独特な世界観を持つLINKSを、普段どおりの純プロレスで一気に突き破ってしまったメインだけはさすがに別格でしたね。明らかに今回のMVPはハリケーン津田と断言していいでしょう。

ルールも含めて通常のプロレスよりもかなりさじ加減が難しいLINKS、ただ毎興行試行錯誤を重ねて少しずつながらも着実に成長をしているのは感じ取れるので、これから先も試行錯誤を積み重ねつつ、更なる高みを目指して欲しいなぁと思います。


あとは、もうちょっとプロレス以外の格闘技の知識を身につけろよ俺、ってことで。色々間違っててすいません。