開催まで残り2週間となった学生プロレスの祭典“学生プロレスサミット2014

いよいよ間近に迫ってきたと言うことで、性懲りもなく今年も学生プロレスサミット(以下学サミ)に関する見どころを個人的視点で紹介してみようかと思います。
あくまで個人的視点ですので多々偏っているところはあるかと思いますが、とりあえず今回初めて学プロを見る方、もしくはまだ観戦に踏み切れない方のお役に少しでも立てれば幸いです。


2008年から再指導したした学サミ。これまでキャパとネームバリューの後楽園ホール、ライブ会場ならではの臨場感や一体感が味わえる新宿FACEと毎年どちらかで開催されて来たが、今年は後者である新宿FACEにて開催。

今年の参加団体は以下の通り。

・UWF関東学生プロレス連盟
・NUWA(日大プロレス研究会)
・SWSガクセイプロレス
・HWWA(一橋大学世界プロレスリング同盟)
・KWF(九州産業大学プロレス研究部)

残念ながら関西勢は不参加となったが、九州KWFは今年も継続参戦。なお3年ぶりの参加となるHWWAは今回レフェリーのみ参加とのこと。

以下は今大会の対戦カードと選手及び見どころ紹介。各選手のプロフィールに関しては各団体のHPや学サミ公式HPに掲載されているのでそちらを参照していただければと。なおKWFから参戦の2人についてはyoutubeにUPされていた今年度の学祭シーズンの動画を基に書かせて頂きました。


第一試合:タッグマッチ
徳川year!ass!(SWS/帝京1年)&フェラナンテ・ドーデス(UWF/中央1年)
G1-4G1-2
vs プーサン後藤(NUWA/日大1年)&両刀戦士ホテルニューハーフオータニ(UWF/駒澤1年)
G1-3G1-1

学サミ恒例1年生たちによるオープニングマッチ。

SWSから参戦の“徳川year!ass!(とくがわ・いぇぁ!あす!)”はバックフリップやパワースラム、ラリアットを得意とするパワーファイター系の1年生。力技や拘りのエルボーもさることながら、彼の放つ打点の高いその場飛びドロップキックは必見。
そのパートナーを務めるのはUWFの1年“フェラナンテ・ドーデス
金丸義信をベースとする今どきの学プロレスラーにしてはちょっと渋いセンスの持ち主で、基礎力に裏打ちされた安定感と持ち前の器用さ、気迫溢れるファイトが特徴的。

対するは同じくUWFから参戦の“両刀戦士ホテルニューハーフオータニ
ランサルセを主とした直線的なファイトを好む近藤修司のオマージュレスラーだが、攻めても受けても良い表情を見せる辺りは表情豊かなプロレスが売りの大谷晋二郎を彷彿させる選手。
そんなオータニとこの日タッグを組むのはNUWAの1年“プーサン後藤
名前の元ネタはターザン後藤だがその要素は皆無。小柄な身体には似合わぬ突貫ファイトを信条とし、クリストファーロビン(レフトハンドのラリアット)やアングルスラムなどダイナミックなパワーファイトが売り。ちなみにプロレス知識ゼロで学プロ入りした稀有な選手。

いずれも血気盛んとあって拙いながらも小細工無しの真っ向勝負が期待出来るのではないかと。ほぼ横一線の中で誰が抜きに出るか、来年以降の青田刈り的な視点で見ても面白い一戦だと思います。


第二試合:6人タッグマッチ
水嶋ヒロ斎藤(SWS/帝京3年)&ヌレヨンちんちゃん(UWF/慶応3年27歳子持ち童貞)&お尻TAJIRI蟲(SWS/帝京1年)
G2-4
G2-5G2-3
vs クラッシャー・チンチン・ムケロ(NUWA/日大3年)&スマータフォン・セクスペディア(SWS/帝京3年)&馬並勃巳(NUWA/日大1年)
G2-1G2-2G2-6

やたらと濃いメンバーが揃った第二試合。

まさにガンダムそのものなコスチュームを着た“クラッシャー・チンチン・ムケロ”&真紅のカラーに身を包んだマスクマン“スマータフォン・セクスペディア”はいずれも関東学プロ界きっての異端児。
時には案山子と死闘を繰り広げたり、時には非リア充だらけの空間で彼女ネタで顰蹙を買ったり、時には新たなモビルスーツを共同開発したり…と独特な発想力から生み出す数々のネタで常に観客の予想の斜め上を行ってみせる両者。勿論シリアスな展開になったとしても十分に対応出来るが、この2人が揃ったからには何かしら化学反応を起こすはず。

しかしそんな学プロ界の両巨頭を食ってしまいかねないのが“UWFきっての飛び道具”こと“ヌレヨンちんちゃん
本人は至って真面目なのだがその濃すぎるキャラと異様な存在感ゆえに常に観客の視線をひとり占めで、その扱いにくさから学プロレスラーがこぞって対戦を拒むと言うある意味逸材。彼に関してだけは文字通り「筆舌に尽くしがたい」ので、直接その目で確認していただければと(説明放棄)
そんな誰もが手を焼くちんちゃんの面倒を見るハメとなったのがSWSの一大勢力“ヒンドゥーマーダーズ”の総帥“水嶋ヒロ斎藤(みずしま・ひろさいとう)”
SWSきってのパワーと巧さ、そして多くの門下生を従えるほどのカリスマ性を兼ね備えた水嶋がいかに一癖も二癖もある面々をコントロールして見せるかがこの試合の見どころの一つかと。

一方そんな個性的な先輩たちに囲まれる形となったのがSWSの1年でヒンドゥーマーダーズの一員でもある“お尻TAJIRI蟲”&NUWA1年の“馬並勃巳(うまなみ・たつみ)”
名前の通りTAJIRIのオマージュレスラーであり1年の中でも抜群のセンスを誇る蟲、サンボや空手をバックボーンに持つU系スタイルの馬並と両極端な方向に秀でた2人。いずれも1年生の中では対応力に長けた選手なので、例えこのメンバーの中に放り込まれても埋もれることは無い…はず。

果たして学プロ界の第二試合ならではの内容となるか、はたまたそれを覆すようなシリアスな展開となるか、それとも全部ひっくるめてちんちゃんが飲み込んでしまうか、どう転んでも面白くなりそうな一戦。
ちなみに試合内容だけでなく全力疾走で入場するちんちゃんや多くの門下生のダンスに先導されて入場する水嶋など各選手の入場シーンもこの試合の見どころの一つだと思うので、是非最初から見ていただければと。


第三試合:NUWAタッグ選手権試合
スパン・キングストン(NUWA/日大3年)&カリート・カリビアンコム(NUWA/日大3年)
G3-3G3-2
vs アンドレ・ザ・モジャイアン(UWF/早稲田3年)&陳貝々(UWF/二松学舎3年)
G3-4G3-1

第三試合は学サミ内では初となる“NUWAタッグ選手権試合
関東学プロ界の超党派ユニット“スパン軍”が持つNUWAタッグベルトにUWFの3年生2人が挑む。

スパン・キングストン”はジョン・シナのオマージュレスラーで安定感ある試合運びに定評のある試合巧者。一方の“カリート・カリビアンコム”は敬愛する葛西純をはじめとするデスマッチファイターをベースとし、荒々しいファイトや業界屈指のカタいエルボーが売り。
そんな王者組に挑戦するのは獣神サンダー・ライガーオマージュらしくシリアスからコミカルまでどんなスタイルにでも対応出来るオールラウンドプレイヤー“アンドレ・ザ・モジャイアン”&フライングショルダーやSGBボトム(シットダウン式ロックボトム)など細身に似合わぬダイナミックな技を得意とするラフファイター“陳貝々(ちん・かいかい)”

2年の頃からタッグを組み続けてきたスパン軍に比べるとやや即席感が否めない挑戦者組だが、いずれも一発で流れを変えられるものを持っているだけに一概にも王者組の絶対有利とは言い切れず。誰の土俵になるか次第だが、その中でも鍵を握る存在となるのがカリートと貝々。先日のUWF自主興行にて遺恨が生じた両者。特にきっかけとなったカリートの暴走次第では大きく戦況が変わるかも。
長期世間を築く王者組を挑戦者組がどう切り崩すか、逆に王者組が挑戦者組をどう跳ね返すかがこの試合の見どころかと。くれぐれも学サミHP内で語っていたカリートの意気込みが現実にならないことを祈るばかりです。

あともう一つ見どころとしてあげたいのがスパン・キングストンの入場シーン。先日「当たったらこれを被って入場してやる」とTwitter上でのプレゼントに応募し、まんまと当選してしまったスパン。その後、すったもんだの末にアングリーバードのマスクを被って入場することを宣言
果たして本当にこの約束が果たされるのか、そして果たされたら果たされた
で不快感を露にしていたカリートがどんな反応を示すのか。こちらも楽しみですね(ニッコリ


第四試合:シングルマッチ
ダイヤモンド☆フユカイ(SWS/帝京3年)vs 赤井そら(KWF/九州産業大3年)

G4-1bcfa8a1c

SWSとKWFの現王者同士による一騎討ちが前半戦のメインに。

片や純粋な強さと受けの巧さでは関東学プロ界でも指折りの存在である孤高の王者、現SWS三冠統一ヘビー級王者“ダイヤモンド☆フユカイ
片やヘビー級ならではの力強いファイトで対戦相手をねじ伏せる一本気なブルファイター、現KWFインターヘビー級王者“赤井そら
前者は棚橋弘至、後者は真壁刀義といずれも新日本の選手がベース。

どちらも本家に限りなく近いスタイルだけに本家同士の対決を髣髴させるような一戦となるか、それとも彼らなりの学プロ版ストロングスタイルを見せてくれるのか、王者同士の意地と意地が交錯するであろう期待度の高い裏メイン的な一戦。


第五試合:SWS世界Jrヘビー級選手権試合 4WAYマッチ
ショーモ・ナイケルズ(SWS/帝京2年)vs クリト・リーストウッド(SWS/工学院4年)
G5-3G5-2
vs ハス向井理(UWF/明治2年)vs 喰霊斗たむ(KWF/九州産業大3年)
G5-1bcfa8a1c

今や学サミの目玉カードの一つとなった“SWS世界Jrヘビー級選手権試合”が後半戦のオープニングマッチに。一昨年は3WAY、去年はシングルだったが今年はなんと4WAYマッチで行われることに。

一人目の挑戦者はKWFから参戦の“喰霊斗たむ(ぐれいと・たむ)”
グレート・ムタやロウ・キーのような怪しい雰囲気を漂わせるマスクマンでメリハリのある動きやバリエーション豊かな首攻め、GTO(レインメーカー式ハリケーンボム)&裏GTO(アルゼンチンからの開脚式フェイスバスター)などオリジナリティ溢れる技が特徴的。
文字通り“矢継ぎ早”な畳み掛けと引き出しの多さでこの試合の台風の目となるであろう選手。

二人目はUWFの“ハス向井理(はすむかい・おさむ)”
現在急成長中のイケメン熱血漢で現SWSジュニア王者のライバル的な存在。ウェイト的にはジュニアクラスだが100キロ超のヘビー級を相手にしても全く当たり負けしなかったりとスピードだけでなくパワーも兼ね備えた選手で、Uならではの基本に忠実なスタイルをベースとしながら拘りのノーザンライトスープレックス、矢のようなドロップキック、飯伏幸太を髣髴させるようなラリアット、そして日に日に精度を増しているムーンサルトプレスを得意とする。

三人目は元SWSジュニア王者の“クリト・リーストウッド
学プロ界きってのハイフライヤーでありハードヒッターは最上級生になってもその衰えを知らず。飛・打・極・投全てにおいて優れており、学祭興行最終戦ではウェイトを増やしてSWS三冠へビー級に挑戦したりと今もなお貪欲にベルトを狙い続ける4年生。
ちなみに一昨年は挑戦者として、去年は王者として、今年は再び挑戦者として3年連続学サミ内でのSWSジュニアのタイトルマッチに関わっていると言う“SWSジュニアの申し子”とも言える選手。

そんな実力者たちを迎え撃つこととなったのが現王者の“ショーモ・ナイケルズ
これまでは名前の通りしょーもない動きと強烈なチョップと言うギャップが注目されがちでしたが(主に筆者が)、去年のvsタイガー・ベットシーン戦でこれまでひた隠しにしてきたその実力を遺憾なく発揮。師匠ベッシン譲りの卓越したテクニックや細身に似合わぬタフさ、更に威力を増した各種打撃を武器に見事師匠超えを果たし新王者となり、今ではSWSジュニア&タッグの二冠王に。
日に日に頼もしさを増している王者だが、この試合で負けてしまえばジュニアのベルトをただ失うだけでなく他団体流出 or ベルトを持ったまま引退されてしまうとあって是が非でも負けられないところ。

4WAYマッチと言う難しい試合形式の上にショーモとクリト以外は初絡みとなるが、そこは実力者揃いとあって不安はないはず。ショーモとたむのテクニック合戦、ショーモとクリトの打撃戦、クリトとハス向井の肉弾戦などなど見どころ満載なこの試合。ジュニアならではのハイスピードバトルに片時も目が離せない一戦になるんじゃないかなと思います。


セミファイナル:6人タッグマッチ
ハミチツ二郎(SWS/拓殖4年)&タイガー・ベッドシーン(SWS/帝京4年)&ギャル男コレクションAG(UWF/和泉短大4年)
G6-5G6-6G6-4
vs オナホ・ハズシタ(NUWA/日大2年)&アレクサインダー大塚(SWS/帝京2年)&バーベQ太郎(UWF/早稲田3年)
G6-3G6-2G6-1

恐らくこの試合が学プロラストマッチとなる最上級生たちにキャリア2年の下級生たちが挑む6人タッグマッチ。

NUWAの“オナホ・ハズシタ”は水泳、UWFの“バーベQ太郎”はボディビルで鍛え上げた肉体を武器とする、いずれも筋肉自慢なヘビー級レスラー。
オナホはレインメーカーや東京ピンプスなどオカダ・カズチカや高橋裕次郎の技を得意とするが、力技だけでなく身体能力の高さを活かした場外ダイブやドロップキックも売りの一つ。
一方のQ太郎は自慢の肉体を活かした突貫ファイトを信条とし、各種ラリアットやアルゼンチンバックブリーカー、バックフリップ、ランドスライドなどを武器に小細工無しの真っ向勝負を挑む典型的なパワーファイター。
そんな2人とタッグを組むSWSの“アレクサインダー大塚”も同じくヘビー級だが、こちらは肉弾戦よりも空手仕込みの蹴り技を主とした打撃戦を得意とする選手。もちろんデスバレーボムやFFFなどヘビー級ならではの技も得意とするが、その一方でいきなり挙動不審な動きや奇行に走るのも彼の特徴の一つ。
いずれもここ半年で各団体のヘビー級のベルトに挑戦していたりと将来有望な選手たち。

そんな後輩たちを迎え撃つのは前SWS三冠ヘビー級王者“ハミチツ二郎”&前SWSジュニアヘビー級王者“タイガー・ベットシーン”&UWFきってのムードメーカー”ギャル男コレクションAG”の3人。
ハミチツは近藤修司をベースとする関東学プロ界屈指のパワーファイター、ベッシンはプロアマ問わず数多くの団体に参戦してきた経験と優れた身体能力を併せ持つ名うてのカウンターレスラー、ギャル男はそのチャラい見た目とは裏腹に磨き抜いたテクニックと優れた安定感を誇る試合巧者…といずれも関東学プロ界ではトップクラスの選手たち。

純粋な肉体のぶつかり合いなら体格で勝る青コーナーサイドに分があるかもしれないが、ジュニアクラスのベッシンもギャル男もそんな体格差を補うに余りある程の実力の持ち主。バチバチファイトでも駆け引き勝負でも圧倒的な強さを誇るとあって一筋縄ではいかないはず。
パワー、スピード、テクニックとそれぞれに特化した先輩たち相手に後輩たちがどう挑むかが見どころとなるが、結果だけでなく試合内容も求められる一戦だけにここはオナホ&大塚&Q太郎の奮起に期待したいところ。


メインイベント:シングルマッチ
ちんことみつき(UWF/駒澤3年)vs NONKE論外(NUWA/日大3年)
G7-1G7-2

UWF認定世界ヘビー級王者“ちんことみつき”と現NUWA統一三冠王者“NONKE論外”による一騎討ちが今年の学サミのメインに。

両者共に100キロを超える体躯の持ち主とあって豪快なパワーファイトが売りで、ぶっこ抜きジャーマンやパワーボム、突進系の技(ちんこはスピアー、NONKEはラリアット)と同系統の技を用いる似たようなタイプだが、一方のちんこはコーナー上の相手へのその場飛びドロップキックや相手の腕を掴んで円盤投げ宜しくぶん回してからのアルゼンチンバックブリーカー、相手の勢いを一切使わないセルフスイングパワースラムなど並外れた身体能力を活かしたアメージングな動きも売りの一つ。対するNONKEはその分厚い身体ならではの頑丈さと各種セントーンなど圧殺系のパワー殺法が持ち味。

恐らく両者とも今までのキャリアの中で一番デカい相手と戦うことになると思われるが、例え未知なる領域に足を踏み込んだとしてもどちらも王者として負けられないだけに激戦は必死。逆に言えば今までにないくらい全力で戦える相手だけに、お互いどこまでリミッターを外してぶつかり合えるかが一番の見どころかと。
どう言う結末が待っているかはわからないが、恐らく今まで見たことがないような肉弾相打つ壮絶な試合になることは間違いないはず。是非、その目で確かめて欲しい一戦です。



と言うことで以上が今回の学サミの全カードと選手&見どころ紹介になります。

一部の最上級生不参加もあって、来年以降も学プロを続ける現役生たちが多数参加することとなった今回の学サミ。
学生プロレスの現在進行形と未来」をメインテーマとし、その中で学プロでしか味わえない熱さやドラマを見せてくれる興行になるんじゃないかと思います。

残念ながら前売り分のチケットは完売してしまったそうなんですが当日券が数十枚出るそうなので、もし時間と懐と心に余裕があるようでしたら足を運んで頂いて、学生プロレスに青春を掛ける彼らの姿を是非見届けていただけたらと思います。
以上、“学生プロレスサミット2014”の見どころ紹介でした。


興行名:学生プロレスサミット2014
開催日:2014年2月28日(金)
18:00開場、18:30試合開始
会場:新宿FACE

チケット:
A席3000円(完売)
B席2000円(完売)
C席(立ち見)1000円

※ワンドリンク代込み。
当日券(C席のみ)は16時15分よりロビーにて販売。

詳しいお問い合わせは学サミのTwitter公式アカウント等にて。