今日の日本経済新聞電子版の記事から。
日経新聞が開催した座談会でのアナリストの今後の相場見通し。
アナリストは、マネックス証券フィナンシャル・インテリジェンス部の広木隆チーフ・ストラテジストと大和総研の熊谷亮丸チーフ・エコノミスト。
欧州危機の缶蹴りシナリオは実際そうだろうが、市場は織り込んで緩やかに回復してくる、という見方はあまりに楽観過ぎではないだろうか?日本の失われた10年、いや、20年を見てきたものにとっては、このアナリストの見解には疑問を感じた。
日本株については、年末までに1万円を試す、年度末には1万2千円、という広木氏の見解にはちょっと驚いた。マネックス証券だから割り引いて聞いたほうがよいかもしれない。熊谷氏の見解のほうがしっくりくる。
念のため、引用しておこう。
日経新聞が開催した座談会でのアナリストの今後の相場見通し。
アナリストは、マネックス証券フィナンシャル・インテリジェンス部の広木隆チーフ・ストラテジストと大和総研の熊谷亮丸チーフ・エコノミスト。
欧州危機の缶蹴りシナリオは実際そうだろうが、市場は織り込んで緩やかに回復してくる、という見方はあまりに楽観過ぎではないだろうか?日本の失われた10年、いや、20年を見てきたものにとっては、このアナリストの見解には疑問を感じた。
日本株については、年末までに1万円を試す、年度末には1万2千円、という広木氏の見解にはちょっと驚いた。マネックス証券だから割り引いて聞いたほうがよいかもしれない。熊谷氏の見解のほうがしっくりくる。
念のため、引用しておこう。
広木 「12年3月末までで考えれば、日経平均は1万2000円を回復するだろう。世界経済の悪化で過度な悲観論がまん延したため、株が連鎖的に売られた。年末までには9000円を超え、1万円に近づく。今、平均PBR(株価純資産倍率)が1倍を割っている。企業業績に適正な水準が1万円程度だ」
「あまりに売られすぎた電機、自動車、機械、精密、資源関連の銘柄は今後株価を回復していくだろう。しかし、不安定な為替相場でこれらに集中的に投資するのはリスクが大きい。為替に左右されない小売りなど内需産業も押さえた方が賢明だ。特に注目しているのはセブン&アイ・ホールディングス。課題だったスーパーマーケット事業が改善した。仕手株と化しているオリンパスは、まだ全容が判明しないので、第三者委員会の報告があるまで手を出すべきではない」
熊谷 「過去50年でみても今の日本株は割安な水準だ。今後の水準では下値が8200~8300円前後。年末には9500円を回復するとみている。年度末までには徐々に下値を切り上げていき、下値8700円、上値は1万円に届くだろう。復興需要、補正予算が本格化し、割安株が上げていくと考える」
「当社が注目しているのは非耐久消費財、インフラ整備など海外で事業展開する企業、成長分野として、新エネルギーやロボット関連銘柄、復興需要に直結する化学、住宅関連銘柄などだ」