9月4日(日)、第1回文学フリマ岩手が盛岡で開催されました。
 
 文学フリマとは、2002年に東京で始まった文学同人誌即売会。とは言っても、小説だけでなく、ノンフィクションや評論、俳句・短歌もあるし、販売形態も冊子だけにかぎらず、DVDROMやQRコードで販売されるものがある。アマチュアだけではなくプロの参加も多く、短歌や俳句は大手の同人が集うらしい。詳しくはこの年表を。
 今回はなんと初の東北開催。仙台ではなくなぜ盛岡?というのは、言うまでもなく賢治や啄木を育てた文学的な街であるから、ということからだそうですよ。なんと素晴らしいんだ。

  ワタシが文フリを知ったのは、映画評論bloggerである破壊屋ギッチョさんや、真魚八重子さんが参加し、侍功夫さんが編集されている映画評同人誌「Bootleg」が販売されていることからだったのだけど、プロの書き手が出ていることから敷居が高いものだと実はずっと思っていた。だけど、いろいろ話を聞いてみると、実はそうでもなく、同人誌即売会感覚で売れるということがわかったし、ここ数年のモリブロや石巻や不忍などのブックイベントに一箱古本市で参加してZINEや手製のグッズを売っていろいろ考えることもあり、何よりも3年前の盛桜(という地元の即売会。活動は完全に停止)以来の即売会ってこともあったので、ここは久々にやるかと思ったのですよ。
 で、ワタシも参加いたしました。売り手で。いや、もちろん一人ではどうかなと思ったので、創作同人誌「透明度」を一緒に作って岩漫や盛桜に参加してきた相方・順ちゃんも誘い、「書局やさぐれ透明度」のダブルネームで出店いたしました。



 新刊はこの春行った台南旅行をblog記事をベースに再編集した『寶島幸福茶舗』(後ほど中華blogに紹介&通販ページUPします)。しかし帰国直後から本業が忙しくなり、blog記事作成になんと3カ月かかり、その後原稿を書き始めるのにも時間がかかり、最終的に上がったのがなんとイベント前日。毎度のごとくコピー作成のささやかなZINEではありますが、ここまで余裕がないのに落とさなかったのは奇跡です。まあ、シンプルになっちゃいましたけどね…。
 新刊1冊だけだと寂しいと思い、2年前のART BOOK TERMINAL TOHOKU 2014に出品した香港映画紹介zine『廿一世紀香港電影欣賞指南』に多少の増補改訂を施し、2016年版として再販いたしました。後は昨年製作した写真集『我愛寶島』の在庫も持っていきました。


 当日のディスプレイはこんな感じ。
数はそれほど多くはないけど、結構華やかではあるかと(自画自賛)



懐かしの透明度バックナンバーズ。
二人で再起動してからもう10年になるのね…(遠い目)


 順ちゃんの新刊は手製のぷくぷく豆本写真集。
これ、以前Book!Book!Sendaiの一箱に参加した時に販売したのだけど、外国人のお客さんにcute!と絶賛されて完売したんです。ワタシもミニブックは作るけど、ここまで小さくはできないので羨ましい。

経費節減(という名の手抜き)のため、看板は一箱で使用するものを流用(笑)。
SNSのアイコンもこれなので、なぜか名前もよく知られてたりします。ははは。
FBの方を見て来てくださった方には「書店かと思ってましたー」と言われてしまいましたが、違うんですよーあはは。
(実は最初「やさぐれ書店」にしようと思いググったら、コミケに出店している同名のサークルがあったので、ひねったのでありますよ)

 出店者はこれまで参加した即売会より年齢高め。お隣のブースは民俗学研究をされているご婦人でしたし(ブースは大賑わいでしたよ)、短歌スペースは先に書いたようにいかにも大家!というお方もいらした。一番出店が多かったのが小説スペースだけど、こちらは大学の文芸研究会も含めて若い人が多く参加。バリエーションも広くて、回ってて面白かったし、いろいろと刺激も受けた。中国や台湾ネタの小説を書かれている方も。小説本も短編をオフセットで作って売ったり、フリーペーパーで配布するなど面白いことやっているのね。
 残念だったのが、評論系出店が思ったより少なかったこと。新刊が旅行なのでノンフィクションで出店したけど、香港映画や台湾映画で本を作るなら、評論ででてもいいのかな。実はどこかのサークルが映画本で出るのを期待してました。これは来年かな。

 で、我々のお店ですが、オープン当初はあまり動きませんでした(^_^;)。
このフリマ自体も売りは「イーハトーヴ」だし、いくら人気の海外旅行先でも台北じゃなくて台南ってのはやっぱマニアックなのかしらん?といろいろと心配に(笑)。
 でも、お昼すぎて一段落つき、あれこれ回ってからブースに戻ったら、結構トントンと売れたのでよかったです。香港映画本とセットで購入してくださる人も多かったです。あと、写真集もセットでお買い上げいただきました。いやあ、よかったよかった、頑張って作ったかいがありました。楽しく読んでもらえたら嬉しいなあ。
 そして、実はワタシもいろいろと短編から中華もの、あとはBLまで買っちゃいまして、毎晩楽しく読んでます。
おかげで久々に小説シリーズ再開させようかなと企んでおります。

 そんなわけで、非常に実りのあった文学フリマ参加でした。
 次回は来年の6月開催だそうです。今から頑張って原稿書こうかしらね>長期計画かい(笑)