これまで幾度となくLINKS内でキャッチルールの試合を提供してきたハレタコーガンが満を持して開催したキャッチルールオンリーの興行。
この興行に至るまでの経緯や意気込みに関してはコーガンのブログ、ルールに関してはLINKSの公式HPに詳しく載っているのでそちらでご確認いただければと。

12月1日(日)LINKSキャッチルール興行に対してのなんかフワっとした感情
12月1日(日)LINKSキャッチルール興行に対してのホニャララな感情
12月1日(日)LINKSキャッチルール興行に対してのあっ、あーっ!ていう感情
12月1日(日)LINKSキャッチルール興行に対してムムムっな感情
12月1日(日)LINKSキャッチルール興行に対してホンマにもう、な感情

リンクスキャッチルール要約

観衆は50名くらい。中にはGENTAROさんの姿も。
開場は10分押したものの(とは言え事前に開場時間は発表されてなかったが)定刻通りに興行開始。
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興行開始前のルール説明では口頭でコーガンが説明しながら、審判の勉三さん(でかい一物)が攻め手&審判部長のしゃがれ(プリンス石井)が受け手になって実演。しかし頭部へのドロップキックやタイガードライバーなど勉三さんの悪い例がいちいちエグ過ぎて、興行開始前にも関わらず既にグロッキーなしゃがれ(笑)
一方リングサイドではこの日参戦する選手たちはまだルールを把握しきれていないのか、このルール説明兼講習会を食い入るように見つめる。


余談。実は仕事の都合によりこれを書いている時点でかなり観戦記を溜め込んでいる状態なんですが、この興行だけは訳あって早めにあげたかったので順番を繰り上げて書かせて頂きました。予めご了承ください。

第一試合:プロレスの入口 4分2R
×軍団ひとり(NUWA-OB)[2R 2:21 逆片エビ固め]TATSUYA〇(WIN)

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「もうやんの?TATSUYA遅刻したのに(11時到着)?」と言いながら入場してきた軍団ひとりは先日のCOWPER同様この日も素顔。入場曲はファミコンっぽい感じのゲームミュージック。聞き覚えあるような気がするんだが思い出せない…。
握手の際にひとりがTATSUYAの大胸筋に触れたりと妙に和やかな感じから試合開始。裁くレフェリーはジミーヤンキー。ちなみにキャッチルールとあって試合開始の合図はゴングではなくリングベル。
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TATSUYAの威圧感に押されてか「近い近い」となかなか踏み込めないひとり。ようやくロックアップで組み合うとTATSUYAが一気にロープまで押し込むが、これはひとりが体を入れ替え、レフェリーに「張り手OK?」と確認した上で張り手。二度目のロックアップもTATSUYAがロープまで押し込むとお返しの逆水平チョップを放つが、これはひとりがしゃがんで回避。
ロープに振られるも胸元へのドロップキックで応戦したひとりはサイドヘッドロック、首投げから押さえ込み。これをキックアウトされてもひとりは首を捕らえ続けると、投げて振り払おうとするTATSUYAに対しロープワークから再びドロップキック。
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にじり寄るTATSUYAを「ダウンの時は攻撃ダメだからと片膝を突いてダウン状態であることをアピールしけん制するひとり。TATSUYAが近寄るたびに膝を突き、挙句の果てには膝立ち状態で歩いて挑発し手首を取りに行くが、対するTATSUYAはひとりがレフェリーに視線を向けた隙に強烈な逆水平チョップ一閃!ひとり、たまらず場外にエスケープ。
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リングに戻ったひとりは「待て待て、俺たちシングルやるの多分最初で最後だと思うから記念写真撮ろう」と記念撮影を懇願。TATSUYAは言われるがままに応じる…が、この際に「デカイから(屈んで)」と言われ膝を突いてしまいダウン扱いに。ひとりは執拗に記念撮影をアピールしダウンカウントを取らせるが、当然上手く行く訳もなく。ひとりに食って掛かったTATSUYAが組み付き、逆水平チョップを叩き込んだところで1ラウンド目が終了。1分間のインターバルへ。
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その間、ひたすらに水を飲み続け、逆にお腹を痛めてしまうひとり(笑)
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レフェリーが2ラウンド目のリングベルを要請すべく視線を逸らした隙に急襲したひとりはTATSUYAの顔に水を噴射!すかさず「第一(試合)だからみんながやりそうな渋い技全部やるぞ!」と言い放つとネックツイストから巻き込み式のチキンウィングアームロック。TATSUYAも負けじと強引に立ち上がってボディスラムで投げてみせるが、ひとりは逆にこの勢いを利用して再びチキンウィングアームロックの体勢へ。続いてヨーロピアンサイドヘッドロックに移行すると、これまた振り払おうとするTATSUYAをスカして再びサイドヘッドロックに捕らえ直すひとり。しかしTATSUYAは今度こそぶっこ抜いてボディスラムで投げ飛ばし、振り払うことに成功。
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TATSUYAは起き上がり際を狙うがこれはひとりがドロップキックで迎撃。これで動きを止めると一度は失敗するもののビンタから改めてウラカンラナ。だがTATSUYAは押さえ込まれても強引に立ち上がり投げ捨てると一気にパワーボムの体勢へ。もちろんこれは禁止技の為、レフェリーが止めに入るとその隙にひとりが逃れてラ・マヒストラル…とみせかけてのスクールボーイ。更にはイエローマジックで押さえ込むがこれでも決まらず。
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ここで両者の間が一旦空くとその間隙を突いてTATSUYAがトルネードクラッチ風の入りから逆片エビ固め。これが決まるとひとりもたまらずギブアップ。
水を噴きながらもTATSUYAと握手をひとりは「イテテテ…」とお腹を押さえながら退場。セコンドのベッシン「飲みすぎるからですよ」


※青砥の若き王者TATSUYAと業界屈指のテクニシャン軍団ひとりによるオープニングマッチ。某慈善事業プロジェクトを通じて繋がりのある2人だが一騎討ち自体は多分これが初。

キャッチレスリングと言う比較的シリアスなスタイルに逆にコミッカーとしての血が騒いだか合間合間でコミカルな要素を注ぎ込むひとり。かと思えばいきなり華麗なドロップキックを繰り出したり、丸め込みを連発したりと幅広いファイトスタイルでTATSUYAをかく乱。そんな掴みどころの無いひとりのペースに何度と無く巻き込まれてしまうTATSUYAでしたが、それでも自慢の逆水平チョップでペースチェンジし流れを引き寄せてみせると最後は変則的な入りからの逆片エビ固めでギブアップ勝ち。

制限の多いルールの中で互いに互いの持ち味を引き立たせ合いながら、同時にキャッチ初心者が多いであろう観客にも入り込みやすい試合を作りあげると言う試合巧者の2人ならではの一戦。第一試合、そしてサブタイトルの「プロレスの入り口」の名に相応しい内容でしたね。いやはやお見事。


第二試合:40からのキャッチ 4分2R
〇マッキー(健康)[2R 3:47 オースイスープレックス]作業IN藤原×(変珍塾)

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藤原はその名にちなんでか藤原喜明の『ワルキューレの騎行』で入場。その藤原のセコンドには変珍塾塾長でありマッキーの同期でもあるヘンチーナが帯同し、忙しなくアドバイスを飛ばす。裁くレフェリーはしゃがれ。

間の取り合いから藤原が一気に組み付くもこれはニアロープでブレイク。藤原、改めてロックアップを狙うが、マッキーは首相撲のような形で受け止めるとそのまま押し倒し絞り上げる。藤原はこれを腕投げで振り払い、逃れると手首を取りに行くが、マッキーは足車のような形で投げ払うと今度は左腕を固めて絞り上げる。更に右腕も取りに行こうとするが、これは藤原が堪え続けるとマッキーは自らブレイク。
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ニーリフト、首投げからマウントを奪った藤原は裏十字固めを狙うが、これはマッキーが足を取って切り返しバックマウントへ。マッキーがその体勢のまま一息つく中、一方の藤原は懸命にロープエスケープ。
首相撲、フルネルソン、首投げと移行したマッキーは両腕を持ちながらフェイスカット。キャッチ状態からのダウン攻撃とは言え顔面への攻撃は反則行為のため注意されると今度はフェイスカットならぬボディカット。
マッキーの追撃をロープに押し込んで逃れた藤原はスピンキックを放つが、ここで丁度1ラウンド目が終了。インターバルへ。
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2ラウンド目が始まるや否や組み付いた藤原はバックにまわり、強引に体勢を崩して胴絞めドラゴンスリーパー。しかしマッキーは足首を極めてこれを逃れると逆に膝固め。対する藤原はマッキーの顔に足を掛けながらどうにか振り払うと胴絞めスリーパーを狙うが、これも足首を極められてしまい逃げられてしまうことに。マッキー、その体勢から右脛で藤原の右足を踏みつけつつ左足首を極めて、ぐるぐる廻しながら絞り上げる。
どうにかこれを逃れた藤原はニーリフトからもう一度スピンキックを放つが、マッキーはこれをキャッチすると膝裏、そして胸板へのエルボースマッシュ。藤原も負けじとダブルチョップでやり返すが、続くスリーパー狙いはマッキーが切り返すと変則的なオースイスープレックス。これが決まると藤原も返せず3カウント。


※ベテランのマッキーに藤原が挑んだ一戦。キャリア差はかなりあるが、両者共に40歳前後と年齢差はそこまで無い模様。

試合はマッキーが講師、藤原が生徒となって実戦形式でキャッチを教えると言うような感じの展開に。藤原も今まで学んできたものを武器にがむしゃらに立ち向かっていくが、やはりこの手の試合を得意とするマッキーを焦らすまでには至らず。最後は時間いっぱいギリギリまでみっちりやった上でマッキーがオースイで勝利。

結果としてはマッキーの完勝だったものの、藤原も気持ちで負けてなかった一戦でしたね。


第三試合:キャッチvsMMA 4分2R
〇クリス(健康)[2R 3:38 エビ固め]リヴァーサル沢×(RAW)

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リヴァ沢はリングインするや否やコーナーポストに向かってシャドー開始。ちなみにキャッチにおいてナックルは禁止行為。裁くレフェリーは勉三さん。

試合開始前に両者握手を交わすと、クリスがその腕を跨ぐフェイントから捕まえに行こうとするが、これはリヴァ沢が素早く身を引いて脱出。
改めて試合開始のベルが鳴ると、リヴァ沢が素早くバックを取ってバスターからガードポジションへ。そこから腕を取りに行こうとするがこれは巧みにクリスが逃れてブレイク。手四つから後転して両手首を極めたクリスはそのままバックを取ってスクールボーイを狙うが、これはリヴァ沢がロープエスケープ。
リヴァ沢側セコンドのノーネーム「惑わされるな!」
クリス側セコンドのひとり「マドモアゼル!」
片足タックルで懐に飛び込んだリヴァ沢はマウントポジションから押さえ込むが、これはクリスがブリッジしてクリアー。ならばとリヴァ沢はボディに張り手やナックルを叩き込むが、これはもちろん反則行為の為に注意されてしまう。
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探り合いから首投げ、袈裟固め、ヘッドロックに移行するクリス。対するリヴァ沢は手首を取ってこれを切り返すとハンマーロックのまま押し倒そうとするが、これもクリスがブリッジで耐えると後転して逆にリストロック。切り返されてもロープを掴んでの逆上がりで更に切り返すクリス、腕へのチンクラッシャーを食らうも続くハンマーロックは屈伸フェイントから足でクラッチを切って脱出。
そこからバックを奪ったクリスはリヴァ沢の股下に片足を出して誘いつつ、その足を取りに来たリヴァ沢の両腕を掴んで流れるようにヨーロピアンクラッチ!しかしこれもカウント2。
隙を突いて懐に飛び込んだリヴァ沢はそのまま担ぎ上げ、コーナーに叩き付けるが、ここで1ラウンド目が終了。
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虚を衝くスクールボーイを足を取って切り返したリヴァ沢はアキレス腱固めからヒールホールド。更に左ひざへの打撃から膝固めに移行するがこれはクリスが左腕を取って切り返し裏十字固めのような体勢へ。
がぶろうとするクリスをヘッドロックで切り返したリヴァ沢はショルダータックルで吹っ飛ばすが、対するクリスは丸くなって追撃をけん制。もちろんダウンカウントが数えられるが、ここでクリスが左手を差し出すと思わず握り返してしまうリヴァ沢。クリス、すかさずその体勢を解いてアームドラッグで投げると首投げから袈裟固め、ヘッドロックへと移行するが、リヴァ沢もロープに押し込んでこれを逃れるとニーリフトからスロイダー。クリス、ダウンカウント9でどうにか起き上がる。
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立ち上がるクリスに襲い掛かり、ニーリフトを連発するリヴァ沢。クリスは後転式のフロントネックロックのような形で押さえ込もうとするが、リヴァ沢は更に切り返して両腕を掴んでの押さえ込み。そこから逆片エビ固め、右腕を膝で押さえつけての左腕へのアームロックとたたみ掛けると、今度は起き上がろうとするクリスに飛びつき式の腕ひしぎ逆十字固め。しかしクリスはこれを堪えるとそのまま体重を掛けて押さえ込み。これが決まって3カウント。


※キャッチの本場イギリス出身のクリスとMMAスタイルをバックボーンに持つリヴァ沢による異種格闘技戦チックな一戦。

初のキャッチルールに苦戦しながらも得意のグラウンドを駆使して活路を見出そうとするリヴァ沢。しかしクリスは正統なランカシャースタイルでこれを迎え撃つと要所要所でフェイントを織り交ぜ翻弄し、攻められながらも自分のペースに引きずり込む。
終盤に入りリヴァ沢もようやくルールに馴染んだか一気にたたみ掛けるが、トドメの飛びつき式腕ひしぎを狙ったところで逆に押さえ込まれてしまい3カウント。キャッチルールではレフェリーがマットを叩かず口頭で、更に通常ルールより早いスピードでカウントを数える為に、そのスピードに対応できなかったか。

グラウンド技術に長けたリヴァ沢をクリスがキャッチルールならではの戦法で封じ込んでみせた一戦。健プロではその片鱗しか窺い知ることの出来ないクリスの真骨頂を垣間見た試合でしたね。


第四試合:スター誕生 20分1本勝負
〇ホシ☆デカイ(フリー/SWS-OB)&サド(秋葉原)[13:24 飛び付き式キーロック]きしだくん(UWF-OB)&ギャル男コレクションAG×(UWF)

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この試合がアマチュアレスラーとしての再デビューとなる“マラデカイ”改め“ホシ☆デカイ”は学プロ時代と同じコスチューム&入場曲で登場。
両軍揃うとホシ&サドが握手を求めるがきしだくんはこれを無視。一方のギャル男は相手に歩み寄ってもらって初めて握手に応じるという格上感を見せる。裁くレフェリーはジミーヤンキー。
ちなみにラウンド制ではないものの、この試合も他の試合と同じくキャッチルールで行われることに。
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先発はホシときしだくんの同期対決。まずは足を取りに来るホシをかわしたきしだくんがバックをとってスリーパー。これをホシが手首を取って切り返すと手首の取り合いからきしだくんが首投げ、袈裟固め、ヘッドロック。「折れ!」「殺せ!」と一部から物騒な野次が飛ぶ中、更にリストロックに移行するとその体勢のまま左腕にエルボースタンプ連発。ホシは足を刈ってテイクダウンしてみせると追撃を狙うが、これはきしだくんがダウンをアピールして追撃を阻止。
手四つの力比べはきしだくんが圧倒するが、ホシはモンキーフリップのような形から飛びついてウラカンラナ式のアームドラッグ。しかし二発目のアームドラッグはきしだくんが堪えると逆にアームドラッグ。
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両者代わってサドとギャル男。まずはロックアップで組み合うとギャル男がフルネルソンから首投げ。サドも首投げで投げ返すとグラウンドの攻防となるがこれはどちらも決めきれずブレイク。手四つの探り合いからリストロックに捕らえたサドはギャル男の切り返してのヘッドロックをスクールボーイで丸め込みつつ再びグラウンドへ。マウントポジションから裏十字固めに捕らえるとギャル男も反転して足を極めようとするが、サドは無理せずロープエスケープ。
バックを取ってテイクダウンしたサドはがぶりの体勢から胴絞めスリーパーに捕らえるが、ギャル男は足首を極めてこれを逃れると逆にスリーパー。しかしサドはその体勢のまま立ち上がると手首を取って切り返しニーリフト。
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代わったホシはレフェリーの視線を逸らすとサドと共にダブルの腕投げからダブルヒップトス。そこからクランチループに捕らえるが、これはギャル男がロープエスケープ。ここでギャル男は足を解こうとするホシの左足をマッケンローのような形で掬ってダメージを与えるときしだくんにタッチ。
きしだくんは普通にストンピングを繰り出すと(言うまでもなくダウン状態での攻撃は反則)ハンマーパンチ。ホシも逆水平チョップで応戦するときしだくんのチョップをかわして追撃を狙うが、これはきしだくんが逆にテイクダウンするとサイストンピング(ダウンを奪った際に身体の一部を持ったままであればダウン攻撃可能なのでこれはOK)。
ここでギャル男がリングインするとダブルショルダータックルからダブルのエルボードロップ。しかしここでレフェリーに見つかるとギャル男は堪えて、きしだくんのみがエルボードロップ。これは見事な対応。ギャル男、バックエルボーからきしだくんにタッチ。
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きしだくんはこれまた普通にガットショットを叩き込む(鋭角な打撃は禁止)とボディシザース。更にリストロックから逆水平チョップを叩き込むと手を広げて挑発。ホシもチョップで応戦するが、これはきしだくんがかわすとスリーパー。きしだくん、サドに見せ付けてから投げ捨てギャル男にタッチ。
ギャル男はエルボースマッシュ3連発から頭部を踏みつけ、続くきしだくんはまたしても普通にサドを分断してからカウンターの逆水平チョップ、ボディスラム。代わったギャル男がフロントネックロックに捕らえるとホシは足を掬ってジャックナイフ固めを狙うが、ギャル男はこれを切り返すと逆に回転エビ固め。更にギャル男は外道クラッチ、ホシはスクールボーイをそれぞれ決めあうがどちらもカウント3ならず。ここでギャル男は腕を取りつつカニバサミでダウンを奪うと、その腕を持ったままストンピング。
続くきしだくんがキャメルクラッチに捕らえると、ギャル男がレフェリーの視線を逸らした上で顔面ドロップキック。度重なる介入にレフェリーのヤンキー「めんどくせぇ試合裁かせやがって…」
しかし続くきしだくんのボディスラムはホシが着地して回避すると、走りこんでの丸め込みからキックアウトに合わせてゼロ戦キック。ホシ、ようやくサドとタッチ。
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サドはニーリフトで動きを止めるとリングインしてきたギャル男も含めて真霜式の2人まとめてのスリーパー。これをどうにか逃れたきしだくんは逆水平チョップからワンハンドバックブリーカーを決めるが、続く逆エビ固めはサドが捻りを加えて振り払うと追っかけてのランニングローキック。
代わったホシはアームドラッグ2連発からきしだくんの両腕を絡めて自らの首を絞めさせるという変則的なスリーパー。これを逃れたきしだくんもカウンターのコブラツイストで応戦するが、これはサドが蹴り飛ばしてカット。
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すかさずギャル男が禁じ手のランニングエルボーでサドを分断すると、ホシがギャル男&きしだくんにそれぞれドロップキック。ここぞとばかりにホシはホルヘクラッチからクリップラークロスフェイスを狙うが、きしだくんは決まる前にこれを逃れると胸元へのラリアット!しかし二発目はホシが飛びついて阻止すると前方回転式のキーロック!これが決まるときしだくんたまらずギブアップ。


※キャッチルールではかなり珍しいであろうタッグマッチ。

この日アマチュアレスラーとして再デビューするホシをベビーと見立て、ヒールモードで迎え撃つギャル男&きしだくんの“ギャル男くん”これまで何度となくタッグを組んでいるとあって息はピッタリだが、初キャッチとなるきしだくんはかなりやり難そうでストンピングやガットショットなどキャッチでは反則となる攻撃を思わず出してしまう。
一方のギャル男は一度キャッチルールを経験しているとあってかそこら辺は柔軟に対応。キャッチ状態でのダウン攻撃をスムーズに繰り出したり、レフェリーに見つかってダブル攻撃を急遽中止したりと随所でキャッチに合わせた動きを見せる。
しかし対するホシも初キャッチながらやり辛そうな感じはなくギャル男くんに捕まりながらもトリッキー且つ華麗な技で応戦すると、サドのアシストを受けて巻き返し最後は飛びつき式のキーロックできしだくんから見事勝利。

“レフェリーの死角を突いて”とは言えサブレフェリーが見ているのにも関わらずカットプレイや連携が普通にまかり通っていたせいか、良い試合ではあったもののキャッチルールでありながら良くも悪くも殆ど通常ルールのタッグマッチと変わらない内容の一戦だったなと。
…かといっていちいちイエローカードなどを提示したりして試合を止めてしまったら面白くない訳だし、そこら辺のさじ加減は今後に期待ということで。


第五試合:No Wrestling No Life 4分3R
〇アウトサイダー根岸(UWF-OB)[3R 1:34 STF]マスク・ド・ノーネーム×(RAW)

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裁くレフェリーはしゃがれ。まずは探り合いからノーネームが懐に飛び込んでダウンを奪うとスピニングレッグロック。これに対し根岸は腕を取って切り返しリストロックに捕らえると首投げからアームバー。そこから押さえ込むがこれはカウントならず。
再び探り合いから足を刈ってテイクダウンした根岸。一方のノーネームは左足を取り返して足関節技を狙うが、これは根岸が極まる前に立ち上がると、反転して逃すまいとするノーネームから更に反転して脱出。
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バックを取ったノーネームは前方へのバスターからローリングしてブリッジしつつ押さえ込む(結果ジャーマンスープレックスが決まった後のような形に)がカウントは2。ノーネーム、胴に手を回したまま追撃を狙うが、根岸は左腕を取って切り返すとハンマーロック。対するノーネームは背後に回りこむ根岸の首に手を回して首投げで振り払うが、根岸は投げられてもその手を離さず巻き込み式のチキンウィングアームロック。だがノーネームはサイドに回りつつ胴を持つとそのままぶっこ抜いてストマックブロック!これには根岸もたまらずダウン。
がぶろうとするノーネームの足を刈ってテイクダウンした根岸は素早くノーネームの左足に足を絡めてインディアンデスロックのようなレッグブリーカー。更にはそこから変形の足4の字固めに捕らえるがこれはノーネームがロープエスケープ。根岸はブレイクするや否や低空ドロップキックで追い討ちするとトーホールドからステップオーバー(上写真4枚目)するが、ここで1ラウンド目が終了しブレイク。

神経を集中させるかのように根岸がうつむきながらイスに座る一方で、ノーネームは立ったまま次のラウンドを待つ。このノーネームの姿、かつて大袋で見たことがあったような…。
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2ラウンド目が開始と同時に正面飛びドロップキックで奇襲を仕掛けるノーネーム。すかさずエルボースマッシュから変形のレッグスプレッドに捕らえるがこれは根岸がどうにか逃れる。ここぞとばかりにノーネームは逆水平チョップ、ダブルアームスープレックスとたたみ掛けるとベアハッグスープレック。
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ノーネームは更にエルボースマッシュを叩き込むが、根岸はその腕をキャッチすると逆さ押さえ込み。これをキックアウトされてもアームドラッグからの押さえ込み、変則的な入りでの横十字固めと押さえ込みを連発。これらを返されても今度はスリーパーに捕らえるとその体勢から首に足を絡めて首4の字固め。ノーネーム、その流れを断ち切らんとばかりにロープエスケープ。
根岸はなおも攻め手を緩めずアームドラッグ2連発から腕固め、キーロックと移行するが、これはノーネームが強引に持ち上げてみせるとそのままコーナーに叩き付け。対する根岸も追撃のドロップキックをかわすと再びキーロックに捕らえるが、ここで2ラウンド目が終了しブレイク。

スタミナを消耗し過ぎたか座らずともロープにもたれ掛かるノーネーム。一方の根岸は先ほど同様イスに座り、俯いたまま。
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3ラウンド目が始まると探り合いから根岸が足を取ってテイクダウンし左足へのギロチンドロップ&エルボードロップ。更にはレッグロックの体勢のまま膝に肘をグリグリと押し当て甚振ると、今度は浴びせ倒し式の膝砕き。そこからレッグスプレッド+弓矢固めのような複合技でじっくり絞り上げると流れるようにSTFに移行。これがリング中央で極まるとノーネームも身動きがとれずギブアップ。


※大ベテランの根岸と正体不明(?)のマスクマンノーネームによるシングルマッチ。ちなみにこれまであまりはっきりしていなかった(ような気がする)が選手コールによるとノーネームはRAW所属らしい。

時にはきびきび、時にはじっくりと、的を絞らせなないようしながら矢継ぎ早に足攻めを仕掛けていく根岸。実力者ノーネームも負けじとグラウンド技術だけでなく根岸よりも上回るパワーを駆使して対抗するが、ようやく反撃に転じても巧みなグラウンド捌きにより気がつけば攻守逆転されてしまうことに。年齢的には根岸よりも若いはずだが、根岸の付け入る隙の無い試合運びにさすがのノーネームも疲労の色を隠せない。
一方の根岸は3ラウンド目に入っても殆ど動きが落ちず、最後は更なる足攻めで追い討ちした上でSTFでギブアップ勝ち。このルールで根岸が負けると言うのもあまり想像出来なかったけど、よもやノーネームがここまで追い込まれた上で負けてしまうとはなぁ…ちょっと予想出来なかったな。

グラウンドでは無類の強さを誇る“蝮の根岸”がその実力を遺憾なく発揮した一戦でしたね。


セミファイナル:カウンターペイン 4分3R
×テレホン・クラノ(UWF-OB)[2R 2:56 カサドーラ]タイガー・ベッドシーンRX〇(SWS)

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裁くレフェリーは勉三さん。
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まずはクラノの周囲を回りながら様子を伺うベッシン。クラノがバックを取りに行くとベッシンは手首を取って切り返すが、クラノは何度も転がってこれを脱出。足を取ってテイクダウンしたベッシンはレッグスプレッドで絞り上げるが、身体が柔らかいクラノは両足がマットについてもどうにか耐え続けてみせる。
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手四つを誘うも振り払われてしまうベッシン。ならばと懐に飛び込むとファイヤーマンズキャリーから袈裟固め、更には左腕を膝で踏んだ状態で右腕を取りにいくが、これはクラノが切り返しヘッドロック。じっくりとしたリストロックの切り返し合いからアームドラッグで投げたクラノはハンマーロックに捕らえるが、対するベッシンは背後に回ったクラノの首を捕らえてヘッドロック。
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クラノは巧みに頭を抜いてこれを逃れるとハンマーロックからテイクダウンしてトーホールド。しかしベッシンは下からカニバサミのような形で体勢を崩すと左腕を踏みつけながら手首を極めていく。ベッシンは続けてリストロックに移行するが、今度はクラノがロープ際まで連れ込み、逆にベッシンの腕をロープに絡めた上でロープを蹴り上げていく。
クラノの足払いを飛んでかわしたベッシンは間髪入れずにドロップキックを叩き込むと得意のフライングメイヤー。しかし二発目はクラノが堪えるとクラッチを切って河津落とし。続く変則的な入りからの弓矢固めはすぐに逃げられ押さえ込まれてしまうものの、クラノは下から足と首を取ると正調の弓矢固め。しかしここで1ラウンド目が終了しブレイク。
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ベッシンがコーナーに戻って一息つくと、お煎餅を差し出すセコンドの軍団ひとり。ベッシン、呆れ顔で「無理だよ。他人事だからって…マジいいっすわ」「甘いもんがいい、チョコとか…」チョコならいいんだ(笑)
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2ラウンド目開始と同時に奇襲を狙うベッシン。しかしクラノは強烈なソバットでこれを迎撃!ベッシンがたまらずダウンするとクラノは思わずニヤリと笑みを浮かべる。ベッシンがダウンカウント9でどうにか立ち上がると二発目のソバットを狙うクラノ。しかしベッシンはこれを振り払うとエルボースマッシュ。
クラノは逆水平チョップ、ミドルキックで応戦するが、ここでベッシンは片膝を突いてダウンをアピールしクラノの動きを止めると間髪入れずに低空ドロップキック。
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エルボースマッシュでコーナー間際に追い込まれたクラノはベッシンの追撃をかわすとロープを併走しての串刺し攻撃狙い。対するベッシンはこれをキャッチするとそのままコーナーに乗っけて雪崩式フライングメイヤーを狙うが、クラノはこれも堪えると逆にコーナー上での卍固め!
クラノの追撃をかわしたベッシンはフライングメイヤーからカバー、そしてキックアウトにあわせて流れるようにクリップラークロスフェイス。リング中央でガッチリ決めて、ロープににじり寄られてもローリングして元に戻していくが、それでもクラノは懸命にロープエスケープ。
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ここぞとばかりにベッシンは走りこんでの攻撃を狙うが、これはクラノがかわすとカウンターの卍固め…と見せかけて回転エビ固め。更にクラノが横十字固めで押さえ込めば、ベッシンも切り返してスクールボーイ。これをキックアウトしたクラノは再びカウンターのソバットで動きを止めると走りこんでの攻撃を狙う…が、対するベッシンはすぐにその後を追いかけると電光石火のカサドーラ!これがズバリと決まるとクラノも返せず3カウント。
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試合後、「してやられた」とばかりに笑みを浮かべながら舌を出すクラノ。一方のベッシンは深々と座礼すると、クラノに肩を叩かれ、勝利を祝され思わず涙目。しかしすぐに表情を強張らせグッと堪えて見せるとそのままリングを後にした。


※コーガンが定義するところの“カウンターレスラー”同士による一騎討ち。ちなみにクラノベッシンのツイートによると、初対戦ではあるが2年前の学サミ前に5分間のスパーをしたことがあるんだとか。

まずは互いに出方を伺いながら基本的な技のみで攻防を繰り広げる両者。腕や足など特定の部位に的を絞ると言う感はなく、相手の出方次第でその都度臨機応変に対応しながら切り返しにくい技でやり返すと言う感じで静かにしのぎを削り合う。
2ラウンド目に入ると一気に試合が動き出し、クラノがベッシンの奇襲をソバットで阻止すれば対するベッシンも打撃戦を頭脳プレイで制し、ベッシンの雪崩式攻撃をクラノがコーナー卍で切り返せばベッシンも追撃を阻止してメイヤーからクリップラークロスフェイスに繋げたりと一進一退の読み合いを展開。そんな中、卍固めと見せかけての丸め込みで虚を衝いたクラノは再びソバットで動きを止めようとする…が、これもベッシンの誘い水だったかすぐに体勢を立て直すと追いかけてのカサドーラで見事3カウント奪取に成功。

最初から最後まで高度な駆け引きが繰り広げられると言うこの2人ならではの濃密な一戦であり、期待通りの好試合。それと同時に休憩中のやり取りしかり、試合後のやり取りしかり、ベッシンさんが良い先輩たちに恵まれているなぁ…と感じた一戦でもあったなと。


メインイベント:World of Sports 4分5R 3本勝負
〇ハレタコーガン(健康)[2-1]ドクロ・キョウシロウ×(フリー)

一本目:〇キョウシロウ[2R 3:31 ジョニーセイントスペシャル]コーガン×
二本目:〇コーガン[3R 3:55 イナズマクラッチ]キョウシロウ×
三本目:〇コーガン[5R 1:36 心の友または強敵と書いて'トモ'と呼ぶ]キョウシロウ×

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先入場のキョウシロウはリングインすると三方それぞれに一礼。対するコーガンはなぜか山田組“組長”Tシャツではなく、かつて着用していた“顧問”Tシャツを着て登場。裁くレフェリーはしゃがれ。
なおこの試合のみ三本勝負で行われ、二本先取した方が勝ち。またどちらかが一本取るとその時点でそのラウンドは終了となり、5ラウンド目までに決まらなかった場合はその時点での本数により勝敗を決する。ちなみにダブルフォール、ダブルKO、両者リングアウトの場合は両者にそれぞれ一本ずつポイントが付与されるとのこと。
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一度目のロックアップはキョウシロウが、二度目のロックアップはコーガンがそれぞれロープに押し込みクリーンブレイク。組みに来るキョウシロウを捕らえたコーガンはコブラクラッチからジャイアントバックブリーカーに移行するが、これはキョウシロウが反転して逃れるとそのまま手首を取ってリストロック。コーガンも手首を取って切り返すが、キョウシロウは目まぐるしく動き回って手首を取り返すと手首を極めつつテイクダウンして左肘を固める。
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対するコーガンはこれを前転して切り返すと左肩を固めるが、キョウシロウは股下を潜りつつ足を払ってダウンを奪うとそのまま手首を取りに行く。キョウシロウのハンマーロックを足首を使ってクラッチを切るコーガンだったが、一方のキョウシロウも両腕と背中を使っての変則的なアームロック(上写真3枚目)で切り返すと流れるようにハンマーロック。
背後に回りこむキョウシロウをコーガンが首投げで振り払えば、キョウシロウもその手を離さず逆に首投げから肩固め。しかしコーガンはローリングしてこれを逃れつつ足を取るとスピニングレッグロックからスタンディングのフロントインディアンデスロック。コーガン、思わず笑みを浮かべるとその状態から暴れ、後方に倒れこみ、更に反転して絞り上げるが、これはキョウシロウがロープエスケープ。
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再び手首の取り合いからコーガンがフルネルソンに捕らえると、キョウシロウは自身の腿下で両手を組み、脚力と勢いを使って見事にクラッチを切ってみせる。
続くリストロックは前転からハンマーロックに切り返されてしまうものの、キョウシロウも負けじと股下から背後のコーガンの足を取ってテイクダウン。コーガン、キョウシロウの尻を蹴り飛ばし追撃を阻止するとロープに当たって戻ってくるキョウシロウを迎撃すべく両足を突き出すが、これはキョウシロウが側転で華麗にかわしてみせる。
ここで両者改めて握手を交わすと、再び対峙しキョウシロウが手首を取って腕投げからアームバー。ここで1ラウンド目が終了。
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2ラウンド目が始まると手四つの探り合いからキョウシロウが腕投げから左腕へのスピニングアームロック。そこから両腕を持って押さえ込み、これを返されても左肩を固めるが、対するコーガンは後転しつつ足を取ると一気にシャープシューターの体勢へ。しかしキョウシロウはステップオーバーさせず堪えると逆に両足首を取ってダウンを奪って掟破りのシャープシューター。腰に膝を当てつつ絞り上げるが、これはニアロープで逃げられてしまう。
再び足を取ってテイクダウンしたキョウシロウは全身を使ってのレッグスプレッド。これにはコーガンも思わず素で「ヤメロ!」「痛いって!」と悲鳴をあげてしまうが、どうにか胴に手を回して投げ払うとその場に座り込んでダウンカウント中に一休み。キョウシロウのセコンドのひとり「歳だから固くなってるよ!」
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探り合いからキョウシロウの手首を取ったコーガンはハンマーロックからロープへの叩き付け。思った以上にダメージを食ったか、キョウシロウも先ほどのコーガン同様座り込んで一休み。
スタンドの状態に戻るとコーガンが重いエルボースマッシュ一閃。キョウシロウ、思わず膝を突いてしまうが追撃をキャッチするとそのままアームバーへ移行。強引に立ち上がろうとするコーガンを脚力を使って再び押し倒すキョウシロウだったが、コーガンはどうにか転がって押さえ込みこれを脱出。
ここでコーガンはコーナースルーを狙うが、キョウシロウはコーナーを蹴って戻るとコーガンの股下を潜り、手四つからバックを取り、取り返されても馬飛びで正面側に戻り、再び股下を潜って後ろに戻り、足を取らせてくるっと回ってバックを取って…間髪入れずにスクールボーイ!このジョニーセイントスペシャルが見事に決まるとコーガンも返せず3カウント。まずは一本先取したキョウシロウ、珍しく「よっしゃ!」とガッツポーズを見せる。
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3ラウンド目が始まると探り合いから手首の取り合いへ。キョウシロウがコーガンの懐に入り込みつつ切り返すと、コーガンも同じような動き(上写真2枚目)で切り返そうとするが、キョウシロウはあっという間に取り返しリストロック。コーガン、無理せずロープエスケープ。
左手を取りに来るキョウシロウを巻き込み式のアームロックに捕らえたコーガンはそこからコブラクラッチの体勢へ。これをキョウシロウがエスケープすると、コーガンはショルダータックルで追撃しダウンを奪う。
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首相撲からエルボースマッシュを打ち合う両者。ここでキョウシロウはカニバサミでダウンを奪うとリバースインディアンデスロックから流れるようにアミュレット(上写真2枚目)の体勢へ。しっかり自身の肩を上げてダブルフォールを避けると、体勢が崩れてもそのままの体勢でこれでもかと絞り上げる。コーガン、身動きが取れないながらも「止めんじゃねぇ!」とレフェリーを恫喝。
キョウシロウはそこからハンマーロックに移行するが、コーガンは体格差を活かして強引に立ち上がるとロープに叩き付けようやく脱出。
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首投げでキョウシロウに尻餅をつかせたコーガンはキョウシロウの両足を取って変則的な入りのレッグロールクラッチホールド。キョウシロウもこれをキックアウトすると手首を取って腕サソリのような技を狙うが、これはコーガンが反転して防ぐとブリッジしたまま変形のアキレス腱固め。ここで3ラウンド目が終了。

濃密なグラウンドの攻防を繰り広げているとあって両者かなりスタミナを消耗している様でイスに座るのもやっと。
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4ラウンド目も再び手首の取り合いから始まり、コーガンがリストロック。キョウシロウは回転しつつ巧みにかんぬき状態に捕らえるが、対するコーガンは足を掛けて大勢を崩すとクロスアーム式のスリーパーへ。キョウシロウがくねくねと身体を動かして抜け出しクロスアーム式スリーパーでやり返せば、コーガンも前転して切り返しつつクロスアーム式のスリーパー。キョウシロウもダブルの腕投げで振り払うとクロスアーム式のサーフボードストレッチで絞り上げるが、これはコーガンが反転して逃れることに成功。
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バックを取ったコーガンはスクールボーイで丸め込みつつ足を取ると一気にシャープシューターへ。リング中央でガッチリ決まるが、キョウシロウは悲鳴をあげながらもプッシュアップしつつどうにかエスケープに成功。
ならばとコーガンはキョウシロウをファイヤーマンズキャリーで担ぎ上げるが、キョウシロウはこれを切り返すと横十字固め。コーガンも逆さ押さえ込みで応戦する…かと思いきや、そのままキョウシロウをくるっと回してエルボースマッシュ!これで動きを止めるとロープに走って電光石火、ここ一番のイナズマクラッチ!これがズバリと決まるとキョウシロウも返せず3カウント。ここで両者イーブンに。
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5ラウンド目に入るとまずはキョウシロウがバックを取ってテイクダウンし、両腕をサーフボードストレッチ状にキープ。そこから反転して押さえ込むがカウントは2。更に首固めを仕掛けるが、コーガンはこれをキックアウトすると首投げから押さえ込み。キョウシロウも切り返してエビで固めるがカウントは2。
キョウシロウは続けて変形のアームドラッグ(上写真3枚目)から無道のようなジャーベ(上4枚目)に捕らえ、絞り上げると、そこから反転してホルヘクラッチ風の押さえ込み。
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これをキックアウトしたコーガンがヘッドロックに捕らえるとキョウシロウはロープに振って逃れるが、コーガンは馬飛びでキョウシロウを飛び越えると背後に回ってコブラクラッチ。更に切り返しを狙うキョウシロウに足を絡め、前方に引き込みつつ徐々に沈めていくと盟友GENTAROの奥の手である足極め首固め!これが見事に決まるとキョウシロウも返せず3カウント!これにより二本先取でコーガンの勝利となった。
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試合後、勝ち名乗りをあげたコーガンはマットを叩いて悔しがるキョウシロウの前に座り込み座礼。キョウシロウも座礼で返し、握手を交わすとセコンドについてくれた軍団ひとりやホシ☆デカイらとも握手を交わし、無言で退場。コーガン、その後姿を見送るとマイクを持つ。

コーガン「どうですか、キャッチは?(観客からは拍手)
自分でもどういう結末になるかわからない興行でした。でも第一(試合)の軍団ひとりから始まって、みんなちょっと俺の我侭に付き合ってもらいました。皆さんどうもありがとうございました!
そして滅多に見られないであろうドクロ・キョウシロウと闘えたのもラッキーですし、個人的には五回、六回とやりたい相手だったと思ってます。仕事落ち着かせたらまた遊ぼうぜ。

はい、そういう訳でLINKSキャッチ興行これにて終了とさせて頂きます。最後、アマチュアなんでみんな集まろうか」
コーガンはそう言って参戦した選手たちを呼び込むと、最後は「キャッチ、ダー!」で締めて興行は無事終了となりました。


※プロデューサーコーガンが自身の対戦相手に選んだのは“チェーンレスリングの申し子”元nkwのドクロ・キョウシロウ。両者の対戦は正真正銘これが初で、個人的には長年待ち望んでいた夢のカード。

年齢差はあれど共にキャッチに精通しているとあってとにかく手が合う両者。一方のコーガンは若き好敵手相手に喜色満面といった感じで、時折素に近いリアクションを見せることも。一方のキョウシロウはいつもと違い掛け声以外で喋ることは無く、まるで奥深いキャッチの世界に没頭するかの如く黙々と試合に打ち込む。ここまでわき目も振らずに試合のみに集中するキョウシロウを見たの初めてかも。

また手が合うだけでなく引き出しも多い両者。例えば殆どの攻防が手首の取り合いから始まることとなるが、その殆どが同じ動きとならず、それぞれに高度で独特な切り返しを見せていく。そんな中、試合が進むに連れてキョウシロウの方が優位に立つことが増えていくと、2ラウンド目中盤で得意のジョニーセイントスペシャルを決めて一本目先取に成功。多分気のせいではないと思うけど、普段キョウシロウが見せるジョニーセイントスペシャルよりも一手か二手、手数が多かった…はず。
しかし先制はしたものの攻め疲れや体格差からか徐々に疲労の色が濃くなっていくキョウシロウ。3ラウンド目で変形のアミュレットを極めたり、4ラウンド目でクロスアームスリーパーの攻防を制したりするものの、コーガンの変形アキレス腱固めやシャープシューターにより大幅にスタミナをロスしてしまうと、丸め込み合戦とみせかけてのエルボースマッシュからイソップ直伝イナヅマクラッチとたたみ掛けられイーブンに持ち込まれてしまうことに。
それでもキョウシロウは更なる引き出しを開けながら丸め込みに活路を見出そうとするが、コーガンはこれもしのぐと自身の得意技であるコブラクラッチと盟友GENTAROの得意技である足極め首固めの複合技「心の友または強敵と書いて'トモ'と呼ぶ」で3カウントを奪取し見事逆転勝利。
フィニッシュの名前の付け方がちょっとジャンプっぽいと言うか一時期の山縣優っぽいな…とか思ったのはまぁさておき、イナズマクラッチ以外にもしっかり切り札を用意していたコーガンも見事だったし、切り札を出させるくらいまで追い詰めたキョウシロウもまた見事でしたね。

共にジョニーセイントを敬愛する同好の士であり、互いにリスペクトしあっているからこそのハイレベルな一戦であり、コーガンの言葉通り五回でも六回でも見たい文字通りの名勝負。コーガンの卓越した試合運びは言うまでもないけど、今回にそれ以上に同じ土俵に立ちながらコーガン相手に駆け引き勝負で一歩も引けを取らなかったキョウシロウのポテンシャルの高さが非常に印象的でしたね。
上記では触れていないけど実はこの試合レフェリングに色々と難があったんですが(もちろんレフェリーも初のキャッチルールなので仕方ないんですが)その点を差し引いても余りあるほどの素晴らしい一戦だったと思います。



興行時間は2時間。
初のキャッチオンリーの興行とあって随所に手探り感や試行錯誤が感じられたものの、さすが選りすぐりのメンバーだけあって出来る範囲であれ各試合のテーマに則りながらその上で限られたルールの中でそれぞれが持ち味を発揮していたように思います。
あとは西調布ならではのグラウンドの見易さや余計なマイクアピールの無いシンプルな興行形態、細かい点で言えばインターバルの間無音だったりと、特殊なルールだけに見ている側も目の前の試合や選手の動向に没頭出来ると言う環境を用意していたのも印象的であり、ありがたかったですね。

もちろん課題はまだまだあるものの、それも含めて拘りや未完成ならではの魅力、今後の可能性とアマチュアプロレス特有の魅力がそのまま投影されたかのような興行だったと思います。



【おまけ】
書き上げて真っ先に思うことは、次回はデジカメ無し、観戦記無しで見たいなぁ…と(笑)

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