今回は地下プロレス特別興行の観戦記です。ちなみに地下プロレスは自身初観戦。

この地下プロレス、普段は主に新宿二丁目のBAR-EXITで行われているのですが、今回は『第3回東京フリンジフェスティバル』と言うイベントの一つとして行われる…いわゆる出張版だとの事。
ちなみに東京フリンジフェスティバルとは先日オーストラリアで行われたアデレードフリンジ2009(さまざまジャンルが集まる芸術祭)の東京版だそうです。なお地下プロレスはその時のアデレードフリンジにも参加しています。

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会場は堀切菖蒲園のSHAKTI STUDIO。細長ーいビルの一室の半分ほどのスペースがリング(とは言ってもマット一枚とロープ代わりのチェーンが周囲に置いてあるだけ)という形。
キャパは30人とあったが…本当に30人ギリギリ入るくらいのスペースしかない。ちなみに椅子ではなく床の上に直に座る形。客層は地下プロレスの常連らしい人が半分、自分らみたいな新参者が数名、そしてアートイベントと言う事で外人さんがちらほら。

余談ですが、選手の控え室は表の道路に面した駐車場スペースだそうで、その会場横の路地ではペドロさんご一行がウォーミングアップをしていました。うーんなんとも凄い光景w

会場の準備の関係上10分押しの17:55に興行がスタート。

第一部:小笠原和彦の空手の型の演舞
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自身のテーマ曲「出陣〜Dead or Alive〜」に合わせ空手の演舞

第二部:ペドロ高石率いる東京カポエリストのカポエラ演舞
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速いテンポのヘジォナウとスローなテンポのアンゴーラ、簡単な技の説明とフリースタイルを披露。カポエラに関してはこちらでご確認を。

第三部:紅闘志也と小笠原和彦のムエタイvs空手のエキシビジョンマッチ
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紅のワイクルーから3分間のエキシビジョンマッチ。基本的に交互に打撃を打つ形だったが、ラスト30秒でお互いの攻撃が一気に加速。そのまま終了。
…ところで某所ではここの部は「ニンジャムエタイ空手の組手」とあったのですが…ニンジャ?


メインイベント:WUWチャンピオンシップ選手権
○澤宗紀(第24代王者)[12:03腕ひしぎ逆十字]富豪富豪夢路
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夢路は入場するや否や今宵一緒に踊る相手としてリングアナのスペル松田をご指名。困惑しつつも夢路と共に踊るノリのいいスペル松田w
対する澤は地下プロレスの象徴WUW(WORLD UNDERGROUND WRESTLINGの略)のベルト(木製)を巻いて登場。
夢路が握手を求める澤の手を蹴り飛ばしたところでゴング。レフェリーは小笠原和彦
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手四つと見せかけバックに周った澤はすかさずグラウンドへ引き込み腕ひしぎへ。しかし夢路は体勢を起こし押しつぶしてこれを回避。再び澤がフロントネックで捕えるも、切り返して腕を固めた夢路はフライングメイヤーからスリーパーへ。だが澤も負けじとこれを切り返すとフェイスロックを極めていく。
これを逃れた夢路はタックルで澤の懐に飛び込もうとするが、澤はこのタックルを切ると倒れた夢路の顔面に拳をグイグイ押し当てる。ここで夢路は下から澤の足を取ると一気にアキレス腱固めを仕掛けるが、澤は反転してこれを緩めるとレッグロックからSTF、グラウンドフェイスロックと移行し絞り上げる。十分絞め上げた澤は一旦離れるとおもむろに夢路のボディに強烈な蹴りを叩き込む。
…それを見た恐らくプロレスを始めて見ただろう外人さんが思わず悲鳴を上げる程の強烈な一撃。
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ダウンカウント7で起き上がった夢路は手四つから澤を押しつぶすと腕極め袈裟固めで絞め上げようとするが、澤は顔面を掻き毟りこれを逃れるとミドルキックの速射砲。しかし夢路は真っ向からこれを受け止めると「カモーン!」と澤を挑発。これに対し澤は望み通りミドルを叩き込むが、これを受け止めた夢路は膝にヘッドバットを連打。澤もビンタを張って逃れようとするが、夢路は強烈なヘッドバット一発で澤を黙らせてしまう。
どうにか体勢を立て直した澤は夢路に対してなんとヘッドバットを叩き込む…が当然これは自身がダメージを負ってしまうはめに。笑みを浮かべる両者…とここで夢路が再び強烈なヘッドバット。ならばと澤も意地のヘッドバット…と見せかけてフェイントからのミドルキック。更に崩れる夢路にバズソーキックを叩き込むと夢路そのままダウン。
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ダウンカウント4で起き上がった夢路にビンタを張る澤だったが、夢路は至近距離からのラリアット連発で動きを止めると腕ひしぎの体勢へ。しかし澤はこれを切り返すと逆エビ固めで捕獲。夢路、場外のチェーンに手を伸ばしエスケープ。
ならばともう一度逆エビを狙う澤だったが、夢路は脚力で澤をホイップしこれを切り返すと突っ込んできた澤にカウンターの脇固め。ガッチリ決まるがこれはチェーンエスケープで逃げられてしまう。
ここで澤は掴んだチェーンで夢路の首を絞め動きを止めると鋭いバズソーキックを叩き込む。しかし直に起き上がった夢路は張り手から低空BBを決めると一気にチキンウィングフェースロックで絞め上げる。どうにか頭を抜いた澤は夢路の頭部にナックルを叩き込み逃れようとするが、夢路には一切効果がなく逆にヘッドバットを食らってしまう。
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ダウンカウント5で起き上がった澤はビンタや伊良部パンチを叩き込むが、夢路も負けじとヘッドバットで反撃。これに対し澤もヘッドバットでやり返すと、続けてビンタから強引なバックドロップ。そして起き上がり際にバズソーキックを一閃。なおも起き上がろうとする夢路にトドメのSウィザードを狙う…が、これをかわした夢路は半身のコブラツイストで澤を捕獲。しかし澤はどうにかこれを切り返すと腕固めから腕ひしぎへ。夢路はどうにか堪えようとするが、結局身動きが取れなくなり無念のギブアップとなった。

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試合後、レフェリーの小笠原先生にベルトを巻いてもらう澤…とここで夢路が「もう一度やらせろ!」猛アピール。次回以降の話か…と思いきや、小笠原先生は一言。
小笠原「よーし、わかった。3分延長!

前代未聞の発言に呆然とする王者澤、素になるスペル松田レフェリー。
松田「…館長の神の一声によりまして3分の延長戦が決定しました!」
澤「どういうルールだよ!」
小笠原「俺がルールだ!

こうして前代未聞のタイトルマッチ延長戦がスタートする事に。


延長戦:WUWチャンピオンシップ選手権3分1本勝負
△澤宗紀(第24代王者)[3分時間切れドロー]富豪富豪夢路△
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ゴングと同時に殴りあう両者。澤はすぐに蹴りに切りかえるが、その蹴り脚を捕らえた夢路はテイクダウンしてグラウンドに持ち込もうとする。しかし夢路のヒゲを掴んでこれを逃れた澤は倒れた夢路のボディに細かい蹴りを連発。更にフラッシュニングエルボーを放つがこれは夢路が反転して回避。続く澤のパイルドライバーも夢路はリバースプレスで回避する。
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すかさずラリアットを叩き込む夢路に澤もナックルで応戦。…とここで両者ニヤリと笑う…と次の瞬間壮絶な殴り合いを展開。ここで澤が「痛いよねー!」と言いながら強烈なビンタを放ち夢路の動きを止めるとBBの体勢へ…しかも「そっちに投げちゃう!」と客席の方へ投げ込もうとする。
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しかしこれは夢路が切り返しリング中央にBB。ここで澤はすぐに起き上がると倒れこみ式ヘッドバットを仕掛けるがこれは夢路回避。澤「避けるか今の!」
この後再び打撃戦となり、澤が蹴りを夢路にぶち込んだところで残念ながら3分が経過。試合終了となった。
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松田「これによりましてタイトルの移動はなかったものとします」
澤「さっき勝ったじゃん!」
…とりあえず王者防衛と言う事になったようです。小笠原先生は夢路の手を思いっきり上げていたけどw



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この後この日参加した全選手が入場。何故か「スカイハイ」が流れる中、全員で「ありがとうございました」と一礼して興行は終了。
全選手が握手をする中、夢路は澤の握手だけは綺麗にスルー。
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最後に澤と夢路が退場しようとするが、ここで澤は先輩を立てて「お先にどうぞ」と言うジェスチャー。これを受けて夢路はお客に挨拶してから帰ろうとする…が、その背後から澤が思いっきり蹴りを叩き込み先に退場して行きましたw


18:45。こうして興行終了となりました。


おまけ:会場横の駐車場兼控え室にて。
お客と交流する選手たち。そんな中、澤はと言うと…
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ペドロさんのお子さん達と楽しく談笑。
しかしその内容は…
子供「なんで(タイツが)濡れてるの?」
澤「おもらししちゃったんだよ。前も後も…紙持ってない?」

通りがかったおばちゃんを指差し
澤「あの人が僕のお母さんなんだよ」

手にした3千円を見せて
澤「一万円両替してくれない?3枚あるんだけど」

ペドロさんたちと共に帰ろうとする子供達に対し
澤「今度は一万円両替してね!」

本当に人懐っこい人だな…と言うのの反面、よくまぁスラスラある事ない事言えるもんだ…と色んな意味で感心させられましたw

 

※興行全体の感想そのものはこういった特殊な形態だったので特にはないのですが、メインのあの臨場感はなかなか凄いものがありました。
恐らく普通の人より色々なタイプの試合を至近距離で見ている方だと思うのですが、至近距離でのバチバチスタイルほど痛みが伝わり、且つ素直に凄いと思えるものはそうそうないんじゃないかと。とにかくそれを改めて実感した興行だったと思います。
恐らく自分が見た会場(アマを含め)では一番小規模の会場だったと思いますが、そのお陰でより緊迫感及び臨場感のある雰囲気で見る事が出来たように思えます。ある意味地下プロレスを伝えると言う意味では、あの会場で正解だったのかもしれません。

あと澤は勿論そうですが夢路の凄さも再発見出来たのも嬉しいところです。
…あとは小笠原先生は常にガチだなぁ…とw

これはなるべく早いうちに地下プロレスの本興行にも潜入しないといけないですねぇ。と言うまとめで一つ。